ポク太郎です。
海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』をまだ見ぬ未視聴者のために、再度大元情報から振り返る資料。
今回の注目は南国ドーンのマーテル家。王朝ターガリエン家に負けてないマーテル家がラニスター家を蔑視する理由が分かります。
ドーン公国を治めるのはマーテル家
マーテル家~映像特典動画
History and Lore House Martell – Oberyn Martell
特典映像→〇語り手:オベリン・マーテル![]() |
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“折れぬ、曲げぬ、まつろわぬ”。マーテル家の標語だ。敵への宣言であり愛す者への誓いだ。 | |
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数千年前、女王戦士ナイメリアは古代ヴァリリア帝国のドラゴンの貴神から逃れるためエッソスからドーンに渡った。上陸後、彼女は船一万隻全て燃やし、臆病者が隠れて逃げ帰らないようにした。なんて女だ。生まれながらに魂はドーン人だ。彼女は幸運にもドーンに上陸した。そこでは実力ある女が聖堂や老人のベッドに閉じ込められることはないからだ。我が先祖モース・マーテルは彼女を欲しがり、力で抑え付けずとも言葉で成功することを証明した。彼の力を彼女の力と結び付け、彼の槍を彼女の太陽と結び付け、彼らはライバル全員を共に制圧した。マーテル家伝統に従い、長子が娘でない限り“王”でなく“プリンス”としてドーンを統治した。ウェスタロスの他地域とは異なり、我々の忠誠心は雄鶏に命令されない。今までしてきた通りマーテルのプリンス・プリンセスに従うだけだ。
※数千年前…オベリンは誇張しますが1000年ほど前らしいです。
※彼の槍を彼女の太陽と結び付け…元々のマーテル家紋章の槍にナイメリアの紋章である太陽を組み合わせ、現在のマーテル家エンブレム=槍と太陽になりました。オベリンが言うと下ネタに聞こえますが。 |
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エイゴン・ターガリエンは六王国の領主と自ら称したことを忘れる者も居る。七王国でなく。彼の妹がドーンに進軍したとき、彼女はドラゴンや軍を蹴散らす強力な軍勢が配備されてないことに気付いた。砂が巻き人は死に彼女のドラゴンは何も見なかった。太陽が照り付け人は死に彼女のドラゴンは我々の偉大なる炎に屈した。ターガリエン家は尻尾を捲いて退散した。もちろん後年子孫が再度試みた。デイロン一世は多大な犠牲を払った上成功し数か月間だけドーンを支配した。ある夜、彼の雑士がベッド脇の帯を引き妻を呼ぼうとした。代わりに天蓋が裂け100匹の赤サソリが彼を襲った。彼はタイレル家出身だし刺されることに慣れてると思うだろうがな。2週間以内にマーテル家は再度ドーンを自ら統治した。何世紀にも渡る求愛の末、遂にマーテル家はターガリエン家と寝た。彼らが互いに奪い合う前に我々がデイロン二世とその妹を取得し六王国は7つになった。
※彼女のドラゴンは何も見なかった…ドラゴンが来た途端洞窟・森中に隠れ、徹底的に回避し、ドーンの気候も起因しターガリエン軍の被害が甚大でした。
※デイロン一世…150年位前の王様、ベイラー一世の兄。征服王エイゴンすら成せなかったドーン征服をドラゴン絶滅後に果たし“若き竜王”と呼ばれる代表的英雄、アレクサンダー大王相当。ただしドーンは征服より統治の方が難しく短期間で撤退することに。『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』に登場するハイタワー家里子=アリセント・ハイタワーの三男はその一世代前の“デイロン”ですが戴冠していません。 ※刺されることに慣れてると…停留軍を任せた雑士はライオネル・タイレル。タイレル家だからホモだろうと。お前かてバイやろが。 ※彼らが互いに奪い合う…近親相姦家系なので兄と妹が結婚、て意味。 ※デイロン二世とその妹を取得し…デイロン二世の后はマーテル家出身、その妹もマーテル家に嫁ぎました。 |
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私は今でも先祖を責めない。あの長い銀髪を一目見れば分かる。人がドラゴンに乗るなんてそうあることではない。だが、思い立ったすぐにドラゴンから降りれないと彼らは知ることになる。
※思い立ったすぐにドラゴンから降りれない…次項以降の悲劇を招く・その後も簡単にターガリエン家とは縁が切れないて意味かと。
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我が姉エリア。彼女はレイガー・ターガリエン王子と結婚し、既にそうだったが“王女”となった。ドーンでは彼女は毒蛇の群れの中を歩いたが、誰も彼女を噛まなかった。王都では彼女はライオンに囲まれていた。ロバート・バラシオンが正当な王に反抗したとき、将来の義父タイウィン・ラニスターは彼の飼い犬グレガー・クレゲインに、我が姉とその無力な子供らを強姦し殺害するよう命じた。そして人はラニスター家を英雄視する。
※既にそうだったが“王女”となった…マーテル家はターガリエン家に屈したのでなく他とは異なる同盟国だぞと主張してるものかと。
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今、ラニスター家は鉄の玉座に座りエイゴンが砕いた敵の剣に囲まれる。それらの剣のどれも我々の物でないことをヤツらは覚えてるのか?我が姉の赤い血がヤツらの大切な赤の王城の石に染み込んでいるのをヤツらは見えてるのか?ヤツらに思い出させる必要があるのかもしれない。ライオンは強力な獣かもしれないが、常に地平線に視線を向けるプライドで草むらの毒蛇を決して見ない。 |
オベリンの恨み先=ラニスター家
オベリンが初登場したのは 。歌キャスタミアの雨を歌ってただけのラニスター兵にいきなり喧嘩を吹っ掛けたのを覚えてますでしょうか。
視聴者は「ガン飛ばしたと因縁つける中学生みたいな古代貴族がまった出て来たぞ」と受け取ったかも。
それには理由があり、
○ラニスター家=裏切り・だまし討ちでしか戦えない軟弱者。
○ラニスター家=早々にターガリエン家に屈した弱者のくせに玉座に居座るクズ。
それがオベリン・ドーンのおおよそ一致した見方。なので、敵はラニスター。
エリア惨殺命令を出した司令官追求に命がけでこだわったり、ラニスターはすべて敵と捉える愛人が居たりとするのはこれが原因です。
いうてみれば北部スターク家より忠義・誓約にこだわるヤツらなのかも。
んで、そのオベリンの兄であるドーンのプリンスドーランはラニスター家に対し日和見に見えますが、その点は原作と異なるポイント。
■原作:タイウィンが最も要注意視する策略家。
■ドラマ:原作を踏襲してるかにも見えますが、表現しきれてないてことで担当俳優がクレーム付けるレベル。
ドーラン大公は“理屈の通じる常識人”でなく“ラニスターにとって危険で慎重な侵略者”です。その慎重さにドーンの民が我慢できずシビレ切らしたて描写かも知れませんが。
ドーン~特典映像
History and Lore Dorne – Ellaria Sand
特典映像→語り手:エラリア・サンド![]() |
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七王国成立以前、鉄の玉座以前からドーンはあった。1万2千年前、最初の人々がエッソス大陸から陸橋を渡ってここまで来た。もちろん、彼らは男なのですぐに橋を壊した。その後、北方の従兄弟が王国を築く一方、ドーン人は何世紀にも渡り土地、水、妻を巡り争った。エッソスの女王戦士ナイメリアが現れるまで。
※陸橋を渡って…1.2万年前、ドーンとエッソス大陸はドーンの腕と呼ばれる細い陸地でつながれてました。
※彼らは男なのですぐに橋を壊した…一般的に伝わる伝説では、攻められる森の子らが最初の人々の後続を断とうと水のハンマーを振り降ろし、今現在の飛び石状の踏み石諸島ステップストーンになったと言われてますが、エラリア・サンドは上記説明。 |
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彼女は狭い海を渡りドーンに向かうため1万隻の船を率いた。ほとんどの小領主は歓迎せずを明言した。マーテル家のモースを除いて。彼はライバル含めどの男にも負けぬ強さを彼女に見出した。彼のプロポーズを彼女が受け入れた後、彼女は船に火を放った。50リーグに渡り昼のように明るく燃える海岸の光の中で、ナイメリア王女はモース・マーテルを“ドーンのプリンス”と名付けた。彼女の民族の風習だ。ドーンは彼女の故郷、墓場となった。
※50リーグに渡り…距離の単位。1リーグは約3マイル=5㎞程度。
※彼女の民族…ナイメリアはエッソスロイン川流域のロイン人国家ナイ・サール王国の王女なので。 |
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ナイメリアとモースは長年に渡りすべてのライバルとの戦争を繰り広げた。ジョーダイン家、ブラックモント家、クォルギル家、更には強大なイーロンウッド家だ。彼らは金の鎖を身に付ける自称の王6人も壁へ送った。モースが戦いで倒れた後、ナイメリアが彼の軍隊の指揮を執り、2年でドーンが統一された。彼女は27年以上統治し再婚したが、亭主らは評議会員や配偶者に過ぎなかった。ドーンがナイメリアであり、ナイメリアがドーンだった。彼女は12回命を狙われ生き延び、2回の反乱を鎮圧し、2回の侵略を撃退した。そして遂に彼女が死に、息子でなく娘の長女が跡を継ぎドーンはその後継者に従った。なぜならナイメリアが女は男と同等、あるいはそれ以上と証明したからだ。 | |
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数世紀後、エイゴン・ターガリエンがウェスタロス統一を目指した。ナイメリアがドーンを統一したのと同じだ。他の六王国は彼のドラゴンと野心の前に瞬時に陥落した。彼の妹で妻のレイニスがドラゴンを南に飛ばしドーンの降伏を要求すると、プリンセス・メリア・マーテルは「私は戦わず、跪くことも無い。ドーンは王を持たない。兄にそう伝えろと警告した。レイニスがターガリエン家は炎と血を次回持参すると脅した。メリアは答えた。「燃やすことはできても、服従させれず、支配できず、跪かせられずだ。ここはドーンだ。お呼びでない。危険を覚悟しかかってこい。」レイニスはその通りにして死んだ。彼女のドラゴンも死んだ。彼女の兵士も全員死んだ。やがて、彼女の兄征服王はナイメリアがしたことを認め、取り消せなかった。何世代も後、別のアホターガリエンがドーンに侵攻した。彼もまた死んだ。やがて我々は七王国に加わったが、それは我々が望み、我々の条件でのことだった。
※ナイメリアのドーン到着は1000年位前の出来事、ターガリエン家の征服戦争は300年前の出来事です。
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ドラゴンが我々を征服できないなら、ライオンを恐れる必要があるか?「折れぬ枉げぬまつろわぬ」。マーテル家の、ドーンの標語だ。男は忘れるが女は忘れない。我々が分裂したときナイメリアが一つにした。我々が侵略されたときメリアが守った。今、ドーンは屈辱を受け王子が殺害された。復讐に立ち上がるのは誰だ?
※王子が殺害された…故エリア・マーテルの仇マウンテンにオベリン・マーテル王子が更に殺されました。ティリオンの決闘裁判で。マウンテンはラニスター家子飼いの旗手。
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ドーンは女の魂
ドーンは女の魂、女の意地で統治する土地。落とし子エラリアはそう主張しています。
オベリンの下ネタにあったように、マーテル家の元々の槍エンブレムにナイメリアの太陽を合体させ家系のエンブレムとしてることから、ナイメリアがマーテル家の祖。
エラリアの主張は女ナイメリアが統一し、女メリアがドラゴンに勝った。
話が出た、征服王エイゴンが敗北したメリア・マーテルとの戦争は以下で詳細に。その他、本ブログでは征服戦争のパロディ漫画を描いております。
さぁ対ラニスターでは女が主導するのでしょうか。
ドーンの女とは、




いっぱい居るな、おぃ。それだったら違うこと期待するのはワタクシが男だから。
「ラニスター家だから」を理由に行動を起こすドーン。視聴者は21世紀の常識で「???」となりますが、その位マーテル家はラニスター家に対し激怒しています。
『ゲーム・オブ・スローンズ』の序盤でロバートの反乱説明を端折ったせいでマーテル家登場が 。
ドラマだけではイマイチ掴み切れないことが色々分かるので下表のロバートの反乱の特典動画を是非見てたんもれ。
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