ポク太郎です。
この『ゲーム・オブ・スローンズ』、非常に難しいドラマなので調べながら観る方も多いかと。
が、検索するとHBOドラマと原作の小説の両方が引っかかります。相当な部分で異なる、というか、相当な部分で似て非なる物なためややこしさ倍増。
なので、その違いを比較してみました。
調べ始めて混乱してしまった方に一読して頂ければ。ただし、あくまでHBOドラマを主として調べてる方向け。自分がそれなので。
原作とHBOドラマの対応
原作 『氷と炎の歌』 |
HBOドラマ 『ゲーム・オブ・スローンズ』 |
第一部 『七王国の玉座』1996年 全6巻-上、下、2、3、4、5 |
第一章シーズン1 『七王国戦記』2011年 |
第二部 『王狼たちの戦旗』1998年 全2巻-上、下 |
第二章シーズン2 『王国の激突』2012年 |
第三部 『剣嵐の大地』2000年 全3巻-上、中、下 |
第三章シーズン3 『戦乱の嵐-前編-』2013年 第四章シーズン4 『戦乱の嵐-後編-』2014年 |
第四部 『乱鴉の饗宴』2005年 全2巻-上、下 第五部 『竜との舞踏』2011年 全3巻-上、中、下 |
第五章シーズン5 『竜との舞踏』2015年 第六章シーズン6 『冬の狂風』2016年 |
第六部 『冬の狂風』未刊 |
第七章シーズン7 『氷と炎の歌』2017年 |
第七部 『(不明)』未刊 |
第八章シーズン8 『最終章』2019年※完結済 |
U-NEXTでは電子書籍も配信しています。最新情報はそちらから。

原作とHBOドラマの違いへ
内のシーズン表記はHBOドラマでのシーズンです。
【小説のみ読んでる方はです。 回避のため見ない方が無難
】内容の出現位置が小説とかなりずれてる場合もあるので、たくさんあるので記事内目次。
- 1. エダード、キャトリンの王都行き
- 2. ロブの進軍
- 3. タイレル家の王都入り
- 4. シオンの失策
- 5. ブラン一行
- 6. アリアの脱出
- 7. デナーリスの船旅
- 8. ジェイミーの護送
- 9. メリサンドルの呪い
- 10. ティリオンの結婚相手
- 11. デナーリスのミーリーン攻略
- 12. リヴァーランド内でのブライエニー、ハウンド、アリア
- 13. サーセイの策謀
- 14. マーテル家の王都の関わりとマウンテン
- 15. リトルフィンガーの策謀
- 16. スタニスのウィンターフェル城攻め
- 17. サムウェルの学匠への旅とアリアの失明
- 18. デナーリスが統治するミーリーンでの反乱
- 19. 五王の戦い後の鉄諸島
- 20. ティリオンのエッソス逃亡とジョン・スノウの正体
- 21. ヴァリスの策謀
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1. エダード、キャトリンの王都行き
(原作)
キャトリンが妹の亭主ジョン・アリンの死の調査のためエダードの王都行きを希望。またブランへの刺客を受け、エダード自身の危険性を知らせるためにキャトリンが王都へ出立。
(ドラマ)
キャトリンは反対するも学匠ルーウィンがエダードの信義に合致しないと王の手就任を後押し。またブランへの刺客を受け、犯人探しのためにキャトリンが王都へ出立。
いづれも疑わしいラニスター家から身を隠しての上京。
2. ロブの進軍
(原作)
エダード処刑後、次男ロブがリヴァーランドに軍を進め、祖父ホスター・タリーと共に仇を討とうとする。双子城は通過するが、ラニスター家旗主の娘と結婚。
リヴァーランドで王都側のランディル・ターリー、マウンテンと対峙&カースターク軍に見放され苦戦。グレイジョイ家から要塞ケイリンを奪回のため、約束反故にしたフレイ家を頼る。
(ドラマ)
エダード投獄後、長男ロブが北部の全旗手の軍を率いて出立。双子城で通行料の婚約をし、ラニスター軍で医療ボランティアをしてたヴォランティス出身のタリサ・マイギアと結婚。リヴァーランドにはホスター・タリーの葬式のため向かう。
カースターク軍に見放され苦戦。キャスタリーロック攻めの兵力確保のため、約束反故にしたフレイ家を頼る。
⇒ドラマでは、孤立無援のまま進軍の道を選んでしまう未経験のロブを強調したのかも。
3. タイレル家の王都入り
(原作)
ティリオンが王都防衛向けのタイレル家との同盟交渉にリトルフィンガー勅使。メイス・タイレルが娘マージェリーを后にする条件を飲み承諾。
(ドラマ)
リトルフィンガーのタイレル懐柔策をタイウィンが採用→リトルフィンガー勅使。明言されないがオレナ・レッドワインが孫娘マージェリーを后にする条件を飲み承諾と予想。オレナがメイスのレンリー推しをボロクソ非難する描写アリ。
⇒ドラマでは、タイレルのレンリー推しをメイスの失策ということにして方針変更の辻褄を合わせた模様。
4. シオンの失策
(原作)
スターク陣営がウィンターフェル城を包囲。シオンはラムジーと共謀→ボルトン兵が包囲軍を撃破。が、ボルトン側が入城後にシオンを裏切り投獄。
(ドラマ)
ルース・ボルトンの命を受けたラムジー軍がウィンターフェル城を包囲。部下が裏切りシオン捕獲→とんでもない拷問+調教、裏切ったシオンの部下は結局皮剥ぎ。
⇒拷問はどちらも凄いが、ドラマでは正体不明のままシオンから情報を聞き出すラムジーの小賢しさを前面に。
5. ブラン一行
(原作)
占拠前にミーラ、ジョジェン来訪しブランの夢の話を聞き仲良くなる。占拠後、学匠ルーウィンはブランとリコンに別行動採るよう安全策。ブランはミーラ、ジョジェン、ホーダーと壁北へ。リコンはオシャと安全な場所へ。
(ドラマ)
学匠ルーウィンがブラン、リコン、オシャ、ホーダーに壁のジョン・スノウ目指すよう指南。途中、緑視力で見続けてたジョジェンとその姉ミーラが合流。ギフトの塔で緑視力を確信したブランが壁北行きを決意。
→壁北へ:ブラン、ミーラ、ジョジェン、ホーダー。
→アンバー家へ:リコン、オシャ。
⇒ドラマでは、初対面なのにすべて知ってるジョジェンを道中で遭遇させ、“緑視力”を強調したものと思われます。
6. アリアの脱出
(原作)
ジャクェン・フ=ガーに北部の捕虜を解放させ城奪取。が、ルース・ボルトンが到着し、アリアは脱走。
(ドラマ)
ジャクェン・フ=ガーがラニスター兵を一網打尽にしアリアが城脱出。ロブとルース・ボルトン到着するも守っていたマウンテンが既に退却済。
⇒ロブの行動の違いへからくるルース・ボルトンの寝返りタイミングに辻褄を合わせたものと思われます。
7. デナーリスの船旅
(原作)
ドラゴンが黒魔術師の館を焼き払い、クァース人から敵意。デナーリス暗殺未遂事件発生するが、商人イリリオの部下二人が救助→船でペントスへ→途中奴隷兵士を買うためアスタポアへ針路変更。
(ドラマ)
ドラゴンにより黒魔術師パイアット・プリー丸焼き。ザロ・ゾアン・ダクソスの嘘を見抜き、デナーリスが財を没収→軍隊を得るため船で奴隷商人湾のアスタポアへ。
⇒ドラマでは、段長になるイリリオの部下を省いております。
8. ジェイミーの護送
(原作)
キャトリンの開放条件にジェイミー同意→ブライエニー、クレオス・フレイが護送。ジェイミーとブライエニーはルース・ボルトン雇用の傭兵に捕獲されハレンの巨城へ連行。ジェイミーは傭兵隊長に右手を落とされる。
王都到着後、タイレル家がブライエニーをレンリー殺害で告発→ジェイミーが開放。キャトリンへの誓いを守るためヴァリリア鋼を渡す。ここで王殺しの真相語る。
(ドラマ)
キャトリンの開放条件にジェイミー同意→ブライエニーが護送。ジェイミーとブライエニーはボルトン家家臣ロックに捕獲されハレンの巨城へ連行。ジェイミーはロックに右手を落とされる。ハレンの巨城風呂場にて王殺しの真相。
王都到着後、ブライエニーはレンリー殺害した影の正体はスタニスとタイレル家に伝える。
ブライエニーがスタークの娘救出に旅立つ際、ヴァリリア鋼やポドリックが贈られる。
⇒ドラマでは、ジェイミーの王殺し真相をよりドラマチックに公開、タイレル家の行動をレンリーに執着しない戦略変更に辻褄合わせ。他ポドリックを自然な形でブライエニーへ。
9. メリサンドルの呪い
(原作)
城にあるドラゴンの大彫像を目覚めさせるため、ロバート王の落とし子エドリックを生贄に→ダヴォスが逃がす。
(ドラマ)
王の血による呪術のためロバート王の落とし子ジェンドリーを生贄に→吸血させたヒルでデモを行うがダヴォスが逃がす。
10. ティリオンの結婚相手
(原作)
シェイは馴染みの娼婦。元々の嫁=娼婦という話が父の嘘だったとジェイミーが真相。ティリオンは騙した父を許さず。部屋へ侵入しまずデタラメ証言を行ったシェイを殺害→便所のタイウィンを射殺。
(ドラマ)
元々の嫁ティシャも正真正銘の娼婦でティリオンの目の前で兵士全員の相手した逸話アリ。シェイはタイウィン陣営に居た娼婦。繰り返さぬよう父は王都へ随行させるなと命令。が、内緒で同行。ティリオンはシェイを隠し続けることに。
シェイの命が危険になり追い払うが、シェイはティリオンの裁判に出廷→デタラメ発言。
脱獄時に父の部屋に→予想外にシェイ→絞殺→便所のタイウィンを射殺。
⇒シェイと最初の嫁の役割が入れ替わっており凄くややこしいです。
ドラマの理解に大切な観点は「タイウィンが娼婦にラニスターの家名を名乗らせる訳なし」=だから目の前で全員の相手させ破談に。
11. デナーリスのミーリーン攻略
(原作)
デナーリスはバリスタンとジョラーが裏切り者と気付く。償いの機会として、下水道から浸入させミーリーン陥落。バリスタンは赦免、ジョラーは悔い改めず追放。
(ドラマ)
元狂王の盾バリスタンが王都で隠居させられデナーリスの元へ。ロバートの反乱後ロバート王に仕えたことに対し「二度と裏切りません。」
ジョラーは王都密告者の長ヴァリスのスパイ。恩赦ちらつかされ情報は送ってたがデナーリス暗殺を防ぎ既にターガリエン家に忠誠を誓う忠臣。
デナーリスの噂を聞く王都タイウィンがバリスタンに手紙。ジョラーの過去のスパイ行為がばれ追放。ミーリーンは既に攻略済。方法は、グレイワームに侵入させ中の奴隷に武器供給→革命を起こさせ開城。
⇒ドラマでは、ジョラーをデナーリスに信服する人物像へ、また、バリスタンも生涯王の盾を希望する信義の人物像に修正したものと思われます。
12. リヴァーランド内でのブライエニー、ハウンド、アリア
(原作)
アリアに同行するハウンドは、兄マウンテンの家来に襲われ傷。化膿し悪化→アリアが置き去りにし、ブレーヴォス行きの船に乗る。
ブライエニーがサンサ求めリヴァーランド内を捜索中、ポドリックが付いてくる。その後兄弟団が捕獲。兄弟団は骸として蘇った石の心ことキャトリン率いる集団。キャトリンはブライエニーが誓い果たさず裏切ったと死を宣告。ジェイミー殺害を処刑回避条件とするがブライエニー拒否→絞首刑。生死は不明。
その後、ブライエニーがジェイミーの野営地に訪れサンサ発見を報告→ジェイミーとブライエニーが救出に。が、サンサは高巣城、ハウンドはアリアの置き去りで死亡、ブライエニーもキャトリンに処刑され済←何かの謎。
(ドラマ)
兄弟団は落武者となったバラシオン家旗手ベリック・ドンダリオン率いる、貴族に対抗する無法者集団。司祭は光の王信奉し復活の術使用可能なミアのソロス。
ハウンドは兄弟団の決闘裁判に勝利し解放。その後身代金目的でアリアを保護→双子城→レッドウェディング→身代金要求先を高巣城の叔母ライサに。が、到着直前に叔母の死。結局金得られず。
王都でジェイミーからヴァリリア鋼、鎧、ポドリックを与えられたブライエニー。サンサ捜索中、ホットパイからアリア情報→追い付き遭遇→信用されない→ブライエニーvsハウンド勃発→対戦中にアリア逃亡→谷底でハウンド瀕死→アリアが銀を奪って置き去り。
北部行き予定のアリアが港で見つけた船の行き先はブレーヴォス→ジャクェン・フ=ガーの元へ。
⇒かなり異なる部分。兄弟団の存在自体が別物に。ドラマではキャトリンの不思議なファンタジー削除し光の王へ。
ブライエニー、ハウンドを更に重要人物になるよう修正したものと思われます。
13. サーセイの策謀
(原作)
サーセイが借財免除の条件として七神正教教団の武装化容認。
リヴァーランドに居るジェイミーが以下を深く憂慮。
腰巾着採用し続ける、ロラス・タイレル排除を狙いタイレル家との同盟を危険に。
結果、ジェイミーがサーセイを見限ることに。
また、借金の膨大さを考慮し鉄の銀行に勅使を送ったのはケヴァン。サーセイは関係なし。
(ドラマ)
タイレル家の影に怯えるサーセイがロラスを起点にタイレル家を狙った策謀を考案。まず、蔵相メイスを鉄の銀行へ追いやり、七神正教の狂信者雀聖下ハイスパローを総司祭に起用し武装化指示。ロラス、マージェリーを投獄。
この間、ジェイミーは脅迫してきたドーンへミラセア救出に向かっています。
⇒ドラマでは、“策謀好きなサーセイ”という人物像を強調するため、実際に策謀を仕掛ける側に変えたものと思われます。ジェイミーはマーテル家との関わり修正に利用。
14. マーテル家の王都との関わりとマウンテン
(原作)
ドーランの娘アリアンの策によりミアセラの顔に深い傷。マーテル-ラニスターの同盟に黄色信号。
ドーランの元へエリアの仇マウンテンの頭蓋骨持参で王都側から使者。
ドーランはミアセラと婚約者トリスタンの王都行きを承認。が、サーセイがトリスタン殺害を企んでるのを分かっており、砂蛇の三人に以下指令。
オバラ:ミアセラ殺害を目論んだ犯人を追う。
ナイメリア(ナイム):ドーン代表として小評議会へ。
タイエニー:ベイラー大聖堂の総司祭に取り入る。
クァイバーンは“サー・ロバート・ストロング”を製造。脱ぐことのない鎧で覆われた巨体はマウンテンの遺体等から製造したと疑われる。
(ドラマ)
ドーランの立場:ラニスターとコトを構えず。オベリンの死は決闘裁判の結果。
エラリアの立場:オベリンの死はラニスターのせい。報復にミアセラ殺害。
砂蛇三人の立場:エラリアに追従。
エラリアがサーセイに脅迫状を送り、ジェイミーが救出作戦。ドーランがエラリアを叱り付けるが結局ミアセラを毒殺。
マウンテンはクァイバーンの人体改造により復活。ただし沈黙の誓いをし終始無言。
⇒登場人物を減らすためオベリン王都行きに随行したエラリアを使用してドーンの話を片付けようとしてる感アリ。
15. リトルフィンガーの策謀
(原作)
リトルフィンガーはロバート・アリン(←ドラマでのロビンのこと。子持ちの模様。)=病気がち→早死を見込む。北部を要求し易くするためサンサとその跡継ぎを婚約させ、北部と谷間の連携強化策。
一方でルース・ボルトンが暗躍。ラムジーの嫁に“アリア”。が、ハレンの巨城で捕獲できず実は偽モン。正体はジェイン・プール。シオンは気付くが、北部支配用のエサなのでルースはばれても気にせず。
(ドラマ)
リトルフィンガーはアリン家旗手を騙し、サンサを北部ボルトン家の嫁に。サーセイには大嘘報告&北部奪取の見返りとして北部総督を要求。
⇒ドラマでは、ルース・ボルトンの暗躍をリトルフィンガーに集約しより大きな野望狙う人物に修正した模様。
因みに、原作でアリアと偽られたジェイン・プール。プールという名はロバート王行幸に掛かった費用を勘定する役目だったウィンターフェル城の家令の名として登場。その一字幕だけのはず。
16 .スタニスのウィンターフェル城攻め
(原作)
スタニスがメリサンドルを壁に残して出陣。深林の小丘城奪いアシャ・グレイジョイ(ドラマでのヤーラ)を捕獲。モーモント家を含む旗手がスタニス軍に合流し大軍に。
オシャが離島に隠すリコン戻れば北部はスタニスに合流する見込み。ただし、離島から連れ戻すには熟練した密輸業者が必要。
変装したマンス・レイダーが“アリア”救助をシオンに要請。シオンは偽アリアジェイン・プールと逃亡→スタニス軍の捕虜アシャと再会。拷問による変貌で姉アシャは弟シオンと気付かず。
(ドラマ)
スタニスはモーモント家など北部の旗手に援軍を要請するも手紙で一蹴され門前払い。マンス・レイダーは既に処刑済。
メリサンドルがスタニスの王都攻め失敗の原因を持ち出し、出陣に同行。
雪に苦しむが、反対するであろうダヴォスを壁に向かわせ、その間に娘シリーンを生贄に。結果晴れるが半数の兵逃亡、セリース首吊り、メリサンドルが壁に逃亡→スタニス進軍。
城目前でボルトン軍が迎撃→スタニス軍壊滅→城内のサンサの合図を待っていたブライエニーが森に追い詰められたスタニスを処刑。※ブライエニーの元主君レンリーの仇。
城内で窮地に立たされたサンサを連れシオンが逃亡。後にブライエニーと合流。
⇒原作ではスタニスは生存中。ブライエニーの役回りにマンス・レイダーを使ってた模様。
17. サムウェルの学匠への旅とアリアの失明
(原作)
ジョンが学匠エイモン、サムウェル、ジリと赤子、ナイツウォッチダレオンを知識の城シタデルへ派遣。学匠エイモンは通過点のブレーヴォスで体調不良→ダレオンが見捨てる。
このとき接近中だった身分を隠すアリアがダレオンを殺害→罰として失明。後に標的を毒殺し、失明は解除。正式な徒弟となる。
(ドラマ)
野人の本拠地堅牢な家から戻ったジョンに、サムウェルが知識の城行きを直談判。ジリと赤子を連れ出発。ホーンヒルまで寄港なし。
アリアは鉄の銀行へ来たマリーン・トラントをたまたま見かけ、標的を放りだし無断で顔を使い刺殺→罰として失明。
道端に放り出されるが、後に黒と白の館に戻され泉の水を飲んで失明解除。
⇒ドラマでは、ほぼ盲目の学匠エイモン派遣というジョンの人柄に合致しない点を回収、また、意味のないアリアーナイツウォッチの関わりを削除したものと思われます。
因みに、HBOでもナイツウォッチダレオンの名前が字幕に出たことも。ジョンが雑士指名で落胆した場面。工士指名されてたと記憶しています。他は一切登場なし。
18. デナーリスが統治するミーリーンでの反乱
(原作)
ドーンのプリンスクエンティンがデナーリスに求婚するも、断られドラゴン窃盗未遂→本人死亡で二頭のドラゴンが逃亡。
ドロゴンの背に乗り難を逃れたデナーリスは、夫ドロゴを裏切ったカール・ジャークオ率いるドスラク隊に会う。
デナーリス不在中、バリスタン・セルミーは穢れなき軍団アンサリードと共に、デナーリス毒殺を企んだヒズダールの権力を奪う。
(ドラマ)
ハーピーの息子たちの反乱が発生しバリスタン・セルミー死亡、グレイワーム重傷。
大闘技場での大会中、ハーピーの息子たちが急襲→ヒズダール殺害される。
ドロゴンの背に乗り難を逃れたデナーリスは、カール・モロ率いるドスラク隊に会う。
デナーリス不在中、鎖に繋がれたドラゴンが衰弱するのでティリオンが二頭のドラゴンの鎖を外す。
⇒ドラマでは、犯人はヒズダールを除く奴隷商人湾の親方ということに。決戦直前の時間節約“ドラゴンの鎖を外す”ためだけのドーンのプリンスを削除。
19. 五王の戦い後の鉄諸島
(原作)
スタニスvsラニスター&タイレルの王都争奪戦直後には、ベイロン・グレイジョイが既に死亡。
選王民会にてベイロンの後継者選び。弟ユーロン、弟ヴィクタリオン、娘アシャ(ドラマのヤーラ)が立候補→ユーロン選出。
ユーロンは盾諸島(レッドワイン家領地)を占領し、更にデナーリスに求婚するため、代理としてヴィクタリオンを向かわせる。
が、ヴィクタリオンの計画はミーリーンの包囲を解きデナーリス救出→自分が求婚→結婚→ドラゴンによりユーロン排除。
(ドラマ)
選王民会直前にシオンが帰還。同じく帰還した弟ユーロンが兄ベイロンを吊橋から突き落とす。
選王民会にて、弟ユーロン、娘ヤーラとの一騎打ち→ユーロン選出。
溺神への誓いの最中に、ヤーラとシオンが船を奪って逃亡。ユーロンを先回りし、デナーリス懐柔に向かう。
⇒ドラマでは、シオンをさっさと鉄諸島へ戻しヴィクタリオンの代わりに。そのためかグレイジョイ家が人材の居ない貧相な家系に。“シオン=最後の男児”を強調したのかも。
20. ティリオンのエッソス逃亡とジョン・スノウの正体
(原作)
ヴァリスと商人イリリオはレイガーとエリア・マーテルの息子エイゴンを、ロバートの反乱時に救い(他の子供を身代わりにし脱出)、かつての狂王の王の手の元で匿う。このグループはエッソス最大最強の黄金兵団と繋がる。
ティリオンのエイゴンへの助言は、「デナーリスの信頼を得るには征服の実績必須。」
エイゴンとエッソス横断中、ティリオンが、デナーリスからの赦免を目的とするジョラーに拉致。途中、奴隷商人に捕獲→ユンカイの商人に売られ→ミーリーンへ。ティリオンは逃亡し次子セカンドサンズに入団→デナーリス側への寝返りを画策。
ティリオンの助言に従い、エイゴンと元狂王の王の手は黄金兵団を使いストームランドに上陸しストームズエンドに侵攻。
(ドラマ)
エリア・マーテルの娘、息子の名前は一切触れられず。マウンテンに惨殺された情報のみ。また、ターガリエン家は狂王の親世代が一代省かれている。
ドラマではこの時代のエイゴン=ジョン・スノウ。レイガーが妻エリアとの離婚申請を提出し、エダードの妹リアナと正式な結婚が成立。詳細はまだ不明だがエダードが出生の秘密を隠し保護。なのでジョンはデナーリスの甥で壁の学匠エイモンの弟のひい孫。
ティリオンはまずヴァリスとペントスへ逃亡。デナーリスを目指し共にエッソス横断→ヴォランティスの娼館でデナーリスからの赦免を目的とするジョラーに拉致。途中、奴隷商人に捕獲され剣闘士として売られ、闘技場でデナーリスに謁見。
次子はユンカイ攻めの際デナーリス自身が既に寝返らせ済。
⇒ドラマでは、ティリオンの次子入団という不自然な要素を排除。エイゴンの正体変更で以降は別物になりそうな雰囲気。
21. ヴァリスの策謀
(原作)ドラマではシーズン6相当の場面です。
小評議会後、ヴァリスがケヴァン、パイセルを殺害。理由はトメンの権力地盤を固める二人が邪魔。
目論みはサーセイにトメンを制御させ王都をボロボロの状態にした上で、エイゴンを掲げて軍事行動。
(ドラマ)シーズン1にて。数秒間のシーンなのでなかなか気付きません。
ヴァリスが王都の地下で商人イリリオと密談。猫を追いかけてきたアリアが目撃。
王の手エダードがジョフリー兄弟の出生の秘密を掴みそう→カール・ドロゴがウェスタロス侵攻を未決意のまま秘密暴露されるとチャンス潰れる→急がせろor王の手殺害。
上記のような密談をしておりました。
⇒ヴァリスのグループの目論みは、混乱状態を待ちそのタイミングで元王族ターガリエン家を掲げて軍事行動←このポイントは同じ。
原作でサーセイの治世を七王国の爆弾にしようとしてるのが笑えます。ドラマでは、ヴァリスが誰かを殺害する不自然さを排除。
原作の方は結構キャラに合わない行動、てかキャラ設定異なる部分多し。
・サーセイは策謀好きだが自爆がない。
・ヴァリスが王都の要人殺害。
・ティリオンが次子に入団。
俳優の顔が付くことにより、特にサーセイ、ティリオン、ヴァリス、ジョン、アリア辺りの個性を押し出すよう変更してる感じを受けます。
更には、ハウンド、ブライエニー、リトルフィンガーに他の人物の行動を集約させ、重要人物に。
また、映像化に向け、登場人物減&時間の掛かりそうなくだりを排除しブラッシュアップしたという言い方が適当でしょうか。
そんな訳で中盤以降は全く別物。
小説の先へ進んでしまったシーズン7。あの出来の悪さはブラッシュアップ作業がないからなんでしょうか。初老の感想→シーズン7は安っぽい。
ちょっと気になります。
追記)『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』への期待を込め、『ゲーム・オブ・スローンズ』のどの修正ポイントが良かったかをこちらに羅列し熱く語ってみました。もちろん独断と偏見。
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