ポク太郎です。
不親切ドラマの代表格『ゲーム・オブ・スローンズ』。原作から大幅修正されてるにもかかわらず、必要な歴史、物語内の常識が一切説明されない超難易度ドラマ。
ブルーレイメディアだけに特典として付録された前史説明の短編動画からゲームオブスローンズの一番重要な大前提“ロバートの反乱”を理解します。
HBOキャストによるナレーションです。
- 原作とは似て非なるHBOドラマ
- “ロバートの反乱”の登場人物と目次
-
HBOドラマの“ロバートの反乱”詳細
- 1. “狂王エイリス”~バラシオン編
- 2. “狂王エイリス”~スターク編
- 3. “狂王エイリス”~ラニスター編
- 4. “ロバートの反乱”~ターガリエン編
- 5. “ロバートの反乱”~バラシオン編
- 6. “王都征圧”~ターガリエン編
- 7. “王都征圧”~バラシオン編
- 8. “王都征圧”~スターク編
- 9. “王都征圧”~ラニスター編
- 10. “ロバートの反乱”~シーズン2特典 キャトリン談
- 11. “ロバートの反乱”~シーズン2特典 マージェリー談
- 12. “ロバートの反乱”~シーズン2特典 スタニス談
- 13. “ロバートの反乱”~シーズン2特典 ダヴォスシーワース談
- 14. “ロバートの反乱”~シーズン3特典 ヴァリス&リトルフィンガー会談
- 15. “ロバートの反乱”~シーズン4特典 オベリン・マーテル談
- 16. “ロバートの反乱”~シーズン5特典 バリスタン・セルミー談
- 17. “ロバートの反乱”~シーズン6特典 ジェイミー・ラニスター談
- 上記を文章でまとめたロバートの反乱あらすじ
原作とは似て非なるHBOドラマ
細部を記憶に残せない複雑ドラマだからと下手にネット検索で補完しようとすると、似て非なる原作とごちゃ混ぜに→混乱。
実はブルーレイメディアにのみ、HBOドラマだけ?と思われる前提の歴史を紹介した短編動画が映像特典として収録。
メディア容量の問題かもですが、他メディアでの視聴者はその存在すら気付けないのでクソドラマ判定する危険性アリ。てか実際クソドラマ判定しております。
なので、ここでそれら短編動画を取り上げ、“HBOドラマ”での前提条件を理解します。
参照するのはYoutube動画の自動字幕
参照するのはYoutube動画。たくさんあります。リンクは各項内に設置。
Youtubeで“自動生成字幕”を表示させ、誤認識?と思われる部分を修正したものを以下に。9つの緒名家を覚えてるなら、すごく面白いと思うはず。
自動生成された字幕ですが、通常単語でも結構誤認識あるのに高地ヴァリリア語綴りはそれなりに表示できております。高地ヴァリリア語もサポート済なんでしょうか。やるなYoutube。
また、これらは“事前動画”ではありますが、知らずに「あーでないか、こーでないか」と推理しながら視聴した方が楽しめるのでは?と思われる情報も。
そのような部分は
で隠してあります。押すと中が表示されます。本サイトの判断ですが、 に表記のシーズンまで視聴後、中を見る方がベターです。ロバートの反乱首謀者
その他、本ページは大量の情報を含み、縦に非常に長いので随所にページ内ジャンプを設置してあります。ご活用下さい。
“ロバートの反乱”の登場人物と目次
HBO“ロバートの反乱”の登場人物
エンブレムは黒地に赤ドラゴン、標語は「炎と血」。 | |
エイゴン一世 | 征服王と呼ばれる300年前に七王国を征服・解体した歴史上の人物。 |
エイリス二世 呼び名:狂王 |
狂王と呼ばれる暴君。 |
レイラ | 狂王の妹であり妻。 |
レイガー | 狂王の第一王子。 |
ヴィセーリス | 狂王の第二王子。 |
デナーリス | ドラゴンストーン城付近で生まれた狂王の娘。 |
エリア・マーテル | 第一王子レイガーの妻。正式な嫁なのにエリア・ターガリエンと呼ばれないのは、混乱回避用のマーテル家出身強調か、血統守る近親相姦家系なので嫁に家名与えないかどちらか。 |
レイニス | 第一王子レイガーとエリア・マーテルの娘。王女。征服王の妹と同名。 |
レイガーの息子 | 第一王子レイガーとエリア・マーテルの息子。赤子。HBOドラマでは名前語られず。原作では征服王と同名エイゴン。 |
バリスタン・セルミー | 第一王子レイガーの護衛。王の盾、七王国一の剣士。 |
エンブレムは黄色地に牡鹿、標語は「氏神は復讐の女神」。 | |
オーリス | 300年前のターガリエン家司令官。バラシオン家創始者。征服王エイゴンの兄弟?と噂される歴史上の人物。 |
ロバート | ロバートの反乱首謀者。里子としてアリン家で育ち、エダードと仲良し義兄弟。またその妹リアナの婚約者。 |
スタニス | ロバートの弟。バラシオン家居城ストームズエンド守備を担当したらしい。 |
エンブレムは白地に大狼、標語は「冬来たる」。 | |
リカード | スターク家当主。 |
ブランドン | リカードの長男。ドラマ中当たり前のように語られるがエダードの妻キャトリン・タリーの元許嫁。 |
エダード 愛称:ネッド |
リカードの次男。里子としてアリン家で育ち、ロバートと仲良し義兄弟。 |
リアナ | リカードの長女。ロバートの婚約者。 |
エンブレムは赤地に金獅子、標語は「訊け、わが咆哮を!」。 | |
タイウィン | 狂王の“手”を務め七王国を繁栄させた実力者。 |
サーセイ | タイウィンの長女、ジェイミーの双子の姉。 |
ジェイミー | タイウィンの長男、サーセイの双子の弟。 |
エンブレムは紺地に白い三日月とハヤブサ、標語は「高きこと誉のごとく」。 | |
ジョン・アリン | アリン家当主。ロバートとエダードの里親。 |
HBOドラマの“ロバートの反乱”詳細
1. “狂王エイリス”~バラシオン編
参照動画→History and Lore Mad King Aerys – House Baratheon
語り手:ロバートの反乱首謀者ロバート・バラシオン | |
1 |
|
エイリス・ターガリエンは“ターガリエン”中玉座に座った最後の奴、広く“狂王”と知られる奴だ。奴は恐怖の支配者だった。今の七王国は奴とその周囲が取り除かれてる。 | |
2 |
|
ぱっと見、有能な支配者見えたかもな。が、それは王の手タイウィン・ラニスターが率いた助言者らに寄るものだ。エイリスの時代は平和と繁栄の時代だったが、エイリスが益々狂気に陥っていく中、実際国を動かしていたのはタイウィンだ。 | |
3 |
|
“ドラゴンの卵”は正気を失うことで有名だった。何世紀にも渡り純血を維持するための代償※だ。エイリスは先祖代々の伝統“高貴な妹”とヤり続けられてハッピーだったがな。年が経つに連れ、エイリスの行動はますます不安定になった。本人の前では誰も言わなかったが、何度も鉄の玉座で自分の体を切ったため「かさぶた王」と呼ばれた。鬼火の開発に取り付かれてると噂され、敵とみなした者は生きたまま焼くなどおぞましい罰を与えることで有名だ。
※何世紀にも渡り純血を維持するための代償…ターガリエン家は一夫多妻、一妻多夫の近親相姦家系。初代征服王エイゴンは姉とも妹とも子供を作っています。歴代の王はそんな人だらけ。
|
|
4 |
|
被害妄想と血への渇望が増すにつれ、20年間忠実に仕えたタイウィン公と激しく対立。少なくともタイウィンは人生と財産を保ち去ることができた。が、その後のエイリス王の手は幸運でなかった。 | |
5 |
|
ターガリエンはやり過ぎた。王子レイガーは、ウィンターフェル城主リカード・スタークの娘、リアナ・スタークを誘拐。彼女は俺の婚約者であり、俺の最愛の人であり、美しくて活発な女性であり、俺は自分の人生より彼女を愛した。レイガーはドーンに隠れるためリアナを連れ南へ向かった。そいつが哀れな少女にどんな危害を加えたかは神々しか知らん。 | |
6 |
|
リアナの長兄ブランドン・スタークは激怒。彼は王と対峙し、妹の安全な帰還のため王都へ乗り込んだ。が、エイリスは彼を処刑した。父リカード・スタークも同様にだ。これ以上議論の余地はない。 | |
7 |
|
エイリスは自分のしたことに対し、彼らが愛した者からの復讐気運を恐れた。恐れて正解だ。エイリスはすぐにブランドンの弟、俺の友人エダード・スタークの首を要求。もちろん俺の首もだ。奴が自分で探しに来なかったのは残念だ。 | |
8 |
|
ネッドと俺を子供として育てた谷間ヴェイルのジョン・アリンと並び、バラシオン家、スターク家、タリー家全部が旗手を呼んだ。一たび反乱が起きれば 狂王の時代はもう終わりだ。 |
一番大切な前提動画。狂王の異常性と反乱のきっかけとなった事件が語られます。
ターガリエン家はエッソス大陸を5000年支配した古代ヴァリリア帝国の生き残り。ヴァリリアの伝統はその血を守ろうとしてたのかも。結果異常な暴君狂王が誕生。
王子レイガーによるリアナ・スターク誘拐、抗議した兄と更には父を狂王が処刑。これがロバートの反乱の動機。
また、ロバートとエダードがアリン家里子で義兄弟、タイウィンが王の手だったことも分かります。
2. “狂王エイリス”~スターク編
参照動画→History and Lore Mad King Aerys – House Stark
語り手:ウィンターフェル城の学匠ルーウィン | |
1 |
|
エイリス王の不安定で厄介な振る舞いが七王国中に広まる中、リカード・スターク公は北部総督として忠実に王に仕え続けた。4人の子供の誇り高き父親でもある。私の名誉、彼の娘はストームズエンドの若き領主ロバート・バラシオン公と婚約した。 | |
2 |
|
何世紀にも渡る北部と鉄の玉座間の友好関係は、ドラゴンストーン城の王子レイガー・ターガリエンが他と婚約中のリアナを誘拐した日に終わった。ブランドン・スタークは妹の解放とレイガーの死を要求し王都に乗り込んだ。エイリスは彼を反逆罪で拘束して人質にし、彼の父親を王都に呼びつけた。リカード公が応じると、完全にいかれたエイリスは父親も反逆罪で拘束した。 | |
3 |
|
リカード公は決闘裁判を要求。ターガリエン家の擁護者は“炎”とエイリスが宣言。リカード公を王座の間の垂木に吊るし、パイロマンサー※が下から火を放った。彼が燃えている間に、絞め具のついた革紐を首に巻かれたブランドンが王座の間に連れて来られた。エイリスはブランドンに、父は死体だが救うチャンスがあると告げた。ブランドンの手の届かない所にロングソードが置かれており、手を伸ばそうともがくほど革紐が喉を締め付ける。鎧の中で生きたまま焼かれた父を解放しようとブランドン・スタークは自分の首を絞め付けた。
※パイロマンサー…火術師。鬼火を管理する職人。
|
|
4 |
|
宮廷全体がこの残虐行為を見守っていた。その場に居た王の盾ジェイミー・ラニスターも、狂王は目の前で貴族の男二人が拷問され惨殺されるのを大笑いしていたと伝えている。 | |
5 |
|
敵と思われるものをすべて排除しようとするエイリスは、リカードの息子エダード・スタークとリアナの婚約者ロバート・バラシオンの首を要求。彼は、アイリー高巣城で2人の若者を育てていた※ジョン・アリン公に代理として二人を捕捉するよう指令した。アリン公はスターク家とバラシオン家の反乱に加わる。ロバートはレイガー・ターガリエンを殺し、最愛のリアナを取り戻すことを誓った。
※2人の若者を育てていた…エダードとロバートはアリン家里子。他家の里子となるのがこの世界の風習か何かの修行。
|
リカードはすべて“Lord Rickard”なのに狂王は“Aerys”と呼び捨て。何か所も“Air空気”と誤認識される適当発音で吐き捨てています。字幕確認してみて下さい。ホントですよ。
中立であるはずの学匠でも“憎っくき狂王”て感じ。学匠は派遣された拠点の城主に仕えるので正式にはスターク家家臣に非ず。が、特に学匠ルーウィンは北部への帰属意識強し。
その表れ、リアナを“私の名誉”と修飾。ブランのように学匠ルーウィンが大事に大事に育てたことが伺えます。
3. “狂王エイリス”~ラニスター編
参照動画→History and Lore Mad King Aerys – House Lannister
語り手:元狂王の手タイウィン・ラニスター | |
1 |
|
エイリス・ターガリエンの行動がますます不安定になり、七王国統治は私、タイウィン・ラニスターの両肩にのしかかった。約20年間エイリスに仕え、結果王国は繁栄。王室の財源は溢れ、国は平和だった。が、多くの成功が私の成果ということにエイリスは嫉妬し敵意をむき出してきた。私の力と影響力が彼を不安にさせた。 | |
2 |
|
私の護衛隊長イリーン・ペイン※が、ウェスタロスの真の統治者は誰と軽率発言をしているのを聞かれた。それを聞いた王はイリーン・ペインの舌を熱したペンチで抜き取った。
※護衛隊長イリーン・ペイン…ドラマで首斬り処刑人してる方。ラニスター配下で護衛隊長だったようです。
|
|
3 |
|
私の熱望はラニスター家とターガリエン家の婚姻による親戚化だった。娘サーセイはエイリスの長男レイガー王子と結婚する。この結婚は全勢力にとって完璧な構図だった。 | |
4 |
|
しかしながら、エイリスの感覚はかなり前から狂っていた。エイリスは王家を最も忠実で強力な味方と結ぶのでなく、レイガーにふさわしくないと意味不明な因縁を付け私の家族を侮辱することを選んだ。代わりに彼はドーンのエリア・マーテルをレイガーの妻に選んだ。 | |
5 |
|
その傷口に塩を塗るかのように、エイリスは私の息子ジェイミーを王の盾に任命した。細民の家にとっては王の盾は名誉かもしれんが、終生の誓いは一族の全相続権放棄を強いられる。これはキャスタリーロックの後継者指名を難しくする。が、エイリスはすべて承知の上だった。 | |
6 |
|
私は王の挑発続きにうんざりした。こうしてエイリスの手を辞職し、自軍のほとんどを連れキャスタリーロックに戻った。ロバート・バラシオンが反旗を翻したとき、私がロバート軍に合流し共に蜂起するのではとエイリスは恐れた。彼は上手いことを考え、私に警告するように自分のすぐ側にジェイミーを置いた。 | |
7 |
|
彼は妄想、偏執、暴力にどんどん陥っていった。鬼火に取り付かれるようになったとも聞いた。炎素サブスタンスとは火が付くと消せない物質だ。そこら中に敵が居ると確信し、彼は護衛担当の王の盾以外、自分の前で剣を携行することを許さなかった。結局、それが仇となった※。
※結局、それが仇となった…剣を携行できた護衛担当がジェイミー=王殺し、キング・スレイヤー。
|
でも、気になるのは「レイガーにふさわしくないと意味不明な因縁を付けた…」という一文。
ここでクイズ。
サーセイを差し出されて「これは我が家にふさわしい人だ!」と判断するのはどなたでしょう?
「…………………。」
まぁ、ここツッこむと“狂王の異常性”がブレて話がおかしくなるので、『ゲームオブスローンズ』の視聴に必要な認識は、
4. “ロバートの反乱”~ターガリエン編
参照動画→History and Lore Robert’s Rebellion – House Targaryen
語り手:狂王の第二王子ヴィセーリス・ターガリエン | |
1 |
|
ドラゴンの血を引く古代ヴァリリア帝国最後の末裔ターガリエン家は臣下から愛され、ウェスタロスの歴史上最も偉大な王朝として広く賞賛された。が、約3世紀に渡るターガリエン家支配下での平和と繁栄は簒奪者ロバート・バラシオンとその裏切り一団によって打ち砕かれた。 | |
2 |
|
バラシオン家はその存在自体がターガリエン家に依存。征服戦争※で落とし子オーリス・バラシオンを登用した※のはエイゴン・ザ・ドラゴンその人では?それにスタークやラニスター、ヴェイルの金魚のフン。簡単に排除できた彼らを助け、領地を持たせたのはエイゴンだ。
※征服戦争…300年前の征服王エイゴンがドラゴンを使いウェスタロスを征服した戦争。
※落とし子オーリス・バラシオンを登用した…エイゴンの兄弟?と噂されるターガリエン軍の司令官でした。 |
|
3 |
|
数世紀後、簒奪者とその手下がエイゴンの博愛を裏切りという仇で返した。ロバートとその同盟者らには反乱の名分があったと言う者もいる。王子が簒奪者の愛人奪ったとか…、我が父エイリス王が正当な理由なくリカード・スタークとその息子を殺害したとか。これらの告発が真実であろうがなかろうが関係あるか。ドラゴンは誰の許可も要しない。 | |
4 |
|
反乱以来、エイリス王の偉大な名は汚され続けた。彼は危険な狂人、怪物、悲劇的な最後を自ら招いた暴君と呼ばれている。嘘だ!父は、窮地を救わず反乱を制御できなくした弱虫小評議会の犠牲者だ。 | |
5 |
|
すべて不十分だった。王軍はトライデントの戦い※で壊滅した。そこでレイガーはわざわざロバートと一騎打ちしてやった。が、神々にも裏切られ、簒奪者の手によって滅びた。数世紀前の“フィールド・オブ・ファイア”がアンダル時代の終焉を告げた※ように。
※トライデントの戦い…山岳地帯ヴェイルから西のリヴァーランドへ流れる大河がトライデント河。その流域で大規模な戦闘が行われました。
※“フィールド・オブ・ファイア”がアンダル時代の終焉を告げた…300年前の征服戦争時、対抗したラニスターとリーチの同盟軍を瞬時に壊滅させた事件。七王国の多くは6000年前に侵入したアンダル人らが形成。この事件で勝敗確定しエイゴンにより解体・統一されました。 |
|
6 |
|
トライデントの戦いはドラゴン王家終焉の前兆のようだった。兄レイガー死亡の知らせが首都に届き、父エイリスは生き残った王位継承者である私を守ろうとした。妊娠中の母レイラと一緒に私を孤島の要塞ドラゴンストーン城に送った。が、父、我が王エイリス・ターガリエンは玉座を死守するため準備。彼は自分と家族を待ち受ける恐怖と裏切り※を知らなかった。
※自分と家族を待ち受ける恐怖と裏切り…番組中“王殺しキング・スレイヤー”と呼ばれてますが、ジェイミーが狂王を刺しました。自分の護衛に殺されるという結末。
|
印象的だったのは征服王エイゴンのことを“Aegon the Conqueror”でなく“Aegon the Dragon”=エイゴン飛竜王?と表現した部分。
ドラゴンを扱える者は神。ヴィセーリスにとってターガリエンは人間の長“King”でなく神分類の支配者“Emperor”なのかも。もちろん天皇は“Emperor”。なめんなよヴィセーリス。
5. “ロバートの反乱”~バラシオン編
参照動画→History and Lore Robert’s Rebellion – House Baratheon
語り手:ロバートの反乱首謀者ロバート・バラシオン | |
1 |
|
反乱だ。ターガリエン家の罪は凶悪過ぎで対抗しないわけにはいかなかった。バラシオン、スターク、アリンの緒名家は、呪われたドラゴン王一族に対抗し打倒のため団結した。ネッド・スタークとアリンがリヴァーランのタリー家と同盟を結ぶ一方、俺はストームズエンドの旗手を呼び、狂王とその手下に対抗し出陣した。 | |
2 |
|
神よ、なんて戦いなんだ。最初の勝利はサマーホール※で、ドラゴン配下の軍隊と対峙し、その日に三勝を挙げた、1日で三勝だ。七地獄?輝かしい日だった。
※サマーホール…ストームズエンドから西に向かった骨の道沿いにある城。
(表の下方に地図。) |
|
3 |
|
リーチのアシュフォード城※を取ろうとしたが、タイレルに撃退され再編成を余儀なくされた。我が軍はエイリスの軍に北に追われ、リヴァーランドのストーニーセプト※に避難した。
※アシュフォード城…サマーホール西の山沿い、リーチ領内。
※ストーニーセプト…リヴァーランドのハレンの巨城南西にある聖堂の町。結構大きな町。 |
|
4 |
|
ターガリエン軍が町に入ると聖堂の鐘が鳴り響いた。来たる戦闘を町の人々に知らせる合図だ。ターガリエンが家屋を巡回し俺を探している間に、ネッド・スタークとタリー家の連合軍が町に押し寄せた。神よ、なんて日なんだ。今は“ベルの戦い”として知られる。我々は狂王軍を圧倒し王都へ追い返した。 | |
5 |
|
騒動の発端となったエイリスの息子レイガーが隠れていた南から軍を編成し遂に出てきた。狂王はといえば、奴はチビってたに違いない。 | |
6 |
|
七王国の運命を決める戦闘はトライデント河グリーンフォーク※の支点で始まった。レイガーは約4万の王軍を指揮、我が軍は5000人近く少なかったがそんなことは関係ない。奴らは未訓練、我らは戦闘に揉まれ、正義はこちらにある。
※グリーンフォーク…トライデント河は三支流。北からグリーン、ブルー、レッドで、ハレンの巨城直北がその支点。戦場はその北側っぽい。
|
|
7 |
|
周囲が戦闘する中、俺はレイガーと対峙。牡鹿とドラゴンが川の砦のすぐ側に居た。10人分怒り狂う俺は卑劣王子にハンマーを降り落とし続け、奴の胸にめり込ませた。あまりの強打に鎧のルビーが割れ川に飛び散った。今では“ルビー・フォード”と呼ばれてる。 | |
8 |
|
その強打でレイガーは死に王軍は粉砕した。次は王都攻めだ。が、俺は戦闘で負傷し馬に乗れなかった。狂王に対峙し罪の代償を払わせるためネッド・スタークを王都に派遣した。 |
ロバートの反乱時の軍隊の移動経路が分かる唯一の情報。
ドーンに隠れてたレイガーが出てきたのが“トライデントの戦い”。その結果で戦況が大きく動くので日本人お馴染の関ヶ原みたいな。
因みに、ロバートを負かしたタイレルってのが、恐らくタイレル家旗手である武人ランディル・ターリー。臆病者サムウェルの父親。
“西”とはアシュフォード城のことですね。本動画は上記逸話と合致します。
6. “王都征圧”~ターガリエン編
参照動画→History and Lore The Sack Of King’s Landing – House Targaryen
語り手:狂王の第二王子ヴィセーリス・ターガリエン | |
1 |
|
トライデントの戦いは、簒奪者らにとって重要な勝利だったかもしれない。が、ターガリエン王朝の運命を閉ざしたのはタイウィン・ラニスターの裏切りと蛮行だ。 | |
2 |
|
私の父エイリス王は岩の王国の獅子と友人だった。エイリスはタイウィンを最年少の“王の手”として快く宮廷に迎えた。タイウィンに権力と尊厳を与え、ラニスター家の復興を可能にした※。エイリスとタイウィンは手を取り合い20年間に及ぶ繁栄時代を統治した。
※ラニスター家の復興を可能にした…当時タイウィンは父タイトスが落ちぶれさせた家の復興に躍起になっていました。
|
|
3 |
|
簒奪者らが彼の参戦を要求するまで、タイウィン・ラニスターは王の救援要請を無視し、自身の拠点キャスタリーロックに閉じこもっていた。やがて兄レイガー王子が死に、王国は混乱、簒奪者の軍勢が王都へ乗り込むと言われた。 | |
4 |
|
タイウィン公を先頭にラニスター軍一万が王都門前に現れ、悩める王への支援を語らった光景は壮観だったろう。エイリスは旧友に城門を開いた。 | |
5 |
|
そこへラニスターとその部下たちは、そいつ自身が数十年間故郷と呼んだ王都を略奪し破壊した。タイウィンの息子、ジェイミー・ラニスターも同様に裏切り者だった。彼は鉄の玉座の足元に横たわる王、私の父を殺した。 | |
6 |
|
ラニスターは赤の王城へ入り、タイウィンは残った王族の死を命令。レイニス王女※は父のベッド下でうずくまっていたところを発見され剣で突き刺されたと言われている。彼女はただの子供だ。レイガーの未亡人エリアについては、ラニスターの暴漢が息子(赤子)の頭を壁に打ち付けるのを見せ付けられた。彼女自身が強姦され殺される直前にだ。
※レイニス王女…王子レイガーと妻エリアの娘。赤子である息子の名前は語られず。原作小説では征服王と同名エイゴン。
|
|
7 |
|
父の玉座継承者である私は、身籠る母レイラ王妃と共にドラゴンストーン島に送られていた。荒れ狂う夏の嵐が島の要塞を襲い、錨を下ろすターガリエンの艦隊を破壊した頃、妹のデナーリスが生まれた。母である王后は出産して死んだ。 | |
8 |
|
それから17年経った今、正統な王は未だ亡命中だ。が、運命の日は必ずやってくる。数世紀前のエイゴン・ザ・ドラゴンと同様、私は西へ航海する。血と炎で父の王座を取り戻す。私の一族を滅ぼそうと裏切った犬を罰する。家族と民衆は喜ぶはずだ…。 |
敵に回してしまった最も強力な味方がターガリエン家最後の砦を破壊。
因みにラニスター家を落ちぶれさせたタイウィンの父タイトス。失政を繰り返し王都でバカにされ続けたそう。結果、旗手レイン家が反乱を起こす事態に。
そのレイン家を叩き潰したのが若かりしタイウィン。“キャスタミアの雨”です。
元々は“恩には恩で返す”て意味だけだった「ラニスターは常に借りを返す」に“報復・逆襲”の意味を付け加えたのはタイウィンの冷酷さだそう。
因みにマウンテン、ハウンドの家=クレゲイン家を犬舎長から貴族に叙任したのは父タイトス←こーいう意味無さげな寛大さが馬鹿にされる原因だったらしい。
7. “王都征圧”~バラシオン編
参照動画→History and Lore The Sack Of King’s Landing – House Baratheon
語り手:ロバートの反乱首謀者ロバート・バラシオン | |
1 |
|
反乱の成功のためには王都を力づくで奪う必要があった。エイリスが平和的に王冠を渡すと思うバカは居ないだろ。狂王の治世は終わらせる必要があった。タイウィン・ラニスター軍がしたこと※は不本意だった。が、鉄の玉座を確保し、七王国に平和と裁きをもたらすためには必要だった。
※タイウィン・ラニスター軍がしたこと…王都で虐殺を行いました。
|
|
2 |
|
トライデントでの輝かしい勝利※は俺に“負傷”を残した。が、自分の個人学匠をバリスタン・セルミー騎士の元に派遣し治療させた。彼の傷はより深かったからだ。バリスタン公はエイリスの王の盾の一人で敵側で戦ったが、彼の勇気と忠誠心には目を見張るものがあった。しかし、これでは自分の回復に時間がかかり、自ら王都へ乗り込めない。
※トライデントでの輝かしい勝利…この王都包囲戦の前にトライデント河での戦いでロバート側が大勝利を収めています。
|
|
3 |
|
代わりに俺は誰よりも信頼できる男ネッド・スタークを送った。もし馬に乗れてたらもっと早く王都入りできたかもしれないし、ラニスター入城時に起こった暴力を防げたかもしれない。が、タイウィン公がしたことは、エリア姫とその子供たちに起きたこと※でさえも大義のためだ。
※エリア姫とその子供たちに起こったこと…母子共々、ラニスター兵に惨殺されました。
|
|
4 |
|
赤ん坊らは皆、自分らの血が狂王の血管に流れてた呪われた血と同じだと知っている。そいつらはドラゴンの子孫であり、生存は許されない。そいつらがどう忠実な人間に成長するんだ? | |
5 |
|
北部のクソ名誉ばかりのネッドだ。そのターガリエンの子らの死でネッドと俺は初めて大喧嘩した。ネッドは「ただの殺戮だ!」と“殺戮”と呼ぶ。これは戦争だ。戦争なんだ!スターク公はラニスターに罪の責任を負わせることを要求。近親相姦で生まれる異常者家系に終止符を打つことが犯罪か?俺は今でもタイウィンを責めるつもりはない。 | |
6 |
|
代わりに、ターガリエンへ忠誠を尽くす残党を終わらせるためネッド・スタークを南へ送った。リアナ・スタークの死だけが我らを和解させた。ネッドは妹を、俺は最愛の婚約者を失った。ネッドと俺は悲しい絆で繋がった。それで再度友情は強固になった。 | |
7 |
|
生き残った狂王の後継らについてだが、俺の怒りを面前にしながら逃亡できたヤツらは狭い海の向こうのどこかで今も生きている。そこに居るのが最善だ。もし再度ウェスタロスに足を踏み入れやがったら王の裁きを喰らわしてやる。 |
また王都攻略後、エダードを南に派遣。この時マーテル家はターガリエンサイドで戦っております。タイレル家も。
因みに、ドラゴンストーン城へ派遣したのが弟スタニス・バラシオン。ヴィセーリスをとっ捕まえに向かいました。
気になったのは最後の一文「王の裁きを喰らわしてやる」。
子供のケンカすら裁けなかったロバート王。“裁き”を源とする正義“justice”でなく“hammer”て単語使った方が変なツッコミ入る隙が小さかった気がします。
8. “王都征圧”~スターク編
参照動画→History and Lore The Sack Of King’s Landing – House Stark
語り手:ウィンターフェル城の学匠ルーウィン | |
1 |
|
トライデントでのロバート・バラシオンの勝利は、鉄の玉座争いのターニングポイントだった。神々が反乱軍に微笑んだのは明らかだったが、エイリス・ターガリエンはまだ王都の赤の王城に居座っていた。ロバートが負傷し馬に乗れないため、エダード・スタークが王都へ向かい、狂王に玉座放棄を迫ることになった。 | |
2 |
|
スターク公が城門に到着すると、キャスタリーロック城主タイウィン・ラニスター公が既にロバート側として王都を征圧していた。この時点まではラニスター家は王室と反乱軍両方からの救援要請を無視し中立を保っていた。ロバートの勝利が確実になった今、遂にタイウィン公はどちらに着くか決めたようだ。 | |
3 |
|
エダード公は街に入り目にしたものに恐怖を覚えた。家屋は略奪され、燃やされ、女は強姦され、何の罪もない市民が何人も殺されていた。嫌気がさした彼は軍を率いソニアの丘を登り、赤の王城へと向かった。 | |
4 |
|
玉座の間に入ると、エイリス王が血の海に横たわっていた。王は、臆面なく王座に座る、自分に誓った王の盾ジェイミー・ラニスターの手によって殺された。 | |
5 |
|
エダード公は王妃レイラの捜索を命令するが、王妃と息子ヴィセーリスはラニスター到着前にドラゴンストーンに連れ出され済と知らされた。 | |
6 |
|
しかし他の王族は幸運に恵まれなかった。レイガー王子の妻だったドーンのエリア・マーテルは、タイウィン公の命令によりグレガー・クレゲイン公※に強姦され殺害された。グレガー公とその部下はレイガーの幼子らも虐殺した。
※グレガー・クレゲイン公…マウンテン。至る所で悪事を働くラニスター家の旗手。暴漢。
|
|
7 |
|
ロバートが回復し王都に到着すると、エダード公はラニスターの凶悪犯罪に対する裁定を要求。ロバートは拒否し、王軍勢力に包囲されたバラシオン家拠点ストームズエンド救援のため、彼を南へ送った。旧友間ならどんな言葉でも通じるが二人だけにしか通じない※。が、エダード公は名誉のため王都を去ったと言われている。
※旧友間ならどんな言葉でも通じるが二人だけにしか通じない…上7番のロバート王の動画で「エダードと初めて大喧嘩した」とありましたが、二人が沈黙し、周囲は詳細を知らないのかも。
|
|
8 |
|
ロバートが戴冠した後、彼はジョン・アリンを王の手として任命。アリン公の最初の仕事は、エリア姫とその子供らの惨殺に憤慨するドーンのマーテル家との停戦調整だった。 | |
9 |
|
ロバートと婚約していたリアナ・スタークの死を受け、新国王がタイウィン・ラニスターの長女サーセイを妃とし、バラシオン家とラニスター家は婚姻関係となった。エダード・スタークはと言うと、自身の拠点ウィンターフェル城に帰還した。妹の死とロバート玉座奪取の恥ずべき方法を永遠に苦悩することになりながら。 |
マウンテンすら震え上がるような相当恐ろしい口止め恐喝実施済と勝手に予想しております。
学匠ルーウィンは北部の立場。タイウィンに対し、結構冷ややかな目で見てることが伺える説明でした。現在の道徳に近いスターク家価値観で見れば、ラニスターは汚い存在。
乗っ取り、横取り、抱き込み、裏切り、手の平返し、後出しジャンケン。名誉より実益。やはり1000年後に残るはラニスター家ですか。小人症の。
9. “王都征圧”~ラニスター編
参照動画→History and Lore The Sack Of King’s Landing – House Lannister
語り手:元狂王の手タイウィン・ラニスター | |
1 |
|
レイガー・ターガリエンはトライデントのほとりで死んだ。王軍は粉砕され退却。ドラゴン王の時代は明らかに終わった。その瞬間までキャスタリーロックを王家と反乱軍のどちらに委ねるか決めるなんて愚かだ。荒れ狂う狂人を支持したり十字軍気取りのロバート・バラシオンを鉄の玉座に置いて我が家に何の得が? | |
2 |
|
が、混沌は誰の得にもならん。ラニスター家がこの地に平和と繁栄を取り戻すためにできることをするはこの瞬間だ。我、タイウィン・ラニスターが流血沙汰を迅速かつ決定的に終わらせるため、王都の門前にラニスター軍一万を送った。エイリス王は何ヶ月も前から蜂起終焉のための支援を求め使い鴉を送ってきた。ある意味、願いは叶ったろう。予想通りエイリスは城門を開き、我が部下を歓迎した。 | |
3 |
|
我々の計画は明確だった。残ったエイリスの旗手を潰し、王家の残党を可能な限り迅速かつ効率的に排除する。それ以外の方法は何年にも渡る戦争と七王国の分断を引き起こす。我々の手段は血生臭かったが、結果である現在の平和が我々の選択が正解だったと物語っている。 | |
4 |
|
エイリスについてだが、私の息子の手で運命を変えたのは事実だ。エイリスは反乱の間ジェイミーを手元に置いた。上手いこと考えたもんだ。私が反乱軍の大義を支持すべきだったかな?※これが彼の最大の過ちと証明された。時が来て、ジェイミーはラニスターとしての義務を果たし、狂王の背中に剣を突き刺した。これでロバート・バラシオンの王座は確保された。
※私が反乱軍の大義を支持すべきだったかな?…タイウィンがさっさと反乱軍支持したり立場表明してたらジェイミーが側に置かれず。人質の意味で傍に置いたので。
→狂王が生き残る事態が起きてたかも知れないだろ?と、勝者確定まで待ち続けた自分の行動を正当化してるものと思われます。 |
|
5 |
|
新王は玉座へ昇り詰めるための我々の役割を分かっていた。玉座保持するためにキャスタリーロックの力と富がどれほど有益かを彼は分かっていた。だから私は娘サーセイを后として提供した。もし数年前、エイリスが同じ申し出を断っていなければ、ロバートとサーセイが七王国の王と妃として戴冠するなんてなかったかもな。 | |
6 |
|
新時代到来だ。ドラゴンは征服され七王国は牡鹿のものとなった。
…獅子とな。 |
ラニスターは常に借りを返す。
これら前提動画知らないとタイウィンがしたことをドラマ内で言われてもイメージ付きませんが、狂王への借りを返さない訳は無かったです。
加えて、中途半端に王族助ければ、ドーン、タイレルなど生き残りを担ぐ勢力も当然出現→戦乱継続。だから終結させるには合理性アリ。豊臣秀頼の幼い息子を斬首した徳川家康と同じ。
己の恨みをこの辺に絡ませ反論させない状況を作る辺りがタイウィンの威厳であり、いやらしさであり。
それにしても気になるのは最後から二つ目の段落「キャスタリーロックの力と富が…」。ロバート王に支援続けた結果、王都は借金地獄になりました。
大馬鹿者ロバート・バラシオンに金を提供。“金の使い道知ってるタイウィン”って感じ。
俳優チャールズ・ダンスさんが台本読んでるだけではありますが、貧乏人ポク太郎、この動画から下を痛感してしまいます。
10. “ロバートの反乱”~シーズン2特典 キャトリン談
History and Lore Robert’s Rebellion – Catelyn Stark
参照動画→語り手:タリー家出身キャトリン・スターク | |
1 |
|
“一族、義務、名誉”。タリー家の子は皆、この言葉を学ぶ。が、私はそれを理解する前の女だった。 | |
2 |
|
何年も前、父は戦時中の友人、フィンガーズ岬の小領主の息子を里子に引き取った。その子はピーター・ベイリッシュとして城に来たが、家の大きさから弟はすぐに“リトルフィンガー”と名付けた。 | |
3 |
|
私が成人した時、ウィンターフェルのブランドン・スタークは父に結婚を求め認められた。ブランドンは北部の後継者であり、タリー家の娘にふさわしい相手だった。私にとってブランドンはふざけた道化師や暴漢からはかけ離れた野性的で恐ろしい存在だったが。私は初恋のように彼を愛したが、ピーターが同じ位私を愛していたことに気付いた。私の婚約を聞いたピーターはブランドンに決闘を申し込んだ。「殺すな」と頼んだのでピーターは生き延びた。その時はまだ家族と考えていた。今は死なせるべきだったと思う※。
※今は死なせるべきだったと思う…本動画は
の特典映像。 で何か事件があったのかも。 |
|
4 |
|
永遠に幸せになれると思っていた結婚の数日前、レイガー・ターガリエン王子がブランドンの妹リアナを誘拐した。いつもの熱血漢ブランドンは正義を求めて王都へ乗り込んだ。狂王エイリス・ターガリエンは、自身が取り付かれるよじれた方法で応えた。ブランドンの死が伝わった日、私は部屋に閉じこもった。父が私の義務を思い出させるまで何日も食事しなかった。私はブランドンの弟エダードと結婚することになった。一度も会ったことないが皆は、悪口を言わないか、何も言わないかのどちらかだった。 | |
5 |
|
私らの結婚は、狂王に対抗する北部、ヴェイル、ストームランド、リヴァーランドの同盟を強固にするものだった。私はタリー、義務を果たした。すぐに結婚し彼が戦場に戻る前一晩だけ過ごした。私は自分の息子が父不在で育つのかを気にし、戦中窓辺で鴉を待ち続けながら過ごした。私らは敗北の代償を分かっていた。 | |
6 |
|
私は台所や洗面所であらゆるゴシップを探し回った。 “ロバートが勝って狂王を打ち破った” “ロバートは負けたがジェイミー・ラニスターが王になった” “ロバートはもう少しで勝つところだったが狂王がドラゴンになって王都を灰にした”。 夜には勝利であれ墓場であれ戦争はすぐ終わり平和が訪れると自分に言い聞かせた。私は間違っていた。ロバートが勝利し、夫は兄、私は愛する人の復讐を果たした。 |
|
7 |
|
が、私の元に帰ってきたとき、彼は私の目を見れなかった。横にその理由があった。多数の男に落とし子が居ることは知っている。戦時下ではどんな名誉な人でも人生最後かもしれない暖夜のため誓いを捨てる可能性はある。が、ネッド・スタークは他の男とは違う。彼の北部の名誉に対する思いは恥を遠方の砦に封印させられるものではなかった。 | |
8 |
|
彼はこの少年ジョン・スノウを嫡子ら、つまり私の子供と一緒に育てるために連れ帰ってきた。この苦い記憶でさえも甘いが。いやそれはない。嫡子らは私がネッドに残した全てだ。家族は壊れてバラバラだ。息子はその欠片を求め争わないといけない。家に帰らないと。スターク家の人間は北部そのものであり、冬の雪のようであり。彼ら(※焚火の炎のアップ)がやってくると溶けてしまう※。
※彼らがやってくると溶けてしまう…焚火の炎がアップにされるのでターガリエンのことと思われ。北部の天敵ターガリエン家の暗示かなと思いますが、意味はよくわからず。
|
当然準備された台本通りでしょうから「行動力はあるが理屈がちょとあやふやなキャトリン」を表す演出なのかも。
分かることといえば、
●キャトリン=エダードの兄ブランドンの元許嫁。
●タリー家の義務のため、会ったこともないエダードと結婚。
●小貴族だからリトルフィンガーと揶揄したのは弟エドミュア。
因みに、リトルフィンガーが里子になった理由は“ナインペニー王の戦い”。
父ホスター、叔父ブリンデン、リトルフィンガーの父親が出陣し戦功。それで知り合い、ホスターがその息子を里子に。
またその戦功で、ブラックフィッシュブリンデンは七王国一の騎士バリスタン・セルミー並の栄誉を与えられております。だからブリンデンは相当な英雄。ドラマでは感じ取れませんが。
11. “ロバートの反乱”~シーズン2特典 マージェリー談
マージェリーによる説明。花の騎士ロラス・タイレルの妹。
から登場するHistory and Lore Robert’s Rebellion – Margaery Tyrell
参照動画→語り手:マージェリー・タイレル | |
1 |
|
スターク家やラニスター家がターガリエンに敗北し、タイレル家が成り上がったのは真実ではあるが、我々を「成り上がり者」と呼ぶ緒名家もある。 | |
2 |
|
ターガリエンの侵略に抵抗した最後の一族が不慮に焼死するまでは、我が一族は何千年間、リーチ王の忠実な執事※として仕えた。リーチを同じ運命から救うためハイガーデン城をエイゴンとその姉妹に明け渡した。それによりターガリエンはタイレル家にリーチの支配権を与え、我々は我々が代々仕えた城の城主となった。
|
|
3 |
|
ターガリエン王朝の下、ウェスタロスは繁栄し、七王国内の小競り合いや、小国を駆り立てる小栄光への大渇望はなくなった。ウェスターランドは王国を豊かにし、北部は王国を守り、リーチとリヴァーランドは王国を養った。これが、ロバート・バラシオンがエイリス・ターガリエンに反旗を翻し破壊した調和だ。 | |
4 |
|
リーチは穏やかな土地であり狂王は愛される存在でないので、正直なところ援軍要請に応じたくなかったが、我々の平和と地位は彼の家系に寄るものだ。父メイス・タイレルは旗手を呼び北上。既に3つの軍を破っていたロバート公と戦い、アッシュフォードで父が勝利した。ロバートを追わなかった父に非難があったが、我々が後ろ盾ストームランドから切り離したことで彼は北へ逃げた。 | |
5 |
|
20年エイリスの王の手を務めたタイウィン・ラニスター公が簡単に掌握できることから、父はロバート先祖代々の拠点ストームズ・エンドを代わりに包囲した。バラは飛び掛かるライオンを身動き不能にしてしまう。だから我々は待った。が、ライオンは眠り、ロバートは王軍をすり抜けネッド・スタークに合流※した。
※が、ライオンは眠り、ロバートは王軍をすり抜けネッド・スタークに合流…タイウィンが沈黙を決め込み、上記5番の動画“ベルの戦い”でロバートが息を吹き返しました。
|
|
6 |
|
包囲を解き軍を北に展開し、王家の救助も可能だった。城壁を壊しロバートの拠点を無くすことも可能だった。我々には十分な物資、陸海も制し、忍耐力もあった。我々の包囲は最終的に犠牲もほぼなく成功する。ロバートが小勝利で戦争を長引かせたとしてもストームズ・エンドの占領は彼の失脚を早める。ロバートが戦争に勝ったとしてもだ。弟のスタニスと部下らの死体を見られては困るだろうから。 | |
7 |
|
ライオンが色を変えて王都を粛清※したとき、我々の目論見が外れた。父は平和の道を選び、簡単に我々を見捨てたロバートに跪いた。彼を倒し、彼の兄弟を餓死寸前まで追い込んだのに変な話だ。
※ライオンが色を変えて王都を粛清…タイウィンが反乱軍側に付き王都を征圧しました。
|
|
8 |
|
我々は土地と城を保持することになったが、宮廷では絶対に歓迎されないと分かっている。だが問題はない。リーチは七王国中で最も肥沃でそれは我々の手中にあるからだ。たとえバラであってもどんな花も剪定が必要だ。そうやって強く育つ。 |
気になるのは300年前にターガリエン家迎合を決め、タイレル家盛隆の礎となったハーラン・タイレルの先見の明を当主メイスが受け継いでないこと。
「狂王の嫌がらせにより辞任し沈黙を決め込み、世から“常に借りを返す”と恐れられるタイウィンが王家側として出てくるだろう」との素晴らしい読みで敗戦国へ。
他家から嫁いだオレナ婆が踏ん張り続けますが、タイレル家は生き残れるのでしょうか。どこの馬の骨かも分からぬ変なのに乗っ取られないことをお祈りしております。
12. “ロバートの反乱”~シーズン2特典 スタニス談
スタニス・バラシオンによる説明。反乱首謀者ロバートの弟。
から登場するHistory and Lore Robert’s Rebellion – Stannis Baratheon
参照動画→語り手:反乱首謀者ロバートの弟スタニス・バラシオン | |
1 |
|
兄ロバート・バラシオンは、先祖代々の城ストームズエンドの旗を掲げ、狂王エイリスに対抗した。ヴェイルのジョン・アリン、北部のエダード・スタークは共に蜂起、リバーランドのホスター・タリーも加わった。 | |
2 |
|
が、彼らの土地は我々の地から遠く離れ、西部、リーチ、王都自身で分断されている。ロバートの旗手らでさえ反対していた。兄を王に仕立てるのは最も難しい選択だった。血か名誉か。後継者はウェスタロスのすべての法により正統性が定められている。誰もが反乱の代償を知るがもっと深い古い法“弟は兄に従う”も存在する。私はロバートに従った。 | |
3 |
|
戦争初期、アッシュフォードでの決定的な勝利により、メイス・タイレルはロバートをストームズエンドから切り離した。ロバートを追い立てては大勝利を危険に晒すなどと言いながら、メイス・タイレルは東に向かい、我々の拠点前に陣取った。彼の巨大な軍隊と海軍は我々を包囲し、陸海からの補給を阻止した。荷馬車が到着しかけると焼かれ、船が上陸しかけると沈められた。我々はストームエンドに封じられ飢えてたが、ロバートは犠牲をいとわず死守しろと私に命じた。落城したことのないゆかりの城を失う訳にはいかなかった。 | |
4 |
|
ロバートがトライデントでレイガーを打ちのめしている間、部下は犬を食べていた。既に馬は食い尽くしてたからだ。ラニスターが王都を征圧する間、我々はネズミを食べていた。密輸業者のダヴォスが玉ネギを持ってタイレルの封鎖をすり抜けてなければ、我々は自分らの死体を食べてただろう。 | |
5 |
|
が、エダード公が我々を思い出し包囲解除に進軍してくるまで、私は城を守った。タイレルは戦おうともしなかった※。ロバートはエダード公の勝利を祝う祝宴を開いた。
※タイレルは戦おうともしなかった…エダード到着時は既に王都征圧後であり、勝敗決定を覚悟したからと思われます。
|
|
6 |
|
私はターガリエン家最後の生き残りヴィセーリスとデナーリスを始末するため、王家の島の拠点ドラゴンストーンに送られた。が、到着する前に彼らは狭い海を渡り逃亡済だったのにロバートは激怒した。彼は私からストームズエンドを奪い、跳ね回るバカな弟レンリーに与えた。私はドラゴンストーン城を保持した。 | |
7 |
|
今やロバートは死に、王国内は陰謀家や裏切り者が溢れ、落とし子の偽物が私の王座にしがみつく。が、そいつら全員にとって正統な王がやって来る。私はこの地から醜悪物を一掃しこの土地を磨き切るまでまで止めない。バラシオンは “氏神は復讐の女神“。奴らに怒りの炎を見せてやる。
|
兄貴ロバートが決めた道に従わざるを得ない弟スタニスの見方。
自分では避けられない戦争、エダードは当事者になってますが、タイウィンの弟ケヴァンやエドミュアなども同じ立場かも。
「“負けたら終わり”な戦争に付き合わされる。」日本の戦国時代も当然同じですが、現在の一般人にはなかなか現実味が。その辺が平和ボケ。
兄貴が首謀者なら傍観決め込んでも殺されるし、一番割を食ったのがスタニス。しかも兄貴があんな人なのでね。
13. “ロバートの反乱”~シーズン2特典 ダヴォスシーワース談
ダヴォス・シーワースよる説明。上記反乱首謀者の弟スタニスに仕える参謀。
から登場するHistory and Lore Robert’s Rebellion – Stannis Baratheon
参照動画→語り手:スタニスに仕える元密輸業者ダヴォス・シーワース | |
1 |
|
王都では赤の王城からズリ落ちて少し気を抜くと蚤の溜まり場入りかも。そんな掃き溜めの中でシーワース家は輝かしいスタートを切った。私は可能な限り早く脱出し密輸船の仕事を見つけた。すぐに狭い海の全港で集団として懸賞金が掛けられた。権利者に上納金を払わず、適切な潮を選んだわけでもないのでね。 | |
2 |
|
優秀な密輸業者の見分け方を知ってるかい?一人に話しかけるとリーダーが返事してくるんだ。私は優秀な密輸業者さ。ダヴォス・ア・蚤のたまり場は孤児や乞食を相手にしてたが、ダヴォス・ザ・密輸業者は誰も捕まることなく商人や領主に受け入れられた。奇妙なことに、唯一の真っ当な仕事は悪名高い血に飢えた旧友サラドール・サーンのような海賊からのものだった。彼が欲っするのは、潮が引く前に素早く彼の荷を買い、どこからの入手品か言わずに売り払う人間だった。 | |
3 |
|
やがて、私は少し土地を買うため十分貯蓄し、商売を見守ってくれる親切な女性を見つけた。彼女は私に息子マットスを授けた。私たちはジェイド・シー翡翠海一帯※での商売を夢見ていた。たった一回の行商で一生に渡る家族の生活を安定させられる。しかし、ある嵐の領主が鉄の王座に反旗を翻した。密輸業者にとって戦争は思いの他良いものではない。すべての港は警備と監視で埋め尽くされ、海は封鎖と、敵方を餌食にするため両サイドに買収された海賊で埋め尽くされる。狂王に愛は無いが王都の権力下で育った。このロバート・バラシオンも他の反乱領主と同様灰になって終わるだろうと見てたが違った。北部、リヴァーランド、ヴェイルが彼に加わった。酒場の人々はロバートの健康状態、自分も勇気見せようかとバカな考えをつまみに飲んだ。が、私には家族が。私が斬首されたら誰が残るんだ?
※ジェイド・シー翡翠海一帯…エッソス大陸南の海洋。地中海に見立てると西半分がサマーシー、東半分がジェイドシー。クァースの南方。夢いっぱいの東方“知らせざる地”で囲まれた海。
|
|
4 |
|
メイス・タイレルがロバートの拠点ストームズエンドに進軍したとき、私は反乱終了の様子を偵察した。城はロバートの弟、スタニスと衛兵が駐屯していた。が、長くは持たないだろう。城が陥落したら、ロバートは拠点を失い彼の支援も途絶える。これは経験から分かった。数ヶ月後、スタニスはまだ城に拘束されていて、誰も気にせずに航海に出ていた。私は飢餓が何をもたらすかを見てきた。ストームズエンドの人々が何も知らされず、忘れられて死んでいくことを考えた。蚤のたまり場の孤児と同じことだと、妻と自分自身に言い聞かせた。が、私は玉ねぎと塩肉と真実を高値で買ってしまった。タイレルに捕獲されるだろう、ガレー船が沈められるだろう。しかし、私はあまりにも頑固だった。 | |
5 |
|
その日の夜、暗闇の中、黒い帆の小船の中で、潮の変化を待ちながら私は自身と月明かりを呪った。風が帆を強く打ち、タイレルの船に聞かれるのを恐れ帆を破った。オールの音に隠れるようその場しか聞こえないように。船を操り危険な海流とシップブレーカーベイ=船壊し湾の名の由来となった岩の罠をくぐり抜けた。海水に浸り目が見えない状態で、波が私を城下の洞窟入口を通し、遂に到達させた。 | |
6 |
|
そこへスタニス・バラシオンが現れた。包囲は彼を疲れさせてたが弱ってなかった。全く弱ってない。彼は迎え入れ私の玉ネギを冷静に礼儀正しく受け取った。皆が泣いていても感情を見せないのには恐れ入った。彼は妻と部下に食事の話をしてから他と変わらぬ自分の分を食した。最後に私に謝意を伝えたとき、私には彼の人間性が見えた。彼は既に城の防衛、つまり彼の義務に戻っていた。 | |
7 |
|
エイリスが倒れスターク公が包囲網を解除した後、スタニスだけだ。私のストームズエンドでの救済に対し、私を騎士に叙任し、家名を与え、私の息子はスタニスの個人従士として迎えられた。蚤のたまり場のダヴォスはシーワース家のダヴォス公となり、その息子は王の実弟に仕えることになった。 | |
8 |
|
しかし、密輸をした私の過去の罪に対し、片手の指先一番高い関節部分で断指されることになった。スタニスは、私が何年も国の法律を犯してたこと、善行が悪行を洗い流さないこと説き、五本同時に切り落とした。スタニスは私の息子に未来を、私の家族に家名を与えた。想像も付かなかったし、あり得なかったことだ。私は今でも指の骨を袋に入れて首から下げてる。私が何者であったか、スタニスに何を求めたかを思い出すためだ。思い起こせば、密輸業者として長年多くの港や酒場、路地裏などこの世の様々な場所を訪れたが正義は無かった。スタニスに会うまでは。 |
でも、海賊サラドール・サーンからの仕事を“唯一の真っ当な仕事”としてますがそれは“盗品販売”。
税金ちょろまかすとか禁止品運搬などより更に真っ当でない仕事。密輸業者の名目でどんな汚れ仕事を。奴隷商とか死体廃棄とか?
そんなことより、蚤のたまり場出身の読み書きできない演出と思われますが、文間に適当単語、口語そのままの大幅省略「Until Stannis.」とか。
スタニスへの敬服理由なんかより→「騎士の身分得たなら文法守った上ゆっくり話せ。」明らかに文字数多し。
Youtubeの自動字幕はカンマ、ピリオドが表示されないので文節の自力判別要→文法無茶苦茶だと判別不能。また早口なダヴォス爺の発音は「But」が「That」に誤認識され正反対の意に。
早口俳優リアム・カニンガムさん動画。とにかく誤認識の多い動画でした。
「GHCジーエイチシー」と表示され、「翡翠海ジェイド・シーの誤認識?」と探し当てるためにどれだけの時間を要することか。
という訳で、本動画分の日本語は相当な間違いが含まれると思われます。
14. “ロバートの反乱”~シーズン3特典 ヴァリス&リトルフィンガー会談
History and Lore Robert’s Rebellion – Petyr Baelish and Varys
参照動画→語り手:ヴァリスvsリトルフィンガー | |
1 |
|
「ターガリエン王朝は300年間ウェスタロスを統治した。依然として戦争が起き、家は焼かれ、人は死んだが、それ以前の混乱に比べれば王土は安定していました。」 「退屈でしたね。ターガリエン家は他の王と同じ位嘘をつき、殺し、盗みを働いた。絶滅するまでは彼らには苦情全て黙らせるドラゴンが居た。最後のドラゴンが死にターガリエンがその絶滅に続くのは時間の問題だった。」 |
|
2 |
|
「“Only”とは、その後1世紀の期間を指してますか?」 「失った力を取り戻そうと彼らはその期間を無駄にした。ドラゴンの卵を孵すために宮殿を焼き払い、ドラゴンになろうと鬼火を飲んだり、忘れてはならないのはドラゴンのように生きたまま人を焼き殺したことだ。狂王のお気に入りだ。」
※卵を孵すために宮殿を焼き払い…多分エイゴン五世が行ったドラゴン復活の儀式のことと思われ。
※鬼火を飲んだり…エイゴン五世の兄エイリオンはドラゴンに変身できると信じ鬼火を飲み込んで死亡しました。 |
|
3 |
|
「私共はエイリスにブランドン・スタークを赦免するよう促しました。レイガーは少年の妹を誘拐したからその少年はレイガー王子を脅したんです。少年は北部領主の長男だった。」 「狂王と狂王を説得する者、どっちがアホだ?エイリスは全ての影にナイフを見てたんだ。スターク家に慎重に接しろとあなたが彼を怖がらせたんだ。だから彼は恐れる者を殺したんだ。」 |
|
4 |
|
「ベイリッシュ公、あなたがブランドンの死に対し非難するとは思いもしませんでした。あなたとの“決闘”後ですよね?」 「ブランドンは傲慢で愚かだった。エイリスの王都召喚に応じた父のスターク公もだ。彼らは運命を自ら招いたんだ。でも次男ネッドの罪は何だったんだ?何を理由にエイリスは彼の死も命じた?」
※非難するとは思いもしませんでした…ブランドンはリトルフィンガーがキャトリンを取り合い決闘した相手なので。
|
|
5 |
|
「人とは異なり首を撥ねても家系は死にませんので…。」 「忠義に厚いネッドが、難攻不落の城を持ち、息子も居らず、誇り高く正義感の強い領主ジョン・アリンと共に暮らすことを少なくとも指摘すべきだった。さすれば恐らく、あなたは反乱の辱めからエイリスを救えたはずだ。」
※反乱の辱めからエイリスを救えたはずだ…報復を恐れる狂王がロバート・エダードの首まで要求して反乱勃発したので。狂王の側近ヴァリスがそれさえ止めれば反乱起き得ずだったとの見解のようです。
|
|
6 |
|
「ベイリッシュ公、先見の明があるあなたに相談していればよかったのですが、まずはあなたが誰なのかを知る必要がありました。」 「ロバート・バラシオンだって誰も知らなかったぞ。でも彼は鉄の玉座に座る権利を主張したぞ。」
※まずはあなたが誰なのかを知る必要がありました…当時はリトルフィンガーはまだどこの馬の骨かもわからん無名で下賤の生まれだと言いたいものかと。ヴァリスも下賤ですが。
|
|
7 |
|
「彼は母親方を通しターガリエン家の血を受け継いでるんですよ。」 「醜い真実を隠すための綺麗なドレス。それが戦争だ。他の候補より強く彼がハンマーを振るえたんだ。ヴァリス公はどのタイミングで負けを悟った?」
※母親方を通しターガリエン家の血…どこまで原作を踏襲するか不明ですが、ロバート王の婆さんはターガリエン家の人物です。
※他の候補より強く彼がハンマーを振るえたんだ…血筋でなく戦力が王に成った理由だと言いたいものかと。 |
|
8 |
|
「ロバート・バラシオンがトライデントでレイガー王子を殺したときですかね。」 「その認識が間違いだ。ネッド・スタークを北部に逃がした時点で負けが確定したんだ。谷間の血みどろの門も要塞ケイリンも陥落したことがない。もしあなた方がロバートを殺したとしても何年も持ち堪えられた。でもあなた方は彼を逃がした。」
※谷間の血みどろの門も要塞ケイリンも…血みどろの門は高巣城へと続く山道への入口。通り抜けた軍は存在しません。要塞ケイリンは6000年前のアンダル人侵入を防いだ要塞。 |
|
9 |
|
「ロバートがストーニーセプトに隠れていると宮廷に伝えましたが、王の手は町の捜索に時間を浪費しすぎたんです。一騎打ちの栄光が邪魔をしたのか。そうしてその日の内にネッド・スタークの軍が救出に到着しました。」 「残念ながらタイウィン公が既に王の手でなかったのがまずかった。彼なら町を破壊して終わってたろう。」 |
|
10 |
|
「恐らく。でもそうすると、田舎からの群れが更に多く彼らの旗の元に集まると反乱軍に気付かせることになってしまいます。」 「忘れるところだった。戦中あなたは常にラニスター家に忠義を尽くしたのか?」 |
|
11 |
|
「私は王土への義務を果たしましたよ。タイウィン公が王都に現れ誓った際、私はエイリスに門を開けないよう警告しました。レイガー王子が死に我が軍は散った。ライオンは肉の匂いがしなければ動かないので。」 「ヴァリス公、あなたの説得力には感心する。これだけ多くの秘密を金に一切代えず売りさばく者は居ませんよ。」 |
|
12 |
|
「上級学匠パイセルは旧友タイウィンは王を救うために来たと、エイリスが望む内容を伝えたんです。」 「その後そのエイリスの“旧友”が街を略奪し、その息子がエイリスを背後から刺したんですね。」 |
|
13 |
|
「残念ですが、必要な行動でした。」 「ロバート新王が元王側に与えた恩赦も同様に必要な行動だった。メイス・タイレルに、バリスタン・セルミーに、そしてあなた。」 |
|
14 |
|
「ロバート王は賢明にも復讐よりも秩序を選んだんですよ。」 「ジョン・アリンは賢明にもロバートを選んだ。しかしジョン・アリンが死に、ロバートが、そしてネッドが死んだ。こうして彼らの輝かしい革命は終わった。」 |
|
15 |
|
「それ以来ウェスタロスは燃え続けています。」 「燃やしておけ。」 |
|
16 |
|
「あなたはまさにターガリエン的だ。狂人の一人では。」 「火は最も価値のあるオークさえ灰に変え、新根が育つ場所を空けてくれるんですよ。」 |
15. “ロバートの反乱”~シーズン4特典 オベリン・マーテル談
History and Lore Robert’s Rebellion – Oberyn Martell
参照動画→語り手:オベリン・マーテル | |
1 |
|
ターガリエン家は兵士を率いドーン征服を二度試みた。二度とも失敗した。ドラゴン王らが亭主や嫁を連れてやって来た時、我が先祖は初めて折れて彼らの七王国に加わることに同意した。マーテル家は終末まで戦争を続けることもできたが、平和を守れるなら反対しないだろう?ドーンのプリンスらほど忠実な味方は何世紀もの間鉄の玉座には居なかった。
※ドラゴン王らが亭主や嫁を連れてやって来た…150年ほど前、デイロン二世の時代にマーテル家から后を、デイロン二世の妹デナーリスをマーテル家に嫁がせ、やっとドーンを統一王朝に迎え入れました。
|
|
2 |
|
我らは彼らに屈したことがないので先祖の称号を持ち続けた。これが恐らくレイガー・ターガリエンを惹きつけた理由だろう。彼の両親は結婚できる姉妹を持たなかったため、彼は別場所で王女を探す必要があったが、ウェスタロスには一人しか居なかった。マーテル家のエリア、私の姉だ。彼女は七王国一の美女ではないしドーン一でもなかった。でも我が国の女では珍しくトゲの無い花だった。親切で賢く優しい心を持っていた。私は彼女を愛し心配した。何年も私は劣勢男児を彼女から遠ざけてきたが、レイガーが現れると私ですら無理だった。彼は七王国の美王子だ。そして我らの母は結婚を確実にするため懸命に動いた。エリアがそれを受け入れない訳がないだろう?結婚し彼はエリアを故郷、彼女を愛し彼女のために命を捨てる民から離し、偽りの友で溢れる豚小屋のような街にある赤の王城に閉じ込めた。彼女は娘と息子を産み、それぞれが彼女の命を奪いそうになった。
※先祖の称号を持ち続けた…ドーンでは“領主”ではなくプリンス・プリンセスを名乗ります。
※彼の両親は結婚できる姉妹を持たなかった…レイガーの后となり得る姉妹が居なかったという意。近親相姦家系なので。後にできた妹は、20数年後のレイガー死亡直後に生まれたデナーリスですし。 ※偽りの友人で溢れる豚小屋のような街…王都のこと。 ※それぞれが彼女の命を奪いそうに…難産だったのかな? |
|
3 |
|
エリアはレイガーを愛しついて行ったのに、彼は北部全員と同じく氷が血管に流れる青白い北部女リアナ・スタークを拉致することを選んだ。不誠実な息子を懲らしめず、エイリス王は正義を求めて来たスターク家を処刑し反乱を引き起こした。学匠らが今この戦争を“ロバートの反乱”と表現するのは知っているが、何であったかは変わらない。“簒奪者の戦い”だ。ドーンは王側についた。誓いを立てた以上それを守るからだ。エイリス王の脅しは必要なかったが、忠誠心の保障のため彼はエリアとその子供らを赤の王城に閉じ込めた。真のドーン人なら愛する王女に向け武器を持つことはなく、王女がどちら側に居ようと我らは死ぬまで戦うことを、彼は狂気の中でも分かってたんだ。
※“簒奪者の戦い”だ…元々その呼び名でした。結局ロバートが勝ったので、王様を簒奪者呼ばわりできず名称変更したと言いたいものかと。
※王女がどちら側に居ようと我らは死ぬまで戦う…エリアが王都側に居たら王都側で、反乱軍側に居たら反乱軍側でドーン人が戦うということ。 |
|
4 |
|
トライデントの戦いで、ドーンは1万の兵と2人の王子を失った。王の盾の我が叔父と、ロバートのハンマーに対し遅すぎ・傲慢すぎなほど勇敢な、エリアの亭主レイガー王子だ。ロバート軍が王都に進軍すると、狂王は自分の妻と子供は逃がしたが、姉とその子供は中に留めおいた。狂気のエイリスはトライデントの戦いでドーン人が息子を裏切ったと思い込み、唯一の真の友を再度自分の陣営に迎えることを非常に喜んだ。タイウィン・ラニスターだ。タイウィン公の軍は友人の街を略奪し、タイウィン公の息子は守ると誓った王を殺害した。これらすべて許されるだろう。戦争とは恐ろしいものであり、遂行するためには恐ろしくならなければならない。
※自分の妻と子供は逃がした…妻レイラと次男ヴィセーリスをドラゴンストーン城へ逃がしました。
|
|
5 |
|
でもラニスター家はエリアと子供ら、つまりレイガー王子の跡継ぎが生存する限り簒奪者が安全に王位に就けないと知っていた。そこでタイウィン公の犬サー・グレガー・クレゲイン、マウンテンのことだ、は娘を殺害し幼い息子の頭を壁に打ち付けるのをエリアに見せ付けた。赤ん坊の血が手についた状態でエリアを強姦し殺害した。タイウィン公がラニスター家の美しいマントで包んだ遺体をロバート・バラシオンに差し出せば、その赤が人の目から華麗に血を隠したはずだと言ってるだろう。 | |
6 |
|
ターガリエン家は炎と血について語る。ドーンでは我らの血は炎だ。統治中のロバート・バラシオンがドーンに足を踏み入れたなら足を失っただろう。でもエリアの件は彼のせいではない。ラニスター家は金で力が買えると考える。ラニスター家は鉱山で強さが買えると考える。しかしヤツラが平和を望んでも、山となる金や山となる鋼鉄でも買えない。ヤツラは血の代償を払わなければならない。 |
結局、ドラゴン使ってですら抑え付けられなかったターガリエン家が征服を諦め、同盟の形で統一王朝に編入しました。だからマーテル家当主の呼称は“領主”でなくプリンス・プリンセス。
んで、当主ドーラン大公の態度が慎重姿勢なのはドーンは七王国で最も人口が少なく、このトライデントの戦いでの大打撃からまだ立ち直ってないから。
原作ではドーラン大公とはタイウィン公が最も危険視する策略家だそう。ロバート王の王朝の元、真っ先にターガリエン家生き残りに接近したのはマーテル家です。
HBOドラマではそこを踏襲するかどうかは微妙ですが、何にせよマーテル家はラニスター家に対し激怒しています。
オベリン初登場時に「キャスタミアの雨」歌ってただけのラニスター兵にケンカ吹っ掛けましたよね。アレです。
16. “ロバートの反乱”~シーズン5特典 バリスタン・セルミー談
History and Lore Robert’s Rebellion – Barristan Selmy
参照動画→語り手:バリスタン・セルミー | |
1 |
|
バリスタン勇敢王。人は面と向かってそう呼ぶ。陰で何と呼ばれるかも知っている。バリスタン年寄王だ。その通りだ。私は年老い、これまで見た冬と同じく髪は白い。年を取るほど睡眠の必要が無くなり、最近はほとんど眠れない。この変な街が夜になると仕えた王の顔が目に浮かぶ。守ると誓った王の顔、守れなかった王の顔だ。私の望みは仕えるに値する王を守り、名誉の人生を送ることだけだった。ナインペニー王の戦いの最中、私は戦争の原因ブラックファイア王位偽称者の末代怪物メイリスを見つけた。メイリスは自分のターガリエン家の血筋が鉄の玉座に見合うと信じていた。だから死体周囲の土にしか彼の血が当たらないようにしてやった。謝意を表すため王は私を王の盾に昇格させた。それが人生中で最も誇らしい瞬間だった。しかし私は彼と一緒に居らずその王は死んだ。一緒に居ても彼を救えた訳ではないが。それでも私は彼の息子である若き王子エイリスに対し最善を尽くすことを誓った。
※ナインペニー王の戦い…ロバートの反乱の数十年前にあった戦争。ターガリエン家の血を引いた分裂家系が玉座を狙い反乱を起こしました。怪物メイリス・ブラックファイアが末代でこのタイミングで家系が消滅しました。
※その王…狂王の父親。原作ではジェヘアリーズ二世ですがドラマでは削除された世代なので、先代のエイゴン五世になるのかな?この特典映像ではどちら扱いなのか不明。 |
|
2 |
|
彼の治世は20年間平和で繁栄期だった。エイリスは民に愛され領主からも尊敬された。しかし年月が経つに連れエイリスの気性が荒くなっていった。彼はドラゴンと炎に取り憑かれ、王の盾の剣では彼を全ての影に潜む敵から守れなかった。私の王は狂ってしまったんだ。しかし希望はあった。息子である後継者だ。王国が統治者に望むすべてをレイガー王子は備えていた。強くて優しく賢明で用心深く、良き友人だった。エイリスがどんな傷を王土に負わせても、息子が王位に就けば王国を再度元通りにすると信じた。
※全ての影に潜む敵…炎がユラッと動いて影が動くと敵だと思い込むレベルまでトチ狂いました。
|
|
3 |
|
ハレンの巨城でのウェント公のウェスタロス史上最大馬上槍試合が開催された。私は敵を全員落馬させレイガー王子だけ残った。互いに鞍に足を乗せ槍を構え突撃し私が倒れた。その後、泥・傷だらけの私はレイガーが勝利者のバラの冠をリアナ・スタークに授けるのを見守った。リアナはロバート・バラシオンの婚約者で、レイガー自身はエリア・マーテルと結婚していた。その後起こった事件は誰もが知る。もし私がほんの少し槍を素早く振ってたら、もっと速い馬を選んでたら、その後の破滅から王国を救えたかもしれない。あるいは、ブランドン・スタークの軽率行動を制止してやれば…。彼は自ら王都へ赴きレイガーに妹を返すよう要求した。哀れな愚か者だ。エイリスの気狂い度合いを知ってたら、敢えて彼は挑発しなかっただろう。 | |
4 |
|
エイリスはブランドン投獄を命じ、私は従うしかなかった。ブランドンの父リカード・スターク公が息子の命乞いに王都へ来てエイリスは生きたまま焼き殺したが、私はただ見つめるしかなかった。私は狂王に誓いを立て、たとえ魂を犠牲にしても王に従う義務を負っていた。すぐに使い鴉が王に暗い知らせを持って来た。ヴェイルが公然と反乱を起こしたのだ。ロバート・バラシオンはリアナ・スターク返還を要求し、彼に立ち向かう勇猛な軍を粉砕した。ブランドンの弟エダード・スタークは北部全軍を地峡ネック沿いに行進させ、ブランドンの婚約者キャトリン・タリーを娶りリヴァーランドの支持を勝ち取った。王はキャスタリー・ロックに使い鴉を送り、かつての王の手であるタイウィン・ラニスターに助けを求めたが使い鴉は戻ってこなかった。 | |
5 |
|
計画が立てられた。レイガー王子自らドーン兵1万で増強された王軍を率いて北へ向かいロバートと対峙、王の盾レウィン・マーテルと私は王子と共に馬で向かう計画だ。出発前に王子は私に打ち明けた。この戦争から戻ったら宮廷に多大な変化が起きるだろうと。王に誓ったにもかかわらず興奮したことを白状するよ。対ロバート軍へと向かう行軍中、私らは勝利を確信していた。私らの数は優勢でレイガー王子も居た。彼の存在は士気を高め、彼はまさに運命の王に見えた。しかしトライデントでは神々は残酷な冗談を行った。ロバートはバラシオン家の標語を証明し、敵軍は私らの戦線を突破した。レウィン・マーテルは殺され、私は重傷を負って倒れ、ロバートのハンマーが栄光のレイガー時代を統治開始前に終わらせること、彼の鮮血を含むトライデント川でも浄化されない王国をただ見つめるしかなかった。
※宮廷に多大な変化が起きる…父狂王を引退させ王位を要求するつもりだったのではと予想。バリスタン・セルミーが興奮して喜ぶことなので。
※バラシオン家の標語を証明…氏神は復讐の女神。 |
|
6 |
|
しかしロバートは私を許し、敬意を表し彼の個人学匠に私の傷の手当をさせた。何の敬意だ?王の盾は王一人より長く生き残るべきでない。ましてや王二人より。仕えるべき王一人の間だけ生存すべきだ。私はターガリエン家に誓いを立てたが裏切った。残った炎は向こう側の世界で暗闇に囲まれた一筋の残り火だけだ。神々が善良なら私はまだ若く力に満ち溢れていた。でもどんな犠牲を払ってもこの残り火を消すつもりはない。今度こそ失敗しない。
※一筋の残り火だけ…恐らくデナーリスのこと。ジェへアリーズ二世、エイリス二世(最重要な後継者レイガー護衛担当)、ロバート王に仕えたバリスタン・セルミー。残りの人生最後にデナーリスに仕える決心を固めたようです。ジョフリー王には拒否されたので。
|
「一番煩悩に支配され、一番功徳クドクを積まなきゃいけないのは教祖じゃねーのか?」と嘲笑された恥ずかしいテロカルト教団です。
つまり、=麻原彰晃。
んでも、残り火を絶対守ると決意を固めるバリスタン・セルミーですが、ジェイミーを王の盾総帥にしたいサーセイに追い出されて激怒してましたよね?
残り火の元へ向かった理由はソレではないのけ?
17. “ロバートの反乱”~シーズン6特典 ジェイミー・ラニスター談
History and Lore Robert’s Rebellion – Jaime Lannister
参照動画→語り手:ジェイミー・ラニスター | |
1 |
|
王殺し。ウェスタロスの男女全員が俺に吐く言葉だが、殺した王の名前を言えない者も多い。分かってる。彼らにとって絶対当てはまらない警告であり絶対入手できないすべての象徴が俺なんだ。だからヤツらは小命なる安全地帯から俺を嫌悪できる。でも犬が狂ったら殺す。それが王だと何が違うんだ?
※絶対当てはまらない警告…民が王の盾になることは無いし、ましてや王の盾が王様を殺す境遇に陥らないはずなので。
|
|
2 |
|
俺が王の盾になる筈がなかった。あぁ、幼少期は他の少年同様、白マントを夢見てたがな。でも俺は王の手タイウィン・ラニスターの相続人だ。彼が潮の流れを禁じれば波は止まる。そして俺が15歳になり、赤の王城で騎士になったことを父は祝福した。それが俺を誇りとした父の最後の時だったのかな。
※白マントを夢見てた…王の盾は白いマントを着用するので。ウェスタロス少年の夢です。
|
|
3 |
|
その夜、ドアをノックされ開けると、召使いに変装した姉のサーセイが居た。12歳の時に父が彼女を宮廷に連れて来て以来会ってなかった。彼女は成長していた。俺もだ。父は俺をライサ・タリーと結婚させるつもりだと彼女が言う。でも王が俺を王の盾に昇格させるなら彼女と一緒に街に留まれるよう手配できるとも言う。俺が同意するだけで。明確に反対したさ。家族、父、キャスタリー・ロックのためだ。彼女が「欲しいのはロックか、それとも私か?」と尋ねるまでは。朝になり俺は同意した。俺は彼女のために王の盾に加わった。彼女のために領地と称号を捨てた。彼女のために家族を捨てた。
※彼女のために…ここでも原因はアイツでした。
|
|
4 |
|
すぐに王家の使い鴉が父に飛んだ。ハレンの巨城での大トーナメント中に俺を王に紹介し誓いを立てる命令だ。父は激怒した。彼は公然とした反対はできなかったが、王の手を辞任しサーセイを連れキャスタリー・ロックに戻った。一緒に居られなくなりサーセイと俺は立場を入れ替え、すべてが崩れ始めた。エイリス王はハレンの巨城で盛大な俺の叙任式を行なった。俺は輝く鎧を着て彼の前に跪き、王の盾の誓いを立てた。サー・ジェロルド・ハイタワーが俺を起こし白マントを肩にかけると群衆から歓声が上がった。父の怒りにもかかわらず、幸せで、そして愚かだったと認める。
※大トーナメント中に俺を王に紹介し誓いを立てる…以降で判明しますが、大々的に宣伝するのが目的でした。
|
|