ポク太郎です。
ブログのテーマに無関係な話題です。
大切な人物が亡くなった際に執り行われる葬式。突然降りかかり、急な準備を迫られるので心配・困る儀式ですが、その段取りを経験したのでメモっておきます。
新興宗教や他特殊なものでなく、ごく一般的な日本人の葬式です。(自分基準)
勝手がわからず不安な葬式ですが、事前にイメージトレーニングしておけばそんなに怖がる必要が無いことが分かります。
葬式-大スケジュール
大抵は○○宗所属の門徒だと思うのでそれ前提の大雑把な見積もりが書いてあります。ご自身の宗派で特殊なものがあればそれも勘案して下さい。
あくまで、“自分基準で捉える一般的”な日本の葬式。
- 死亡宣告
- 葬儀屋選択・決定
- 寺へ連絡し日時決定
- 近親者に連絡
- 葬儀屋と打ち合わせ
- 枕教・納棺・出立
- 通夜
- 葬儀
- 火葬
- 中陰
上記までが葬儀場が絡む慌ただしい行事。この後、
- 役所・生命保険、年金機構など契約相手への死亡連絡
- 初七日
- 四十九日
等の準備を行うことになります。
納骨、遺産分けや思い出の品を親族と整理するタイミングが四十九日。
葬式-費用の見積もり~お布施・供物・香典返し
A火葬料金・控室使用料 | ~1万円 |
B骨壺代 | ~1万円 |
C火葬場:控室での注文分 | ~0.5万円 |
D法名料 | ~2万円 |
Eお布施 | 30~40万円 |
F祭壇 | 20~100万円(もちろん青天井) |
G棺桶 | 10~30万円(もちろん青天井) |
H死装束 | 数万円(もちろん青天井) |
J火葬場までの参列者送迎費 | マイクロバス1台3.5万円 |
K供物 | 1つ1~1.5万円 |
L写真 | ~1万円 |
M香典返し | 数千円x準備する数 |
N通夜後の料理 | 2~3万円 |
P中陰の料理・礼品 | 人数x1.5万円 |
Q通夜後:会場での注文分 | ~0.5万円 |
R諸経費:遺体保存用物資・線香等 | ~数万円 |
計 | 100~200万円(もちろん青天井) |
当然、G棺桶・H死装束は遺体と一緒に灰になる物。ただし、故人への家族の想い。ただし、葬儀場が丸儲けする商材。
一番の丸儲けはF祭壇だけどね。
コロナ過の最近は家族葬増大→F祭壇の小規模化で、ボッタクリ兵器をN通夜後の料理・P中陰の料理・礼品辺りにスイッチしてんじゃ?と邪推。
凄い値段なのに質は無料弁当レベル。中陰の給仕なんて「はよ出てけ」って感じで皿回収するし。
葬式-スケジュール決め方と準備するもの
1. 医者による死亡宣告
やる事・入手すべき物は以下。
- 死亡診断書
- 葬儀屋へ連絡
- 近親者へ連絡
火葬場、年金事務処理に必要なのでコピー。
大抵は病院・施設・デイサービスとのつながりがあると思うので、そこから葬儀屋を紹介してもらえます。
うちの場合、施設で宣告→葬儀屋を呼んでもらい、葬儀屋の車で遺体を自宅まで。R遺体保存用ドライアイス、線香他一式は葬儀屋が準備しています。支払いは全日程終了後の清算時。
2. 葬儀屋選択・決定
上で紹介された葬儀屋をそのまま選択すると思いますが、決定するとその葬儀屋が段取りについて説明。
火葬場の手配は葬儀屋がしてくれると思いますが、そうであればA火葬料と火葬場控室使用料計~1万円をこの場で払ってしまいます。
このページにあるスケジュールはおおよそこの場で説明されます。が、非常に分かりづらく憶えづらいのでポク太郎が整理して本ページを公開。
3. 寺へ連絡し日時決定
まず必要なことは寺への連絡。通夜・葬儀などの日程を確定させるためです。
1 | 枕教の日程 | 枕教とは…故人の遺体前で行うお経。うちは自宅の座敷で実施。 |
2 | 通夜・葬儀の日程 | |
3 | 通夜・葬儀出席のお坊さん情報 | 人数・正確な名前(お布施の宛名用)・Eお布施金額。金額質問は失礼に当たらないとのこと。例:お布施宛名=導師様、○○寺、役僧様など。 |
4 | D法名料の金額 | |
5 | Pお坊さんの中陰出席可否 | 中陰の料理数と礼品の数算出のため。 |
必要な出費はおおよそD法名料=~2万円、Eお布施=30~40万円。後で渡します。
4. 近親者に連絡
連絡すべき人に連絡。面倒掛けるからと遠慮するのは×。葬式呼ばれない=絶縁みたいな扱いなので。自分も連絡された際、迷惑と捉えずここぞとばかりに助けようとする筈。相手も同じ。
- 通夜・葬儀の日程連絡
- 香典受け取りの受付係頼めるか相談
- (高齢者多いので)誰々の送迎頼めるか相談
- 葬儀後の火葬場送迎の運転手頼めるか相談
- K供物の提供頼めるか相談
お金の管理なので特に近くて信用できる、しっかりした人。
お勧めしないが、Jマイクロバス1台ケチるためはみ出た数人分は親族で送迎してもまぁ…。
【時間が空くこの辺で準備すべき物】
個人的にどうでもいいけど世の中気にするおが焼香順。面倒なそれをここで決めてしまいます。
喪主であれば、通夜・葬式の最後に挨拶が必要となるのでスピーチの準備。また、葬式中に孫代表が故人への手紙を読み上げる弔辞とか。
- 焼香順
- 喪主挨拶-通夜
- 喪主挨拶-葬式
- 孫代表弔辞
もちろんこれらは故人生存時から準備しててもOK。これ読んでる方なら今すぐ準備してしまえば?
5. 葬儀屋と葬式場打ち合わせ
出費費用の大半がここで決まります。他人の足元を見たボッタクリ商売に辟易としながら以下を決めていきます。時間が掛かる理由はその価格なのでおおよその金額を表内表示。
名称 | 備考 | タイムリミット |
F祭壇 | 約20~100万円(もちろん青天井) | |
G棺桶 | 約10~30万円(もちろん青天井) | |
H死装束 | 約数万円(もちろん青天井) | |
K供物 | 1つ1~1.5万円 | 通夜半日前まで。連絡した親族に相談要。 |
L写真 | 約1万円 | |
M香典返し選択 | 約数千円x準備する数 | 通夜1日前まで。故人のエピソード聴き取り。 |
N通夜後の料理選択 | 約2~3万円 昨今の新型コロナ対策=弁当型はあり得ないレベルのボッタクリ品なので要注意。 |
打合せ時に決定要。 |
DVD用写真 | 最近は現場で流す思い出動画作成してくれる。無料。 多分BGMに使う有名曲の使用料払えないから個人的なプレゼントってことにしてるものかと。 |
通夜1日前まで。 |
P中陰の料理・礼品 | 人数x1.5万円 | 通夜の後まで。 |
6. 枕教・納棺・出立
大抵は遺体を一度自宅に帰らせるのでその場合、以下の行事を実施。
- 枕教…通夜一日前
- 納棺…通夜半日前
- 出立…通夜前
遺体前でのお経。この場で位牌が納められると思うのでD法名料をお支払い。
坊さんによる納棺のお経。遺体を洗い、棺に納める儀式。
最後のお出かけなので家族全員で見送り葬儀場へ。
通夜後会場に泊まる場合は、BとC火葬場で必要な現金3万円と葬式後にお坊さんに渡すEお布施を忘れずに持参して会場入りします。
坊さんに渡すタイミングを葬儀屋に確認。大金なのでしっかり管理。
7. 通夜とその後の親族控室
忘れてはいけないのは会場で受け取った香典。しっかりと親族控室に移動させて監視。それ狙いで中国人が侵入すると坊さんが注意喚起する時代。
親族控室にてQビールなど飲み物を出す場合も。その場で注文可能。上記の出費でもう麻痺状態なのでビールのボッタクリ価格など気になりません。
お通夜とは、最後の一晩を故人と一緒に過ごすて意味だが、最近は帰る場合も多。
8と9. 葬儀と火葬場
葬式はすべて準備済なので出席するだけ。火葬場にはBとC現金3万円を持参。
- B火葬場にて骨壺選択
- C火葬場控室にて参列者にお茶・おにぎりなど
10. 中陰と葬儀場片付け
火葬場から会場へ戻り最後の食事=中陰。参列者にお礼してやっと完了。
その後、供物や写真、その他引き取りの段取りを葬儀屋と相談して帰宅します。
役所への連絡・手続き関連
- 役所へ届け出
- 年金停止の連絡(死亡診断書要)
- 故人の名前で契約する保険・共済などの団体に連絡
「年金の受給資格は死亡した月まで」。一般的にその前に口座が凍結されるので、受け取る代理人を連絡。
結局、100万円単位の出費。
これが事前に分かってることなのでよくあるのが互助会なるもの。今回使用しましたが、祭壇、棺桶その他が何十万レベルで割引。
値段なんて有って無いような世界なので、元々上乗せしてるだけだと思うが、“互助会提携の葬儀屋使用が確定してる方”なら多少は助かる存在。
互助会の評判がよろしくない理由は「高額な解約金」「提携の葬儀屋しか使えない」「当然追加料金は必要」ですが、上項2で紹介された葬儀屋を使わないなら自分で探すしか。
可能なら安いとこは色々あるが、遺体を搬送しないといけない急を要する話。
遺族のことを想うならあらかじめ葬儀屋を選んで「自分が死んだらここへ連絡」と伝えておくべきか。
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