ポク太郎です。
海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』をまだ見ぬ未視聴者のために、再度大元情報から振り返る資料。
今回の注目は壁。南へ通過しようと壁の向こうの王が幾度となく攻撃を繰り返す北方の防衛拠点を臆病者サムウェル・ターリーが説明します。
維持費賄えない壁
〇History and Lore The Wall – Samwell Tarly
原因はナイツウォッチの威厳失墜
ウェスタロス北方に大陸東西を突っ切る“壁”と呼ばれる施設。
8000年前などと言われる古代の北の王ブランドン建設王が森の子らの魔法と巨人族の怪力を借りて建造したと言われる高度200mの氷の壁。
ホワイトウォーカーからウェスタロスを守る北部の名誉ナイツウォッチですが、何千年と現れないその化けモンが神話化。
名誉を保持し続ける北部に対し、送り付けられるのは孤児や罪人。何千年の間にナイツウォッチの威厳が徐々に失墜し現在は資金難、人材難。19ある砦も維持できなくなってしまいました。
今現在人員が配備されるのは黒の城カースルブラック、東の物見城イーストウォッチ、影の搭シャドウタワーの3拠点だけ。
元々の本拠地で最大の夜の砦ナイトフォートも維持費が賄えず200年前から無人です。
壁~映像特典動画
語り手:サムウェル・ターリー![]() |
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壁がどう建てられたのか誰も真実は知らない。そう、ブランドン建設王が最初の人々の時代に魔法と巨人を使って壁を築き、ナイツウォッチに守らせた逸話は子供なら聞いたことがあるはずだ。でも何千年間もその話を誰も書き留めようとしなかったし、書いた司祭が居ても正確でなかった。つまり、騎士が定義される何千年前から騎士が存在してたんだ。ごめん、悪い癖だ。でも、たとえ魔法と巨人が壁を築いたとしても、それを守ってきたのはナイツウォッチだ。
※ごめん、悪い癖だ…何かを説明するのにもっと難しく説明してしまう癖をサムウェルが謝ってるものかと。
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私らの工士は砦や塔を修理し、トンネルを掘り、道路や歩道向けに石を砕き、壁に近づきすぎた森で木を伐採する。少なくとも、人員と道具と時間があればそうする役割だ。大昔、ナイツウォッチ全盛の頃、工士は呪われた森の凍った湖から氷の塊を切り出し、ソリで南へ運び壁に追加した。今は人や道具や時間もなく、彼らにできるのはひび割れや溶けた兆候を監視し可能な修復をするだけだ。哨士はナイツウォッチの戦闘の中心だ。彼らは壁の向こうへ乗り込み、野人・生存するシャドウキャッツ・レオパルドと戦闘したり野人と取引したりする。哨士は壁への脅威を偵察し、報告のために戻る。そして生還した日にまた北へ戻る。今はただ戻ってくるだけだ。雑士がウォッチの生存を支える。私ら狩り、農耕、馬の世話、牛の乳搾り、薪集め、調理、南から物資を運ぶ。英雄的でないのは分かっているが、ナイツウォッチが飢えたり凍えたりしないので、私らだけが本来の役割を果たす唯一の組織だと思う。
※シャドウキャッツ・レオパルド…シャドウキャッツはネコ科の大型動物、レオパルドはユキヒョウ。
私らだけ…サムウェルは雑士。工士・哨士は資金難・人材難で役目果たせてないが、雑士だけは体裁を守ってるて意味。 |
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私ら全員の防御無しでも壁は恐らく崩れないだろう。固い氷が何百フィートも空中に伸び、何百マイルも海まで続く。瞬時に破壊できる軍隊はない。だからこそ敵は一度も試さなかった。まぁ直接は、だけど。 | |
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壁の向こうの王ゲンダルとゴーン兄弟は地中深くに埋もれた古代の洞窟を通って壁の南へ出た。でも戻る途中、道を間違え暗闇の中で迷子になった。彼らの子供の子供の子供がまだそこに居て、上へ上がる・下へ降りる道を探すため更なる食料を探していると言われている。壁を削るアルソン・アイスアックスを哨士が見つけたときにはほぼ半分まで到達していた。哨士は邪魔せず、氷と石と雪で背後の道を封鎖することにした。壁に耳をぴったり当てると、アルソンが氷斧で削る音がまだ聞こえると言う者も居る。100年前、別の壁の向こうの王赤髭のレイマンは壁の大きさが最大長所であると同時に最大短所であることに気づいた。彼は私らの巡視が通り過ぎるのを待ち、今は警備してない地点から壁を登らせた。頂上に着いた後、何千もの野人が登るためのロープと梯子を下ろした。スターク家とアンバー家が追い詰め倒すまで、ナイツウォッチは彼の軍が壁を越えたことさえ知らなかった。それは百年前のことだ。当時のナイツウォッチは今よりずっと多かった。
※壁を削るアルソン・アイスアックス…壁に穴を空けようとした野人。
※アンバー家…壁に最も近い最後の炉端城ラストハースを拠点とするスターク家旗手。野人討伐に最も貢献する家系。 |
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ナイツウォッチにとって幸運なことに、壁は独自の防御手段を備える。壁は信じられないほど高く厚いだけでなく危険でもある。巡視は壁を登ろうとした野人のバラバラの死体を見つけることが多いが、登る途中で氷が折れたり、太陽の光で溶けた氷で滑り落ちたり。光がちょうどいい角度で壁に当たると、壁が泣いているように見えることさえある。 | |
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1000年前ならナイツウォッチは東の物見城から影の搭まで壁全域に沿ってマンス・レイダーとその軍を迎え撃てただろう。しかし今マンスは壁下のトンネルを探したり、よじ登ったりしようとしない。かつて彼は盟友だった。ナイツウォッチの栄光が過去のものだと知っている。マンスは誰も成してないことを試す。壁を通り抜けるのだ。いつか学匠らがどう彼を私らが打ち負かしたかを綴るのを願う。でなければ、書くべき物語がもうなくなるかもしれないからだ。
※かつて彼は盟友だった…現在の壁の向こうの王マンス・レイダーはナイツウォッチ脱走者です。なので現在の壁の内情を知っています。
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ホワイトウォーカー出ないと壁困窮
博学デブサムウェルが説明する施設としての壁。
工士・哨士・雑士なる役割分担~歴代壁の向こうの王から防御した壁の歴史まで。
ただし、その論調はこちらの動画と同じく資金的・人材的にも困窮するナイツウォッチ。
元々壁はブランドン建設王がホワイトウォーカーから守るために築いた防衛線。その化けモンが神話化し、信じない者には“壁は野人から守るための施設だ”との認識へ変わります。
最初のイザコザは不明ですが、原始人である野人が壁南に侵入し畑荒らす→追い出す→そうこうしてる内に死傷者→互いに報復合戦…なのかも。
北部では乳母が神話・逸話を子供に聞かせ名誉のナイツウォッチ、南部では「巨大グモに跨った亡霊が襲ってくる?アホか、単なる無策な野人だ」と決め付け→流刑地扱いとなり権威も失墜。
何千年と報復合戦を繰り返すことにより、壁が野人の侵入を防ぐための施設に変化してしまい資金難・人材難。つまり、ホワイトウォーカー出現せずがナイツウォッチ困窮の原因となりました。
壁の向こうの王から狙われる施設
『ゲーム・オブ・スローンズ』とは古代の物語なので、現代人がギョッとするグロ映像が映ります。それ故「これ悪人だ」と見てしまう人物も多数登場。食人族まで仲間に居る野人なんて特に。
でも、一概に悪人判断できないのがこのドラマのいやらしい所。
壁の向こうの王マンス・レイダーは確かにナイツウォッチ脱走者で裏切り者で、何の罪もないオリーの村を襲った野人を統率する人物です。
内容が野人で動くナイツウォッチを見捨て、ホワイトウォーカーから野人を救おうとしてるのがマンス・レイダー。
の映像特典の話題なので書いてしまうと、盲目的に対なので、ナイツウォッチへの要求は「壁を通せ」です。
ジョン・スノウ含む主役側であるナイツウォッチが理屈もあやふやな伝統を理由に「お前らコッチ来んな」と争っている構図であることにご注意。
三つ巴合戦が結構難しいのが壁北。ナイツウォッチ対野人対ホワイトウォーカー。でも、それが実は四つ巴で、
そこが分からないとなかなか壁北のシナリオは理解できません。
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