ドラマの汚点を並べて最終章作り直し署名運動を振り返る|ゲーム・オブ・スローンズ

ポク太郎です。

今日は冒頭文もサボらずマジメに論説文。『ゲーム・オブ・スローンズ』の汚点を並べ、ドラマの特徴、最終章で巻き起こった“作り直せ署名運動”を振り返ります。

シーズン8までのネタバレを含みます。


爺が選ぶゲーム・オブ・スローンズの汚点

個人的に判断するランキング形式で。三位→二位→一位の順番で列挙します。

映画・ドラマとは“納得感が強い”ほど視聴者はその物語に入り込みます。つまり、夢中になる大ヒット要因は描写の説得力から与えられる納得感

汚点第三位 壁北へ亡者一匹捕まえに行く

シーズン7第五話『イーストウォッチ』内のシーン。

「“亡者一匹捕獲”があまりにも安っぽく、また関連の描写が非常にチープでした。」

“この世の恐怖”だったホワイトウォーカーが『ウォーキング・デッド』のゾンビ並みに格下げされる前兆となってしまいました。

※あちらは現代劇なので現在の常識“特性調査・研究”が当たり前な世界観。畏れ・恐れの根源は「不明であること」。ホワイトウォーカーは素性が分からぬ不明な部分で恐怖を与えていました。

この時の状況は以下。
キャスタリーロックを囮にジェイミーリーチ征圧。
●が、ドラゴンでボコられ、ジェイミー戦意喪失状態。

サーセイビビらすなら、ドラゴンを見せつけるだけで十分で亡者は不要。サーセイを説得する必要が見つからず。

何も出来なさそうなサーセイを重要視せず、ドラゴン見せつける、または、使い鴉or女王の手ティリオン派遣で「対亡者戦の兵分担しろ」で同様の話が完成します。

ゲーム・オブ・スローンズ』とは“重要描写だけを継ぎ接ぎ高速展開する不親切ドラマ”。サーセイ如きから反撃が無いからといって「何かおかしい」とはならないと思います。

休戦協定が無いと“ブライエニー王都行きの理由”が無くなりますが、「外敵対策のためサーセイがウェスタロス全領主召喚した」でも別にOK。

サンサリトルフィンガー騙すため半強制的に追い払う”理由として“王都から召喚された”が要るので。

つまり、ウィンターフェル城の話も矛盾なく作れるのでサーセイ止めるための亡者は必要ありません。

加えて、東の物見城イーストウォッチ内での“再会の描写”。兄弟団ベリックミアのソロスハウンドジョラージェンドリートアマンドジョン

ゲームオブスローンズ登場人物似顔絵|ベリック・ドンダリオン/Beric Dondarrion演じる俳優リチャード・ドーマー/Richard Dormer兄弟団リーダー|GOTイラストゲームオブスローンズ登場人物似顔絵|ミアのソロス/Thoros of Myr演じる俳優ポール・ケイ/Paul Kaye兄弟団赤の祭司|GOTイラストゲームオブスローンズ登場人物似顔絵|サンダー・クレゲイン通称ハウンド/Sandor Clegane(Hound)演じる俳優ロリー・マッキャン/Rory McCann|GOTイラストゲームオブスローンズ登場人物似顔絵|ジョラー・モーモント/Jorah Mormont演じる俳優イアン・グレン/Iain Glen|GOTイラストゲームオブスローンズ登場人物似顔絵|ジェンドリー/Gendry演じる俳優ジョー・デンプシー/Joe Dempsieロバートバラシオン王落とし子|GOTイラストゲームオブスローンズ登場人物似顔絵|野人トアマンド/Tormund演じる俳優クリストファー・ヒヴュ/Kristofer Hivju。巨人殺し|GOTイラストゲーム・オブ・スローンズ登場人物似顔絵|ジョン・スノウ/Jon Snow演じる俳優キット・ハリントン/Christopher Kit Harington。落とし子/Bastard|GOTイラスト

都合よく全員が再会し、それまでの因縁を解説本が説明するかのようなセリフで最適化した、寒気がする描写が『ゲーム・オブ・スローンズ』内に登場してしまいました。

汚点第二位 休戦協定と称し王都にメンバー集合

シーズン7第七話『竜と狼』内のシーン。

「“王都に全員集合”が、築き上げた“広大イメージ”に沿わぬやっすい描写でした。」

ずっと会えない、なかなか会えない広大な大陸内での物語”を表現し続けた『ゲーム・オブ・スローンズ』の世界観破壊。

上の第三位“亡者一匹捕獲”が不要と同時に休戦協定も不要。

加えて、結局これに尽きます。上記東の物見城での描写と同じですが、無駄に集合させすべての相関を台詞表現←リアル感の無い説明用セリフ連発。

休戦協定自体不要と書きましたが、やるにしてもブロンゲームオブスローンズ登場人物似顔絵|ブロン/Bronn演じる俳優ジェローム・フリン/Jerome Patrick Flynn側近、用心棒、親友、傭兵|GOTイラストポドリックゲーム・オブ・スローンズ登場人物似顔絵|ポドリック・ペイン/Podrick Payne演じる俳優ダニエル・ポートマン/Daniel Portmanどんくさいティリオン、女騎士ブライエニー従士|GOTイラストダヴォスゲームオブスローンズ/GameofThronesの登場人物キャスト似顔絵|ダヴォス・シーワース/Davos Seaworth演じる俳優リアム・カニンガム/Liam Cunningham|イラストカリカチュアは画面に出すべきでなし。ハウンドブライエニーの会話入れる位なら不自然には感じないさ。

尺調整なら、休戦協定前にでもティリオンポドリックブロン再会の様子を酒場のシーンかなんかで表現すればよい話。

無駄にブロン出すもんだから、“女優レナ・ヘディゲームオブスローンズ登場人物似顔絵|サーセイ・ラニスター/Cersei Lannister演じる女優レナ・ヘディ/Lena Headey女王|GOTイラストと共演NGな俳優ジェローム・フリンゲームオブスローンズ登場人物似顔絵|ブロン/Bronn演じる俳優ジェローム・フリン/Jerome Patrick Flynn側近、用心棒、親友、傭兵|GOTイラスト退場”ていう更なる無駄説明描写がその後必要に←こんなもん現実に引き戻されるワ。

歌手エド・シーランゲームオブスローンズ登場人物似顔絵|ラニスター兵/Lannister soldier演じる俳優エド・シーラン/Ed Sheeran。道端でプロの歌声|GOTイラストに歌わすのとは明らかに違うと主張いたします。

汚点第一位 中ボス倒したら別配下の亡者一匹だけ残った

シーズン7第六話『壁の向こう』内のシーン。

「思い通りに行かず惨劇だらけのドラマで“別配下の亡者一匹だけ残った”はねーだろ。」

散々な目に会い、これでもかと思い通りに行かないスターク家を描いてきた筈の『ゲーム・オブ・スローンズ』。

一匹捕獲に向かったグループの前に現れた中ボス倒したら目的である一匹残った。」←仮面ライダーレベルのご都合主義。

もちろん、ご都合主義は他にもたくさん存在。

ブラン一行が隠れるギフトの搭のすぐ横でスパイジョン・スノウが正体ばれ逃亡。
ブラン一行がクラスターの宿から戻るサムウェルと夜の砦ナイト・フォートで鉢合わせ。
ジョンナイツウィッチ反乱者討伐に向かった場所・タイミングでブランらが捕まる。

中ボス倒したら別配下の亡者一匹以外抜け殻。残ったのを“一匹”目的の連中が捕獲。

子供の緑視力が表現される歴史ファンタジーにおいて、上の①②③は同じかね?デナーリスの燃えない髪の毛とは同じかね?

歴史ファンタジー”として容認される部分とそうでない部分。どちらがどちらに属するでしょうか。

状況さえ伝えられればOKで、その後の大群に囲まれた湖中央での戦闘がメイン。上記表現の20~30秒のシーンを脳内イメージし比べてみて下さい。

「しばらく偵察後の追跡中、岩陰に居た一匹が誰かに襲い掛かる→命からがら捕獲し“運がよかった…”。」

ボス倒すと配下抜け殻”現象は既に発表済だったと記憶。強調したいなら描写すりゃいいが、その場では失敗させないと世界観に合わず。

作り直し署名運動必要なのは最終章でなくシーズン7

上記はすべてシーズン7後半。その辺に集中しております。前々から書いてる通り、

シーズン7は安っぽい。

また、以下で話題にするために原作の有り無し状況をここにメモ。

  • シーズン6…半分くらいは原作有り。
  • シーズン7…完全に原作無し。
  • シーズン8…完全に原作無し。

『ゲーム・オブ・スローンズ』各シーズン平均視聴者数

シーズン7と言えば、視聴者数を一気に伸ばしたと言われるシーズン。

ゲーム・オブ・スローンズ』の各シーズン平均視聴者数
S1 S2 S3 S4 S5 S6 S7 S8
米視聴者
数(万人)
250 380 500 680 690 770 1,030 1,200
ゲーム・オブ・スローンズのシーズン毎視聴者数|グラフ

これはWikiにあるアメリカ国内の視聴者数。一気にて感じには見えないが更に世界が追いつくので嘘ではないんだろうと分析します。

躍進のシーズン7と視聴者数伸びないシーズン5

また、シーズン7はドラゴンストーン城ドロゴンで飛び回るデナーリス、大量のホワイトウォーカーハイガーデン城。CG・映像美が特に際立ったシーズン。

でも物語の価値を要とする“ドラマ”なので映像美だけではどうしようもありません。それが通用するならコロラド渓谷、ナイアガラの滝などの風景DVDがバカ売れするはずなので。

シーズン7の評価レビューで原作追い越した点を重視し「もう打ち切りにした方が…」て意見を確かに見かけたことはあります。

でも視聴者数伸びてる上のグラフから、まぁ「シーズン7が成功」と読み取るべきもの。

莫大な製作費を掛けた映像美、セリフで説明する新規向け描写、付焼刃的ストーリー。豪華な映像作ったのに安っぽくなったて皮肉。

比較用に注目すべきはシーズン5の伸び。4からほぼ横ばい。

シーズン5の一大トピックは「サーセイの大自爆劇」。が、その大自爆劇、ポク太郎の場合は何カ月にも渡りサーセイに関する考察記事を投稿し続けやっと気付いたもの。

いくらなんでも視聴者の大半が初見時に気付くものとは思えません。原作から修正した部分だし。

現に本ブログの閲覧者はわざわざ時間掛けてサーセイ関係の記事を読んでおります。単なる間違い情報なら普通そうならないので、気付かない視聴者がかなり居るのは間違いないと思います。

もちろん時期的な要因もあるので決め付けは不可能ですが、“多数の視聴者が理解できない”表れがシーズン5の伸びゼロでは?

つまり、難しすぎるシーズン5が伸びず、映像美+多少簡単にして新規視聴者開拓したのがシーズン7。

でもクソ難しいを特徴とするのがゲースロ

シーズン7で多少簡単にしたとはいえ、解釈に何カ月も掛かるのが『ゲーム・オブ・スローンズ』。

下は何カ月もブログで話題にして確信に至ったもの。“文章で書く”行為は矛盾点が露わに・理由・つながりが明確に。それでやっと解釈。
確かにTV不得意な爺ですが「大半が視聴時に理解できるものか?」てのは常に疑問。逆に“何カ月も掛かる”が「ホントにこの解釈でいいのか?」な不安要因でもありますが辻褄合うんだよな。

どれも難解極まりないネタ。

最後のサンサアリアの喧嘩は上で安っぽいと書いてるシーズン7での出来事。何故か1点だけクソ難しいのが混入されていました。

このクソ難しさが『ゲーム・オブ・スローンズ』なのか?を考えるために、最終章シーズン8。

最終話を残した第五話までの爺のシーズン8感想「シーズン6、7とは異なる元々のゲースロの雰囲気」→最終第六話見て愕然。

てのを常にネタにしてますが、最終的にはそれなりの結末だったと判断するに至っております。

なのでシーズン8は、大成功だったはずのシーズン7から元に戻したて見方をしています。

長々と書いてやっとゲスロ署名運動の話と結論

作り直せ署名運動」が巻き起こった最終章シーズン8。

アメリカで多かったのは「これまで丁寧に描いてきた人物を物語の都合で適当に片付けた」。これが多くてその辺が雑だて意見は日本人にも多し。

ポク太郎は「重要描写だけを継ぎ接ぎ高速展開するドラマ」と受け取ってるので、次の点以外はさして不満なし。だから上記に内包される不満ではないのかも。

愕然とした一点はデナーリスの行動。理屈が通らない部分でした。

ただしその後、上記リンクの投稿書いて、まとめて、整理して、分析して最終的に出した結論は「言うほど悪くない」。つまり、これまでと同様、視聴時にすぐ理解できなかったパターン。

一点だけ説明付かない部分「デナーリスが精神崩壊するほどジョン=王が不満な理由」が残ってますが。

問題は「ゲーム・オブ・スローンズ=解釈に何カ月も掛かるドラマ」てのが正しいのか間違ってるのか断言しきれないこと。

辻褄合わそうとする爺のこじつけ解釈の可能性もあるので。解釈に何カ月も掛かるって明らかにおかしいもんね。

、もし正しかったとすると、皆それに夢中になった訳なので、

作り直し署名運動すべきはシーズン7

更に、もし正しかったとすると、

そんなモン“ドラマ”じゃねぇ。
DVD入替作業して物語解析してくパズルだろ、それ。

そのパズルゲームを暗示するためのタイトル『ゲーム・オブ・スローンズ』なのでしょうか。

皆さん思い出すと思われる、愕然とした最終章シーズン8。当時~その後を思い出しウダウダ書いてみました。

かなり前から作り直すべきはシーズン7と思ってきましたが、筋道立てて説明するのが億劫だったので完結から2年後の投下。未だにゲームオブスローンズネタを書いております。

因みに、“視聴者数を一気に伸ばしたシーズン7”と書きましたが、グラフの形状見るに“シーズン5で鈍化した分をシーズン7で取り返した”て見方の方が。

シーズン5とは嫌われ者サーセイが“王都の顔”となり画面に映り続けたシーズン。取り返すためにシーズン7を汚点だらけにしたのなら元凶はコイツゲームオブスローンズ登場人物似顔絵|サーセイ・ラニスター/Cersei Lannister演じる女優レナ・ヘディ/Lena Headey女王|GOTイラストやないか。

難しすぎて伸びなかった”のか、“嫌われ者が映り過ぎて伸びなかった”のか、はたして正解はどちら?

ゲーム・オブ・スローンズ

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