ポク太郎です。
批判的な評価も多い『ゲームオブスローンズ~最終章シーズン8』。
自分は駄作ではないと判断を変更しましたが、批判側の言い分もよく分かります。実際、視聴直後はこうでした。
映画・ドラマに対し偉そうに意見できる立場ではありませんが、視聴者に最大の矛盾感を与えたと思われる原因について考えてみました。
シーズン8の
を含みます。ご注意下さい。
デナーリス最後の決断に対する本サイトの解釈
デナーリスの最後の決断に対する本サイトの主な理由付けは以下。
- ミッサンディの最後の言葉は「ドラカリス。」
- ジョン・スノウの態度は恐怖選択。
- 失策しかしない女王の手ティリオンは攻撃に反対&反逆罪。
- 上記+大前提の抜けに目を瞑ったまま選ばれし者を主張した乱心。
上記を主な理由として後世への慈悲を選択した、と解釈しました。
諦めずにしつこく書いております。
気になった方は是非どうぞ。
最大不可解ポイントーデナーリス最後の決断
他にも選択肢が…←これが視聴者の脳内で最大の矛盾点として残ってしまうから。
「今、くまなく破壊しなければいけない理由」が見つかれば、デナーリスの葛藤、選択、結果が物語に。
つまりあの時、「今やらねばもうチャンスなし」という状況であれば、判断ミスであったとしてもデナーリスの決断に何らかの説得力が出ます。
最強兵器ドラゴンによる矛盾
つまり、ドラゴン居る限り「いつでもどこでも殲滅可能。」
確かに、三体居たドラゴンも現在は一体のみ。ドロゴンやられればもう圧倒的な軍事力は消滅。でも画面からはその状況が全く伝わりません。
この状況がデナーリスの決断を説得力のない軽いものに変えてしまいます。悩む必要なく下が可能な状況。
もう一点付け加えます。
ユーロンの急襲によってデナーリスが窮地に陥りました。そこに矛盾を与えるのは鉄水軍は脅威に非ずというポイント。
ドラゴンはリーチ平野までひとっ飛び、東の物見城までひとっ飛びなF-35戦闘機。
船団は上空から隠せないので、ウェスタロス大陸周囲をぐるっとするだけで簡単に発見、しかも瞬殺可。実際に後で瞬殺しました。
これらのドラゴンに関する状況が最大の矛盾点。「なんか変でない?」と視聴者が冷めてしまうポイントです。
ドラゴンの状況追加でもう少し高評価されない?
「ドラゴン=言うこと聞かない」←この事象を視聴者は矛盾として捉えません。犬や猫が思い通りに動くわけなし。それと同じ。
実際、ミーリーンではデナーリスが制御不能なドラゴンに悩むカットが存在します。
例えば、下を追加するだけで印象はどう変化するでしょうか。
少し後にやっと戻った、やっと飛べた。でも今後どうなるかは不明。
…という状況にしておけば、デナーリスの選択肢が更に狭まり決断に説得力が出ます。
そうすればユーロン船団の追跡も難易度が上がるので急襲される状況にも説得力が出ます。
あの長い長いシーズン8のエピソードを一つ分割するだけで描写できたレベル。
ドラゴンをジョフリーのように制御不能と強調することが可能でした。ちょうど伏線として使えるシーンが過去に多々あります。
それがあるだけで物語の説得力が増大すると思いませんか。思いませんか、そーですか。
「軍隊を無力化する最強兵器ドラゴン存在する限り、駆け足で完結させるしかなかった。」
こう自分を納得させてきましたが、なんとでもこじつけられるファンタジー。ゲースロ製作陣はこのこじつけやすさをとことん利用してたはず。
“制御不能なドラゴン”要素を利用すればもっと説得力あったんだけどな。
別件でも、ヴァリスらがこうできたんでない?と考えられる選択肢、策があります。
民衆に炎中の全裸デナーリス披露→先に玉座。ジョンは固辞してるので文句ないはず。結婚するなら北部と絶縁し、ターガリエン家伝統=近親婚で統治。
●リトルフィンガー「ジョフリー立ててダメなら秘密暴露しエダードが支配」に似た策。
デナーリスが玉座に満足した頃に驚愕の真実を世界中に暴露。そもそもデナーリスはジョンとの共同統治を嫌がってないので排除しないはず。アリアの分析とは違うが。
でも「どんな理由であれ民を虐殺した」てなればこれらの選択肢はすべて白紙化可能。結局、全ての可能性は潰され同じ結末へ。
やはり足りないのはデナーリス決断への説得力。そこさえ改善すれば結構好印象なものになりませんか。なりませんか、そーですか。
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