ポク太郎です。
難しくてわからないドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』。
シーズン序盤から策謀合戦が繰り広げられますが、各人物の立場、正体不明な人物が登場するため視聴者側からは意味不明。
かなり長期間謎として?状態が続きます。しかも「どれが真実」と確定し辛いので視聴者全員が同じ解釈にならないことも。
ここでは初老の解釈を一つの見方として。
注目するのは策謀合戦の二大勢力リトルフィンガーとヴァリス。
シーズン5までの
を含みます。
王都での陰謀勢力
1 | リトルフィンガー | 玉座を狙う野心家。 自分に盲従するアリン家の嫁を利用し、谷間発で天下を取ったロバートの反乱の再現を狙う。 |
2 | ヴァリス | 正体はターガリエン王家復興を目指すグループ。 普段は王都の小評議会に属すヴァリス。世界中の子供を“小鳥”と呼び飴玉でスパイ活動させる密告者の長。つまりスパイの元締めが二重スパイ。 |
3 | ラニスター家 | 后側から王都支配を狙う名家。 ドラマ開始時に王都を制圧してる勢力。王子たちが鍵だが、秘密がありそこがアキレス腱。 |
4 | タイレル家 | 次の后の座を狙い、王都にて覇権を目指す名家。 次世代を狙うが、若年王はラニスター家の秘密に起因するキチガイ。都合のよい王を即位させ覇権を狙う。 |
王都内での陰謀・策謀の勢力は上記四勢力。
ここでは、1番リトルフィンガーと2番ヴァリス
の陰謀・策謀の動機、方法についてを話題にします。
リトルフィンガーの陰謀・策謀

少年期にある女性を取り合い英雄と決闘。深手を負い悟ったのは、
嘘つきの才能を開花させ、世を混乱状態に陥れます。座右の銘は、
混乱状態は出世のチャンスであり、出世し続けるため自分で混乱状態を巻き起こします。
策は、ロバートの反乱の再現。
現在、アリン家には自分に盲従する幼馴染ライサ・アリン。
七王国を預かる王の手である亭主ジョン・アリンを毒殺&ライサの実姉キャトリン・スタークに「ラニスターの仕業」。
具体策はスタークvsラニスター。
理由は、戦になればボスであるラニスター家は自分にアリン家懐柔策を任せるはずと計算。谷間入手を企みます。
もう一つの理由は、ロバートの反乱との相違点「北部が自分に従わず。」なので、必要なのはスターク家壊滅&サンサ懐柔。
セコセコ行うのは、後のラニスター弱体化策。ぶつける相手はタイレル家。
その後の目論見は谷間の軍で北部制圧→北部総督。足がかりは生き残りサンサ。一旦はヴァリス、タイレルに阻まれるも別の機会に獲得。
リトルフィンガーのやり方は「混乱はハシゴ」。
ジョン・アリンは自分を大蔵大臣にした恩人。「恩人殺害という行動は動機がないので疑われない」と世を混乱に陥れます。
次に陥れる恩人は自分を貴族にしてくれたラニスター家。
混乱状態を作るため日々嘘吐きに精進しております。リトルフィンガーの嘘吐き履歴はこちら。
ヴァリスの陰謀・策謀

去勢されてると噂される怪しい存在ヴァリス。世界中の“小鳥”をスパイ活動に使う密告者の長。常に日和見な態度で王都内を右往左往。
玉座の間におけるリトルフィンガーとの遠回しな脅し合い。私を筆頭に混乱させられた視聴者は多いはず。
ヴァリスは王都の諜報機関長。ターガリエン家をスパイさせてたジョラー・モーモントの元締め。
ジョラーはしっかりデナーリス妊娠情報を送ってきています。
一方で、王の手を任されたエダードからはまず距離を置き、初めてまともな会話をしたのは「ロバート・バラシオン王は大馬鹿者。」
直後にエッソスの商人と密談。その商人はターガリエン家の生き残りを匿う豪商イリリオ・モパティス。
代々王に仕えた上級学匠パイセルは「ヴァリスが何故小評議会メンバーなのか誰も知らず。」別の描写で分かるが狂王の時代から既にメンバー。
王都での対スタニス戦後、何かと言い寄っていた相手ティリオンに自分が去勢された時の逸話。
手紙を盗みそれを利用して小評議会に入り込んだものと予想。
ヴァリスの行動をまとめると、
意味不明な行動だらけだが、エダードに言った言葉は、
仕える相手は国家。望みは平和。」
よーく見ると分かりますが、ヴァリスは日和見対象サイドの発言に見せかけ、必ず自分の目的に合うよう発言しております。
サンサが父への慈悲を請う場面では「謀反人に慈悲とは無邪気な。が、知恵はしばしば幼子の口から。」とエダード処刑回避を狙っております。
ティリオンの裁判では確かに原告側証人として出廷しますが、「敵の破滅を喜んでなさそう」等何の意味もない無駄な証言。
ターガリエン家のスパイには王都側に執着しないであろうジョラー。
恩赦得たとしても実家にも戻れない前科者。ターガリエンに寝返っても不思議ない立場。
怪しい怪しいヴァリスですが発言はすべて本当で必ずギリギリの真実を語っております。嘘で他を動かすリトルフィンガーとは対称的な方法。
シーズン5のティリオンへの告白は以下。
狂王という暴君が居てその異常な血が全敵視され滅ぼされたが、ロバート王は資質を持たない単なるボス猿←これを見抜いてた人物。
ヴァリスが属すグループの策は、
・元王族ターガリエン家を抱え、上の秘密暴露のタイミングで攻撃。
・戦力はデナーリスの夫カール・ドロゴ率いるドスラク人。
ただし、カール・ドロゴがウェスタロスに興味を示すか不明。その件に関して商人イリリオと議論してましたが、
→でも先にジョラーに恩赦の手紙。
→気付いたジョラーがデナーリス暗殺阻止。
→怒ったカール・ドロゴがウェスタロス侵攻を宣言。
ここで疑問。暗殺成功の確認前に恩赦を知らせる必要があるのでしょうか。
王都でデナーリス暗殺中止令を出すエダードに「もうヒットマン放ってしまったよ!」でも何故か先走った恩赦の手紙。深読みではありますが。
言葉の上、見た目上では嘘は付かず、嘘のない状態で目的に沿うよう他を制御。これがヴァリスのやり方。
嘘八百を並べ立てて他を動かすリトルフィンガーに対し、分かり辛いギリギリの真実で人を動かそうとするヴァリス。
話が分かってくるとリトルフィンガーは嘘しか付いてないことに気付きますが、とにかく怪しく分かりにくいのがヴァリス。
確かにヴァリスはハッキリ言うところでは明確に発言。が、よく見せるのがあやふやな態度、意味深な行動。
「力を持たぬ身だから」と納得に値する発言があるも、視聴者側から見て信用できず。
例えば、「自分は玉座を忌み嫌う類稀なる人間」と言ってたくせに、玉座前でのオベリン・マーテルとの会話では、
話の先を知ってから思うに、これは自身の覇権でなく良識ある治世のための王選びを意味してるものと思います。
でも、最初にこのシーンを見た際にはやっぱりリトルフィンガーと同じと勘違い。
「ロバートか、ターガリエン家か、」その選択が正しいかはヴァリスの判断。が、何にせよリトルフィンガーとは異なる憂国の士。二重スパイですが。
この『ゲーム・オブ・スローンズ』、内容を掴むまでに時間が掛かかるのも一因ですが、ずっとこのヴァリスを怪しい怪しいと見ておりました。
もちろん本当の姿はシーズン8最終章まで分かりませんが、多分言ってることは本当と睨んでいます。
どんなに真実を語ってたとしても、あやふやな行動を見せると信用されず。これはヴァリスを教訓として自分も注意を払いたいものです。
コメント