ポク太郎です。2024年6月17日執筆分。
やっと始まった『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン2。第1話は『息子には息子を』。
シーズン1ラストの事件を引きずって物語再開です。
不必要にHOTDシーズン2第1話の感想&用語解説です。
ないよう気を使いながら書く
ハウドラ前シーズンの大雑把あらすじ
秘密の遺言とは初代征服王エイゴンの夢先「来たる約束された王子のため大陸を一つにまとめよ。」
既に後継者を宣言したヴィセーリス一世ですが、その後、後妻のアリセント・ハイタワーが待望の男児エイゴン二世を産んでしまいます。
レイニラ王女は王后アリセントに対し、隠れて父ヴィセーリス一世を誘惑し婚姻に持ち込んだと腹を立てています。
後継者に指名されたとはいえ、女であることが王朝の悩みの種、女故に純血を強いられ、望まぬ婚姻も。レイニラ王女は反発しながら過ごすことに。
それ+問題児デイモン王子が原因で王女にあるまじき不貞行為。その件で親友アリセントに嘘を付いたことで王の手オットー解任劇につながり、友情に亀裂。
そのまま成長後へタイムジャンプ。女であることへの反発が元でレイニラ王女は落とし子を量産し、それらがアホエイゴン二世と一緒に次男エイモンドをイジメます。
互いに敵視するようになった元親友アリセントとレイニラ王女のイザコザが次世代へと波及してしまいました。
最大のドラゴンヴァーガーを盗んだエイモンドと落とし子次男ルークがケンカし、切り付けられたエイモンドが左目を失ってしまいます。
イザコザを抱えたまま次世代が成長する中、遂に先王ヴィセーリス一世崩御。死の床で妻アリセントにうわ言で秘密の遺言「約束された…王子…、……エイゴン……。」
“後継者レイニラ王女”は認めていたアリセントでしたが、そのうわ言で息子エイゴン二世即位が先王の意思と勘違いし戴冠式→レイニラ王女側と対立。
両陣営が同盟者確保に奔走する中、挑発するエイモンドが乗るヴァーガーが上空で襲いルークを殺害してしまいました。
変化したオープニングで過去の栄光にすがる?
ドラゴンの炎に焼かれる兵士や城・船、王后アリセント・ハイタワーやエイゴン二世など血塗られた王家を表しているようです。最後のはヴァーガーに襲われたルークのアラックスでしょうか。

シーズン1からの流れ=同盟者確保。レイニラ王女側としてスターク家へ派兵要請に向かったのは長男ジェイス。
映像ではいきなりスターク家・ナイツウォッチ紹介が始まりました。
この時代の100年前に征服王エイゴンに跪いた北の王トーレン・スタークの話、スターク家10人に1人をナイツウォッチに差し出す話、北部では壁の務めは名誉、壁北の亡者の話。
応対したのはクリーガン・スターク。ジェイスと同年代の若き当主です。衣装もエダードを彷彿とさせる北部コート。北部・壁・ナイツウォッチ。
つまらないとの意見も多い『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』。過去の栄光『ゲーム・オブ・スローンズ』の代表描写を最初にネジ込んでみたのでしょうか。吉と出るでしょうか、その作戦。
また、エレベータで壁を登った先、調停王ジェヘアリーズと妻アリサンが実際に訪れ視察した話も。
このタイミングの10年程前、ナイツウォッチ本拠地を、数千年の歴史ある夜の砦から黒の城に移管しました。その瞬間の話です。
「ああ、これが歴史の一瞬なんだわ~」と感じ入ると共に「この200年後、まさにこの現場でティリオンが放尿すんのかぁ~」と未来を知る万能感に浸っておりました。
で、その交渉中のジェイスの風貌。前髪チョンチョンではなくなり、雰囲気が全く変わってしまいました。なので一番強烈に残った感想は、
一触即発となった王都の状況
水道とはヴェラリオン家領地ドリフトマークと南のストームランドの岬でできた海峡のこと。前シーズン、レイニス王女と海蛇コアリーズがドラゴンと船団で海上封鎖と方針決定しました。
王都キングス・ランディングとは100万人が住む巨大都市。都市とは天然でなく人工的に作るもの。その土地だけで全人口の需要を賄いきれません。
その結果、物資は不足し物価は上昇、エイゴン二世への陳情にも表れておりましたが、王都の運営がニッチもサッチも行かなく。現在の日本のようにバター1コ500円を超えたり。
そんな中、十分なカネも出さず戦争準備させる訳ですから民に押し付けて解決する問題ではありません。日本と同じく民が全滅するだけ。
それで互いに言及してたのがハレンの巨城。ヴェイルの港にもアクセスでき、直南の湖神の目からの大河と陸路両方で王都につながる拠点とできます。
また、スターク家・アリン家が王都攻めに使うであろう拠点・王都側にとってはそれを防ぐ拠点。
“デカすぎて誰も守れない城”ですが、ドラゴンが居ればまた話が異なってくるのでしょう。
海上の要海軍大臣はタイランド・ラニスターだろうと思い込んでたらソイツは大蔵大臣とのこと。そうだ、殺されちゃったんだあのビーズベリー家。
んで、空席な海軍大臣の候補として挙がったのがドールトン・グレイジョイ。やっと出たグレイジョイ家の名前。戦力外で蚊帳の外かと心配しておりました。
視聴中考えてることはこんな感じ。
ハルとメイゴルの隧道~用語解説
ハルとはヴェラリオン家拠点ドリフトマークにある港町とは呼べないレベルの漁村群。水道ガレットの封鎖用に船足りないと造船の手配を弟に頼むと言っておりました。
メイゴルの隧道とは赤の王城内の秘密の抜け道のこと。
赤の王城建設時に、残酷王メイゴルがその秘密を守るため建設に関わった工員を皆殺しにした隠しトンネル。現在はネズミの巣窟だそう。
王の手オットーの態度
シーズン1終盤の出来事ですが、現在最高権威として指揮するのは王后アリセントです。
理由は行方不明のエイゴン二世を確保し、戴冠式を主導したから。そこで父オットーに自分の施策=親友レイニラ王女攻撃せず方針を了解させました。
それに対し、何となく上手くいってない状況に王の手オットーが不満気味。娘大事だし天才王の手だし反乱じみたことはしませんが、娘の統治に何となく乗り気ではないようです。
それでも有能な重責には変わらず。最大戦力で今現在のトラブルの原因エイモンドを抑え付けるよう動いておりました。エイモンドの近くには王の盾総帥クリストン・コールの姿も。
娘大事な王の手と愛人大事な総帥二人が最大戦力を上手に制御できるでしょうか。そこが最重要ポイント。
ドラマ視聴の経験から考えると、ソコが火種になりそうな予感。放火魔が徘徊してるからなぁ。
生きてた白蛆ミサリア
これまでのミサリアの動きを整理すると、
1 | デイモン王子に囲われた娼婦。 |
2 | デイモン王子が妊娠を宣言したことでミサリア激怒し離れる。“王家の赤子身籠った娼婦”とされたので。 |
3 | 王都内で“白蛆”名乗り密告業。 ○泥酔したデイモン王子情報←レイニラ-アリセント喧嘩、王の手オットー解任に繋がる。 ○雲隠れしたエイゴン二世情報←王の手オットーに売り戴冠式実施に繋がる。 |
4 | 邪魔と見たラリスの進言で、アリセントが暗殺容認。 |
今回 | 逃亡中、デイモン王子に捕獲され、解放条件に赤の王城のネズミ駆除業者情報。 |
デイモン王子が、エイゴン二世殺さず王の手オットーに渡した裏切り者と責めますが、デイモン王子は単なる暴君。
何故戴冠式丸ごとドラゴンで燃やさなかったとレイニス王女にも噛み付いていましたが、自分の都合に合わせた行動しなかったと怒ってるだけ。“王への忠誠”をはき違えております。
もうデイモン王子でなくデイモン王配と書くべきなのかな。南北朝みたいにちょと分からんのでこのまま王子で通しておきます。
HBO指令:多分カーギル兄弟を覚えろってこと
という訳で、ヴィセーリス一世時代からの王の盾だったアリック・カーギルとエリック・カーギルの一卵性双子兄弟について。
●アリックは翠みどり側…蠍スコーピオン部隊の指揮を執っていました。
●エリックは黒くろ側…白蛆ミサリアを保護した後、デイモン王子に責められていました。
シーズン1での二人の行動ですが、雲隠れしたエイゴン二世を連れ戻しそのまま仕えるのがアリック。
連れ戻す最中、その不甲斐なさから愛想を尽かしたのがエリック。レイニス王女の王都脱出を誘導し、ヴィセーリス一世の王冠をレイニラ王女に届けました。
カーギル家とは王都周辺の貴族で王家の旗手。GOTでの壁の指南役アリザー・ソーンの家系みたいなもん。でも断絶してしまいGOT時代にはカーギル家は既に存在しません。
それにしても今回は双子キャラが多いですな。アリック・エリック、ジェヘアリーズ・ジェヘイラ、ジェイスン・タイランド。しかも全部一卵性。
てか、スコーピオンてこの時代からあったのか。GOTクァイバーンの発明じゃないんかい。
純血の薄汚れ成分を計算してみる
再開した白蛆ミサリアからネズミ捕り業者情報をゲットし暗殺者送り込み。
見つからない場合は…と、ヴィセーリス一世を悩ませた問題児デイモン王子がまたやらかし。幼児ジェヘアリーズ殺害をほのめかしました。
左目奪ったルークが悪者との言い分を持つ翠みどり側が更に幼児後継者を奪われました。その激怒に相応するだけモノは得られるのでしょうか。
結果がどうなるかは第二話以降を待たないといけないので、薄汚れ具合を計算し予想してみます。
まず、エイモンドとは父ヴィセーリス一世-母アリセント→1/2が薄汚れた血。ジェヘアリーズは両親が兄妹なので爺婆比率そのままで、爺ヴィセーリス一世-婆アリセント→1/2が薄汚れた血。
つまり、等価扱いできる相当品。
うーん。どうでっしゃろ。結果を聞いたデイモン王子、また問題児の行動を聞いたレイニラ王女の反応が楽しみです。その評定によっては最大戦力レイニス王女の反応も。
因みに、ここでは詳細を割愛しますが、レイニラ王女も1/4が薄汚れた血。
100%ヴァリリアの純血なのはデイモン王子だけです。下図の通りレイニス王女だって薄汚れてます。
んでも、自閉症ヘレイナの夢先や死亡を感じ取る第六感をやたらとアピール。ソッチ系のファンタジーを展開する予定なのかね。それもいいけどアノーグリオンも頼むよ、HBOさん。
過去の栄光=北部映像と並ぶ起爆剤としたいのか、七王国一の美女アリセントの色々映像が散りばめられたS2第1話。『ゲーム・オブ・スローンズ』成功体験の要はソコだとの判断でしょうか。
この『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』はその成功体験を多方面で勘違いしてるよう感じるてのが何度も書いてきた感想ですが、そーいうのは、
アリセントならメリサンドルのような罠は無いだろうし。
結局理想を追ったクリストン・コールとは何だったのか。未亡人ならええてか。んで、男前相手に敗北確実なラリスが怪しい態度。アリセントに不明確報告、若年エイゴン二世に何か吹き込むなど。
うーん、この辺が次回以降の着目しなきゃいけないポイントか。
またシーズン2に入り、これまで見なかったマラ要素全開。これ新まぐわう要素としたいんでしょうか。うーん、でもマラコレクションはちょっとなぁ。
やっぱり“精一杯の直接表現回避”感を醸し出す“まぐわう”の方がいいよなぁ。これはセンスの問題だわ。ジワジワ来させるのはやはりワビサビだ、ワビサビ。
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