ポク太郎です。
大人気海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ/Game of Thrones』。
小説を原作とし、CGで表現したドラゴン、亡者、巨人、マンモスが登場する歴史ファンタジー。
事前に知っておくと話がわかりやすくなる情報をまとめます。
無しです。本記事の情報が番組内で説明されないのが“ゲームオブスローンズ難しい”と言われる大きな一要因です。是非一読を。
記事の構成はこちら。
1.舞台はウェスタロスとエッソスの二大陸
舞台となる大陸の地図。地理的な世界観を把握します。
大陸が三つ。西のウェスタロス大陸と東のエッソス大陸、南のソゾリオス大陸。ウェスト(西)、イースト(東)、サザン(南)でしょうか。安直な名付けです。
ヨーロッパ、地中海、アフリカ北部のようにも見えますね。ウェスタロスはイギリスのようにも。
主たる舞台は西のウェスタロスと東のエッソス大陸。
東のエッソス大陸は、中央部が平原で、南部(平原の南の半島と湾)は徹底した奴隷制を敷いている地です。湾の名前は奴隷商人湾。
2.ウェスタロスの歴史
この世界の常識となる歴史や背景を年表っぽく。一読すると会話中の表現が掴みやすくなります。覇権を争う対象であるウェスタロス大陸の歴史です。
古代~数千年前まで
《1万2千~8千年前などと言われる口頭伝承の伝説。》
ウェスタロスには“森の子ら”と呼ばれる小柄な種族や“巨人族”が居住。そこへ“最初の人々”と呼ばれる民族が侵入し戦争、後に講和。
“ホワイトウォーカー”と呼ばれる最北の化けモンから身を守るため、協力して“壁”…大陸東西を突っ切る高さ200mの防壁を築きます。
森の子らやホワイトウォーカーは魔法を使う種族。ホワイトウォーカーは亡者-死者を操ります。
また、“長い夜”と呼ばれる100年近く冬が続いた時代があったそうです。
“夜明けの時代The Dawn Age”…最初の人々侵入~森の子らと講和するまで
“英雄時代The Age of Heroes”…最初の人々が統治し、世を作り始めた以降
英雄時代の神話としてブランドン建設王、グレイキング、嵐の王デュラン、ガース庭師王、ラン利発王などが言い伝えられ、各地の誇り・特徴として受け継がれています。
英雄名も当然憶える必要無し。各地の特色を体現したモデルを各地が誇りとする風土が古代から続いてるよと分かればOK。
数千年前~300年前まで
《6千年前~300年前と言われる文字による記録。》
その後、エッソスから侵攻してきた文字や鉄文化を持つ近代的な“アンダル人”がウェスタロスを征服、七つの王国が形成され“七王国”時代へ。
宗教としてはアンダル人が信奉した“七神正教”が広まります。
ただし、影響小だった北部と鉄諸島(ウェスタロス中央西の島々)では元々の信仰通り。北部は最初の人々のあがめた“古い神々(昔の神々)”、鉄諸島は独自の“溺神”を信奉。
300年前
数百年前に滅んだエッソス大陸の“古代ヴァリリア帝国”の生き残り“ターガリエン家”がウェスタロスに侵攻。ターガリエン家は飛竜“ドラゴン”を手懐けており戦争時に使用。
七王国を征服&解体→統一王朝樹立。征服した初代王エイゴン征服王が敵の剣を溶かして作ったのが“鉄の玉座”と呼ばれる玉座Throne。
『Game of Thrones』の意味は「王位、玉座争奪戦」。
17年前
“ロバートの反乱”なる事件が発生し、300年続いたターガリエン王朝倒れます。ロバート・バラシオンが王に。詳細は下で。
9年前
ロバート王に反旗を翻した“グレイジョイの反乱”なる事件が発生。詳細は下で。
現在=ドラマの時代
“現在”となるドラマの時代には、森の子ら、巨人族、ホワイトウォーカー、ドラゴンなどのファンタジーは消滅しており、人々の常識も変貌しております。
森の子ら 巨人族 |
6千年前のアンダル人来襲以降姿を消したと言われる。太古の昔話なので神話化され実在するのか不明な存在。 |
ホワイトウォーカー | 8千年前から出現せず(と言われる)、記録も薄れ神話化。信じない者多数。 壁の存在理由が対ホワイトウォーカーでなく“対野人施設”へと変貌。※野人=壁以北に住む蛮族 |
ドラゴン | ターガリエン王朝300年の間に絶滅。ただし、歴史上直近のため作り話でなく実在したとの認識が常識。王都の赤の王城にはドラゴンの骨も残っています。 |
因みに“ドラマ内の現在”は人類史での紀元後3、4世紀頃を想定。つまりイギリス創世期、三国志、邪馬台国の時代。
魔女狩りがあったとされるのが15世紀位=日本の戦国時代ちょっと前、人類が理屈を認め始めたルネッサンスが16世紀。それよりまだまだ大昔を想定と念頭に。
BCとはBefore Conquest征服前、ACとはAfter Conquest征服後。
その他、日本は千年以上だしアジアの常識は桁が違いますが、ターガリエン家の300年王朝はかなり大きな存在と認識して視聴すべきかも。大陸全土を初統一した秦の始皇帝!みたいな。
3.重要な場所・地名
第一章シーズン1から舞台となる場所。地理的な位置を把握するために。
① | 壁 | ここ以北は野人が出るので非常に高い壁が建造され、冥夜の守人“ナイツウォッチ”が守りを固めます。流刑地としても使われる極寒の地。 |
② | ウィンターフェル城 | 北のスターク家居城。 |
③ | 王都 | “キングスランディング”。王の居住する首都。 |
④ | ペントス | 自由都市ペントスの商人が元王族ターガリエン家の生き残りを保護。東には平原が広がり、騎馬民族ドスラク人が放浪する地。 |
⑤ | 高巣城 | 高度数千フィートの“月の山脈”頂上に位置するアリン家の居城。ドラゴンなしでは攻略不可と言われる難攻不落の城。 |
4.登場する緒名家
たくさんの家系のたくさんの登場人物が関係して物語展開。簡単には憶えられませんが、たくさんあるよと認識するために。
いきなり憶えられる訳ないので、「たくさん居るよ。」と認識するために。
① | ターガリエン家 | 元王族だがドラマ開始時は領地なし。自由都市ペントスに亡命中。 ※覇権時代は③の王都に居ました。 |
② | スターク家 | 最大武力を誇る北部の領主。 |
③ | バラシオン家 | ウェスタロスを支配する現王家。王都とその南の領地を兄弟で治める。茶色とこげ茶、湾内の島も。 |
④ | アリン家 | 山岳地帯に高巣城を構える名家。 |
⑤ | ラニスター家 | 金持ち名家。 |
⑥ | タリー家 | ウェスタロスを南北に分ける河川地域を与かる名門。 |
⑦ | タイレル家 | 第二の金持ち名家。 |
⑧ | グレイジョイ家 | 鉄諸島を支配する孤高の一門。 |
⑨ | マーテル家 | ターガリエン時代から支配が薄いドーンの地の領主。ドラゴンに対抗できる武力を持つらしい。 |
シーズン1副題が『七王国戦記』。が、七は気にしない。主要な名家は九つ。
さらに、これらの“旗手”を務める家系も多く登場するので、「たくさん出てくるんだ」と思えばよいです。
分からない原因はその大量の登場人物なんだよ!という方は、似顔絵で覚える人物相関をお試し下さい。
5.相関が分かる開始前の事件
ドラマ開始前の事件二つ。これが最も重要なのに冒頭で説明されないのが難しい原因。視聴開始後再度確認するのがよいかと。
・グレイジョイの反乱 -9年前
どの家の人か分かるよう、下の登場人物の色は上の緒名家に合わせてあります。
・ロバートの反乱
ドラマ開始の17年前の出来事。当時の勢力図が下。ターガリエン家が王都周辺①を直轄し、王都から全土を支配していました。
その王族ターガリエン家の臣下であるロバート・バラシオンが王朝を倒し玉座に座ります。この事件が“ロバートの反乱”で、この方がドラマ開始時の王様。
事件の経緯:
抗議したエダードの兄と更には父が狂王に処刑される。
ロバートとエダードが、里親でもあるジョン・アリンと共に反乱。
結局、狂王は自身の護衛“王の盾”ジェイミー・ラニスターにより殺害され決着。
ロバートが新王朝を樹立。
ロバートの反乱を経た結果、
ターガリエン家の生き残りヴィセーリスとデナーリスの兄妹はエッソスへ亡命。 | |
ロバートはジェイミーの双子の姉サーセイと政略結婚。 | |
エダードはタリー家を味方に付けるため、キャトリン・タリーと結婚。 | |
ジョン | 同じくジョン・アリンはライサ・タリー(キャトリンの実妹)と結婚。またロバート王の宰相“王の手”となり政治を行う。 |
ジェイミーは狂王への忠誠の誓いを破った“王殺しキングスレイヤー”として各地で蔑視されることに。 |
・グレイジョイの反乱
もう一つ事件。ロバートの玉座奪取から8、9年6年後“グレイジョイの反乱”が起きます。ドラマ開始の9年前です。
ロバート王を始め、全国の領主が鎮圧。罰としてベイロンの最後の男児シオンを没収。
幼いシオンは、エダードを公の後見人としてウィンターフェル城で育てられ、エダードの世継ぎロブ・スタークと親友に。
ロバートの反乱は大戦争、このグレイジョイの反乱は小事件。政治に無関心なロバート王の求心力低下に付け込みグレイジョイ家が覇権を目指した無謀な反乱。ターガリエン復興目的でもなし。
ウィンターフェル城に居るわかりづらい人質シオン・グレイジョイの人物紹介目的っぽい事件。
6.さぁドラマ開始
ドラマ開始時のウェスタロス大陸の状況です。
暗殺か、陰謀か、単なる懐疑心か。情報無く真偽がわからない状況。
そんな状況の中、エダードを王の手後任に任命するため、ロバート王が北のウィンターフェル城へ来るところからドラマがスタートします。
たくさんの横文字名を見ても何が何だか…ですが、歴史背景や常識となる事件、こんな相関があると知るだけで入り込みが違うはず!と思いまとめました。
難しすぎて面白くないと思われる方へ
(追記)
ページが増えわかりづらくなったので、本ブログの使い方・目次として以下を準備しました。理解に必要な情報はすべて揃っています。
描写や台詞もハッキリ表現しないなど本投稿で挙げた要素以外も非常に難しいのが『ゲーム・オブ・スローンズ』。
その説明のため、主要人物毎に整理し、対象エピソードより後の
を含まない全シーズン全エピソード個別の描写解説もアリ。利用できそうか是非お試し下さい。
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