ポク太郎です。
HBOキャストによるナレーションで紹介するゲームオブスローンズ事前動画。
本投稿はマウンテン、ハウンドのクレゲイン家編です。
シーズン2の映像特典ですが、
参照するのはYoutube動画の自動字幕
参照するのはgameofthronesfan94さんの再生リスト中「Game Of Thrones – Season 2 Bluray Extras」。
ここで話題にするのはその内の一つ「History and Lore of Westoros – House Clegane」。
HBOドラマの“クレゲイン家”逸話・言い伝え
語り手:サンダー・クレゲイン![]() |
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名誉、栄光。騎士の称号を欲しがるバカなヤツは嘘をつき、バカな女が股を開く。騎士の条件を教えてやろうか?相応の数だけ人間を殺すか、相応に無実の人間を殺すかのどっちかだ。 | |
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クレゲイン家はそのどっちにも長けていることを知るべきだ。ほとんどの家は偉大で立派な先祖を主張するが誰もうちと違うってことを証明できない。 | |
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俺の祖父はキャスタリーロックのタイトス・ラニスター公の犬小屋を管理していた。タイウィン公の父親だ。タイトス公は弱い人間だったが自分でそれに気付いてない人間だった。ある日、彼は狩り中に雌ライオンに出くわした。雌ライオンは、自分を紋章に掲げた男※に抱き付くのでなく喉を引き裂こうとした。幸運にも祖父が犬を連れてきてその巨大な手を追い払った。そのゲームの褒美として、土地と身分を手に入れ息子はラニスターの従士になった。その時に死んだ3匹の猟犬を紋章とした。
※自分を紋章に掲げた男…タイトス公のこと。ラニスター家のエンブレムが“獅子”で旗印に掲げてるから。
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タイウィン・ラニスターがキャスタリーロックの領主となった時、彼は元犬小屋の主人に忠誠以上を求めた。殺すための猟犬の訓練と、殺すための子供の訓練に大差ないと睨んだ。たった2世代で兄グレガーと俺は証明した。俺は12歳で初めて人を殺した。数年後には7人が領内から消え始めた。姉妹でさえも。俺は覚えてないが。 | |
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反してグレガーに対しては誰も何かを証明することはできなかった。また捕まえても証明しようともしなかった。父が一族に騎士を望んでたし、13歳のグレガーは “マウンテン “と呼ばれるほど他を圧倒してたからだ。確かにグレガーは遠目にはまさにチャンピオンに見える。でもマウンテンは一撃で敵を真っ二つにできないし、娘に話しかけられても口説くこともできないんだがな。 | |
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タイウィンの口利きでレイガー・ターガリエン王子がご親切にも兄を個人的に叙任してくれた。皆一族の名誉と語った。1年後、騎士道精神溢れるその“グレガー公”は王子の赤ん坊の頭を砕き、王子の妻を強姦し殺して王子の街を征圧、それにより我が家は新王と王妃から更なる名誉を得た。その後すぐ父が死んだ。狩り中の事故だって話だ。グレガーがクレゲインの丘※の領主になった日、彼の屋根の下には金も何もかも集まった。
※クレゲインの丘…地名。クレゲイン家の領地のこと。ラニスポート南東。
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俺は家を出てキャスタリーロックで仕えた。タイウィン公はその父親ともジョフリー王とも違う。そうでなければ俺のような者が正規の騎士に囲まれ王の盾として居ることはない。ラニスターに仕える人間は殺しに不自由しない。 | |
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俺はグレガーが他を殺すように王を守る、奴のするようにな。終わってみれば、どれだけの人間が歌やおとぎ話を信じているか見えてくるだろう。 |
タイウィン公に殺人鬼として仕立てられた家系クレゲイン家。マウンテン
のようなアホとは違い善悪判断可能なので、自虐的に悪ぶるハウンドらしい説明。
“騎士”なんぞ強者の言う通り、裏切って、恩を仇で返して、残虐行為して叙任される存在。それが“名誉・栄光”の正体だぞと暴露。
騙され続けるバカな世間を挑発するように「自分もマウンテンのするようにやってやるからな」と必死に宣言しております。
「自分守れない奴に冬越せないから銀不要」とこじつけ自分自身を説得するのも善人故。
善人故その矛盾に悩んだハウンドがアリアに散々クズ呼ばわりされ苦悩再発。更に悩み続けることに。
ちょっと留意しないといけないのが、ハウンドの生い立ち。
「極悪君主に命令された極悪命令に従い行う極悪行為」を現代人が情状酌量対象とはいえ“当然ダメ”と即断できるのはしっかりと道徳教育されてるから。
ハウンドは殺人術以外の教育無しに自力で罪悪感を覚えた人物てこと。どんなにアリアに罵られても本来なら何も理解できない筈の生い立ち。洗脳教育を受けた身ですからな。
古代ならこんな家系あったろう…、善悪すら簡単に理解できなかったろう…、性善的な人物生まれこう転がったろう…、現在の常識に辿り着くまでに多数のステップが必要だったろう…。
何事も断片的にしか理解できない筈の多数の人物を絡め、理解していく過程を空想し表現して見せた『ゲーム・オブ・スローンズ』。この辺りにも凄さを感じます。
それにしても“自分専用のボルトン家”を作るようなタイウィン公の行為。「ラニスターに非ずんば人に非ず」「獅子以外の羊は単なる道具」概念がよく伝わる動画でした。
大量にあるこれら事前動画。
時間は掛かりますが、ゲームオブスローンズの雰囲気に再度浸れるので非常に楽しいです。
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