Googleアナリティクスで運営者自身や関係者を除外して正確なアクセス数を得るための方法について書きました。
ポク太郎です。
以前、プレビューのアクセス数を除外する方法について書きましたが、今回は自分自身や関係者のアクセスを除外する方法です。
1. 自分自身を除外する際の大まかな流れ
ここで紹介する方法は、自分のブラウザにcookieを保存し、そのブラウザからのアクセスを除外する方法です。
ただし、
●ブラウザはcookieを削除しない設定
●自ブログのドメインにcookieページを作成
(cookieページを別ドメインに置く場合はアナリティクスでクロスドメインの設定が必要です。ここでは取り上げず。)
・自分しか知らない暗号を書いたcookieページを作成
・除外したいデバイス(ブラウザ)でそのサイトにアクセス
・アナリティクスで“カスタムディメンジョン”を作成
・アナリティクスで動作確認し、フィルタで除外設定
・除外したいデバイス(ブラウザ)でそのサイトにアクセス
・アナリティクスで“カスタムディメンジョン”を作成
・アナリティクスで動作確認し、フィルタで除外設定
このように、ブラウザに紐付けして除外する方法です。
IPで指定する方法も存在しますが、動的IPで運営している個人ブログの場合はこの方法が一番簡単かなと思います。
2. 暗号を書いたcookieページを作成
自ブログのドメイン上に以下のページを作成します。
<html> <head> <meta name="ROBOTS" content="NOINDEX"> <script> (function(i,s,o,g,r,a,m){i['GoogleAnalyticsObject']=r;i[r]=i[r]||function(){ (i[r].q=i[r].q||[]).push(arguments)},i[r].l=1*new Date();a=s.createElement(o), m=s.getElementsByTagName(o)[0];a.async=1;a.src=g;m.parentNode.insertBefore(a,m) })(window,document,'script','//www.google-analytics.com/analytics.js','ga'); ga('create', 'UA-XXXXXXXX-Y', 'pokutaro.blogspot.jp'); ga('set', 'dimension1', 'self-access'); ga('send', 'pageview'); </script> </head> カスタムディメンジョン用のクッキーを保存しました。<br /> <br /> 【注意】 12行目の第3引数の値をAnalyticsのカスタムディメンジョン値に設定する<br /> アナリティクス-リアルタイム解析ではカウントされてしまうが、その他は除外してくれる。<br /> </html>
書き換えが必要なポイントは、以下3点。
・11行目の第2引数(アナリティクストラッキングコード)
・11行目の第3引数(ドメイン名:例はうちのドメイン名)
・12行目の第3引数(暗号:例は”self-access”)
・11行目の第3引数(ドメイン名:例はうちのドメイン名)
・12行目の第3引数(暗号:例は”self-access”)
作成したら、そのcookieページへアクセスします。アクセスした段階でそのブラウザには暗号の書いたcookieが保存されます。
3. アナリティクスでカスタムディメンジョン
アナリティクスへログインし、“カスタムディメンジョン”を作成します。
カスタムディメンジョンとは…、
アナリティクスはアクセスの生データを溜め込みますが、その属性も同時に記録。例えば、種別“デバイスカテゴリ”には“pc”、“mobile”、“tablet”の3種→生データ各々がいづれの属性を持つかも記録。カスタムディメンジョンとはユーザーが独自に作成する“種別”のこと。
アナリティクスはアクセスの生データを溜め込みますが、その属性も同時に記録。例えば、種別“デバイスカテゴリ”には“pc”、“mobile”、“tablet”の3種→生データ各々がいづれの属性を持つかも記録。カスタムディメンジョンとはユーザーが独自に作成する“種別”のこと。
1. カスタムディメンジョンを作成 | ||
ログインし、左メニュー-“管理”を選ぶと真ん中列にプロパティ(ブログのこと)が表示されるので、その中の“カスタム定義”→“カスタムディメンジョン”を選択します。 このボタンが見えます。 ![]() |
||
2. カスタムディメンジョンの内容を入力 | ||
必要事項を入力していきます。
・名前-自分でわかりやすい名前
・範囲-“ユーザー”を選択
JavaScriptの例に、“ga(‘set’, ‘dimension1’, dimensionValue);”とあります。この部分は上で挙げたcookieページの12行目に既に書いてあります。 |
“関係者”というディメンジョンをカスタムで作成しました。
4. 除外する前にまずは動作確認
除外してしまうと思い通りに動いているかどうかわからないので、しっかりと動作確認しておく必要があります。
3. セグメントの作成 | ||
アナリティクス画面のどこでもいいので、このボタンを見つけクリックし、セグメントを作成します。
![]() |
||
4. 適当なセグメントをコピー | ||
例えば、“モバイルトラフィック”欄の右側“アクション”からセグメントをコピーします。 | ||
5. 2番で作成したカスタムディメンジョンを指定→保存 | ||
コピーしたセグメントを目的の情報に書き換えます。
・名前-自分でわかりやすい名前
・フィルタ-“カスタムディメンジョン”を探し、2項で作成した名称を選択 ・値-cookieページの12行目に書いた暗号を入力 “保存”します。 この後、動作確認のために何度か自ブログへアクセスしておきます。 |
||
6. 作成した関係者セグメント選択 | ||
1、2時間後(アナリティクスのデータ更新後)に自分のアクセスを掴めたかどうかを確認します。3項で紹介したボタンを叩き、作成したセグメントを選択します。(左-カスタム中にあります。) | ||
7. 動作確認 | ||
このように0%でない数値が出ていれば、捉えているということになります。
![]() |
5. フィルタ設定して解析から除外
“ビュー”のフィルタに作成したカスタムディメンジョンと暗号を入力し、アクセスのカウントから除外します。
8. ビューを複製 | ||
安全のため“ビュー”を複製します。 | ||
9. フィルタを追加 | ||
目的の“ビュー”中の“フィルタ設定”を選択します。 このボタンを見つけます。 ![]() |
||
9. フィルタの内容を入力 | ||
必要事項を入力していきます。
・フィルタ名-自分でわかりやすい名前
・フィルタの種類-“カスタム”を選択 ・フィルタフィールド-2項で作成した“関係者”を選択(リスト一番下に) ・フィルタパターン-cookieページで指定した暗号を入力 “保存”します。 |
これで、cookieのあるブラウザからのアクセスは除外されるようになりました。
一旦アクセスしcookieを作成した後は、cookieページを非公開にしておいても可です。(2年間有効なので)
頻繁にcookieを削除するのでずっと公開しておきたいという場合は、他人からのアクセスの可能性も考え、暗号を定期的に変更するといいと思います。変更ポイントは以下2点。
・暗号の変更(cookieページ)
・アナリティクスのセグメント変更(表の5項の値変更)
・アナリティクスのセグメント変更(表の5項の値変更)
コメント