ポク太郎です。
海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』をまだ見ぬ未視聴者のために、再度大元情報から振り返る資料。
今回はウェスタロス民の心の拠り所=“信仰”。どんな宗教がいつ・なぜ広まったのかが説明されます。
この世界の歴史年表と“ウェスタロス民の信仰”動画の該当時期
今回の動画が該当する時期は下歴史年表の①、③、④と、以降ドラマの時代に至るまで。道徳の話です。
字幕表示が“古い神々”・“昔の神々”と統一されてない場合がありますが、同じものを指していると判断しています。
語り部はブラン君とそのかわいい息子を見守るお母さんキャトリン。
『ゲーム・オブ・スローンズ』は架空の二大陸上に1万2千年の歴史を創造した架空の物語。その長い歴史中の話題を把握するため、簡単な二大陸の歴史年表。
時期(正確には不明) | 時代 | ウェスタロス大陸 …一つの季節が何年も続く不思議な土地。 |
エッソス大陸 |
① 1.2万年前 |
夜明けの時代 | 森の子らなる小柄な種族が生息する大陸へ最初の人々なる人間が来襲した時代。 | |
② 8千年前位 |
長い夜 | 100年間冬が続いた時代が存在。ホワイトウォーカーなる死の化けモンが来襲し、戦争終結させた森の子らと最初の人々が共闘し北限へ追い返す。 | |
③ 8千年前 |
英雄時代 | 森の子らと和解した最初の人々が人間の世を作り始めた時代。数々の英雄伝説。ブランドン建設王、ファルコン・ナイト、グレイキング、ラン利発王、嵐の王デュラン、ガース・グリーンハンド。 | 奴隷商人湾南東部に古代ギスカル帝国勃興。 |
④ 6千年前 |
アンダル人来襲 | エッソス北西の地から文明人アンダル人が来襲し、大陸を征服した時代。 | |
⑤ 5.5千年前 |
古代ヴァリリア帝国建国 | ヴァリリア半島火山に居たドラゴンを手懐けたヴァリリア人が国を興し古代ヴァリリア帝国勃興。 | |
⑥ 数千年前 |
百王国時代 | 来襲したアンダル人との混血だらけになり、ウェスタロスの主勢力に。各地で小王国が乱立。 | 古代ヴァリリア帝国が勢力を伸ばし世界の半分を支配する大帝国に。文化ごとドラゴンで殲滅し古代ギスカル帝国滅亡。 |
⑦ 数千~300年前 |
七王国時代 | 無数の王国が戦争で集約され七つの大国家が形成。北の王国、山と谷の王国、島と川の王国、岩の王国、嵐の王国、リーチ王国、ドーン公国。 | 500年前に天変地異“破滅”が起こり半島破壊→古代ヴァリリア帝国滅亡。ウェスタロス脇のドラゴンストーン城に移住してたターガリエン家が唯一生き残ったドラゴンの家系に。 |
⑧ 300年前 |
征服戦争 | ドラゴンストーン城のターガリエン家が征服戦争を制し統一王に。七王国を解体・征服。 | |
➈ 17年前 |
ロバートの反乱 | ターガリエン家の暴君狂王に反旗を翻したロバート・バラシオンが王朝を倒し統一王に。 | ターガリエン家の生き残りがエッソス大陸に亡命し匿われる。 |
HBOドラマの“古い神々と七神正教”映像特典動画
HBOドラマの“古い神々と七神正教”逸話・言い伝え
語り手:ブラン、タリー家出身キャトリン | |
1 |
|
ウェスタロスの七王国では6,000年前にアンダル人によってもたらされた七神信仰が支配的だ。しかし、未だに森の子らや最初の人々の見えない神々を崇めた古い信仰を守り続けている者もいる。古い神々は自然の精霊と呼ばれ無数に存在する。古代の森の子らはウィアウッドの木の幹に顔を彫り、それが信仰の神聖なシンボルとなった。やがて最初の人々はその森の子らの神々を自らの神として扱った。当時の城のほとんどには、道しるべやハートツリーを中心にした神々の森を併設していた。
古い神々は自然の精霊と呼ばれ無数に存在…日本のヤオヨロズの神のような存在と捉えています。字幕では古い神々でなく“昔の神々”と表示されることも。
|
|
2 |
|
一方、狭い海の向こう側では、アンダルシアの丘で新しい宗教が生まれ七神ががアンダル人として姿を現した。しばらくしてウェスタロスへの侵攻が始まった。アンダル人は鋼鉄の武器で武装した船で海を渡ってきた。一部の戦士は新信仰の象徴として七芒星を皮膚に刻んだ。侵略は南方のウィアウッドの木をほとんどを破壊し、見つけた森の子らをしらみつぶしに屠殺し、北部が守った最初の人々の国家を征服した。やがて七神は鬼火が国土に広まるように拡散した。
鬼火が国土に広まるように…ドラマ内でも話題になりますが、鬼火とは緑色の炎を巻き上げ爆発するファンタジーな爆弾です。
|
|
3 |
|
ほとんどの人は7つの別々の神を参照するが、七神とは7つの側面を持つ一人の神でそれぞれが人生の異なる領域を象徴している。母は慈悲を祈り豊穣な出産と平和を見守り、父は魂を裁くために鎮座し、戦士は守護と勇気と戦いの技を祈願し、姥は知恵と先見の明の象徴であり、刀鍛冶は創造と職人技を見守り、乙女は純潔と愛と美を象徴する。最後に、死を象徴するため祈りを捧げない異端者が居る。 | |
4 |
|
七神への信仰は高度に組織化されており、王朝の公式宗教としてウェスタロスの政治文化に深い影響力を持つ。崇拝者はセットと呼ばれる信仰の寺院に集まる。信仰の中心は王都キングス・ランディングにあるベイラー大聖堂である。
信仰の中心は王都キングス・ランディングにあるベイラー大聖堂である…七神正教への信仰に熱心なベイラー・ターガリエン一世王が大聖堂を建立し移転(150年前位?)。それまで総本山は知識の城があるリーチのオールドタウンでした。
|
|
5 |
|
北部では古い神々を崇拝する最初の人々の子孫が今日も住んでいる。ウィアウッドの木々の神聖な面影の中で信仰を見ることができる。
ウィアウッドの木々の神聖な面影の中で信仰を見ることができる…エダードやブランがよく座ってる森の中。あれが“神々の森”でウィンターフェル城内にあります。
|
分かりづらい意識的な信仰の話“古い神々と七神正教”
ドラマ冒頭にアピールされる、現在の道徳に通じる素朴な幸せファミリースターク家。
道徳を失った現代人的汚さを漂わせるのがラニスター家を始めとする南部人。王殺しジェイミー、娼館に入り浸る小人症ティリオン、王后サーセイ、王様ロバート王、王子ジョフリー。
初期エピソードで道徳観念が異なるなと感じたと思いますが、その原因がここで紹介した“信仰”。
スターク家や北部の面々は最初の人々の特色を色濃く受け継ぎ古い神々を信奉、南部人は七神正教信仰←キリスト教的だがやはり現実的な現代人ぽい観念。
これが初期エピソードで掴み取らないといけない地域的特徴。
とはいえ、語り手キャトリンは南部タリー家から嫁いできた嫁さん。改宗してるとは思いますが、困りごとがあれば七神にすがるし、互いに対立するような関係にはありません。
そもそも婚姻関係を持てる民族同士がウン千年間。“最初の人々の子孫”などと分離できる訳なく混ざって同化してる筈ですがそこは歴史ファンタジー。
深く捉えず、北部は道徳的な最初の人々、南部は現実的なアンダル人と頭に入れてしまいましょう。
信仰・観念というちょっと捉えずらく言い表しにくい概念。こーいったこともウェスタロスの世界観を作り上げるのに利用しています。
また、北部といえば“壁、ナイツ・ウォッチ”ですが、壁は大陸中から集められた敗戦者・孤児・犯罪者が主なので、北部扱いすべき部分もあれば、そうでない部分も。
栄誉と捉える北部人が重責を務めることが多いので、全体的には北部的な考え方ですが。
この辺もややこしいとこ。
コメント