ポク太郎です。
海外ドラマが好きです。でも、たくさんあるのであれもこれもというわけにはいきません。
そこで、シーズン4~5位のボリュームで何かおもしろいドラマはないかなと探していたときに飛び付いたものがあります。
詐欺師集団が悪人を制裁!
だまして救え!
スーパー詐欺師たちが正義のために立ち上がる!引用:角川ページより
紹介用の短文を読んだ瞬間に視聴を決めました。
権力を持つ悪徳企業、ギャング、腐敗代議士などの被害者を救済するため得意のペテンでやり返す一話完結型のドラマです。
イギリスのドラマに日本国内でも放送された『華麗なるペテン師たち』がありますが、コンセプトはこれを基にしているのかも。
そこへ、アメリカお得意のスパイの技法をプラス、また、メンバーの隠された過去を利用して一話完結型でありながら長編ドラマとして仕立てています。
本気モードなのか『007』などのように、テュンッ!テェレーテッテ~♪と耳に残る専用テーマも作られエンディングに挿入されています。
エピソード冒頭で神妙な被害者の話。そこから解決に向けて作戦が始まるシーン構成。
『こちらブルームーン探偵社』を見たことがある方はわかるかと。その作り方に似ています。
シーズンごとのまとまりがよいのも特長です。
レバレッジメンバー
以下に、メンバーを似顔絵で紹介。
ネイサン・フォード:俳優ティモシー・ハットン
司令官:ネイサン・フォード:俳優ティモシー・ハットン
作戦中の役割は、指令、状況判断、ペテン師として役割を担うこと多数。偽装は破天荒で傲慢、わがままな中年を演じることが多い。
保険金詐欺から会社を守る元保険会社調査員。難病の息子に必要な治療費を会社が出し渋り息子を亡くす→世捨て人へ。
作戦のために頼られるリーダーだが、息子を亡くしやけっぱちのため、他の4人から心配されることの方が多い。
配役は依存症のダメ男、かつ、作戦の軌道修正を瞬時に行う天才役だが、どちらのシーンも自然にこなす名役者。
ソフィー・デヴェロー:俳優ジーナ・ベルマン
ペテン師:ソフィー・デヴェロー:俳優ジーナ・ベルマン
作戦中の役割は、ビジネス・パートナーに扮し敵に接近→情報収集、罠を仕掛ける役。偽装は各国のビジネスウーマンが多い。
俳優を目指すペテン師。だが、舞台の上ではあり得ないほどダイコン役者。(本人は気付いてない)ただし、作戦中の女優業では文句なしの名演技。
イギリス貴族に成りすましていたこともあり、倉庫には世界遺産多数。人の心理を読むことに長けており、作戦を軌道修正して救うこと多数。
演じるのはニュージーランド出身の女優ジーナ・ベルマン。
よく見るお顔だが出演作品は多くない模様。ネイサンを精神的に支える役として重要な役回り。コスプレ的にも多分重要。
アレック・ハーディソン:俳優オルディス・ホッジ
サイバー詐欺師:アレック・ハーディソン:俳優オルディス・ホッジ
作戦中の役割は、下調べ、ハッキング。偽装はFBI、弁護士など知識階級に扮することが多い。
運動神経0、怖がりのチキン。お喋りでイタズラ好きだが他人想い。無理難題を命令され、苦し紛れの幼稚な作戦で努力するカワイイ系キャラ。
演じるのは俳優オルディス・ホッジ。人種差別を利用しさらっと切り抜けるシーンはエディ・マーフィを思い出す。
ただし、エディ・マーフィとは異なり落ち着いた表情で事を運ぶが、その幼稚な作戦がすごく笑える。
エリオット・スペンサー:俳優クリスチャン・ケイン
戦闘員:エリオット・スペンサー:俳優クリスチャン・ケイン
作戦中の役割は、戦闘、色仕掛け、雑用。偽装は、料理人、ウェイターなどが多い。
情に厚く、非常に義理堅い性格。人生を救ってくれた恩人は、戦闘以外でのナイフの使い道を教えてくれた料理人。
ハーディソンとの押し付け合いはジャンケンで決着を付ける。
演じる俳優はクリスチャン・ケイン。
顔の上半分“ブラッド・ピット”、下半分“武田鉄矢”。そのため、色仕掛けにギャング役と幅広い偽装でも違和感なし。
パーカー:俳優ベス・リースグラフ
泥棒:パーカー:俳優ベス・リースグラフ
作戦中の役割は、潜入、セキュリティ突破。偽装は機内のCA、ウェイトレスなどが多い。
ラストネームがないのはおそらく孤児のため。幼少より盗みで独り立ち、人との接触皆無でで育ったためコミュニケーションが取れない。
また、札束には磁石のように張り付く。
演じる女優ベス・リースグラフは“典型的な白人美少女”という感じのお顔立ち。
が、配役のためか上イラストのような表情多数。偽装中に一般人に話しかけられると高確率でこの表情発生。
シーズン5で完結
パイロット版(第1話)を製作 |
採用されれば第6話まで発注 |
初期の視聴率が良ければ第13話まで追加 |
最終的に第22話(フル・シーズン)を製作 |
が、『レバレッジ』はアトランタのTNT製作だからなのか、この慣例とは違い各シーズンのエピソード数が約15程度で固定ではありません。
シーズン1 | 13話 |
シーズン2 | 15話 |
シーズン3 | 16話 |
シーズン4 | 18話 |
シーズン5 | 15話 |
そのため、各シーズンのまとまりが非常によく、完結感が高いドラマ、そのシーズンだけでも十分楽しめます。
特にシーズン1はそれぞれの過去が明らかになるように、また、丁度5序盤で放送終了が決定したことから、ファイナルも製作側の構想通りの完結だったようです。
一般的に、こういったジャンル(スパイ系なども)は「敵を騙すと同時に、視聴者も騙す必要のある」もの。
ですので、アイデアが枯渇し後半グダグダが多いのですが、このドラマはまとまりがよいためかその印象がありません。
ネイサン、エリオットの過去にしんみり感、ソフィーの謎に困惑させられ、ハーディソン、パーカーのキャラにほんのり笑え、破滅する悪人を見て爽快。
若干落ち着いてて地味な印象がありますが、それが高級に感じたり。そんなドラマです。
個人的にはまだまだ見たかったのですが、一つづつのまとまりがよいので、終了後も“作品”としてのイメージがよいものです。
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