ポク太郎です。
先日書いた通り、「『ヘタッピマンガ研究所』に感化され画材道具を買い揃えたのに鳥山明さん永眠のニュースまで一度も漫画を書かなかった。」
遅きに逸した自分を罰するため、奮起して自作マンガを描いてみました。
ネタは『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』の原作『炎と血』での征服戦争時の出来事。鳥山明さんが「やめろ」と指摘するパロディです。さすがに爺にストーリーは作れないので。
落書きレベルの漫画ですが、全18ページの週刊レベルなので簡単&ゲーム・オブ・スローンズのバラシオン家誕生のいきさつが分かります。
前提となる原作の背景あらすじ
傲慢王の「自分の娘アージェラを娶ってほしい」に対しエイゴンが「腹違いの兄弟オーリスと結婚させてやる」。でもオーリスはターガリエン家の落とし子。
落とし子をあてがわれたアーギラック傲慢王は激怒し、使者の手を切り落としました。
ここでエイゴンが統一王であると勝手に戴冠式を執り行い、ウェスタロス全土に対し征服戦争を仕掛けます。デュランドン家は真っ先に挙兵しました。
嵐の王国攻めを担当したのは司令官オーリス・バラシオン。一進一退の攻防を続けますが、レイニスのドラゴンメラケスに襲われたデュランドン家が壊滅状態へ。
アーギラック傲慢王はオーリスとの一騎打ちに望みを託しました。
自作マンガ『炎と恥~嵐の王国最後の賭け!!』
混乱の元にならぬよう原作との差異表
原作 | 「オーリス・バラシオンは征服王エイゴン・ターガリエンの腹違いの兄弟」 …オーリスは父エイリオンの落とし子と言われています。 |
原作 | 「オーリスとアージェラ姫との婚姻話を傲慢王が蹴った」 …当初、傲慢王はエイゴンとの婚姻を申し込みましたが、ターガリエン側からオーリスを提案され「落とし子に我が娘を触らせるか」と使者の手を切断し拒絶しました。 |
原作 | 「アージェラがすっ裸で差し出された」 …アーギラック傲慢王が一騎打ちで敗れ、アージェラが嵐の女王を名乗り徹底抗戦を宣言しますが、カリスマ傲慢王が倒されて戦意喪失した兵士らにより、すっ裸にされてターガリエン側に差し出されました。 |
原作 | 「“我が右手”」 …征服王エイゴンがウェスタロスに上陸した段階でいきなり統一王として戴冠式を執り行いましたが、その場でオーリスを“我が右手”と呼びました。その言葉から初代の王の手と考えられているようです。実際ウェスタロス征服後は王の手として活躍しています。 |
原作 | 「オーリスは差し出されたアージェラに傲慢王の最期の状況を説明した」 …礼をもって接したようです。原作でのオーリスは有能・誠実・熱血キャラと認識しています。 |
原作 | 「征服王エイゴンは気難しい男」 …謎に包まれた男性のようです。他人を寄せ付けず、唯一の親友が腹違いの兄弟オーリス・バラシオンだったそうです。 |
原作 | 「デュランドン家標語と牡鹿紋章をバラシオン家が受け継いだ」 …原作通りです。 |
パロった | 「アージェラ・デュランドンの容姿」 …アージェラの容姿に関する記述を見た記憶はありません。 ここでは“ブッサイクだけどナイスバディ”として話を作りました。 |
パロった | 「近衛隊長メルビン・ドンダリオンと学匠カリック」 …原作にそんなキャラは存在しません。勝手に作りました。メルビンはドラクエ7から、カリックは頭の形状から名付けました。因みにドンダリオン家は嵐の王国の旗手です。 |
パロった | 「傲慢王の武器月輪双角斧(げつりんそうかくふ)」 …テキトーに考えました。ここでは傲慢王をパワー系のウイグル獄長で描きましたが、wikiのイラストでは細身の紳士系だったり。 |
実際に自分でマンガを描いてみて痛感したこと
週刊でおおよそ20ページ。1ページ6コマとして全部で120枚の絵。位置関係が分かるような構図、角度によるポーズ表現、景色が必要な上、小物まで。
「週刊連載は下ろしたてのパンツのようにキツイ」との言葉通り、この落書きレベルの絵でも無茶苦茶大変でした。
9ページに馬車の車輪を描きましたがこんな感じ。ちゃんと描こうとすれば描けますが、そんな余裕なし。
思えば昔、中学生が待ちきれずに本屋の前で購入したての少年ジャンプを夢中で読んでたのを思い出します。漫画家が1週間かけて描いたものをモノノ5分で読んで「早く次よこせ。」
まさに子供による漫画家虐待。奴隷商など現在は禁止された商売が存在しますが、漫画家も禁止すべき職業と思います。労働基準監督署による出版社監査が必要。
また、少年ジャンプは週に200円前後だったと記憶していますが、20万円が妥当なラインです。週間当たり4コマ以上の漫画製作は法律で禁止するべきで単価も1000倍が妥当。
漫画村なんてのは以ての外。著作者冒涜罪で極刑に処すべき。
そんな過激な意見になる位、大変でした。
これにスクリーントーン貼りやベタ塗りの作業など、アシスタントがいたらどうのとかって話ではありません、これ。
ただし、楽しいは楽しいんですがね。
まぁ、とにかく初めて漫画というものを作ってみてその大変さに驚愕いたしました。
アウトビアンキ、ワイルドウイリス他、各社メーカの車や小物をサラッと描いてくる鳥山明さんがどれほど凄いかがよく分かりましたわ。
また、やたらとベタが難しいことも判明。ベタを塗った瞬間絵が全部平べったくなってしまいます。
思えばベタだらけの漫画は鳥山明だけ。それであれだけ自然に見せるって部分も凄さを見せつけられましたわ。
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