ポク太郎です。
海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』をまだ見ぬ未視聴者のために、再度大元情報から振り返る資料。
今回の注目は北部。ドラマ開始直後に見せ付けられる義務・責任の家系スターク家が統治する地域。建設王ブランドン・ナイツウォッチ・壁がキーワード。
激しやすく愚鈍な北部
〇History and Lore The North – Jon Snow
北部~責任・名誉の地域
動画内で語られますが、北部は他の六王国全部よりも広大な面積を誇るらしいです。下の地図はポク太郎製なのでその点が間違い。
かなり北方なのでメルカトル図法で描けばいい感じなんだけど。
北部への南からの侵入口は沼地である地峡ネック、北は壁でナイツウォッチが抑えます。東西は全部海。
なので、北部を侵略できるのは海を渡る鉄諸島人だけ。6000年前のアンダル人来襲時は要塞ケイリンで侵入を防ぎました。
とにかく広大で、アンダル文化に犯されず、元々の最初の人々の特徴を色濃く残す地域です。南部はアンダル人が持ち込んだ七神正教を信仰しますが、北部ではほぼ古い神々信仰です。
古い神々=昔の神々は森の子らの信仰を受け継ぎました。
北部~映像特典動画
語り手:ジョン・スノウ![]() |
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子どもの頃、父の城から外を眺めると、北部で太陽が落ちることはないと思った。とても広大に思えたからだ。今でもそう信じている部分がある。北部は七王国中群を抜いて大きく、他の六王国をその中に収めることができる。他は気にしてないが。寒くて湿っぽい、それが南部人の北部の見方だ。しかし寒さがなければ、暖炉の火のありがたみを理解できない。雨がなければ、頭上の屋根のありがたみを理解できない。南部人は太陽、花、見栄があるが、私ら北部人には故郷がある。 | |
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私の故郷はウィンターフェル城だった。父方の家系スターク家古来の本拠地だ。スターク家は最初の人々の時代から北部を統治し、かつては冬の王様だった。成長するにつれ、キャトリン奥方は私がスターク家の人物ではないことを確信させた。彼女の実の子と血を分けていてもだ。北部での名付けのルールだ。私の名前は“スノウ”だ。 | |
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私らの土地は壁から地峡ネックまで広がる。地峡ネックはウェスタロスの他地域と隔てる狭い部分だ。伝説によると、森の子らが最初の人々との戦いでそこを水没させたそうだ。それが本当なら、すべての北部人は彼らに感謝する。ネックの沼地は、歓迎しない軍隊を寄せ付けない点では壁と同じ位優れている。沼地が思い留まらせないなら、クラノグメンがそうさせるだろう。彼らは沼地をまず離れず、リード家に尽くす小柄で内気な人らだ。リード家は北部の門番であり、スターク家の最重要で忠実な旗主の一つだ。また少し奇妙だ。子供の頃、彼らの忠誠の誓いを一度聞いたことがあるが、他の領主の誓いと違う。古く暗い彼らは土と水、青銅と鉄、氷と火に誓う。
クラノグメン…森の子らと最初の人々の混血と認識しています。
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リード家が北部への門を守り、マンダリー家が港を守る。ホワイトハーバー白い港は私らが持つ中で南部の街に最も近く、私らが持つ最も南部家系に近い者に統治される。何世代も前にマンダリー家はリーチから追い出されたが、スターク家は忠誠の見返りに土地を与えた。現在、ホワイトハーバーは北部で最も裕福な都市であり、マンダリー家は最も裕福な家系だ。南部の同族のように金・銀でなく魚・穀物・貿易で裕福なのだ。 | |
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北部の他の大家は英雄時代にスターク家が彼らを仲間に加えた。スターク家は熊の島を巡りアイロンボーンと戦い、それをモーモント家に与えた。スターク家は反乱を鎮圧した見返りに、弟のカーロンに城と土地を与えた。彼の一族はその後カースターク家へと成長した。スターク家は最後の炉端城ラストハースのアンバー家と共に野人と壁の向こうの王らと戦い、忠誠を得た。当時、北部の腫物だったのがボルトン家だ。敵の皮を剥ぎマントとして着る者も居たと噂された。しかし、何世紀にも渡る戦争の後、彼らも屈服した。
英雄時代…およそ8000年前辺り、ブランドン建設王他、各地の英雄の伝説が語る時代なので。1.2万年前以降を夜明けの時代Dawn Age、英雄時代Age of Heroes8000年前、アンダル人来襲時代6000年前、百王国時代、七王国時代、ターガリエン時代など。
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そしてスターク家が北の王となったが、他が北部ではないことを決して忘れなかった。エイゴンとドラゴンがウェスタロスに上陸したとき、ロックとリーチの王は領土を守るため部下全員を死なせた。トーレン・スタークは、自分の民が同じ運命を辿らないよう跪いた。彼は立場より義務を優先した。私の兄弟ナイツウォッチが壁で何千年間もしてきたようにだ。
エイゴンとドラゴンがウェスタロスに上陸したとき…300年前にターガリエン家が征服戦争を起こしウェスタロス征服に向かいました。
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多くの人は世界の終末と思っているが、そうではない。私はこの土地が誰も知らないほど遠くまで広がるのを見た。長い夜にホワイトウォーカーが来た常冬の地までだ。最初の人々と森の子らがそれら撃退した後、ブランドン建設王は壁を築き、他人の領域を守るためナイツウォッチを設立した。彼は私らの誓い、城、贈り物…壁付近の土地を与えた。その地の農民と作物が我らを支える。現在の南部人は黒衣の兄弟を泥棒、強姦者、更にもっと酷いヤツらと嘲笑するかもしれない。それは理由がない訳でない。しかし北部は我々がそこに居る理由を覚えている。もし我々が倒れたら南部は非常に厳しく凍り付く思いをするだろう。
長い夜…8000年前に100年間冬が続いたとされる時代。
ブランドン建設王…8000年前のスターク家始祖。初代北の王、壁建造、ウィンターフェル城建造、壁創設。ストームズエンド城、リーチのハイタワー建造にも関わったとされています。 黒衣の兄弟…ナイツウォッチのこと。黒いの着るから。鴉とも呼ばれます。 |
スノウが説明する北部
北部にはたくさんの旗手が登場しますが、
リード家、マンダリー家、モーモント家、カースターク家、アンバー家、ボルトン家
動画中触れられなかったのが、
グラヴァー家、トールハート家←意識不要、サーウィン家←意識不要、メイゼン家←意識不要。
大量で憶えづらいのでドラマ内での関わりを
しておくと、●トールハート家←シオン軍が蹂躙。
●ボルトン家←北部に入り込んだグレイジョイ撃退。
●アンバー家←人質差し出し。
●ボルトン家←ブラン・リコン追跡。
●アンバー家←常にロブに青二才、でも北の王に祭り上げ。
●ボルトン家←不気味な側近。
●アンバー家←壁に最も近く野人撃退が仕事。
動画中ではマンダリー家が2番目に挙げられ最も裕福だとされていますが、どっちかといえばどうでもいい家系。
ただし、北部で“交易”目的の港とはホワイトハーバー程度しか無い様子。壁北へ出陣するための小さな船着き場が壁付近にある程度。映像見るに全部不凍港て訳ではなさそうだが。
なので、北部で海軍を見ることはほぼありません。
ウェスタロスの港と言えば、王都、ラニスポート、鉄諸島、リーチのアーバー島=ワイン安全輸送のためのレッドワイン家海軍辺り。北部はそれに対しかなり地味で貧乏暮らししてるイメージ。
で、その北部の気質は「他人の領域を守る」。修道士であるナイツウォッチの誓いです。
義務、責任感、家族の絆を重んじ、策的な汚い思考には弱い「激しやすく愚鈍な頑固者」として紹介されております。エダードの人物像はその象徴。日本人が真っ先に好感を持つタイプなのかな。
日本ではイマイチ人気が出ない『ゲーム・オブ・スローンズ』。
初っ端にアピールされるこの北部の概念を“当たり前”と受け取ってしまうと、他の家系の特徴に目が行かず、落とし穴的に働くのかも知れませんな。
大量の人物を覚えられない原因は“特徴を掴み切れない”のも一大要因の筈なので。
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