ポク太郎です。
『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』配信開始から第3週目。第3話『名を継ぐ者』が配信されました。
本ページは用語的・歴史的解説、それに関わるトリビア紹介に留め、不要な
は回避します。ただし、どんな話してたか分かってしまう程度に第3話の
を含みます。
『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』違和感の強いU-NEXTのカナ振り
レーナー/Laenor | レイノアでなくレーナー・ヴェラリオンでした。![]() 【 】レーナはレーナーの妹でした。家系図が煩雑になる理由から、一般的に妹レーナが年長者側である左側に書かれてるだけです。 |
ヴェイモンド/Vaemond | ベイモンドでなくヴェイモンド・ヴェラリオンでした。まぁこれはVなので。海蛇の弟。 |
ジェイスン/Jason | ジェイソンでなくジェイスンでした。金持ちアピールの傲慢な男性。一卵性の双子でありもう一方はタイランド←空気読めず王にしつこく進言してた男性。多分長男が跡継ぎだと思うので城主であるジェイスンが兄。 どーも今回のラニスター家はこの2タイプで嫌われ者を目指すようです。 |
一般的に使われるレイノアでなく“レーナー”。それならレイニラ王女も聴こえるままの“リネイラ”にすればよかったのに。
U-NEXTの字幕って原作からは違和感のあるものだけ引っ張り、混乱回避目的で使われるものをわざわざ分かりにくくした印象あります。
他の登場人物名は以下。
ハーウィン・ストロング | 法務大臣ライオネル・ストロングの長男。七王国最強の戦士で“骨砕き”の異名。顔出しはせず、字幕だけの登場。 |
ラリス・ストロング | 法務大臣ライオネル・ストロングの足が不自由な次男。女性陣のおしゃべりの場に入り込みました。そこに役職のヒントが。 |
【 】ドラハールは別名“蟹餌作り”と呼ばれる海賊のリーダー。三頭市とはライス・ミア・タイロシュが海賊退治のために結成した三国の艦隊。 問題は他国の軍隊である三頭市が踏み石諸島の治安維持を始めたこと→領有権・支配権の問題。背後にミアの貴族が居ることから、ウェスタロスの船だけ襲わせるなど好き放題できることに。異を唱えるのが海蛇コアリーズ。ウェスタロス側は侵略軍として認識してるので、台詞では蟹餌作り=三頭市として発言されます。 |

矛盾発生とトリビア~王都に神々の森
ウィアウッドの木とは人面が浮き出たブランとセットになるあの木。
太古の昔、ウェスタロスが森の子らばっかりだった頃は大陸中にありましたが、6000年前に来襲したアンダル人がほとんど破壊。
残存する最南の場所はハレンの巨城南の湖神の目に浮かぶ顔の島でした。何故もっと南の王都に生えてるのでしょう?ここからGOT時代へ至るまでに消失する事件でも?要注視。
因みに6000年前アンダル人来襲以前、最初の人々は和睦した森の子らの信仰を受け継ぎ、ウィアウッドの木を置いた神々の森を必ず自分の城内に設置していました。
その信仰が“昔の神々古い神々”。日本のヤオヨロズの神のように万物に宿るものを崇拝。一番長く続いてるのが北部スターク家。
用語解説~“王の森”とはロバート王が突かれた場所
ゲーム・オブ・スローンズでロバート王が猪に突かれた場所です。
当時はもっと山奥な雰囲気でしたが、今回は雑木林のように。まぁデッカイ森なので色んな場所があるんでしょう。
『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』の嘘~ラニスターの主張
高さ700フィート(200メートル)以上の壁より100フィート(30メートル)高いのがハイタワー家の居城ハイタワー。8000年前のブランドン建設王が関わったと噂される建造物。
嵐の王のストームズエンド城も、神が起こす嵐に耐えるためブランドン建設王の力を借りて建てられたと伝えられる城。
でも、キャスタリーロックは単なる盗っ人詐欺師がキャスタリー家から騙し取った城。
関わりを示す噂すらなし。建設王以外でそんなの建造可能な人物が居るなら有名人になってる筈。つまり嘘。
因みに会話中に出た日没海とはサンセット・シーのことでウェスタロス西の海洋。ヨーロッパに見立てると大西洋相当。
用語解説~クリストン・コールの“白の書”とは
王の盾は通称“白マント”。なので王の盾名簿、王の盾名鑑のことでしょうね。「王殺し」としか書かれてないジェイミーが気にしてたヤツ。
因みに王都の守人シティウォッチは“金マント”、冥夜の守人ナイツウォッチは“黒マント”←“黒衣”の方が多いかな。
多分重要~ヴィセーリス一世が男児にこだわった訳
ただ第1話からの発言を振り返ると、ヴィセーリス一世はその点を疑問視→ドラゴンでない別の力“夢先”を重く見ています。
ターガリエンに遺伝するかもしれない予言の力。ドラゴンよりそっちの方が強大とのこと。
それ故、自分が見た夢=男児にこだわり続け、レイニラ王女から母親を奪い、その結果が後継者と男児の板挟み。
単にヴィセーリス一世が男児にこだわった理由にだけ絡む要素なら無視でOKですが、どう展開するか不明なので一応“夢先のデイニス”の名前だけは記憶しておくことをおススメ。
『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』での常識を知る婚姻計画
となると世間は「レイニラ王女を我が妻に」。うるさい世間に頭を悩ます王に進言されたのは「レイニラ王女と2歳の弟の結婚を発表すれば世間は静かに。」
これが『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』。
日本も2代目将軍徳川秀忠の3歳の娘珠姫を加賀の国に輿入れしましたが、加賀藩前田家は兄弟に非ず。まぁどちらも異常な世界に変わりありませんが。
それでも支配者が権力のために同盟者と利益を見据えた婚姻を結ぶのは世の常、なのでヴィセーリス一世は娘レイニラ王女に「結婚しろ。」
レイニラ王女はあまのじゃく。誰々と指名すれば必ず反発。なので、法相ライオネル・ストロングが先に進言したナイスアイデアレーナーの名前を隠し「結婚しろ」と念を押しました。
引き合わせる裏工作が開始されるものと予想します。
ただし、反発するレイニラ王女には疑念の根底が。
利益のためならレーナとの結婚が最適だったのに王が選んだのは娘の親友アリセント・ハイタワー→つまり、愛する前妻の代わり。てことは得てしまった男児を優先するのでは?
以降、どう転がっていくのでしょう。
最適な結婚相手は姉レーナ・弟レーナーなどと候補に挙がるのは太古の昔から親戚化済の近親ヴェラリオン家。これが血を重んじる『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』での常識的な婚姻計画。
第2回の解説で書いた通り、ファンにとっては『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』の1時間はほんの一瞬の出来事。
見始めると体感上は瞬時に終わってしまいます→つまり、体感上は週に1回ほんの瞬間だけチラ見せされてる感覚。
世間、視聴者の声を代弁したところで本投稿を締めくくらせて頂きます。
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