ポク太郎です。
難しいドラマ『ゲームオブスローンズ』。が、シーズン7で突然チープ化。不要な因縁のぶつけ合いをわざわざセリフで説明するような有様でした。
そのシーズン7内で、対照的にも難しい描写が繰り返されたのがサンサとアリア
の対立。
よくよく考えれば当たり前じゃんと確信が持てるようになったのでここに書いてみます。
シーズン7までの
を含みます。
ゲースロ考察結論-サンサ、アリア姉妹の対立
当たり前じゃんとした結論は、

解説の方で書いてる通り、
「谷間の援軍の件もあり慎重なサンサ、嘘を見抜く達人アリア、すべてを知るものブランが協議の上、確信できるようリトルフィンガーの行動をサンサに試させた。」
と主張します。
サンサとアリア生き別れ~再会までを懐かしむ
幼少期の二人の関係は、宴会中に妹アリアが姉サンサの顔にベチャッ!


裁縫が得意でいつも褒められる姉と、妬んで姉の布団に羊のフンを仕込み跡形もなく縫い合わせる妹。
仲が良いのか悪いのか、平和な時代は喧嘩ばかりでした。
本題と関係ないですが、懐かしいので生き別れとなったシーズン1、父エダード失脚後からの二人を振り返ってみます。
王都からずっと悪人に囲まれてたサンサ
エダード失脚時、サンサはハウンドに捕まりラニスターの人質へ。
暴君ジョフリーに虐待され、聞こえるは家族の悲劇、近づいてくるは極悪人リトルフィンガー
。
ラニスターの嫁となるが、リトルフィンガーの策により脱出。結局再度嫁いだ先はサイコパスラムジー。
最終的には、反省した裏切り者シオン、忠義者ブライエニーのおかげで壁のジョンと再会→ボルトン家を退治し、ウィンターフェル城を奪回しました。
ただし、故郷奪回の決定打はリトルフィンガーが提供したアリン軍。
王都からずっと善人に囲まれてたアリア
エダードがアリアを託した採用係ヨーレンと壁行きの隊へ。
途中王都の守人に襲われ人質になるも、知り合った変人は最強の暗殺者ジャクェン・フ=ガー。その後幸運にも兄弟団
が保護。
アリア自身の勘違いで飛び出すも次に保護したのは王都で唯一サンサを守ってたハウンド。
信じるべきブライエニーを信用せず、実質護衛をしてくれてたハウンドを見捨て、結局向かったのは挨拶にも応じないジャクェン・フ=ガーの元。
“簡単に信用しない”が人を見る目の絶対条件なのかもしれませんが。
黒と白の館で、嘘を付く、見抜く達人となる修行。最強レベルのアサシンとなり、サンサが守る故郷へ凱旋。
サンサとアリアの対立~シーズン7あらすじ


旗手リアナ・モーモントの意味不明な演説により、旗手たちがジョンに北の王連呼。認められた兄にサンサはニンマリ。悪人に囲まれ学習し既にお姫様に非ず。
ただし対立意見も。ボルトン陣営で戦った元スターク家旗手アンバー家とカースターク家の処遇。
家の歴史を重んじるジョンと戦功行賞を重視するサンサ。その難しい対立ににやけているのが策士リトルフィンガー。
この時の問題は迫りくる死の軍団。対亡者ワイト戦のためジョンが周囲の反対を押し切りドラゴンストーン城へ。サンサが留守を預かります。
その直後、立て続けにブラン、アリア
が帰還。スターク姉妹弟がやっと結集。
積もる話の中で伝わるのは、その昔富裕層しか持てぬヴァリリア鋼携えブランを襲った刺客の話と、全てを知る三つ目の鴉ブランの能力。“誰でもない”アリアも緑視力にビックリ。
怪しい動きを見せるのはもちろんリトルフィンガー。が、対抗するのは結集したスターク姉弟。
ブランにヴァリリア鋼渡し近づくも不穏な言葉、また、それを携えブライエニーをコテンパンにしたアリアは真正面から見つめてきます。
この辺で、激しやすく愚鈍な北部の旗手たちが不満「北の王不在」とサンサを祭り上げようとします。その時のサンサの対応をアリアが非難。姉妹喧嘩開始。
その直後、野望に向け動くしかないリトルフィンガーが、その昔王都のサンサからロブへ宛てた手紙を持ち出し、アリアに発見させる罠。
つまり、順番は喧嘩勃発→アリア監視→リトルフィンガー策発動。
その手紙はサーセイ太后が北の長男ロブに向け「ジョフリー王に忠誠誓いに王都へ来い」と、人質サンサに書かせたもの。
読んだアリアはサンサを追求。昔から贅沢好き、父処刑の場に身支度して起立=ラニスターの回し者。リアナ・モーモント10歳と比較し裏切り者判定。
焦るサンサが相談したのは、サンサ自身が“アイツを信じるのは馬鹿”と紹介する人物リトルフィンガー。
ブライエニー居るから心配不要と諭された後、サンサが採った行動は半ば追い払うようにブライエニーを王都へ派遣。
ここで険悪な状態を見せる姉妹のシーンが一つ。
手紙で焦るサンサがアリアの部屋を捜索。見つけたのは顔のマスク。アリアが登場し、ブレーヴォス黒と白の館での顔のゲームの話。
上記のようにこじれサンサの周囲には誰も居ない状態。入ってくる情報はジョンが勝手にデナーリスに誓い。
丸裸のサンサがリトルフィンガーに向かい愚痴。
遂に前へ出るタイミングと判断したのかリトルフィンガーがここで勝負。
〇自分がよくするゲームの話でアリアの思惑をこじつけ。
この後一切描写なくリトルフィンガー処刑のシーンへ。
よ~く考えれば策しかあり得ないと結論
アリアは幼少から人を見る目抜群で更に顔のゲームで嘘を見抜く達人へ。一方、第三者である視聴者の目から見てサンサは嘘を付いておりません。
疑われる“サンサの思惑”の比較対象は、希代の詐欺師リトルフィンガー。もしアリアがサンサの方を疑うならジャクェン・フ=ガーの教育大失敗です。
確かにリアナ・モーモント10歳と比較しサンサ当時13歳の気鋭の無さは否めず。
が、あのクソガキは七王国継承権第一位のスタニス・バラシオン
を門前払いし、しかも、確実に横の学匠にしっかりと“門前払い前確認”してるはずの優等生。
いくらなんでもアレと比較し気鋭が無いから“ラニスターの回し者”は極端すぎ。
当時のスターク家から見ればサンサが人質ですが、幼きサンサから見れば獄中の父エダードが人質。サンサにどうこうできた状況でなし。ご自身の年齢に置き換えてもまず無理なのでは?
もちろんアレなら自力で切り抜けるので文句言うでしょうが、幼き日にされた強制を理由に非難始める賛同者が出ると思う程サンサ、アリアはアホでなし。サーセイじゃあるまいし。
他にも決定的な理由がいくつか。
〇ブラン狙った刺客が残したヴァリリア鋼が再会時の話題に。
〇「(ヴァリリア鋼について)母に嘘教えたね?」←ブランでなくアリアの口から。
〇リトルフィンガーにすら指摘される忠臣ブライエニーを、直後にサンサ自ら追い払う。
というわけで、筆者は下と結論。
「谷間の援軍の件もあり慎重なサンサ、嘘を見抜く達人アリア、すべてを知るものブランが協議の上、確信できるようリトルフィンガーの行動をサンサに試させた。」
決定的な描写が省かれてるのは、視聴者を陥れるための制作陣の策と判断します。
ちょっとしたことでもなかなか確信させてくれない『ゲームオブスローンズ』。見返して人物毎に状況を整理して記憶を整理してかなり時間をおいてやっと確信。
そうなる理由は、なんだかんだやってる際に別の土地で別の事件。
この例の場合は、ドラゴンストーン城でジョンvsデナーリス、王都ではサーセイvs連合軍。移り変わる状況変化がやり取り中に混入するので瞬時に軌道修正不可。
酷いドラマですわ。単に作りが悪いだけでもありますが、なぜかクソ面白い困ったドラマでございます。
昔のサンサはお姫様。でも散々な目に合い脱皮。責められる要素ないからとそこへロブへの手紙と、サンサは慕わずアリアだけが慕ったジョンの存在を利用。
隠す描写は、協議してるはずのその会議一点のみ。うまいなぁ、この制作陣。
シカシ、なぜこの難しいのとあの安っぽい因縁の応酬をごちゃ混ぜにするんだ?
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