ポク太郎です。
『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』第7話『ドリフトマーク』が配信されました。
ドラゴンストーン島脇の島ヴェラリオン家の領地。
本ページは用語的・歴史的解説、それに関わるトリビア紹介に留め、不要な
は回避しますが、複雑な人間関係等は 内で解説します。U-NEXTの『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』カナ振り
での新規字幕表記。前話のタイムジャンプで出てきた次世代が当たり前のように活躍しますので家系図に注目。
ルケアリーズ・ヴェラリオン | ヴェラリオン家に嫁いだレイニラ王女の次男。綴りはルケーリスの方が近いのに調停王読みするようです。 |

死んでしまった人物と各キャラとの続柄
父親 | コアリーズ | 長女の葬式でした。ドリフトマーク跡継ぎを長男レーナーにする予定のようです。その長男ジェイスは玉座の後継者なので、次男ルークに言い聞かせてました。思ったような反応は得られませんでしたが。 |
母親 | レイニス王女 | 長女の葬式でした。ドリフトマーク跡継ぎをベイラと主張。理由は長男レーナーの息子ら。明らかにヴェラリオン家と一切関係の無い子らだから。でもレーナ死亡原因=出産医術が低レベルなペントスに居座らせたと亭主デイモン王子には怒ってるようです。 |
叔父 | ヴェイモンド | 姪の葬式でした。せっかく祭主を務めたのに、追悼の文言にデイモン王子が笑い出してしまいました。 |
亭主 | デイモン王子 | 妻の葬式でした。妻は大事でもヴェラリオン家の別の災難には笑いを堪えられませんでした。 |
娘 | ベイラ、レイナ | 母親の葬式でした。ジェイス、ルークは母親方のいとこ。エイゴンらは父親方のいとこ。 |
弟 | レーナー | 姉の葬式でした。かなり傷心で海に浸かるレベル。 |
弟の妻 | レイニラ王女 | 亭主の姉の葬式でした。同じく死んだハーウィンの葬式には出られず、また本当の父を知るジェイスを必死に説得しなきゃいけない状況。 |
ヴィセーリス一世にとっては弟の妻、娘の嫁ぎ先、最大重鎮コアリーズの家族の葬式。なので当然、王后アリセントと子供全員が出席。
王が出席なら、それに伴い王の手、王の盾、その他重責も出席。
父親方も母親方も血縁関係にあたるので関係を表現すんのが大変ですわ。ターガリエン家名乗っててもヴェラリオン家跡継ぎとか。更にレイニラ王女がややこしくするし。
ハレンの巨城で大評議会→選王を行った理由


叱られる理由はしつこい執着「王位継承権は妻レイニス王女にあった。」
原作情報になりますが、その昔、王位継承権を巡ってヴィセーリス一世・デイモン王子と戦争目前になるほど対立した人物です。
簡単に書くと、
★ | レイニス王女の父親エイモンが戦場で撃たれ死亡。調停王ジェヘアリーズ一世の後継者でした。 |
→ | 法律なら長兄の長子レイニス王女が後継者指名。なのに調停王が弟ベイロンを即後継者の城ドラゴンストーン城主に任命。弟ベイロンとはヴィセーリス一世・デイモン王子の父親。 |
→ | 納得行かない海蛇コアリーズと指名された後継者の息子らヴィセーリス一世・デイモン王子が海上で一触即発。 |
→ | その後継者ベイロンも直後に死亡してしまい、調停王が戦争勃発を確信したのか、ハレンの巨城での大評議会でウェスタロス全領主に選王させました。 |
これはあくまで原作情報ですが。
ヴィセーニャのドラゴン=ヴァーガーは最大戦力
そのデカさから“黒い恐怖”と呼ばれるバレリオンがヴィセーリス一世即位の頃に老衰で死亡→そこからこのヴァーガーがドンドコ大きくなりバレリオン並になったとのこと。
その大きさはデイモン王子が乗るカラクセスらの2倍。
GOTでのリーチ平野で東京ドーム位の大きさのドロゴンが映ってましたが、多分アレよりデカいんでしょう。
デカさ=戦力なので、ヴァーガー入手は絶大なる戦力入手てことに。
ヴィセーリス一世と話すレーナがどこかに巣作ってると話してましたが、いつの間にか自分のものとしていました。残念ながらその入手状況は番組内で触れられませんでしたが。
で揺りかごに入れられたドラゴンの卵が孵化するのは稀。自分のドラゴンを持てず悶々とするのはレーナの娘レイナと豚を渡されバカにされるいとこエイモンド。
誰でも乗れる訳でなくドラゴン自身に選ばれた者だけ騎竜者になり得ますが、当然奪い合いも発生。娘レイナにとっては母親が乗ってたドラゴン。受け継ぐのは自分と思ってた様子。
レイニラ王女と王后アリセントの確執
恐らくの互いの言い分は、
- アリセント「王女は王家と法を守らない。開き直り悪事を繰り返す。」
- レイニラ王女「王后は高潔を説きながら隠れて父親王を誘惑してた策略家。」
“高潔を振りかざし水面下で裏工作”vs“臆面もなく堂々と悪事”。
なので、レイニラ王女が追求するのは「落とし子と吹き込んだ人物を明らかに。」対してアリセントは真実追求「亭主レーナーに話聞こう。」
画面だけから判断するに王后の行動は画策って感じでないので王后に分がありそうですが。
だから、実際は王后を推す人物が水面下で勝手に後押し。父王の手オットーもその一人なんでしょう。それに対し王女がその周囲らよりも祭り上げられる愛され王后を目の敵にしてる感じ。
レイニラはアリセントが殺人事件起こす訳ないと分かってるので、“大昔の隠れて王誘惑、裏工作屋”主張は自分への言い訳。単に自分にとって都合が悪い相手だから腹立ててるだけなんですな。
どちらかと言えば上記が正確な対立の構図。
結局、真実に目を瞑る最高権力者ヴィセーリス一世の元で娘レイニラ王女が嘘を付きまくるという状況になっております。
弟にも突き放され、凹んで王后アリセントに「もう寝るよ、エイマ」。前妻と見間違うボケ老人強調されるヴィセーリス一世生存中はそれでも安泰か。
ペントスで塞ぎ込んでたデイモン王子の悪知恵
悪くない側の兄ヴィセーリス一世が「水に流そう」と歩み寄ったタイミングで弟デイモン王子が何かやらかすのは『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』あるある法則。100%です。
レーナーの恋人クァールに金を渡し暗殺偽装命令「エッソスで好きに暮らせ。」
これがデイモン王子の暗殺偽装である理由はわざわざ恋人クァールをヒットマンに選んでるから。大切なクァールに説得されればレーナーが坊主頭決心する位誰でも予想が付きます。
結局、亭主を失ったことになるレイニラ王女はデイモン王子と正式な結婚。ジョン・スノウとデナーリスの関係に等しいかな。子供が生まれれば文句なしのターガリエン。
これが『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』。薄汚い血が混ざった飲んだくれエイゴンより玉座に相応しいだろう、との主張でございます。
ついでに、妻の葬式の場で次の妻を決定するのも『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』。ジェイスらのことは一切考慮せずも『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』。
王政・世襲制の大矛盾。
国家の頂点に立つ王家。点てことは1つだけ。それに対し生物学的な条件はどう頑張っても男性と女性の50%づつ遺伝。“家”が権力主張の根元なのに次の世代で50%が入れ替わる矛盾。
それが分かってることなので、ヴェラリオン家はうちの10歳の娘を后に…、ハイタワー家は母親のドレス着てお慰めしろ…。
ヴェラリオン家、ハイタワー家が覇権目的でそうしたかはまだ確定しませんが、時の実力者が王家に対しそうしてきたのは事実。日本でも一緒。
サーセイがマージェリーに怯えた理由がそれ。その子供らはタイレル家に大影響され乗っ取り状態になるからです。世の常なんですが。
王家を考えるまでもなく、例えばポク太郎の梅沢家と嫁のA家。子供が梅沢家を名乗っても実は半分となる故、何々家って何?となる矛盾発生。
資産も名声のカケラもない梅沢家ですら気になることを考えれば、中世ヨーロッパの貴族が近親婚に走った理由も分からんでもなかったり。
でも現在は“男女50%づつ”に加えもう一つ条件=“近親婚×”。日本の少子化を鑑みるに、子供の内1人が20歳で母方の家名に改名ってのも当たり前になるかもね。
サーセイ・ターガリエンのブレインは悪知恵デイモン王子。次々と画策を始めて参ります。
金を握らせ、思い通りに人物追放→後継者確保。ただそのメリット・デメリットをレイニラ王女もしっかりと理解してるご様子。
本サイトがサーセイを応援する理由はアホだから。コメディとして番組を大成させてくれるからでございます。だから心配なのはこのレイニラ王女。まだアホを露呈しておりません。
ちゃんと露呈するんでしょうな?小ネタでいいからさっさと自爆してくれないと擁護価値の無い単なる悪役で終わってしまいますよ?
無名女優エマ・ダーシー演じるレイニラ王女はサーセイ後継者となれるのか、危機感を持って注視して参りたいと思います。
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