ポク太郎です。
ゲースロ。ピチピチの若い初老はゲームオブスローンズのことをこう略すそうです。
話にならないくらい不親切でクソ難しいクソドラマ。そのくせクソ面白いとかクソ以外の何者でもありません。
今回は、クソである原因のクソ難しい理由をつらつらと書き連ねます。以前別の場所で似たようなことを書きましたが、更に要素が増えました。六つです。
(追記)八つです。また増えました。
No.1 登場人物多過ぎ
見分けが付かず、誰に着目してよいのか分かりません。また、ほぼすべてに着目しないと話がちゃんと掴めません。
エキストラのように初期から登場してた人物が突然注目を受けることもあります。
見分けられんのです。
No.2 憶えられない細切れシーン構成
一応話の繋がりを持って次のパートへ遷移しますが、その人物がエピソード二つ以上登場しないこともザラ。
大波乱続きのこのドラマで、エピソード二つ以上離れれば全く記憶にありません。少なくとも脳細胞の水分が干乾びた初老には。
憶えてられんのです。
No.3 明言せずハッキリ言わない
特にコイツ。
エイゴンの椅子 | 鉄の玉座のこと。 征服王エイゴン・ターガリエンが七王国を征服したときに敵の剣を溶かして作ったから。 エイゴンは歴史上の人物でもちろん登場なし。 |
ハイガーデンの跡取り | ハイガーデンはタイレル家の領地。 そこの長男ロラス・タイレルのこと。 |
ウィンターフェル生まれのスタークの摘出子 | スターク家の正室の子サンサ・スタークのこと。 |
また、弟ティリオン・ラニスターが姉サーセイ・バラシオンを追及しますが、
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「王都でシティ・ウォッチに命令できるのは二人だけ。お前だろう?」 |
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「…。」(黙秘) |
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「…!!、アイツは自分の醜さを気付かせるから俺を恨んでるんだ。」 |
この“アイツ”とは甥ジョフリーのこと。このシーンはティリオンが捜してた犯人を特定する場面。にもかかわらず犯人の顔出しどころか名前も出さずに説明。
下をしっかり分かってないと理解できないし確信もできません。
○母サーセイが庇う、都合が悪くて名前を挙げられない。
○幼稚なジョフリーをちゃんと叱り付けるのは叔父ティリオンだけ。
ドラマ内の全情報を即座に頭から引っ張り出せんのです。
No.4 シーン冒頭に無関係な西洋のマナー描写
シーンの冒頭は関係ない話→本題。特に多いのは、挨拶として自分の親族と相手の親族の逸話を出して近づく場面。
スタニス・バラシオンがサムウェル・ターリー
に話しかけるシーン。
「理由は自分の忠告を無視して西へ急いだから。」
ランディル・ターリーはサムウェルの親父、兄は自分の兄ロバート・バラシオン王。
常に“サム”と呼ばれてるサムウェルの元へスタニスが現れ、いきなりその会話スタート。一時停止して家系図を思い出す必要があります。
冒頭の無関係情報が後々持ち出され何かと無視できないし、無関係な会話が混ぜられることで、そのシーンの主題が掴めず記憶に残しづらい構成になっています。
他所の家系なんてすぐに思い出せんのです。
No.5 直接的でない描写
“単に匂わせただけ”だけど感ずいて対応してんだなと視聴者が察しないといけません。
トメンとマージェリーの会話 | マ「自分の祖母は故郷へ帰りたがってる。母親は子ども扱いするから言わないけど、母上も帰りたがってるのでは。」 単なる会話としてこの台詞。 |
母サーセイと子トメンの会話 | ト「そういあ、キャスタリーロックに帰りたがってなかった?」 |
サーセイとマージェリーの会話 | サ「いつでも力になる。」 (意味不明だけど必死の表情。) |
これは、
と読み取るべきなんだろうと思います。自信なし。
(上の解釈を修正)
少しは確実な情報がないと確信できんのです。
関連した話題でまた愚痴を書きました。
No.6 波乱多過ぎで予定無駄
大波乱に関しては壮大な
になるので、例は挙げません。が、カラスを利用した“使い鴉”で伝達してる大昔の、世界中で同時進行する壮大なドラマ。
どの情報が誰にどこまで伝わってるかも考えないといけません。
見てる側はスッと軌道修正できんのです。
No.7 “分からん”を生み出す“分からん”
理由は、北部や壁北は寒さを伝えるためか映像が低コントラストで人物の見分けがつきにくい、また、壁には脇役雑兵が多いから。
恐らく人によってそれが異なり、各家系が複雑に絡み合う王都を苦手とする方も多いと予想されます。一人だけ風景異質なデナーリスとかも。
上のNo.2で挙げたように、このドラマは細切れシーン構成。各シナリオのシーンが一つ一つ交錯しながら進みます。
大抵は“分からないシナリオ”があるので、“分かるシナリオ”と“分からないシナリオ”が交錯することに。
“分かる”、“分からない”がごちゃ混ぜになるほど分かりにくいものはありません。
尚更難易度上昇して記憶に残らんのです。
No.8 ネットに転がる似て非なる原作情報
原作も称賛されてはおりますが、圧倒的に多いのはHBOドラマだけ見てる方のはず。
修正は、全く真逆の役柄に変更したり、行動を起こす人物受ける人物を入れ替えるなど結構インパクト大なもの。
特に難しいドラマなのでネットで調べながら見る方が大半と思われますが、似て非なる原作情報が至る所に入り込み、ややこしすぎてパニック。
例えば、ティリオン・ラニスターの嫁。
HBOドラマ:「ティリオンの目の前で兵士全員の相手をした。」
またこれが、話したくないティリオンがしつこく聞かれ嫌々打ち明けるシーン。その時の状況から注目してしまうのが兄と父との人間関係。
なので上記娼婦の記憶は薄れて混乱。これ混乱した人が悪いわけではありません。そんな些細な描写を正確に覚えてられるほどヌルいドラマではないので。
“原作と違うポイントだよ”ってテロップ出してくれよ。
こちらにHBO視聴立場からの原作との違いを整理しました。
愚痴のように書き連ねてきました。何回も“クソ”と書きました。が、この『ゲーム・オブ・スローンズ』、ムカつくのはクソ面白いということ。
なんだかんだ見続けてしまうと、話が分かってきてハマってしまいます。
上記で挙げてきた難しい要因をクリアし、この高難易度ドラマを楽しんでもらおうと作ったのがこのブログ。
もし、まだ気になる、ちょっとは試してみようかと思われるなら下を覗いてみてください。
利用できそうか是非お試しください。
また、どういうドラマであるかを論じた論文を書いてみました。合わせてどうぞ。
既にこのドラマに興味がなく、うるさい周囲をとにかく黙らせたいという方はこちら。
コメント
ポク太郎さん
アメリカ在住20年になる、最近HBOでGOTを見始めた者です。このコラムで仰ってる通り、人物多すぎ、前提説明なさすぎ、婉曲表現の多用、また地名や人物名が記憶に残りにくい(その上訳文字幕なし😵)などが重なって理解するのに四苦八苦空いていたところ、ポク太郎さんのこの似顔絵付き解説サイトを見つけ、それ以来すっかりお世話になっていますm(_ _)m GOTとこちらのサイトで正に「1粒で2度おいしい」経験をさせてもらってます😁 どなたかもコメントされてましたが特にリトルフィンガーについての一言→「特にコイツ!」に超同感!!! どれも詳細で分かりやすく、また笑える内容で本当に感謝感激雨あられ🙇♀️🙇♀️🙇♀️
一つ気になるのがポク太郎さんのお年。同世代だと思われるのですが初老とのことなので私ももうそんな年なのかなと。。。(でもゴルゴ13には女性だからかあまり馴染みがありません。)
今シーズン6の終盤に差し掛かっています。ラムジーがどんな最期を遂げるのかが気になるところです☠️☠️☠️
では、これからも充実した内容の掲載を発信し続けて下さい!
>Ko Takamineさん
コメントありがとうございます。
初老を自称し始めた2年後に棺桶入り間近を自称、最近は売れっ子イラストレーターにあやかり20代女性を自称しております。嘘つき爺の単なる自称表現なのでお気になさらず。
少しでも本ブログがお役に立ててるようで励みになります。お読み頂きありがとうございます。