ポク太郎です。
遂にU-NEXTで公開された『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』。
その第1話『ドラゴンの後継者』の感想文です。結構、
不必要にHOTD第1話の を含みます。
ないようかなり気を使ってはおりますが、
ハウス・オブ・ザ・ドラゴン第1話簡単あらすじ
七王国の王に選ばれたヴィセーリス一世にはまだ男児おらず。“後継者不在”が問題となっておりました。
ウェスタロスの玉座の相続法では「男の後継者が居る場合は男優先で相続」。ヴィセーリス一世には弟デイモン王子と娘レイニラ王女しかおりませんでした。
小評議会では“暴君”歓迎されず、“女王”歓迎されず。弟デイモン王子は暴君の再来と見られていました。
王后エイマ・アリンの出産に合わせ馬上槍試合実施。後継者誕生を祝う大会でした。
その後に事件発生しトラブル。悩んだヴィセーリス王がいよいよ決意し、正式な後継者を指名しました。

感想~意外なスタート『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』
そう感じた理由は、
まった『ゲーム・オブ・スローンズ』同様、視聴者に投げ付ける不親切ドラマかと思いきや、反省の態度を見せておりました。
映画でよくある冒頭ナレーション「…ヴィセーリスが王に選ばれた。我が父だ。」←ここで娘レイニラ王女が話してたんだと分からす一般的なヤツ。
その直後の画面内の文字に驚愕「時は“狂王”の娘デナーリス誕生の172年前のことである」←明らかに“視聴者への説明”。信じられない出来事。
HBOも一応学習能力があるようです。
『ゲーム・オブ・スローンズ』では“視聴者への説明”一切無し。思えばこんなナレーションや“過去にこんなことあったのよ”と表す説明目的の回想シーンは存在しませんでした。
唯一の例外は視聴者に最も愛され、人気者として君臨したこの人の魔女話だけ。

鴉潜りは回想に非ず。あれは“ブランがそのタイミングで知った”を表す現在進行の話。
こーいった“視聴者から大切に扱われ、制作陣が特別扱いせざるを得ない人物”以外の説明的描写が一切無かったのが『ゲーム・オブ・スローンズ』。
多少反省した『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』では説明描写をネジ込んで来るのかも。注意深く見守っていきたいと思います。
感想~良識的なはずのヴィセーリス一世は自分勝手?

男児を追い求めたスタニス・バラシオンと娘シリーン
の関係と同じ。
レイニラ王女が、生まれ来る“妹”の名前として“ヴィセーニャ”→聞いたヴィセーリス一世は「その名は既に一族に居る。」征服王エイゴンの姉の名前でした。
男児を恋焦がれるヴィセーリス一世はそう言って娘の名付けを軽く一蹴、男児出産を信じておりました。
家系図が複数存在し異なるのもありますが、ヴィセーリス一世の爺さん=調停王ジェヘアリーズの兄も“ヴィセーリス”。
HBOから発表されたヴィセーリス一世の紹介文は、
「ハレンの巨城の大評議会にて、ヴィセーリス一世は先の王ジェヘアリーズ一世の後継者としてウェスタロスの領主らに選ばれた。温厚で親切な男性ヴィセーリス一世は祖父の遺産を守り遺すことだけを望む。が、GOTで見たが、必ずしも良い人間が偉大な王になれる訳でない。」 |
“温厚で親切”、“良い人間”。
そんなヴィセーリス一世が息子に付けた名前は自分の父親の名前“ベイロン”。
常に己の都合でモノを考えるスタニス相当の自分勝手な王様のようです。
本サイトは『ゲーム・オブ・スローンズ』のややこしい人間関係を把握するため全緒名家の紹介ページを準備。でも同名人物を整理するページを特別に準備してるのはターガリエン家だけ。
解説~ハウス・オブ・ザ・ドラゴン第1話
デイモン王子が例えられたメイゴル王とは
メイゴルとは3代目の王。反乱を起こす民衆をドラゴンで制圧した“残酷王”と呼ばれる暴君です。
冒頭で説明された“60年の平和と繁栄”、“全盛期”、馬上槍試合でのレイニス王女「メイゴル王崩御から70年」発言の理由はこちら。
残酷王メイゴルの時代以降争いは起きていませんでした。その平和時代を築いたのが冒頭の4代目王ジェヘアリーズ王。
デイモン王子が戴冠すれば必ずメイゴルになると心配されていました。
王后エイマ・アリンはヴィセーリス一世のいとこ
説明されませんでしたが、ヴィセーリス一世はジェヘアリーズ王の次女と次男間の息子。王后エイマ・アリンはアリン家に嫁いだジェヘアリーズ王の長女の娘。
だからこの夫妻はいとこ同士。同じく王后エイマとレイニス王女もいとこ同士。
こちらにジェヘアリーズ以降の家系図。
家系図にはデイモン王子の妻と言及されてたレディ・レイアも。ロイス家の人物のようです。
本サイトはずっとアエマ・アリンと書いてましたが、ヴァリリアの血を受け継ぐからか高知ヴァリリア語読みでエイマ/Aemaとの字幕。

バラシオン家が「戴冠せざりし女王」
継承権を争ったヴィセーリス一世がピクッと反応しますが、王の目の前でレイニス王女を女王扱い。バラシオン家の人物でした。
レイニス王女の母親=バラシオン家故の王女推しと予想。選択肢として最後まで残った方なので女王として推した緒名家も多いと予想されます。
レイニス王女はもの凄くややこしい血統を受け継ぎ出生した方。そう簡単に説明し切らないので詳しくは以下。
デイモン王子の会話時に出る字幕“暗黒の姉妹”とは
“暗黒の姉妹”とはデイモン王子が受け継いだヴァリリア鋼の剣ダークシスターのこと。
最強と言われた征服王エイゴンと互角に渡り合ったとされる姉ヴィセーニャが所有した剣。
デイモン王子が仲の良いレイニラ王女にヴァリリア鋼をプレゼントしてましたがその場でも話題にされてました。
デイモン王子が帰れと言われた神秘の石城
先項の通り、デイモン王子の正式な妻はレイア・ロイス。
ロイス家の居城はルーンストーン/Runestone。ルーン文字で銘が刻まれた石碑のことですが、そのルーンストーン城を“神秘の石城”と翻訳したようです。
6000年前まで谷間を治めたブロンズ王青銅の王の城。GOT後半、サンサを補佐したヨーン・ロイス公は“ブロンズ・ヨーン”と呼ばれてたようです。
鉄の玉座は危険なシロモノ“かさぶた王”の逸話
何度も映し出されたのはヴィセーリス一世が鉄の玉座で皮膚を切る描写。
鉄の玉座とは征服王エイゴンがウェスタロス征服の際に敵の剣を溶かして作った椅子。早い話が全部刃物。
この180年後位ですが、精神状態不安定になりしょっちゅう鉄の玉座で切りまくり、“かさぶた王”と呼ばれたのが近親相姦の産物=狂王エイリス・ターガリエン。
GOTファンが座って記念撮影できるようHBOがアトラクション的に準備してるらしいですが、もしファンが怪我をすれば、PL法=製造物責任法で賠償させられる&回収命令が出されるシロモノ。
それが赤の王城にある鉄の玉座、エイゴンの椅子。
ヴィセーリス一世が後継者に話したデイニスとは
デイニスとはエッソス大陸ヴァリリア半島からウェスタロスのドラゴンストーン島へ移住したターガリエン家人物の娘。初代王征服王エイゴンのひぃひぃひぃ婆時代の人。
“夢先のデイニス”と呼ばれ、古代ヴァリリア帝国を一日で滅ぼした天変地異“破滅/The Doom”を予言していました。
ここで『ゲーム・オブ・スローンズ』最終章制作時に原作者らが発言してた構想が現実に。
「征服王エイゴンのウェスタロス統一は野望だけでなく、来たる冬の狂風に一丸となり対抗するべく国を一つにしておく必要があったから。“氷と炎の歌”とはエイゴンの見た夢。」
夢先のデイニスの能力を受け継いだ征服王エイゴン。未実証の能力ですが、これが玉座を継ぐ者だけに伝えられる秘密の遺言。「大陸を一つにまとめよ。」
意外にも背景の説明を冒頭にネジ込んできた『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』。
でもよく考えたら、GOTのブルーレイメディアだけに収録された特典映像でしか“征服王エイゴン”を説明しておりません。
『ゲーム・オブ・スローンズ』本編内でリトルフィンガーが鉄の玉座のことを“エイゴンの椅子”と呼んだ位。最後の最後、最終話でデナーリスも幼少期の想像の話してたかな。その程度。
もちろんこの第1話でも説明無し。“ドラゴン臭い”てのがどんな匂いかも説明してないし。生臭いのか?
“意外”との感想を持ちましたがやっぱり、
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