ポク太郎です。
いよいよレンタル開始まで1週間を切ったゲームオブスローンズ最終章シーズン8。
最終章なので、多数が見る直前に持論を披露する機会はもうありません。
という訳でゲームオブスローンズ=クソドラマという持論を展開しておきたいと思います。
一般的に洋画は日本人に伝わりにくい
画面一杯に字幕を並べるわけにいかず数文字で表現できるよう相当な意訳。
吹替えも、映像と発言を合わせるための時間的制約、日本人に通じない皮肉や例もあり、本意を完璧に伝えるのは難しいこと。
『ダイハード4』での例を。
ラストの場面。悪党退治後、現場で緊急手当。別のバンで手当てされるオタクマシュー・ファレルと主役ジョンと娘ルーシー。ルーシーが、
see in him ? あの人大丈夫なの?
字幕1「大丈夫?」
→察したジョンが字幕2「奴ショック死するかもな」引用:映画『ダイ・ハード4』
ジョンはルーシーがマシューに気があるので病院でショック死と発言。が、ルーシーは見抜かれてないと思い込んでる場面です。
マシューを見つめる仕草も一瞬なので字幕1だけだと、その後のやり取りが不明になるポイント。
吹替えの例は冒頭の人柄紹介部。娘ルーシーが男性と車内デート。そこへ乱入し叱られる頑固親父ジョン・マクレーン。
ルーシーが一語一語を強調しジョンを突き放しますが、そこでは顔と台詞を時間的に合わすためか違う意味になっています。
When I wanna to talk to you, if I wanna talk to you, I call you.
字幕「話したいときはもし話したいときは私が電話する。」
吹替「話したいときは嘘でも何でも話したいときは私が電話する。」引用:映画『ダイ・ハード4』
このifは「あり得ないこと」と強調してるので頑固親父遺伝子を受け継ぐじゃじゃ馬ルーシーの人物像がぼやけてしまいます。
他にも、英語は少しの内容でも長い長い文章を要します。その時間に合わせ、少しずつ日本語を小出しにすると意味不明な翻訳に。
知ってる方はこの例で分かってもらえるかと。長々と喋るので意味が掴めない例。
才ある者は己の凄さに気付かずと、傑出したゲリラ戦の才をランボーが過小評価し粗末にしてると伝えた。
もちろんすべて上手く短く訳せるならOKですが、翻訳の仕事はかなり特急依頼が多いそうでそう簡単には行かず。これは仕方ないこと。
人物像を視聴者に伝え物語を展開するのが映画・ドラマ。洋画は言語の壁から人物像や細部の意味がぼやけるので伝わりにくいものになってしまいます。
ゲームオブスローンズの会話の特徴
それが、ゲームオブスローンズだとどうなるのか。
ゲームオブスローンズが難しく分からない理由はこちらに愚痴記事。
ここで挙げるのは上記愚痴ページのNo.3~No.5に相当?する観点「会話が井戸端会議」。
ゲースロの会話は井戸端会議
通常、映画・ドラマは次のように成り立った会話しか登場しません。理由は聴衆に理解させる必要があるから。
が、このクソドラマ、平気で井戸端会議を差し込んできます。
井戸端会議は互いによく知る者同士の会話。その方々には繋がった情報ですが、第三者には突然な返答で意味不明。
シーズン1第5話、ターガリエンを恐れるロバート王に、
サーセイ王后「彼らは船に乗ることがなく鎧も着けません。攻城武器もない。」
ロバート王「何かのトリックか?父上が話しているようだ。」引用:HBO『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン1 ep5
父上?アンタ、オヤジを父上て呼んでんのか?誰のこと?サーセイの父親なら初登場が2話後のシーズン1第7話です。
余談ですが、このシーンはかなり長く未説明の歴史を前提とした話。他でもホットな謎が盛り盛りな頃。会話だけでなく至る所に?マーク。
その他順番バラバラなやり取り多し。
発言1→応答1→発言2→応答2→…のように質問答えと進むのでなく、発言1→発言2→応答2→…→応答1となることも多数。
この飛び回る会話を上で書いた意訳、時間的制約の元で翻訳されて日本語に。なので更に難易度上昇。
ゲースロ視聴に必須な条件
ゲームオブスローンズの構成は重要部分だけを継ぎはぎ、明言なしで高速展開。なのに、その重要部分での会話が井戸端会議の日本語化。
ドラマの背景や歴史、人物が分かるなら井戸端会議当事者。決定を明言せずに進めるシーン構成は後の伏線になります。
が、すぐに記憶できる微小量ではありません本ブログ上部の“GOT解説”→“事前情報”参照。
上記が頭に入った状態で井戸端会議の第三者から当事者に。ゲースロ会話を掴むためにはそれだけ情報が必要ということ。
披露する側の義務
「人に披露する。」その真髄は、相手の立場に立ちこう表せば、こう説明すればと構成を考えること。
プレゼンする場合は、宣伝する場合は、子供に分からせる場合は、ブログに書く場合は、と皆頭を悩ませています。
映画・ドラマともなれば相手は全世界。
が、ゲームオブスローンズでは説明なしの歴史を会話に混入、シーン冒頭に挿入。おまけに日本人には上で挙げた人物像のぼやけ。
「聴衆に分かり易い表現」に対し徹底反目。
紛れさせてときゃ、伏線のように入れときゃ勝手に視聴者が調べるよ、と狙った策なのかどうかは分かりません。
が、何にせよ「視聴者に分かり易く」を切り捨てた、
んでもこんなブログ作る程にハマる神ドラマ
○必要な事前情報をページに起こし、
〇全エピソードの解説を揃え、
〇JavaScriptでクイズまで作成。
何だかんだと語り続け現在337記事。
本ブログの投稿タイトル上部の「全エピソード解説」。会話のステップまで細かく書いたものが点在するのは上記の飛び回る会話を解説するためです。
大量の情報を忍ばせ何がなんだか分からないドラマ。
それでも何かに惹かれ見続けます。筆者の場合似顔絵練習用にしつこく見たと経緯が特殊ですが、多数がハマってるので“何か”があるんでしょう。
調べに調べ続けると仕込まれてた大量の情報が生きてきます。
その段階になると神ドラマ判定。腐った似顔絵使ってブログを始める輩まで出て参ります。
大成功を収め筆者だけでなく多数から最高傑作と賞賛される『ゲーム・オブ・スローンズ』。
夢中になるまでに視聴者に要する労力で判定すれば、
このゲームオブスローンズの飛び回る会話、最終章最後の最後、最も重要な部分でも登場します。
レンタル開始により大量の視聴者が見ると予想します。どう判断するか不明ですが、もし興味あったら視聴後に覗いてみて下さい。
視聴直後と数週間後で評価を一転させた筆者が書いた解説です。
最終章は一話一話が映画並みに長いエピソード。掴めないことも多く苦労します。その点だけ しておきます。
多数の視聴者が初見時に掴めないドラマは、
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