ポク太郎です。
強欲ジジイウォルダー・フレイに着目し、ゲームオブスローンズの楽しみ方、心構え、理解のコツを語ってみました。
シーズン4までの
を含みます。
嫌われ強欲爺~ウォルダー・フレイ
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強欲ジジイ: ウォルダー・フレイ |
俳優:ウォルダー・フレイ役俳優デイビッド・ブラッドリー | |
フレイ家はトライデント三又鉾川支流上に建つ双子城ツインズを有すタリー家の旗手。行軍の要所なので“通行料”で急速に成長する低級貴族。
本人は90歳でありながら8人目の妻を娶る、大戦の決戦場に遅刻するなど、とても尊敬に値しない低級爺。 『ゲームオブスローンズ』は玉座奪取の戦国を描いた壮絶な物語。その中にありながら大量の娘、孫娘の嫁ぎ先探しを悩みのトップにできる裕福な方でも。 しかも風貌その他は全くリッチに見えない貧相な低級貴族。 |
ウォルダー・フレイのキャスト情報
役名俳優名の英語日本語表記
英語 | 日本語 | |
役名 | Walder Frey | ウォルダー・フレイ |
俳優 | David Bradley | デイビッド・ブラッドリー |
デイビッド・ブラッドリーSNS情報
Twitter-デイビッド・ブラッドリーのアカウント@bradders_david |
やってる訳ないけど一応探したら、なんとありました。さすが『ハリーポッター』にも登場する精力ジジイ。インスタの方は同姓同名の別の爺さん。
戦前1942年生まれで2021年現在78歳ですが、ロックスターの肩書もありこちらに動画。去年の動画らしいので77歳のロックンロール。
なのについ最近までドラマシリーズのメインキャスト、今年2021年にも既に声優。甲高い声のパワフル爺さんです。
ウォルダー・フレイ似顔絵~外縁に広がる黒目と鼻の下が特徴
似顔絵で覚えるサイトなのでイラストでお顔の特徴。
やはり目が行くのは、両目外側に張り付く黒目と鼻の下の縦線。
ツイッタの写真の方はまさに現役爺さんて感じに身だしなみを整えておりますが、『ゲームオブスローンズ』で必要なのは干乾びたジジイ。
目を隠すほどの長い眉毛、額中央部分(富士額の先端部)だけが残る干乾びた老人。
それでいて眼光が鋭い“強欲ジジイ”に仕立て上げられております。
ウォルダーフレイに見る身分制の価値観
この人は高貴、この人は名門の生まれ←これがすべてな世界。
高貴な身分は何をしても罪悪感なし。「はらませた」→「身分を与えた」になるので。
どの要素が高貴で名門かは一切関係なく、たまたま生まれが良かったボス猿が「自分は偉い」と主張し善悪判断も含めすべてを決定できる世界観。
自身は低級貴族であるにもかかわらず、身分制差別を徹底する象徴ウォルダー・フレイ。
以下に『ゲームオブスローンズ』の「出生がすべて」な世界観から生まれる描写を話題にします。
ゲームオブスローンズ身分制差別の世界観
ゲースロ内身分制差別の描写
出生ですべてが決まる『ゲームオブスローンズ』社会の差別描写。
- ジョン・スノウ
←「正室以外から生まれたバカなヤツ。」
- ティリオン
←「小鬼として出生したサイテーの悪魔。」
- ブライエニー
←「麗しのブライエニーw」
- ハウンド
←「マウンテンの弟として出生した悪人。」
いずれも“生まれ”を攻撃される例。
現代人は不快な描写として見ていますが、こういう攻撃は現在でも同じ。例えば「Son of a bitch性悪女の息子」「お前の母ちゃんデベソ」。
ルーツ=相手がどうしようもできない部分を攻撃する“最も質の悪い悪口”とされています。
現在にも残るこの悪質な攻撃が古代なら制度であったろうと『ゲームオブスローンズ』制作陣が想定した文化。リアル人類史でも制度でしたが。
サーセイの価値観、世界観
落とし子への蔑視で、罵り合いに発展した描写も。


これに注目してみます。



サーセイがその賓客に落とし子指摘→罵り合い。隣でニッコリ見守る父タイウィン公
。
〇サーセイの感覚「臣下マーテル家は王家の祝宴に落とし子を随行させた無礼者。」
豪華な王宮内であっても下品さを残すのがゲームオブスローンズ。古代の物語故“王族”の威厳も徹底させてないので気付きにくいですが、下を留意。
例えば、叙勲式に浮浪者を随行。これは失礼に当たると思われます。俺の場合だと拝謁するってだけで天皇のお目汚し→辞退も失礼極まりないから日程前に切腹します。
まぁ切腹は冗談としても、現在は天皇も宮内庁も随行者を尊重する筈。そう確信できるほど“人類皆平等”が徹底されています。
が、少し時代を遡り、征夷大将軍の祝宴に浮浪者を随行←これならどうなるか分かる筈。
平等な人権が与えられたのなんて、せいぜいが現在生きてる人のひぃひぃひぃ爺程度←これでも士農工商、切り捨て御免の江戸時代生まれ。列強国日本であってもつい最近のこと。
ゲームオブスローンズはもっともっと大昔の物語。
落とし子=“非正式な身分で生まれたバカなヤツ”と蔑視する異常な世界であることを踏まえれば、サーセイの主張もそんな驕傲なものでは。
これがゲームオブスローンズの描写。
ゲームオブスローンズを楽しむための視聴の心構え
タブー化前の古代を想像して楽しむ
現在のタブーがあまりにも当たり前のように顔を出すこのドラマ。そこで激怒させられ感情移入MAX→物語を掴めない要因にも。
感情移入MAXも魅力、でもそれが話を掴めなくする原因なのも事実。
コイツ好き嫌いとか善悪判断は自問すべき問題ではなし。ここでは感情移入を少し抑え、話をしっかり掴み楽しむ方法。
視聴中に、
と感じたら、それは視聴者の中でのタブーが犯されたとき。そこに着目し「人類がそれをタブー視するようになったのはいつ?」と自問自答。
ゲームオブスローンズは紀元後数世紀を想定した物語。つまりは三国志、邪馬台国、イギリス創世記頃。
日本人なら邪馬台国で分かるはず。21世紀の現在ですら本拠地の場所不明な弥生集落で、女王卑弥呼が占いで政治してた国。
それだけ大昔を想定してる物語ってことを念頭に。
21世紀の現物で知能レベル把握して楽しむ
加えて、人間の知能なんて大して変わってないので実物を観察し想像することも。
田舎に住む親戚のオバチャンとの個人的な会話を例に使うと、
→「何階に居る?」
→「七階。」
→「あー、やっぱり太陽近い分だけ暑いんやなー。」
思い出して頂きたいのはゲームオブスローンズと同時期かもな時代のニュース番組。
住所不定のイカロスさんが、腕にロウで鳥の羽根を形成し飛び立った後、高度を上げるにつれそのロウが溶け出し、真っ逆さまに落っこちた珍事件が報道されました。
21世紀の常識は、体系化された教育システムに乗っかり車・飛行機・スマホが目前に存在するから理解できるだけで、それが無ければ現在でも全員理解不能←知能自体は変わらず。
上のオバチャンも車を運転しスマホを使いこなし海外旅行に勤しんでおりますが、それでも“理屈”に関しては2000年前と変化なし。
太古の昔は一人残らず車・飛行機・スマホを目前にした経験のない人物。世の常識がどうなるかは想像に難くないと思います。
自分のタブーが犯されたときが物語を理解するチャンス。
そのタイミングで「身分制社会っていつまで?」「生贄っていつ頃まで?」「宗教者の絶対権力はいつまで?」と、人類の歴史を思い出すとどう想定してるのかが見えてきます。
そのポイントに着目して視聴することをおススメします。
“出生ですべてが決まる”ゲームオブスローンズ。綺麗ごとは置いといて「子供な一番」な生命体にとってはごく自然なこと。だから現在だって同じ。
以下、関係ありそうで全く無関係な話で締めくくります。
前世紀の20世紀。日テレ系『ダウンタウンDX』の話。
やってたのは街の人の投票結果を出演者が予想するありがちなダービー企画。思い出したのは「親の七光りレース」。長嶋一茂、石原良純が出走しております。
記憶違いしてて結局使えませんでしたが、本記事を書くため下調べ→こんなページ発見。
ダウンタウン世代が本ブログを見てるか分かりませんが貴重なデータベースです。
『ガキ使』、『HEY!HEY!HEY!』、『ごっつええ感じ』も全部。上記レースでは倍率から得票数まですべて記録されています。凄い。
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