ポク太郎です。
海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』をまだ見ぬ未視聴者のために、再度大元情報から振り返る資料。
今回の注目はベイリッシュ家。ヴェイル北東のフィンガーズ岬のごく一部が領地である卑しい小貴族。そこの出身者リトルフィンガーことピーター・ベイリッシュの出世街道が説明されます。
ベイリッシュ家領地フィンガーズ岬
ベイリッシュ家~映像特典動画
History and Lore House Baelish – Petyr Baelish
特典映像→〇語り手:ピーター・ベイリッシュ![]() |
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フィンガーズ岬はヴェイルの東岸から狭い海に伸びる。風雨に悩まされ、最も強い雑草以外生えない岩だらけの4本の半島だ。ベイリッシュ家先祖代々の故郷だ。コルブレイ家の招待でヴェイルに来たブレーヴォスの傭兵である私の曽祖父から我が家は始まった。祖父はヘッジナイトの地位に登り詰め、フィンガーズ岬中最小の場所にほんの少しの土地と砦を手に入れた。それでも祖父は自分の名高い生垣下で眠ることを望んだとは思うが。
※コルブレイ家…アリン家旗手で最もアンダル人の血を濃く残す家系。
※ブレーヴォスの傭兵…ブレーヴォスとはエッソス大陸北西角の街。アリアの剣術教師シリオ・フォレルの出身地。あの人は“筆頭剣士”ですが。 ※ヘッジナイト…ちょっとまともな傭兵。武器・鎧は自調達する多少警備会社じみた守備兵。用心棒ブロンとは異なるランクなので“生垣の騎士”と呼ばれるのかな。 |
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陰鬱で荒涼な地を持つことより悪いのは、ほんの一部しか持ってないことだ。幸い私は幼少期にそこで時間を費やしていない。ナインペニー王の戦いの間、安物目的の安物名だが、他が王のために戦う中、私の父はトライデント最高司令官でウェスタロス最古の緒名家の一つの長ホスター・タリーにすり寄るために戦った。父の英雄的努力のおかげで、ホスター公はリヴァーラン城で自分の子供と一緒に私を養育した。それまで私の世界はフィンガーズ岬にあるカモメに汚された岩上の小塔だけだったが、そびえ立つリヴァーラン城の石壁をトライデント河から初めて見たとき、当時の私は多少は感傷的だったんだが、私の中の少年は神々が住む場所に違いないと感じた。
※安物目的の安物名だが…ナインペニー王の戦いとは第五次ブラックファイアの反乱のこと。盗賊や海賊など9人が王を名乗り攻めてきたので、当時の王の盾総帥ダンカンが「王冠9つが1ペニーで売られてた」と揶揄したのが受けて戦争名になりました。
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すぐそうではないと悟った。タリー公の息子エドミュアは私が彼ら一族に入り込んだ部外者だと忘れないようすぐ気配りした。彼は私の体格と故郷にちなみ“リトルフィンガー”とあだ名を付けた。しかしその名は残酷すぎ定着した。彼の姉妹ライサとキャトリンは練習のため私をキスの駒にし彼女らの間を行き来させた。言うまでもなく、エドミュアより彼女らと過ごす時間を楽しんだ。成長するにつれすべてのゲームと同様変化し始めた。ライサはより大胆に、キャットはより控えめになった。
※私の体格と故郷にちなみ“リトルフィンガー”と…自分ではこう説明しますが、「神々の住む家でなかった」「残酷すぎ」と言ってることからして、明らかにキャトリンが説明する通りの「家の大きさ」に因んでます。
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タリー公が、彼女が会ったことない北部の野蛮人とキャットとの婚約を発表したとき、彼女の義務が彼女の私への感情より重要だと知った。私は愚か者だったので、彼女を得るためこのブランドン・スタークに決闘を挑んだ。彼は戦士で私は少年だった。キャットが介入しなかったら、彼は私を殺し私の死体を見て笑っただろう。私の傲慢さのせいで、タリー公は私をリヴァーラン城から追放した。だが、それは問題でなかった。私はその時までにはすべてを学んでいた。剣でなく知恵で戦うつもりだった。私に匹敵する者はまず居なかったからだ。それでもベイリッシュ家はフィンガーズ岬の岩山で滅んだかもしれない。私は再度貧しい領主となり、運良く中堅商人の娘がいれば別だが同盟者の見込みなかった。
※彼女が会ったことない北部の野蛮人…キャトリンはブランドンにメチャクチャ恋してたんですがね。ブランドンが狂王に殺され、タリー家の義務を果たすため「会ったことない弟エダード」と結婚したと認識してたが。どれが正解か不明ですが嘘吐きと言えばリトルフィンガー。
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そしてチャンスが訪れた。狂王はブランドン・スタークを処刑し反乱を扇動した。私の古い友人ライサ・タリーは鉄の玉座に対抗する同盟を固めるためヴェイルの領主ジョン・アリンと結婚した。彼女を再度味方にするためすぐに以前の愛情を利用し、私をヴェイル最大の港ガルタウンの税関長に任命するよう説得した。戦争は鬼火のように金を燃やす。私が港の収入を10倍に増やしたら、彼女の亭主はフィンガーズ岬出身のこの卑しい領主に注目した。“新浪費家”ロバート王が誰も発見できぬ金を見つけられる大蔵大臣を必要としたとき、アリン公は何故かその人物を知っていた。
※最大の港ガルタウン…ヴェイル南東の半島にある港町でヴェイル最大の街。ロイス家のルーンストーン城南。
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かつてベイリッシュ家には領地も名も金もなかった。今私はそれぞれをかなり持つ。新世代はどんなハシゴを登るだろう?焦ってはいけない。私はまだ終わってない。 |
薄汚いリトルフィンガーが考えた出世街道
21世紀の視聴者が見る古代の身分制ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』。
ほぼすべての視聴者の身分は卑しいリトルフィンガー側である筈。にもかかわらず、「卑しい」と発言する貴族に賛同するのはやっぱり汚いから。
その特徴をまとめると、
○好きでもないライサを操って利用。
○戦争を利用し莫大な利益を生み出す。
○出世に利用できるとしてロバート王の浪費を歓迎。王朝の借金地獄は自分に無関係
→自分のことしか考えないと言われる代表的人物。
世が混乱しようがどーでもいい、民が死のうがどーでもいい、王朝が潰れようがどーでもいい、自分の出世が全て。
「嫌い」と感じる視聴者が多いことに希望は憶えるが、これはまさに自民党の国会議員。
アレらはリトルフィンガーほど狡猾でないのが明らかなのに、それでも倒せない売国野党ってどこまで能無しなのかね。て、何の話してんだ。
まぁとにかく、ベイリッシュ家の成り立ちは、ブレーヴォスの傭兵→ヘッジナイトとして家興し→緒名家にすり寄り→緒名家のバカ娘と親しい仲に。
そこでチャンスを得て王の手ジョン・アリンにアピールする機会を得たのが、大蔵大臣にまでのし上がった理由でした。
リトルフィンガーが言う通り「名家に生まれたことがその人物の才能」。確かにそう。
名家に生まれた才能で世を牛耳ってんなら、賢く生まれた才能で世を牛耳る。確かにそう。
リトルフィンガーの言い分を取り入れるのはすごく汚らわしいが、名家に生まれず賢く生まれた皆さんはそれで世を牛耳ないといけないのです。
これを読んでる全員が名家に生まれた小泉進次郎より賢く生まれてるでしょ?更に賢くなるようアレ以上に努力してるでしょうし。
売国野党を排除しつつ世襲バカを抑え付けないといけない、てのが皆さんに課せられた使命です。
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