■2023年撮影開始予定シドニー・チャンドラー主演『ドラマ版エイリアン』
■2024年9月6日(金)劇場公開『エイリアン:ロムルス/Alien: Romulus』
ポク太郎です。
下手糞似顔絵公開→恥ずかしくなり描き直しループに陥ってるジジイです。
あるニュースが飛び込んできました。
2019年のターミネーター ニューフェイトのキャッチコピーは「『T2』の正統な続編!」それと同様に『エイリアン5』もエイリアン2までは踏襲し3、4を無かったことにするらしい。
てことは似顔絵も無かったことに。どこまで無かったことになるのか似顔絵を整理、ついでに大好きなエイリアンを語ります。
ジャンルは一応SFホラー~『エイリアン』年表
タイトル 公開年 |
舞台 |
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エイリアン 1979年 |
2122年 宇宙貨物船ノストロモ号 |
エイリアン2 1986年 |
Aliens 1の60年後、つまり2180年頃? 植民地LV-426惑星 |
エイリアン3 1992年 |
2の数年後、つまり2190年頃? 刑務所惑星フューリー |
エイリアン4 1998年 |
Alien: Resurrection 3の200年後、つまり2400年頃? 宇宙船USMオリガ号 |
プロメテウス 2012年 |
2093年 宇宙探索船プロメテウス号、LV-223惑星 |
エイリアン: コヴェナント 2017年 |
2104年 入植船コヴェナント号、未知の惑星 |
1. 『エイリアン』~1979年
『エイリアン』の触れ込み・評価など
SOSとも取れる未知の信号を傍受。ノストロモ号は単なる貨物船。薄給だが契約書には“知的生命体からの信号傍受したら調査”。乗組員たちはしぶしぶ着陸&調査開始…。
古い古い映画『エイリアン/ALIEN』。さすがのジジイもリアルタイムで見てない位大昔。
アポロの月面着陸が1969年。宇宙の常識が一般に認知されてない頃。オープニング時「宇宙では…」とナレーションが入り、物語開始前にその常識を伝えようとします。
惑星間の移動が何十年と掛かるので加齢防止用のハイパースリープの必要性を解説したり。
つまり、宇宙映画のすべてはここから始まった、と言っても過言ではない作品と思います。
『エイリアン』登場人物似顔絵
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エレン・リプリー 俳優:シガニー・ウィーバー |
言わずと知れた主役リプリー。規則を守らないと許せない女子優等生。イラストは2時代のオバサンカット。 |
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ノストロモ号船長アーサー・ダラス 俳優:トーマス・スケリット |
ウェイランド・ユタニ社の雇われ船長。ユタニは日本名“湯谷”。人間が大き過ぎて災難に。 |
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ノストロモ号副長ギルバート・ケイン 俳優:ジョン・ハート |
一等航海士で副長。タバコ吸いながら宇宙船を操縦したバチなのか初のエイリアン犠牲者に。 |
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科学主任アッシュ 俳優:イアン・ホルム |
科学主任故にエイリアンの生態に興味を示し、慎重なリプリーと対立することに。 |
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二等航海士ジョアン・ランバート 俳優:ヴェロニカ・カートライト |
リプリーと同じ二等航海士。悲観的な女性。 |
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機関長デニス・パーカー 俳優:ヤフェット・コットー |
本映画では、肉体労働系はこの時代も低報酬と言いたいのか、この機関長がボーナス少と不平不満ぶちまけ役。 |
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機関士サムウェル・ブレット 俳優:ハリー・スタントン |
機関長パーカーの相づち役。 |
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猫ジョーンズ 俳優:不明 |
猫。2でリプリーに「おバカさん」と呼ばれながら再会するが同俳優かは不明。 |
2. 『エイリアン2/Aliens』~1986年
『エイリアン2』の触れ込み・評価など
が、ある時からLV-426惑星との通信断絶。状況確認のため海兵隊がリプリーに指南役を要請。謎だらけのエイリアンの本拠地にフル装備の宇宙海兵隊が突撃です。
スタローン、シュワルツネッガー映画全盛期の『エイリアン2/ALIENS』。主人公リプリーが女ランボーへ。ジェームズ・キャメロン作。
さすがのジェームズ・キャメロン、イギリス雑誌のランク付け「史上最高の続編映画」で堂々の第1位。かなり賛同率は高いと予想。
この2が名作なので『エイリアン5』はここまでを前提、3以降を無かったことにしたい模様。
『エイリアン2』登場人物似顔絵
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中尉エレン・リプリー 俳優:シガニー・ウィーバー |
事情により60年後。エイリアンの存在を信じぬ周囲はリプリーのノストロモ号放棄を責めます。が、そこに通信断絶発生。アドバイザー役中尉として宇宙海兵隊に同行します。 |
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ユタニ社社員カーター・バーク 俳優:ポール・ライザー |
植民地開発を行うウェイランド・ユタニ社社員。会社との交渉窓口。投資先見守るため同行。 |
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アンドロイドビショップ 俳優:ランス・ヘンリクセン |
アンドロイド、合成人間。本作の時代はアンドロイド一体を随行させるのが宇宙飛行の慣例。同行したのはビショップ。絵は『ターミネーター』での刑事役。人間でした。 |
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生存者ニュート 俳優:キャリー・ヘン |
通信不能のLV-426惑星で一人生き残った少女。事情により娘を失ったリプリーが生き写しとして守ることに。エイリアン5ではこのニュートが主役になるそうな。それにしても下っ手糞な絵。 |
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中尉スコット・ゴーマン 俳優:ウィリアム・ホープ |
経験皆無のダメダメ司令官。が、指揮権を譲った後は勇敢な兵士。名前と異なり非傲慢。 |
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軍曹アル・アポーン 俳優:アル・マシューズ |
兵士を奮い立たせる現場監督。ダメ司令官への思いは部下と同じだが立場上わきまえてる様子。 |
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伍長ドウェイン・ヒックス 俳優:マイケル・ビーン |
リプリーの信頼を受ける現場のリーダー。初代『ターミネーター』のカイル・リース。 |
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上等兵-狙撃担当ジェニット・バスケス 俳優:ジェニット・ゴールドスタイン |
狙撃手。身長程の機関銃を抱えV字体系の先頭中央。退却時はシンガリも務める勇猛な女性兵士。 |
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上等兵-メカ担当ウィリアム・ハドソン 俳優:ビル・パクストン |
泣き言ばかりの上等兵。実はかなりのイケメン俳優ですが61歳の時に亡くなられたそう。 |
3. 『エイリアン3』~1992年
『エイリアン3』の触れ込み・評価など
惑星フューリーはYY染色体を持つ超凶悪犯を収監する刑務所星。物資は一切無く、あるのは放射性廃棄物用鉛コンテナを製造するための溶鉱炉だけ。
そこへ女リプリーが入り騒動必至。しかし入り込んだのはリプリーだけではありませんでした。
史上最高の制作費を投じた『エイリアン3/ALIEN 3』はトラブル続きの制作。脚本が二転三転、監督は「新たに映画を撮るくらいなら大腸癌で死んだ方がマシ」と引きこもり状態に。
それほどまでに酷かったようです。で、結果は酷評。
個人的感想。悪いのは脚本ではなく画面構成。何してんのか画面から分からないのが一番の問題と判断します。作戦が聴衆に伝わらないので慌てて逃げ回ってるだけの映画に見えます。
2004年には『完全版』としてストーリーを若干変更して公開されています。
本作冒頭で脱出船が惑星フューリーの海に激突。問題のニュートはハイパースリープのまま溺死、ヒックス伍長も船破片に突き刺さり、生存者はリプリーのみ。
エイリアン5はこれを“無かったこと”にする方針のようです。
『エイリアン3』登場人物似顔絵
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中尉エレン・リプリー 俳優:シガニー・ウィーバー |
舞台は宇宙シラミの多い惑星ヒューリー。リプリーも坊主頭で奮闘します。 |
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刑務所医ジョナサン・クレメンス 俳優:チャールズ・ダンス |
訳アリの刑務所医。不時着したリプリーの世話&不審な行動を心配する味方。 |
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刑務所長ハロルド・アンドリュース 俳優:ブライアン・グローヴァー |
甲高い声が特徴の刑務所長。ドクター・クレメンスと非常に仲が悪い。が、囚人には慕われてる模様。 |
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副官フランシス・アーロン 俳優:ラルフ・ブラウン |
刑務所副官。通称Mr85←IQ。悪い奴でも嫌な奴でもない。でもアンドロイドは差別します。 |
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囚人リーダーレオナルド・ディロン 俳優:チャールズ・ダットン |
リーダー的存在。キリスト再臨を願う宗教に没頭中。自分=凶悪犯と謙ってはいるが責任感があり統率力抜群。 |
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囚人ロバート・モース 俳優:ダニー・ウェッブ |
Mr.85と仲が悪く、無駄な八つ当たりも多い荒くれ。でもしっかり仕事したので最後にはご褒美。 |
4. 『エイリアン4/Alien: Resurrection』~1998年
『エイリアン4』の触れ込み・評価など
そのオリガ号に近づく古ぼけた宇宙海賊船ベティ号。接近を許されている模様。強奪目的でない海賊船が何しに来たのでしょう。
史上最高の制作費を投じながら大コケ、女優シガニー・ウィーバー激オコだった前作。それでも脚本が良かったのか主演女優を納得させ引っ張り出しました。
結果は賛否両論。エイリアンファンにとっては続編は嬉しいが、蛇足という意見は多数ある模様。
一番の謎であるリプリー復活以外がしょぼく、海賊船ベティのキャラが際立つわりに特に意味も無く終了する辺りが拍子抜け。また新種エイリアンに無理矢理感。
この時代の映画の作りで制作したエイリアンって感じ。
とはいえ、個人的には「エイリアンファンだから続編嬉しい。」見返した回数はシリーズ中一番多い気が。なので自分が好きな映像・雰囲気なんだろうね。
『エイリアン4』登場人物似顔絵
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リプリーの生まれ変わり?8号 俳優:シガニー・ウィーバー |
リプリーの記憶を持つ200年後に復活した女性。複雑な遺伝子配合によりエイリアンの特性をも併せ持つ超人に。本作内の後ろ向きでバスケのシュート決めるシーン、NGなしの一発アクションだったそう。 |
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海賊船船員コール 俳優:ウィノナ・ライダー |
宇宙海賊船ベティ号の新米クルー。何か目的があって海賊船に潜入した模様。 |
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海賊船長エルジン 俳優:マイケル・ウィンコット |
ペレズ将軍と知り合いの海賊船長。何やら闇取引。非常にカッコイイ船長。 |
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海賊船副長クリスティー 俳優:ゲイリー・ドゥーダン |
海賊船のエース。壁・天井を利用した反射撃ちの名人。それにやたらフォーカスする点が本作の??な部分。 |
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操縦士ヒラード 俳優:キム・フラワーズ |
ベティ号操縦士。船長エルジンの恋人。 |
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保安員ジョナー 俳優:ロン・パールマン |
海賊船保安員。船員6人の船で何を保安するのでしょう。恐らくナイフ投げて遊んでるだけ。 |
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機関長ブリース 俳優:ドミニク・ピノン |
機体整備を行う機関長。半身不随で電動車椅子。クリスティ、コールと仲がよくジョナーと不仲。でもジョナーが一方的に悪い。 |
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オリガ号機長ペレズ将軍 俳優:ダン・ヘダヤ |
軍事目的でエイリアンを研究させる軍人。 |
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研究者レン博士 俳優:J・E・フリーマン |
エイリアン研究を統括する科学者。研究による利益を第一に犠牲はいとわない非道な博士。 |
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研究者ゲディマン 俳優:ブラッド・ドゥーリフ |
エイリアン研究従事者。異常なまでにエイリアンの生態に興味を示し、没頭。 |
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警備兵ディステファノ 俳優:レイモンド・クルス |
オリガ号の警備兵。職務に忠実、忠義にも厚いが、アンドロイドに対しては異常なまでに差別する。演じるのは若かりしトゥコ・サラマンカ。(『ブレイキング・バッド』の売人) |
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被験者パーヴィス 俳優:リーランド・オーサー |
エイリアン研究の被験者。何も知らぬままエイリアンの繭に。眉毛がハの字でも最後に男気。 |
5. 『プロメテウス』~2012年
『プロメテウス』の触れ込み・評価など
コトの発端、極秘の行き先LV-223惑星に行った理由は古代文明中に人類の起源を発見したから。進化論ではなく創造主が居ると信じ出発しました。
良くも悪くもスピンオフのような。CG当たり前の現代風映画。
映画の顔リプリーが登場せず、メンバーもほぼ特徴なしの物語。エリザベス・ショウ博士とアンドロイドデヴィッド、ウェイランド社長位か。
エイリアンシリーズを名乗るわりには明かされる謎が中途半端で物足りないてのが個人的感想。続編の『エイリアン:コヴェナント』とセットで見るべき物語。
6. 『エイリアン:コヴェナント』~2017年
『エイリアン:コヴェナント』の触れ込み・評価など
目的地は植民星とするオリガエ-6。が、充電用セル破壊のトラブルから未知の惑星を発見してしまうことに。
降り立った惑星は前作エリザベス・ショウ博士がLV-223惑星脱出後に到着した星でした。
『プロメテウス』と同じく現代風。やはり登場人物それぞれが軽く、名前も覚える必要ない単なる構成員。
二作ともに、個性的キャラの個性による行動中に謎が明かされる“聴衆を惹き付け続ける一流映画”ではない。“エイリアンの謎”一点だけの映画。
ボリュームの観点から一本にまとめるのは無理。が、結果論で捉えると『プロメテウス』『エイリアン:コヴェナント』二本セットで公開すべきだったかも。5年掛けてこれだと拍子抜け感が。
大作になればなるほど方針決定に右往左往は当然のこと。なのでここで書いたことは批判するだけの一般視聴者から見た結果論。
でも『エイリアン』ファンだしもちろん何回も見るよ。
『エイリアン』で気になること~非評価レビュー
一応書いとくエイリアンの生態
『エイリアン』シリーズのエイリアンの生態。
step 1 | 卵からクモのような幼虫が飛び出し他者の顔面にへばりつき口から寄生体注入。注入完了後クモは死亡。 |
step 2 | 被寄生体の腹中で成長した寄生体はお腹を突き破って飛び出る。飛び出た後外界で更に成長。 |
step 3 | 次の被寄生体を集める捕獲要員に。卵の付近にネバネバで貼り付け。 |
→step 1へ戻る。 |
最初の起点となるstep 0卵を産むのがクイーンエイリアン。
触れてはいけない宇宙船内の重力
下で『エイリアン』と科学技術について書きますが、映画として物語を作る以上触れてはいけないものも。
例えば宇宙船内の重力。重力とは万有引力。質量と質量が引き合い力を受けるもの。宇宙空間を飛行する宇宙船内。惑星並みの重量が足元にないと体がフワフワ浮いてしまうはず。
が、普通に歩いたり走ったり。下方向に引き寄せるためのスーツ着用なら説明が付きますが、一作目の若かりしシガニー・ウィーバーのお尻割れ目丸出しパンツを思い出してみましょう。
なので、触れてはいけないことにはわざわざ触れず当時の流行(と思われる)=極小パンツを堪能しておきましょう。
『エイリアン4』で表面ボロボロの穴開きベティ号が大気圏突入→摩擦熱に耐え無事飛行軌道に乗ったとか、未知の惑星探査前に大気の成分調査するくせ微生物調査してないとかもね。
宇宙飛行士があそこまで軽率なのは“宇宙飛行が当たり前の時代設定だから”。
『エイリアン』制作陣が伝えたいことは
本作品、シリーズを通して使用される描写があります。差別や人間社会のイザコザです。例えば、
- 肉体労働系は薄給
- 高級官僚による現場の混乱
- アンドロイド差別
一作目『エイリアン』では機関長、機関士なる現場肉体労働系は薄給前提で作り込み。二作目『エイリアン2』では経験皆無の高学歴官僚中尉がメンバーに蔑まれてたり。
頻繁に繰り返されるのがアンドロイド差別。
主役リプリーが嫌うのは一作目の欠陥アンドロイドによるもの。が、それでなく三作目でもMr.85が、四作目では忠義に厚い軍人が爆笑差別。アンドロイド本人も自分自身がムカつくとか。
作品の舞台は西暦2100年の未来。その差別が元で物語が動くわけでなく特に意味の無いワンシーン。
『エイリアン:コヴェナント』まで見ると何となくわかる気はしますが、あくまで30年後の後付け。
脚本家、監督は何が言いたいのでしょう。差別は永遠に無くならない、現在と同じイザコザもずっと残るよというメッセージなのでしょうか。
エイリアンシリーズで振り返る人類の歴史
『エイリアン』を取り上げると、どうしても気になり毎回書いてることがあります。映画内で描写される当時の人類が予想した“未来の科学技術”。
最初に挙げたエイリアン年表におおよその時代背景を書き入れてみました。
タイトル 公開年 |
時代背景 |
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エイリアン 1979年 |
アポロ月面着陸の10年後、オイルショック経験後、たまにスペースシャトル発射ニュース、時代の流れが凄くゆっくり。日本:高度成長期後で経済大国化済。 |
エイリアン2 1986年 |
スピルバーグ、スタローン全盛期、CD発売がこの辺り、遺伝子組み換え“バイオ”研究など話題に。日本:バブル経済。 |
エイリアン3 1992年 |
ソ連崩壊で冷戦終結、ベルリンの壁崩壊。“ファジー”なる曖昧制御で機械設計、カラー液晶出掛けで問題点は斜めから見えない、日本:バブル崩壊で閉塞感。 |
エイリアン4 1998年 |
インターネット、携帯電話普及期。デジカメ、mp3プレイヤ、静止画配信は常識、動画はまだ。踊るロボットがCMに。急速に常識変化する時代突入。日本:超氷河期開始時期。 |
プロメテウス 2012年 |
デジタル移行完了済で、既にYoutube当たり前、スマホ普及完了済。無線通信が常識的に。流行り言葉は“ユピキタス社会”。 |
エイリアン: コヴェナント 2017年 |
ビッグデータでAI開発常識、一般人でもドローン入手可、薄気味悪い動きのロボットが続々登場。 表下の動画参照。 |
どうしても気になるのが1986年の『エイリアン2』。リプリーとバークがテレビ電話で通信します。
『エイリアン2』だけでなく至るSF映画でこの夢の装置テレビ電話は「将来こんな凄い機械が発明される!」と描写されたものでした。
1990年前半、デジタル化が始まり音楽、静止画は携帯機器で保持可能に→その後インターネット黎明期。膨大過ぎる動画データを通信で送るなんて不可能!てのが常識でした。
1999年の大学。情報系の研究室ではmp3、jpeg圧縮のように人間が気付かない情報はどれ?動画中無視できる動きはどれ?と容量削減策を必死に探してたのを覚えています。
その数年後、光通信の普及も相まってmpeg動画のネット配信が可能に。音は既に実現済なので即リリースされたのはスカイプビデオチャット。これは夢のテレビ電話。
しかも1000円のヘッドセット差し込むだけ、初っ端から無料という特典付き。
でもその時代の人間はビックリもせず。理由は、既にパソコン内で動画見ながら別のアプリで他と会話してたから。カメラは標準装備だし。
WindowsOSのようにマルチタスクが常識となっており、単にアプリを統合しただけ。
“デジタル化”の方向へ進み、送受信も含め複数通信可が常識となった後なので、夢のテレビ電話が完成したにもかかわらずニュースにもならなかったのが凄く印象的でした。
技術の進歩とはこのようなものなのかも。
映画の中では見た目が少し違うのでなかなか気付かないことも。例えば、タッチパネルに関しては1990年の『ダイ・ハード』。金魚鉢のようなブラウン管TVでの描写でした。
でもスマホが常識の現在の子供からは「画面押しても反応しない機械あるんだけど?」と質問が出そうな勢い。世代を跨げば尚更に。
別の観点から別の観点の問題を解決するので、上のロボット動画も何でこんな重々しいの?何で上半身こんなデカいの?何でランドセル背負ってるの?と数年後言われてるかも。
歴史として技術名を並べるのでなく、映画=当時の予想と時代背景から追いかけると技術進歩の実際のイメージが捉えられます。
年表のように並べたエイリアンから“実際の技術進歩の仕方”をイメージしてみました。
無かったことにすると書き始めた投稿。でも結局大好きな『エイリアン』を語ってるだけの結果に。これはネタ不足に悩む大人の事情。深く考えないでね。
久しぶりにエイリアンを思い出したら見たくなってきました。一作目のディレクターズカットでも見ようかしら。
昨今の“リブート作品”や“無かったことにする”作戦ですが、個人的には不満なし。
いいものができりゃそれでOK。一発成功以外価値なし!って訳でもなし、構想から配給配信まで時間掛かるし映画見るのにベラボーな金額要する訳でもないし。
だから、“作り直せ”と署名運動まで巻き起こった大ヒット海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』も、“作り直すべき”と主張し締めくくりたいと思います。
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