ポク太郎です。
海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』をまだ見ぬ未視聴者のために、再度大元情報から振り返る資料。
今回の注目はベイラー大聖堂。ターガリエン王でありながら敬謙な七神正教信者ベイラー一世が王都に建造した大聖堂。狂信者ハイスパローがその世界屈指の巨大施設をディスります。
ベイラー大聖堂は七神正教総本山
オールドタウンから異動した教団本部
ベイラー大聖堂とは王都キングス・ランディングにある巨大な大聖堂。ウェスタロス南部で信仰される七神正教の総本山。
6000年前、エッソス大陸アンダロスの地から鋼鉄・文字文化を持ったアンダル人を侵入し、地峡ネック以南はほぼアンダル文化が浸透しました。そのアンダル人が持ち込んだ信仰が七神正教。
キングス・ランディングがまだ存在しない当時のウェスタロス最大の町はリーチのオールドタウン。知識の城がある町ですが、そこに七神正教の総本部がありました。
300年前、七王国征服を目指した征服王エイゴンはオールドタウンを目指し、そこで七神正教の総司祭に“統一王”と宣言されました。
征服王エイゴンはオールドタウンでなくキングス・ランディングを首都としブラックウォーター湾位置から全土を支配しました。
その子孫である祝福王?ベイラー一世Baelor ,the Blessedがキングス・ランディングに大聖堂を建立しオールドタウンの総司祭を呼び寄せたため、ベイラー大聖堂が総本山化することになりました。
ベイラー大聖堂~特典映像
History and Lore Great Sept of Baelor – High Sparrow
特典映像→〇語り手:雀聖下ハイスパロー | |
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炎と血は役に立たたない道具で、王は役に立たない召使いだ。ターガリエン家は最後の獣の死後もずっと自らをドラゴンと呼んだ。彼らは謙虚さでさえ怪物並なのは恐らく当然だ。ヴィセーニャが来た、または、ベイラーが名を冠した聖堂を建てた何千年前から、人はヴィセーニャの丘で崇拝していた。ベイラー大聖堂の恐ろしく巨大なドームと塔は街のどこからも見えるが、それを建てさせてやった広大な田園地帯からは見えない。その7つの鐘の音は王が死ぬたびにドラゴンストーン島まで聴こえる。しかし、それを建てた石工、ガラス工、鍛冶屋のために鳴らされたことは一度もない。
※ヴィセーニャの丘で崇拝…征服王エイゴンの姉妹に因んだ名前の丘が王都にあります。“姉妹通り”に沿ってレイニスの丘も。
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大聖堂は神々が人よりどれほど偉大かを分からせるために建てられた。崇高な目的で、その点では成功した。大広間では太陽の光が七芒星を通して届き、人より高くそびえる七神を照らす。失われた魂向けのランタンを持つ老婆、歓迎の腕を見せる母、正義の天秤を持つ父、純潔の乙女、剣を持つ戦士、ハンマーを持つ鍛冶師、最後に顔を覆い隠した異客。七王国から集まる巡礼者はここで神々の足元にろうそくを灯すが、これらは神々でない。七神は大聖堂の石に封印されてないし、死んだ王の魂が下の墓に封印されてる訳でもない。 | |
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虚栄心の記念碑を管理するため、ベイラーはオールドタウンの古代の居城から総司祭を召喚し、豪華なローブと水晶と金の王冠を贈った。そして愚か者のように総司祭は主君の雑多な会合に出席し食卓で踊り、年を経るごとに地位が低下していった。
※虚栄心の記念碑…ベイラー大聖堂のこと。
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羊飼いが巣穴で眠るとき、狼から群れを守るにはどうすればいいのだ?ベイラーは単なる石工を鍛冶師の生まれ変わりと信じ、自ら任命した。彼が死ぬと、代わりに8歳の少年を任命した。七神の声で答える鳩とその少年が話すのをベイラーが見たのだ。
※自ら任命…、…少年を任命…省略されてますが、いづれも総司祭に任命しました。
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それでも庶民はベイラーを祝福された者として崇める。ベイラーが高貴な領主に乞食の足を洗わせたり、異常な物欲を抑えるため断食したり、ドーンとの和解のために自ら骨の道ボーンウェイを歩いたことを彼らは語る。こんな純粋で神聖な者を毒蛇が襲うはずないからベイラーが従兄弟の竜騎士を蛇の穴から救い出した、と司祭や司祭女セプタ多くは主張する。そりゃ嘘だ。ベイラーは12回噛まれ、半年寝たきりだったんだ。でもそれでも死ななかったので、彼の総司祭が信仰を滅ぼさなかったんだ。
※従兄弟の竜騎士…竜騎士エイモンのこと。この時代の英雄というかアイドルというか。モテモテの人気者。
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祝福王ベイラーの像が扉の外で人々を迎えるが、人々が大聖堂に入るとき、彼らは金や水晶、力ある王朝の謙虚な1人の野心を見ることはない。彼らは神々を見るんだ。彼らは神の威厳と自らの存在の小ささに畏敬の念を感じる。神々はベイラーの自尊心と虚栄心、そして私共全員を通して働きかける。信仰とは聖堂以上だ。信仰は総司祭以上で、生者に説教する全司祭と全司祭女以上だ。死者を準備する沈黙の修道女以上だ。信仰は神の意志であり、私ら全員がその道具だ。王も乞食も、領主も靴屋も、ライオンもスズメも。
※力ある王朝の謙虚な1人…ベイラー一世のこと。ハイスパローは、大聖堂建立を王家の力量誇示目的と見てるので。
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ベイラー・ターガリエン一世の人物像
ハイスパローなので「七神正教は王の私物でもなけりゃ、王の虚栄心を満たす道具でもない。」いつも言うことは1つ。でもハイスパローの話はツマランので別視点に注目。
ここではベイラー一世の武勇伝に着目します。動画内の説明と被りますが。
ベイラー一世とはスピンオフ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』の主役レイニラ王女の孫に当たる人物。
兄は数週間だけドーン征服を成し遂げた“若きドラゴン”デイロン一世、従兄弟は後に歴代最悪の王と評されるエイゴン四世、大人気の英雄“竜騎士”エイモン。非常に有名人の多い世代の人物です。
1 | 誘惑に負けて七神正教の禁を破らぬよう、赤の王城内にメイデンヴォルト=“乙女の宝物庫”を準備し、自分の妹らを閉じ込めた。もちろん誘惑とは近親相姦。 |
2 | ただの石工を七神の1人の生まれ変わりと信じ込み総司祭に任命した。 |
3 | ハトと話す少年を総司祭に任命した。動画では8歳となってますが6歳とも言われております。 |
4 | 毒蛇が敬虔な自分を噛む訳ないと蛇の穴に従兄弟を助けに行って噛まれた。動画では司祭・セプタがそう主張となってますが、噛まれる訳ないと主張したのはベイラー自身です。 |
5 | 罪深い既知の世界から来る食物は罪深く汚れてると断食して餓死。 |
『ゲーム・オブ・スローンズ』の世界において、首都のランドマーク前にデカデカと銅像が建てられる偉人です。上記ベイラー一世のアホ武勇伝を熟読するとこの世界が何たるか分かるかと。
いい機会なので、その偉人像目前で災難が起きた王の手やその娘らの気持ちを10秒だけ想像してみましょう。
ドラゴンに変身しようとして鬼火飲み込んで死んだとか、決闘裁判で兄弟が両サイドの擁護者になり弟に刺されて死んだとか。
バカ王族を使い、人の死で笑いを取るGRRMワールド。これぞ『ゲーム・オブ・スローンズ』。
ダーウィン賞候補だらけです。
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