ポク太郎です。
脇役で大人気海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』を理解します。
注目するのは原作からの修正点が功を奏したと思われる傑作シーズンの登場人物雀聖下ハイスパロー。と、ついでに司祭女セプタユネラも少し。
シーズン6までの
を含みます。
狂信者“雀聖下”ハイスパロー
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七神正教狂信者:ハイスパロー |
俳優: ハイスパロー役俳優ジョナサン・プライス |
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七神正教の過激派集団“雀”の指導者。原作には登場しない人物。
自身の経験から 「そぎ落とす」ことを善しとした結果、“無欲でないこと=罪”と“七神の前では皆平等”が飛躍してしまった狂信者。 「物欲を満たそうとする者が存在するため民が不幸に。物欲が罪の根源→物欲がある者は犯罪者。」 |
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“雀”司祭女セプタ: ユネラ |
俳優: セプタユネラ役女優ハンナ・ワディンガム |
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狂信者ハイスパローの元、誤った七神正教に仕える司祭女セプタ。
暗黒房に投獄された人物らを徹底的に追求します。“追求”と言っても言葉は一つ。
コンフェス!
罪を認めた極悪人には更生の道しるべ。“道しるべ”と言っても言葉は一つ。
シェイム!………、シェイム!………、
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ジョナサン・プライスの俳優情報
役名俳優名の英語日本語表記
英語 | 日本語 | |
役名 | High Sparrow | 雀聖下 |
俳優 | Jonathan Pryce | ジョナサン・プライス |
ジョナサン・プライスSNS情報
発見できず。 |
SNSで発信する必要のない大物。
経歴が凄すぎて紹介する代表が個人的好みになるが、『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』のメディア王、『パイレーツ・オブ・カリビアン』でのスワン総督。
ハイスパロー似顔絵~ギョロッとした目と頬が特徴
似顔絵で覚えるサイトなのでイラストでお顔の特徴。
イラストでは上手く表現できてないが、やっぱり一番特徴的なのは黒目の円全体が見えるギョロッとした目。
眼球の丸さを感じるのは両黒目が結構外に向いてるからってのも一要因。
晩年に演じることになったハイスパロー。笑った際の頬の膨らみ方が印象的。エラ前方に広がるような三角形の突起のような。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』時はまだ若くてその辺がかなり違う。
で、完全に浮浪者風貌のハイスパローですが、髪型はプライベートの時とさほど変わらないのね。
セプタユネラの俳優情報
役名俳優名の英語日本語表記
英語 | 日本語 | |
役名 | Septa Unella | 司祭女ユネラ |
俳優 | Hannah Waddingham | ハンナ・ワディンガム |
ハンナ・ワディンガムSNS情報
Twitter-ハンナ・ワディンガムのアカウント@hanwaddingham |
Instagram-ハンナ・ワディンガムのアカウントhannah_waddingham |
上述のように『ゲームオブスローンズ』では単語しか台詞が無かったハンナ・ワディンガムさんは歌手でも。
録音環境がイマイチだが♪『Memory』を歌っております。確かに歌手の発声。またパープルに反射する髪が似合っております。
でも、この伴奏はちょと歌手がかわいそうすぎる。何とかしてやれよ。
セプタユネラ似顔絵~小さく四角い目と男性的な角ばりが特徴
似顔絵で覚えるサイトなのでイラストでお顔の特徴。
目が小さく四角い、口を尖らすへの字口。
勝手なイメージはドイツ系のゲルマン民族、アングロサクソンみたいな。ドイツ女性はおでことかアゴとか輪郭が角ばってて口もへの字という少し男性的な印象があります。
ハンナ・ワディンガムさんはイギリス生まれの女優さんですが、そっち系をルーツとするのかも。(なんの根拠もない予想。)
彫りの深さはあまり感じないが、それでも目から眉毛までの距離が短い西洋人。キリッとしております。
ハイスパローの過去と思想と目的
分かりずらいハイスパローの過去
リトルフィンガー並に分かりづらい逸話で説明する過去。当初はどうも貧乏人を蔑んでたようです。
- 若くして父を亡くし継いだ靴屋。
- →自分の作る靴は趣を凝らし好評で、貴族に売れ金が入り豪遊。
- →酒に溺れ、気付いた時の仲間の姿が自分が蔑んできた物乞い、貧乏人そのもの。
- →その姿こそが真実。だから以降炊き出し人へ。
真実を見出した後のハイスパローの思想と欲
堕落した自らの姿が真実と悟ってからは物欲は放棄。してたのは蚤のたまり場での炊き出し。「特別な者は居ないと説いたら皆が自分を特別扱い。心地ええわ。」
でも特に欲はなし。「そぎ落とす」ことを正義とし、物欲を捨て去ることが良いこと。
なので、物欲を持つ人間は“悪い者”。そのために民が不幸になってる、との判断・思想。
以下が“物欲を持つ人間”に対する発言。
○物資供給停止で脅すオレナに対し「多数が少数を恐れないとどうなるかね。」
○ジェイミーが脅した際に「犠牲も出るだろうが、団結すれば帝国も倒せる。」
なので、自分の信念を貫き支配すべきと考えてたのではと推測。支配てか、ハイスパロー自身が正義と判断するものを浸透させるべきとの思い込み。
つまり目的は、サーセイらが幻想と呼ぶ己の理想を王都始め七王国に広めること、と解釈しています。
ハイスパローが実権を掴むために行った策略?
后マージェリーの贖罪に怯えるマヌケな正直者トメン王
。
ハイスパローは何だかんだ屁理屈をごね、絶対にトメン王に面会を許しませんでした。許したのはマージェリーがハイスパローの思想を正しいと言い出したとき。
その昔、マージェリーを見た瞬間にサーセイが“腹黒!”と断罪しましたが、ジョフリー
制御目的の民衆抱き込み等を自分で“腹黒”と認めたとき。
これは洗脳されたふりをするマージェリーの策でもありました。
が、洗脳であるか演技であるかにかかわらず、ハイスパローがお人よしトメン王を言いくるめるためのエサに。大切で大切で仕方ない后が自分の信念通りの発言→お人よしは自由自在に。
最高権力者七王国の守護者を自由自在に操る環境が完成し、結局、これでハイスパローの王都征圧は完了。
上記がハイスパローの目的というか策略というか。
ハイスパローの本当の目的と策略
最も重要な目的
ハイスパローの目的・策略は上記ではありますが、でも脇役の目論見などどうでもよくて、ハイスパローにはもっと重要な役割があります。
サーセイが、ハイスパローに武装化を指示したときの会話。
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「悪人は富により罰を逃れてる。」 |
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「神々の前では罪人は皆同じ。」 |
絶大なる後ろ盾タイウィン公を失い戦々恐々と怯えるサーセイがタイレル家に対し策謀を仕掛けます。
狂信者集団雀に権力を与えタイレルを投獄。まず少数派の罪でロラスを投獄→イモズル式にマージェリー
も偽証罪で投獄しました。
思い通り成果を挙げるハイスパローを大絶賛するサーセイも直後に投獄。神々の前では罪人は皆同じ。
サーセイの心の叫びは「総司祭に取り立ててやったのに!」でも結局、最初に根を挙げ保釈条件があのすっ裸贖罪。

サーセイが大自爆劇を演じ上げました。
原作ではサーセイ発案策でなく、借財免除のため七神正教に権力を渡さざるを得なかったとしてる模様。つまりHBOでの修正により、大絶賛キャラ“策謀大好きマヌケ王后”が完成しました。
これこそが原作に登場しないハイスパロー雀聖下の目的。しっかりと製作陣の目的を果たしております。
「どの目的の話やねん」と罵声が聞こえますが、こーいう修正を経て傑作シーズンが生まれました。
シーズン4では娼婦シェイの役割修正から物語とティリオンの行動動機に重厚な意味づけ、シーズン5では上述のようにハイスパローを利用した大人気キャラクターの確立。
前項で人物像、目的を一応書きましたが、ドラマ中はっきり掴めずボヤンとした部分でも。
つまり、そんなモンどーでもいい、“自爆キャラサーセイを完成させるためだけ”の単なる脇役ってのが結論でございます。
だから、主役級の怒りの爆破でハイスパローは死亡。それも用済みキャラを整理整頓するためのどーでもいい出来事でございます。
納得したなら嫌いとか言うな
ハイスパローが嫌いと言う方が結構多い模様。でも大人気キャラクター確立への最大貢献者なので“嫌い”などと言ってはいけません。
役割変更のシェイも含め、修正により生まれたキャラクター像は結局何者か分からないままフェードアウトすること多し。
なので“好き”になる必要はありませんが、“嫌い”はダメです。
一方で、本ブログを見てるてことはサーセイが大好きでしょうから、司祭女ユネラは大嫌いかもしれません。それなら許す。
てかサーセイ好きなら司祭女ユネラも好きか。男性なら。
メリサンドルとかデナーリスとかミッサンディとかミランダとかイグリットとかオシャとかマージェリーとかタイエニーとか。うー…ん?
司祭女ユネラ自身は上記リストアップに含まれませんが、最後はマウンテンに差し出されてしまいました。
大人気キャラの魅力は有言実行。「アンタが死ぬときに見るのはアタシの顔よ!」
マウンテンは弟ハウンドに娘を口説くこともできないと紹介されるウブな殺人鬼。
描写はありませんでしたが、どうされてしまったんでしょうか。常に無表情で単語しか発しないユネラがかなり怯えてましたが。
ドラマ化に向けた修正で気になるのはケヴァン・ラニスター。息子ランセル
を取り戻すため一旦は説得されました。
なのにその後もトメン王=つまりはハイスパローに従ったままでした。
この辺は修正の歪でしょうか。または、結局失敗したので「=役立たず」を再認識して徹底したか。
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