シーズン8へ期待|シーズン7の不満からゲームオブスローンズの面白さを考える

ポク太郎です。

夢中になった『ゲーム・オブ・スローンズ』ですが、シーズン7が少し安っぽいと以前書きました。

もちろん単なる個人的感想ですが、このドラマの何を面白く感じて、なんでこう入り込んでしまうのかをシーズン7の安っぽさから考えてみました。

シーズン7までのネタバレを含みます。


シーズン7の安っぽさ

安っぽいと感じる原因は以下。

登場人物集まり過ぎ

シーズン7では、ドラゴンストーン城に人が集まり、壁北に人が集まり、王都に人が集まり、ウィンターフェル城に人が集まりました。

シーズンのテーマ自体に反するかもですが、できる限り散らすべきでした。

○王都にブロンブライエニーポドリックは必要なかった。
○ドラゴンストーン城もグレイジョイマーテルを先に出陣させとくべきだった。

壁北とウィンターフェル城は物語上仕方ないと思うので、上記二つで控えるべきだったと勝手に思っています。

そう思う理由は下でつらつらと。

その他、亡者ワイトを一匹捕まえに行くとか。その結果大した違いも出なかったのでラニスターvs他はいくらでもこじつけられた気が。

先日、原作とドラマの違いをまとめてましたが、今まではその程度の出来事はいくらでも無き物にしておりました。

なんだか道端に突っ立ってるゾンビにトドメを刺す『ウォーキング・デッド』みたいなイメージ。

そっちは世界観に対して矛盾がないので全く問題ないですが、これまでの『ゲーム・オブ・スローンズ』を考えるとこれは逸脱してる感が。

ゲーム・オブ・スローンズの面白さ

このドラマの世界観を思い浮かべた場合、イメージは「二大陸」「大昔」「ファンタジー」。

例えば、エダードロバート王と共に王都に赴く際に掛かった時間は1ヶ月以上。ブラン君はその間意識不明でした。

ウェスタロスのモデルはイギリスかもしれませんが、物語中では“大陸”。

散々たる悲劇が降り掛かり、散り散りになったスターク家の子供が、その大きな舞台の中で知り合いにも会えないまま旅を続けます。

出会うのはほんの少しの関わりを持った人物。アリアにはジェンドリーハウンドブランにはリード家

物語最中には、双子城でアリアキャトリンがニアミス、贈り物(地名)ではブランジョン・スノウがニアミス。思い通りにいかないもどかしさを視聴者に。

そんな中、直接的ではありませんが、キャトリンを主君とするブライエニーアリアサンサと遭遇。

スンナリはいきませんが、レッドウェディングやジョンに声を掛けず壁北に向かったブランのように先のない結末ではない状態→視聴者に希望。

登場人物は多いと言えど、壮大な舞台の各地でそれぞれが動くドラマ。

上記のような、なかなか会えない、やっと会えた、という描写がドラマの世界観と一致します。

上でシーズン7がちょっと…、と書きましたが、あの集合はこの世界観にマッチしてなかったのではと疑っています。

特にここでは、300年前の征服戦争の再現「ドラゴンでひとっ飛び」という常識の変わる描写が必要なタイミング。

なので余計に、他の常識、イメージの変化は抑えるべきではなかったかなと思います。

例として「二大陸」「大昔」のイメージから来る世界観とそれに一致する描写・物語内容を挙げましたが、他の残酷な描写、理不尽な生贄、不快な差別表現も同じ。

これまでの描写すべてこのドラマの世界観と一致しておりました。そんな映像で、別世界に生きる視聴者がその世界での何かを気付かされ夢中に。

世界観と出来事のマッチ、それプラス先日書いた予想外

つまり、『ゲーム・オブ・スローンズ』は矛盾のない世界に視聴者を引き込み、尚且つ、矛盾のない予想外の展開を提供し続けてきました。

もちろん数え切れない伏線など他の面白要素は山ほどありますが、視聴者をそこに着目させるのは上記で引き込まれてることが理由ではないかと。

世界観と出来事がマッチ→入り込む

単なる個人的な予想ですが、この世界観との矛盾の無さが、視聴者を深く入り込ませ、感情移入させ易くするのではないかと思っています。

世界観と物語上のミスマッチは視聴者にとっての矛盾感。視聴者は矛盾を感じたとき、物語の世界から現実の世界に戻ってしまいます。

古い例を出しますが、

キン肉マン』では前週と顔違う、『北斗の拳』では実は兄妹、また別の人物と兄妹とあり得ない真実が後から後から登場。『ドラえもん』ではしずちゃんとみよちゃん。

それが理由か分かりませんが、次の時代の『スラムダンク』では矛盾なし、『ドラゴンボール』では精神と時の部屋の矛盾に対しピッコロに勘違いしてた発言させる徹底ぶり。

進歩してるということは子供が読む少年漫画でもそれだけ気にする必要アリと思われます。当然ながら『ゲーム・オブ・スローンズ』なら尚更。

ご存知の通り、製作側もそう捕らえてると思わせるフシはゴマンとあります。

高地ヴァリリア語も徹底した作り込み、光の王に仕える赤の祭司が身に付けるものには縦長六角形のデザイン。首飾り、衣装、その他マスクまで。

超大作によく見られる細部にまで至る徹底した作り込みです。

金掛かってるから凄い、ではなく、金掛けてる部分が凄い←これが『ゲーム・オブ・スローンズ』。

話戻してシーズン8への期待

話が脇に逸れてしまいました。

そんな感じでシーズン7に少し拍子抜けしてしまいましたが、それでも『ゲーム・オブ・スローンズ』。

これまで、ティリオンが王都防衛!→使い捨て、サンサ花の騎士!→ティリオンに変更、ジョン・スノウが壁総帥!→メッタ刺し、デナーリスにミサ!→正体不明の反乱分子。

軟着陸させるかのように見せて何か波乱を持ってきます。

つまり、シーズン7はこれまでのイザコザをすべて整理して、シーズン自体が完結章シーズン8への布石。

わざわざ人を集めたのには理由がある。わざわざ捕獲しに行ったのには理由がある。それは4月に明らかになるということでシーズン8、期待です。←もうこれしか書けない。

既にシーズン8は撮影済、一初老が主張してみたところで説得力なし&製作側に届く訳でもなし。

なので、単なる愚痴ということになりますが、ここで挙げたシーズン7の例がシーズン8への布石になっていることを期待して冬を越そうと思います。

無事冬を越せれば、春、4月、ゴールデンウィークかな?にシーズン8を視聴したいと思います。

ゲーム・オブ・スローンズ

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