カール・ドロゴ|複雑な陰謀ネタにされるドスラク人脇役

ポク太郎です。

ゲームオブスローンズは難解極まりない難しいドラマ。

独立し他と関係ないシナリオに登場するだけの脇役かと思いきや、王都の複雑な陰謀ネタにされてる人物も。

その代表となるドスラク人の長カール・ドロゴにスポットを当て『ゲームオブスローンズ』の難しさを紹介します。

シーズン5付近までのネタバレを含みます。


野蛮人ドスラキーの偉大なるドロゴ王

ゲーム・オブ・スローンズ登場人物|カール・ドロゴ役俳優ジェイソン・モモア。ドスラク人族長 ドスラクの偉大なる王
カール・ドロゴ
俳優:カール・ドロゴ役俳優ジェイソン・モモア
ドスラク人は戦闘民族。宴の場でも殺し合い「三人以上死なない宴は退屈な宴。」

その野蛮人は複数の部族カラザールから成り、強大なカールは多数のカラザールを率いて“偉大なる王”。その王カール・ドロゴは最強の戦士。

ドスラク人は戦闘に勝利→相手の髪を切断。カール・ドロゴは負けたことがないので髪の長さが最長。髭もお茶目に結んでいます。

カールは王、カリーシが女王。

元王族ターガリエン家は、カール・ドロゴとの婚姻を通じドスラキ・アーミーの戦力に期待します。

ジェイソン・モモアのキャスト情報

カール・ドロゴの俳優情報
英語 日本語
役名 Khal Drogo カール・ドロゴ
俳優 Jason Momoa ジェイソン・モモア

ジェイソン・モモアwikiによると、本名はJoseph Jason Namakaeha Momoaジョセフ・ジェイソン・ナマカエハ・モモア、身長は193cm。

ジェイソン・モモアSNS情報

ジェイソン・モモアの公開、関連情報
ジェイソン・モモアのアカウント@PrideOfGypsiesJ
Instagram-ジェイソン・モモアのアカウントprideofgypsies

いづれもすごいフォロワー数。大人気。

メイクで全然異なるので俳優自身の似顔絵も

似顔絵で覚えるサイトなのでイラストでお顔の特徴。

“ヘラクレス”な感じは1000人に1人、イケメンも1000人に1人→つまり、両立は1/1000 x 1/1000で100万人に1人。

類まれなる逸材なのでその人しか主演できない映画に登場。

若かりしシュワルツネッガー市長が演じた『コナン・ザ・バーバリアン』の後を引き継ぐ主演は当然ジェイソン・モモア

ポリネシアの血?による浅黒い肌で更に“バーバリアン野蛮人”度が増しております。

ただし、俳優ジェイソン・モモアこんな優しいお顔

俳優ジェイソン・モモア似顔絵イラスト|ハワイ原住民ポリネシアの血

身長は193cm。一緒に写真を撮る女優さんに覆い被さるように高さを合わせます。その時の表情はこんな真面目な顔じゃないですが。

似顔絵を描く際に一番困るメイクによる変身。

俳優ジェイソン・モモアで困ったのが目。黒目が両脇に。カール・ドロゴはそう見えません。どういうメイクなのか謎ですが、これが一番の違い。

カール・ドロゴは常に上目使いで相手を睨みます。目立つのは眉間と吊り上がった眉毛。かなり泥臭く変身させられております。

実は複雑な陰謀ネタにされてたカール・ドロゴ

元王族を支援するグループが存在

物語冒頭、エッソスの自由都市ペントスで保護される元王族ターガリエン家の生き残りが紹介されます。

それが玉座を追われた経緯も紹介せずいきなり物語開始する不親切ドラマではありますが、注目すべきはそのターガリエン家を保護する人物。

珍品、貴重品を商いする豪商イリリオ・モパティスゲーム・オブ・スローンズ登場人物|商人イリリオ・モパティス役俳優ロジャー・アラムでした。イリリオターガリエン家に野蛮人カール・ドロゴを紹介し“婚姻を通じ懐柔”を薦めます。

本来なら王女であるデナーリスドロゴ王に輿入れさせました。

一方、それの元に突然現れる不審な臣下ジョラー・モーモントゲーム・オブ・スローンズ登場人物|ジョラー・モーモント役俳優イアン・グレン。何やらの総帥ジオーゲーム・オブ・スローンズ登場人物|壁ナイツウォッチ総帥ジオー・モーモント役俳優ジェームズ・コスモの息子さんとのこと。

スターク家旗手の跡継ぎがエッソスに居る理由はすぐに判明。金に困り奴隷商→ウェスタロスで死刑判決→逃亡。

無関係に思えるターガリエン家への接近理由もすぐ判明。現王様に仕える密告者の長ヴァリスゲーム・オブ・スローンズ登場人物|密告者の長ヴァリス役俳優コンリース・ヒルのスパイでした。

ターガリエン家を取り巻く登場人物が三人、イリリオ・モパティスジョラー・モーモントヴァリス

見える構図は「ターガリエンゲーム・オブ・スローンズ登場人物|ヴィセーリス・ターガリエン役俳優ハリー・ロイドゲーム・オブ・スローンズ登場人物|デナーリス・ターガリエン役女優エミリア・クラークイリリオゲーム・オブ・スローンズ登場人物|商人イリリオ・モパティス役俳優ロジャー・アラム」vs「ジョラーゲーム・オブ・スローンズ登場人物|ジョラー・モーモント役俳優イアン・グレンヴァリスゲーム・オブ・スローンズ登場人物|密告者の長ヴァリス役俳優コンリース・ヒル」。

が、シーズン1第5話での一瞬の「イリリオヴァリス」会談。敵同士に見えた二人が会話しています。初見時には誰も気付かないと思われますが。

シーンは猫を追いかけたアリアがその会談を立ち聞きしてしまう場面。視聴者は跳ね回る可愛らしいおてんばに注目してるので小汚いオヤジ二人に気付きません。

加え、アリアも上手く伝えられませんでしたが、意味不明な会話内容。

●王の手エダードパイセルの書物を手に。
ブラン狙った刺客が失敗しよった。
獅子が戦争。
●野蛮人ドロゴ王は動かん。
●また王の手死ねばいい。
●遅らすのでなく急がすべき。

当時のホットな話題はジェイミーブラン突き落とし。パイセルの書物は直後に繋がりますが、ドロゴ王、つまりターガリエン家とは繋がらず???状態。

注意すべきは、

●前任の王の手ジョン・アリンを殺したとは言ってない。
●自分らがブラン狙ったとは言ってない。
●でもブラン殺害成功を望んでたっぽい。
バラシオン家王子らの秘密守ろうとしてそう。

ターガリエン家庇護する勢力の陰謀とヴァリスの策

ヴァリスの正体が絡む、視聴者自身が自分で導き出すべき結論と思うのでネタバレスイッチ内に。

シーズン5冒頭、ヴァリスは逃亡したティリオンに「自分はターガリエン家復興派」と明かしました。

上でのポイントを整理すると、
王の手死ねばバラシオン家王子らの出生の秘密守られる。
●秘密知られるとブラン狙った犯人ばれ獅子が戦争。当然秘密は暴露。
ドロゴ王は動かんから王の手殺すorドロゴ王動かすべき。

つまりターガリエン家復興グループゲーム・オブ・スローンズ登場人物|商人イリリオ・モパティス役俳優ロジャー・アラムゲーム・オブ・スローンズ登場人物|密告者の長ヴァリス役俳優コンリース・ヒルの目論見は下。

王都を混乱状態に陥れる爆弾は「バラシオン家王子らの出生の秘密」。

ゲーム・オブ・スローンズ登場人物|ロバート・バラシオン役俳優マーク・アディ ゲーム・オブ・スローンズ登場人物|サーセイ・ラニスター役女優レナ・ヘディゲーム・オブ・スローンズ登場人物|ジョフリー・バラシオン役俳優ジャック・グリーソンゲーム・オブ・スローンズ登場人物|ミラセア・バラシオン役女優ネル・タイガー・フリーゲーム・オブ・スローンズ登場人物|トメン・バラシオン役俳優ディーン・チャップマンゲーム・オブ・スローンズ登場人物|ジェイミー・ラニスター役俳優ニコライ・コスター=ワルドー

混乱に陥ったウェスタロスに、元王族ターガリエン家を掲げて軍事行動。戦力はカール・ドロゴ率いるドスラキアーミー

暴君狂王を輩出したターガリエン家を玉座に戻す立場なので必要な大義名分は「バラシオン家の方がクソ」。なので「落とし子ジョフリーが王様」状況は二度とないビッグチャンスてことに。ドラゴン戦力が無い時代なので各緒名家の軍隊も脅威→黙らせるための大義名分が必要です。

問題は準備ができてないこと。先に暴露されそのにカタが付いてしまうと千載一遇の乗り込むチャンス潰れる→秘密掴みそうな王の手ゲーム・オブ・スローンズ登場人物|エダード・スターク役俳優ショーン・ビーン。愛称ネッド殺す、いや、ドロゴ王ゲーム・オブ・スローンズ登場人物|カール・ドロゴ役俳優ジェイソン・モモア。ドスラク人族長急がすべき。

ではヴァリスゲーム・オブ・スローンズ登場人物|密告者の長ヴァリス役俳優コンリース・ヒルの「急がすべき」策の話。積極的にドロゴ王を動かします。

ドスラク人は略奪を常識としモノ・金に興味を示さない野蛮人。デナーリスが鉄の玉座奪回をお願いしても、夫ドロゴの片言「コノハナシ、モウオワリ…。」一切興味示さず。

ここである事件。

懐妊したデナーリス暗殺を狙い、ヴァリスがヒットマンを送ります。

これはロバート王ゲーム・オブ・スローンズ登場人物|ロバート・バラシオン役俳優マーク・アディの命令ですが、ヴァリスは同時にジョラーゲーム・オブ・スローンズ登場人物|ジョラー・モーモント役俳優イアン・グレン宛の恩赦の手紙。

スパイしろと言いながら状況変わらぬまま恩赦。その不審な恩赦を受けたジョラーが察知し暗殺阻止。また、を狙われ怒ったドロゴ王はウェスタロス侵攻&鉄の玉座奪取宣言。

スパイジョラーは死刑判決済&恩赦を受けても実家にも戻れぬ前科者=寝返る可能性十二分。「常にカリーシに見惚れてる」と小鳥が報告した可能性も十二分。

暗殺者を送りつつ、寝返る可能性十二分なスパイジョラーに“暗殺成功”の恩赦の手紙。察知させるためと思われます。

王都にて、上記暗殺に関しロバート王ゲーム・オブ・スローンズ登場人物|ロバート・バラシオン役俳優マーク・アディエダードゲーム・オブ・スローンズ登場人物|エダード・スターク役俳優ショーン・ビーン。愛称ネッドが揉めてる中、ヴァリスは暗殺を支持してたのを覚えてますでしょうか。デナーリス妊娠情報を報告したのももちろんヴァリス

大馬鹿者ロバート王に暗殺令出すよう仕向け、ドロゴ王の激怒誘発。肝心の暗殺は不審な恩赦の手紙により阻止。

つまり、ヴァリスが王都で行った“デナーリス暗殺計画”とは、

デナーリス殺害を阻止した上、ドロゴ王を激怒させる計画”

これがヴァリスの「遅らすのでなく急がすべき」策。

ヴァリス策の特徴は“いづれもギリギリの真実で、嘘は付いてない”。

ギリギリでも“真実”故、ロバート王の暗殺命令がドロゴ王の激怒要因となり確実なウェスタロス侵攻へ。中止命令するエダードには「もう刺客放ったから無理。」

嘘があるとすれば絶対証明できない自身の思惑と異なるデナーリス暗殺支持程度。

確実な約束・命令の無い他者の行動予測だけで実行に移すなど、綱渡り的で危なっかしいのは“力を持たぬ身”故に仕方ないことなんでしょう。

上記は、ついでにリトルフィンガーの追求をかわす策にも。
恒例の鉄の玉座前での脅し合い。ヴァスタークブラン事件の犯人気付かせたことラニスターに言うぞ。」→「エッソスの人間と会ってたことに言うぞ。」→直後の小評議会議題はヴァリスが報告した“デナーリス懐妊”。ヴァ「ご存じない?」

カール・ドロゴは野蛮人。陰謀・策謀には無縁ですが近付く人間は陰謀まみれ。そのネタにされる人物でした。

モンゴル?をモデルとしたのか強烈な印象を与えたカール・ドロゴ

その風貌やデナーリスとの過激な古代的描写が主かと思いきや、難しい難しい『ゲームオブスローンズ』の一角を担う陰謀ネタのパーツでした。

ゲーム・オブ・スローンズ

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