ポク太郎です。
脇役で理解するゲームオブスローンズ。今回は古代の幸薄中年ジョラー・モーモント。
シーズン8までの
を含みます。
借金地獄→結局報われぬ中年騎士ジョラー
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逃亡した騎士: ジョラー・モーモント |
俳優:ジョラー役俳優イアン・グレン | |
シーズン1第一話で突然ターガリエン家の目の前に現れる家臣。ドスラク人に差し出された花嫁デナーリスに引き出物として七王国の書物を贈りました。
浪費家妻を娶った後、金の工面のため人身売買→死刑判決を受けエッソス大陸へ逃亡。金を工面し続けるも結局妻は他の男に盗られた不幸者。 戦士としては屈強でグレイジョイの反乱で活躍、それにより騎士に叙任されたなどのエピソードが次第に明らかに。 女王として成長を続けるデナーリスを献身的に支えます。 |
ジョラー役俳優イアン・グレンのキャスト情報
役名俳優名の英語日本語表記
英語 | 日本語 | |
役名 | Jorah Mormont | ジョラー・モーモント |
俳優 | Iain Glen | イアン・グレンイエイン・グレン |
wikiを確認すると、アクション系映画での知性担当役多し。『トゥームレイダー』や『バイオハザード』が日本人のお馴染。
イアン・グレンSNS情報
Twitter-イアン・グレンファンサイトのアカウント@serjorahsarmy |
Facebook-イアン・グレンのアカウント |
Facebookに投稿された写真を見ると今後の老け込み方がちょっと予想できます。
またInstagramなど見るに、数的に多くはないですが熱狂的なコアなファンが居るタイプのよう。『ウォーキングデッド』の総督ガバナーなども。“枯れ専”とか言うのでしょうか。
ジョラーモーモント似顔絵~額のシワや後ろになびく髪型が特徴
似顔絵で覚えるサイトなのでイラストでお顔の特徴。
存在感の薄い細い目、薄い金髪眉毛、前髪後退。これらが原因か、額のしわが目立つ。無精ヒゲと相乗して配役通りのくたびれた中年男性。
若かりし頃の写真を見るとビックリ。系統で言うとアーノルド・シュワルツネッガー。シュワちゃんとの一番の違いは前髪後退。後ろになびく髪型も特徴的。
年老いた現在は目が離れた印象はないが、若い頃の写真を見ると顔面平面型。なので離して描かないとそれらしく見えない。
意外と鼻、口に特徴がなくどう描いてもOKな雰囲気。敢えて表現するなら長くも短くもない綺麗な鼻、存在感の無い唇。
その他、見る角度にもよるが突出したアゴも特徴的。
くたびれた状態を表すため、額のシワ、目尻の小じわ、目の下のクマを強調するのがポイントか。
関係ありませんが女優エミリア・クラークのインスタグラムにはお二人がお顔を並べた写真。頭蓋骨の大きさが1.5倍はあります。
エミリア・クラークは皆さんと同じホモサピエンス・サピエンスの筈なので、イアン・グレンはネアンデルタール人なのかな。
“ゲースロ=分かる訳ない海外ドラマ”を証明
初期シーズンのジョラーの描写を整理すると、
S1-第1話 | 突然ターガリエン家の前に登場。 |
S1-第2話 | “奴隷商で死刑判決”とヴィセーリスに説明。 |
S1-第3話 | デナーリスの妊娠聞き怪しい別行動。別大陸の壁では総帥ジオー・モーモント登場するも、父親であることは紹介されず。 |
S1-第4話 | “浪費家妻の金の工面で奴隷商、結局別の男の元に居る”とデナーリスに説明。この段階で“最後のドラゴン”と呼ばれる主君ヴィセーリスを“ヘビ”呼ばわり。 |
S1-第5話 | 王都にデナーリス妊娠情報。その場でジョラー=王都密告者の長ヴァリスのスパイと判明。 |
この後、シーズン1第7話では王都側のスパイであるジョラーがデナーリスの暗殺を阻止する、という更なる謎が描写されます。
これを読んでる皆さんに質問。
名前ジョラー・モーモントを覚えたのはいつですか?
ゲーム・オブ・スローンズ=分かる訳ない海外ドラマ」
:「因みにシーズン1第2話で登場した、デナーリスに向けたジョラーの説明。
「ドラゴンの卵が出土した地は、アッシャイの彼方影の地シャドウランド。そこは他の種を絶滅させる幽霊草が生い茂る地。茎はミルクのように青白い。」
“歴史ファンタジー”という触れ込みから入った視聴者なら“ドラゴン”に反応するかも。が、何が何だか分からない人間関係で???状態中に聞いたこともない地名を使った幽霊草の説明。
紛れもなく、分かる訳ないドラマです。
かなりの重要人物ジョラーの行動早見表
S1 | ヴァエス・ドスラク~砂漠レッドウェイスト
ヴィセーリスでなくデナーリスに仕える。ドスラク文化説明役。デナーリス暗殺妨害、ドラゴン誕生により完全敬服。
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S2 | クァース
デナーリスに恋心。全面マスクの赤の祭司クェイスと関わる。ドラゴン盗難事件発生→解決。
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S3 | アスタポア~ユンカイ
元王の盾総帥バリスタン・セルミー合流。女王の第一騎士として進言合戦。奴隷解放運動開始。
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S4 | ミーリーン
女王部屋からのダーリオ・ナハーリスの朝帰り目撃。王都タイウィンに過去のスパイ活動暴露され追放。
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S5 | ヴォランティス~ミーリーン
交渉ネタティリオン拉致。途中石化人に襲われ灰燐病感染。女王への再謁見のため奴隷戦士として闘技場→ハーピーの息子たち反乱→ドラゴンに乗った女王行方不明。
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S6 | ドスラクの海~ヴァエス・ドスラク
女王捜索→救助。デナーリスの絶対の信頼ゲット。が、灰燐病が襲い掛かり離脱。
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S7 | シタデル~ドラゴンストーン、壁北
隔離病棟で父ジオーに恩あるサムウェルが手術成功→女王の元へ凱旋。壁北へ停戦協定のための亡者捕獲へ。
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S8 | ウィンターフェル城
女王へティリオン重視とサンサとの和解進言。対亡者戦で文字通り女王を死守。
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ジョラーは赤の祭司が伏線出す希少キャラ
シーズン2第5話『ハレンの巨城』で初対面時にいきなり、熊の島のジョラー、ドラゴンの母デナーリスの存在を知ってたクェイスが、
(デナーリスは)今こそ真の守護者を求めてる
私は世に奇跡が生まれると現れます 奇跡は見た者を虜にする
ドラゴンは炎でできている 火がすなわち力です引用:HBOゲーム・オブ・スローンズ シーズン2第5話『ハレンの巨城』
確かな守護者をデナーリスに求め、候補としてジョラーの本性を探ってるかのような発言。その後、デナーリスのドラゴン盗まれ捜索中のジョラーに、
彼女をまた裏切る? また裏切るの?
(ジョラー)まさか
あなたが捜す盗っ人は今 彼女と一緒よ引用:HBOゲーム・オブ・スローンズ シーズン2第7話『義なき男』
何故スパイの件を知ってるのか不明ですが、デナーリスの味方?と受け取れる台詞を繰り返しています。
シーズン2第一話のメリサンドルが儀式で光の王に求めたのは“冬=夜の王から我らを守りたまえ。”
また、ジョラーが話を割りますがシーズン5のジョラー自身の運命に関する伏線も。
アンダル人ジョラー
彼は古きヴァリリアを航海する
あそこに近づく者は身を守らないと引用:HBOゲーム・オブ・スローンズ シーズン2第7話『義なき男』
意味不明な会話を伏線として至る所に仕掛け複数回視聴後に気付かせる、『ゲームオブスローンズ』にのめり込んでしまう理由です。
片思い中年ジョラーモーモント全人生あらすじ
スターク家旗手、熊の島ベアーアイランドを与る名門モーモント家の跡継ぎ。
コトの発端はリーチの名家ハイタワー家からの嫁。
原作情報ですが、妻リネッセ・ハイタワーの浪費の工面にウェスタロスで禁止される人身売買を行い死刑判決。義の人エダード・スタークに評定されました。
エッソスに逃亡し妻のため黄金兵団ゴールデンカンパニーで傭兵として稼ぐも、結局捨てられ妻は別の男性の元に。
どう交渉が始まったか不明ですが、王都の密告者の長ヴァリスの出した恩赦条件は“元王族ターガリエン家のスパイ”。
一応つつましくスパイはしますが、恩赦を受けても実家にも戻れぬ前科者。また、目の前のデナーリスは焼けずの体にドラゴンの母。女子高生への恋に夢中になりました。
デナーリスがドラゴンの母となってからはジョラーは完全に寝返り体制。王都へ定時報告をしてたかも怪しい状態。
恋する相手は女子高生でも自分は恐らく50代。チャラついたダーリオ・ナハーリスが女王の周りをうろついても文句も言えず片思い。
それだけならまだしも、必死に女王の信念=奴隷解放に勤しむ中、過去のスパイ活動ばらされ追放。
ここで更なる悲運。死の病灰燐病に感染してしまいました。それでも命の提出先はデナーリス。何度も何度も謁見を求め、最終的にピンチを救出。遂に赦されるも死の病。
そのジョラーの治療を成功させたのは、ナイツウォッチ総帥の父ジオーが世話した臆病者サムウェル・ターリー。完治し、デナーリスの元へ奇跡の生還を果たしました。
その時のデナーリスの命題は夜の王退治。動かしたのは運命の相手ジョン・スノウ。想いを寄せるジョラーを当然気にも掛けず若い男女が結ばれます。
ご褒美が一切無い50代ですが自分を納得させるは“女王のため”。亡者捕獲に、軍師役に、ドスラク兵の指揮にと駆けずり回ります。
いよいよ死の軍団との最終決戦。
自身をゴク潰しと認め、実家に代々伝わるヴァリリア鋼ロングクロウを辞退したジョラーの元にターリー家の家宝ハーツベイン。
ヴァリリア鋼を持て余すと認めた臆病者サムウェルがジョラーに託しました。軍師役も果たせる程の教養を持つジョラー、「人の領域守る」とナイツウォッチ誓いで応えました。
結末は、亡者に纏わりつかれ暴れるドロゴンから振り落とされた女王死守。瀕死状態にもかかわらず、最後まで剣を振り回しました。
“絶望的な戦い”を制し生者側が勝利するも、ジョラーは女王を守り抜き息絶えてしまいました。
あらすじとは、重要部分だけを抜き出した概略文。
さして重要でもないヴァリリア鋼のくだりを何故あらすじ内で触れたのか。理由はジョラーの人生でいいことってそれ位しか。
美味しいとこはダーリオ・ナハーリスに取られティリオンに取られジョンに取られ。
火の粉が降り掛かり続けるハウンドとはまた違い、落とし子ジョン以上の“全てにおいて他人に譲るのが当たり前”とされる不幸者。
オジサンの宿命です。
女戦士ブライエニーと同様、単独行動が多い脇役ジョラー・モーモント。ブライエニーより少し難しく、謎や伏線に多く絡む立ち位置。
ハウンド同様、これでもかと不幸な人生を歩むオジサンでした。
ブライエニー、ハウンド、ジョラー・モーモントが最重要キャラの一段下にあるキー的キャラ。でもハッピーエンドっぽいのは女戦士だけ。
そういえばウェスタロス混乱期以降、王、玉座などに辿り着くのは、西太后、女王、お姫様、玉アリなどほぼ女性。
『ゲームオブスローンズ』は女尊男卑のドラマの模様。それでも深く追及するにはジョラーはうってつけのキャラクターです。
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