ポク太郎です。
全然違うネタで書いてましたが、その一部分がやたらと長文になってしまったので独立させて投稿します。
シーズン8までの
を含みます。ご注意願います。
古代の諜報機関“密告者の長”ヴァリス
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密告者の長: ヴァリス |
俳優:ヴァリス役俳優コンリース・ヒル | |
“小鳥”と呼ぶ子供らを飴玉で制御し諜報活動させる密告者の長。
ただし力を持たぬ故、権力者には逆らわず。目論見分からぬまま王都内を右往左往。そのためかすごく怪しく疑わしく信用できない存在。 シーズン5、ペントスへ逃亡後告白したのは、ヴァリス=ターガリエン家復興を目指すグループに属す憂国の士。
「ロバート・バラシオン 幼少期にミアの妖術師に突然去勢され盗みで生計。盗んだ手紙=情報に価値があること知り、狂王の小評議会に侵入。上級学匠パイセルが「何故小評議会にいるのか誰も知らない。」と発言してました。 |
ヴァリスの俳優情報
英語 | 日本語 |
Varys | ヴァリス |
Conleth Hill | コンリース・ヒル |
Winner of Laurence Olivier Award | ローレンス・オリヴィエ賞受賞 『Stones in His Pockets』 |
オリジナル英語 | 日本語訳 |
spider | 蜘蛛 |
俳優コンリース・ヒルのSNS・最新情報
発見できず。 仕方ないのでティリオン役ピーター・ディンクレイジがInstagramで発信したコーン・リースヒルの受賞のお知らせ。 |
ヴァリス一人に着目したあらすじ
シーズン1ネタバレあらすじ
何故小評議会メンバーなのか誰も知らないとの噂。
キャトリン、エダードにブラン落下事件の容疑者を教えるリトルフィンガーの密会現場に同席。
初めてエダードとまともな会話をしたのは、ジョン・アリン死亡は毒殺との報告。「エダードを見定めてた。ロバート王は大馬鹿モン。」
その直後にターガリエン家を匿うエッソスの人物と地下で「ドロゴ王急かせろ。」「また王の手が死ねばOK。」などと不穏な密談。
ロバート王が恐れるターガリエン家の生き残りに仕えてるのは死刑囚ジョラー・モーモント。ヴァリスがターガリエン家をスパイさせていました。
ヴァリスはデナーリス妊娠情報をロバート王に伝え、暗殺の段取り。反対するエダードは王の手を辞任してしまいます。
結局再就任を無理強いされ戻りますが、ここでロバート王が猪に突かれ死亡。暗殺中止令を出すエダードに「刺客は放たれました。」と知らん顔。
が、先にジョラーの元へ恩赦の通達が届き暗殺阻止。后を狙われ激怒したカール・ドロゴがウェスタロス侵攻を宣言。結果的にドロゴ王を急がせました。
怪しい怪しい存在のヴァリスでした。
次の大事件はエダード失脚。ヴァリスは暗黒房のエダードに水を差し入れに。
「誰に仕えてる?」との問に「国家。」以前の会話では「エダードを見定めてた。ロバート王は大馬鹿モン。」日和見な行動は「力を持たぬ身だから。」
サンサの慈悲願いに対し「謀反人に対し何と無邪気なかわいさか。が、知恵は幼子の口から。」と誰の味方か分からぬ不明な発言。
結局エダードの敵か味方か不明なまま、エダードにサーセイの条件=謀反画策を認めよと説得。
単なる敵かと思いきや、エダード斬首を止めようとベイラー大聖堂の前でジョフリーに必死に嘆願。
雰囲気からは策士である様子。恒例は、鉄の玉座前でのリトルフィンガーとの脅し合い。「自分は玉座を嫌う数奇な人間。」
怪しい怪しい存在のヴァリスでした。
シーズン2ネタバレあらすじ
王都をまかされたのは王の手代理ティリオン・ラニスター。ヴァリスは、ティリオンが警戒する秘密、娼婦シェイに近付きます。
当のティリオンは情報網の確立。ヴァリス、パイセル、リトルフィンガーに別の情報を渡し、情報を漏らすスパイを炙り出す作戦でした。
ヴァリスは指示通り秘密にし、その間にティリオンの弱みシェイをサンサの侍女として匿いました。ティリオンを味方に付ける策のように。
いわく付きの王位継承が元でこの頃は五王の戦いの最中。ティリオンは迫り来るスタニス・バラシオン戦の準備→決戦→勝利。
その間、ヴァリスがしたことは、
●クァースのデナーリス生存、ドラゴン得た情報
●決戦に向かうティリオンに有益な地図と激励
ヴァリスらしい怪しい行動なし。
発言は「妖術使いメリサンドル率いるスタニス勝利だと恐ろしいことに。去勢されたときの話をその内。」と、ティリオンを激励しました。
戦は王都側勝利。が、ティリオンは味方に襲われ、また、使い捨て。最大評価されたのはタイレル家から援軍を取り付けたリトルフィンガー、ヴァリスのライバルでした。
危機感募るヴァリスは、リトルフィンガーが経営する娼館の娼婦ロスを自身のスパイに。シェイを守り、戦後のティリオンの元へ赴き「しばらく会えない。」
また怪しさがくすぶり出したヴァリスでした。
シーズン3ネタバレあらすじ
戦中サーセイに命令された味方に襲われたティリオンが証拠を得ようとヴァリスを来訪。が、真相は噂だけ。
その機会にヴァリスが去勢されたときの逸話を明かします。
●少年期にミアで売られ、買った妖術師がいきなり去勢。以降魔法を恨むことに。
●盗みで生計を立て、手紙=情報に価値を見出す。
●現在も木箱にその妖術師を閉じ込めてある。
妖術を恨むもっともらしい根拠が出現。真実を話してるように見えます。
対スタニス戦勝利の原動力はタイレル家援軍。その見返りは王家へのマージェリーの輿入れ。つまり、元許婚サンサが不要になったときでした。
そのサンサを王都から連れ出そうと画策するのがリトルフィンガー。
ヴァリスは娼婦ロスを通じ見抜き、潰すための策実行=生き残りサンサが北部掌握の鍵とタイレル家に入れ知恵します。
タイレル家が乗り、ロラス-サンサの婚儀が秘密裏に進行。が、王都脱出を渋りだすサンサの様子からリトルフィンガーが察知→サーセイ、タイウィン公へ。
タイウィン公が激怒→ティリオン-サンサの結婚が決定。ちょうどここで対スターク戦終結。ロブらが双子城で討たれてしまいました。
未成年との結婚に落胆するティリオン、家族の仇なのに亭主になるティリオン。
そのティリオンをよそに、余計な策を仕掛けたヴァリスがここで独断でシェイに手切れ金「シェイが居るとティリオン危険になる。」
勝手な勝手なヴァリスでした。
シーズン4ネタバレあらすじ
シェイが大切で仕方ないティリオンを知るヴァリスは、タイウィン公に知れるのも時間の問題、すぐ逃がせと真剣な表情。
留意すべきは、サーセイにばれる原因となったケンカの元。それは“ヴァリスの手切れ金=ティリオンの差し金”とシェイが思い込んでたこと。
ティリオンの味方のつもりなら凄い大失態。
結局、ジョフリーの婚儀前にティリオンがシェイを断ち切り海外行きの船に。ここで、ジョフリー殺害の大事件→容疑者にされたティリオンが牢獄へ。
話はオベリンも出席する小評議会へ。タイウィン命令「ジョラー・モーモントのスパイ活動を暴露せよ。」ヴァリスは粛々とジョラーを切り捨てました。
遠く離れたエッソスの地では、大スキな女王に追い払われ涙するジョラーの姿がありました。
このように勝手極まりないヴァリスが、小評議会後にオベリンと会話「男女に興味なく別の物に興味。」と、玉座に目線。直後のティリオンの裁判では原告側証人。
また怪しい怪しいヴァリス復活。
ここで断ち切ったシェイが原告側証人ででっち上げ証言→王殺し容疑者ティリオンが切れて決闘裁判→擁護者敗北で死刑判決。
執行を待つティリオンを逃がしたのは兄ジェイミーでした。逃亡の手配は何故かヴァリス。
が、思い詰めるティリオンはタイウィン公の部屋へ寄り道。結果、シェイとタイウィン公を殺害。
ティリオンを木箱に入れ船へ。見届けたヴァリスに聞こえたのは赤の王城からの鐘の音。察したヴァリスは木箱の横に座りました。
シーズン5ネタバレあらすじ
ここでヴァリスが真相。
●ロバート王は国を滅ぼすと考えるグループに所属。
●ターガリエン家復興を目指す立場。
●強者が弱者を虐げない世の中が目的。
●ティリオンの統治能力を女王へ。
これらは過去の行動と全て辻褄の合う説明。なので真実と予想。
真相を知ったティリオンがデナーリスの元へ向かう旅出発。
が、そこはハゲチビコンビ。サーセイ王后によるタイウィン公殺害犯の指名手配のビラが世界中に撒かれる中、ティリオンが言うこと聞かず外出。
行った先の娼館でティリオンが拉致。拉致したのはデナーリスの元を追い払われたジョラー・モーモントでした。
ティリオンの行き先はどの道デナーリス。紆余曲折後にミーリーンに到達。
その後、ミーリーンではハーピーの息子たちによる反乱が続き、主君デナーリスがドラゴンに乗ったまま行方不明の状態でした。
ヴァリスが到着したのは、デナーリス配下が主君不在の状態打破のため役割分担した直後でした。ティリオンは安堵顔。
シーズン6ネタバレあらすじ
すぐさま娼婦ヴァーラを尋問、息子ドムの名前を出しアメとムチで首謀者判明。首謀者はアスタポアとユンカイの親方、ヴォランティスにも協力者が。
女王の相談役となってたティリオンは和平交渉、結果平和が取り戻されたかのように。
ここでデナーリスの威厳を民に知らしめるため赤の祭司。ヴァリスの大嫌いな妖術登場。
赤の祭司は噛み付くヴァリスの過去を言い当て「二流の妖術師に去勢されたのも世のため」とこじつけます。
平穏になったと勘違いするティリオンとヴァリス。ヴァリスは次の策としてどこかへ旅立ちます。
行った先はドーン。ドーンではラニスター憎しなエラリアがクーデター、また、王都ではサーセイによる大爆破でタイレル家が全滅状態でした。
ヴァリスはマーテル家、タイレル家と同盟を結んで帰還。ミーリーンへ帰還したデナーリスの元へ同盟を求めてきたのがグレイジョイ家。
ヴァリスは、ドラゴン、穢れなき軍団、血盟の血ドスラク兵、マーテル家、タイレル家、グレイジョイ家を従えるデナーリスと共にウェスタロスへ進軍。
シーズン7ネタバレあらすじ
●父狂王に仕え、
●ロバート王に仕え、
●ロバート王裏切り、
●以前は兄ヴィセーリス推し。
責められるヴァリスは「自分が使える相手は民衆。」デナーリスとの約束「民を失望させたら影で画策せず伝えること。」
密告者の長として責務を果たすが、憂いはリーチ戦場での出来事。ティリオンの進言聞かず、ターリー家親子を処刑した話。
やはり頭を過ぎるのはデナーリス=狂王の娘。ティリオンと説得術必要と打ち合わせします。
その後、北部の亡者退治に向かうことになったデナーリス陣営。サーセイとの休戦のため久々の王都入り。
サーセイの嘘ではあったものの休戦合意。北部の対亡者戦に向かいます。
シーズン8ネタバレあらすじ
ジョン・スノウは既にデナーリスに誓ってるが、北部はジョン・スノウに忠実。参謀三人ダヴォス、ティリオン、ヴァリスが憂います。
いよいよ対死の軍団との決戦。
直前にサーセイの嘘が発覚しきつく責められるティリオン。が、周囲が庇いまだ女王の手。決戦後に必要とデナーリスが地下墓所への避難を命じます。
ティリオンは男児。スタニスから王都を守った自負があります。が、主君の命令。しぶしぶ女子供と地下墓所に避難。
サンサの言葉は「非常時には役立たずと認めることが英雄的行動。」横には当たり前のように避難所でたたずむヴァリス。威風堂々と起立した英雄でした。
死闘の末、夜の王を倒し死の軍団を成敗。
戦闘後はヴァリスらの活躍の番。参謀たちの憂いはジョンの人望。祝勝会でそれを見るデナーリスの表情に陰り。ヴァリスは見逃しませんでした。
この頃ジョン・スノウ=エイゴン・ターガリエン六世情報が次第に拡散。デナーリスを信用できないサンサがティリオンにまで教えてしまいます。
王都攻めへ向かう船中でティリオンとヴァリスが相談。そこへユーロンの鉄水軍が来襲、レイガルが死、ミッサンディが捕われてしまいました。
王都壊滅を息巻くデナーリスに決死の進言「これは過ち。」が、デナーリスに聞き入れそうな雰囲気は既に無し。
ティリオンとヴァリスが会談。ヴァリスがいよいよデナーリス排除を画策。
降伏勧告に出るが、サーセイは真っ向から拒否。ミッサンディを処刑してしまいました。
既にヴァリスはデナーリス毒殺の動き。そこへジョン・スノウが到着。出迎えたヴァリスはジョンに王座を説得。が、ジョンは固辞。
その様子を見ていたティリオンがデナーリスに報告。
ティリオン、ジョンが見守る中、デナーリスがヴァリスをドラカリス処刑。
ヴァリスの運命的役割→ティリオンの悲劇
運命として綺麗にまとまるヴァリスの人生。その運命を自分の解釈でまとめてみました。
自分の解釈だと、『ゲームオブスローンズ』が酷く残酷なドラマになります。
シェイと世の中を天秤に掛けさせられたティリオンの運命


以前の投稿ですが、この中でティリオンの運命について書きました。
ティリオンが兄ジェイミー以外で最も信頼するヴァリスの目的は良識ある治世。
上の
を思い出して下さい。●ヴァリスのリトルフィンガー潰しが原因でティリオン-サンサの結婚決定。
●それでシェイと怒鳴り合い危険な上、窮地に陥った決定打はヴァリスの勝手な手切れ金。
●それによりサーセイに秘密がばれ、
●シェイ断ち切り、
●シェイが原告側証人ででっち挙げ証言連発し、
●切れて決闘裁判→死刑判決→脱獄→シェイと父殺害。
分かりますでしょうか、この連鎖。
すごく記憶に残りづらいシーン構成ですが、ティリオンが最愛の人物を失い、親殺しとなる根本原因は?
運命的には「ヴァリスはティリオンをデナーリスに導くための存在」と言葉で簡単に表現。
が、実際はズタボロの状態に陥らせ、いやがおうにもそれしかない状態にさせてるてことにお気づきでしょうか。
デナーリスへと導かれたティリオンの運命
うちのサイトでは、このように運命付けております。
概要は、ウェスタロスでは成功続きだったティリオンがデナーリスの元では失策続き。
それでも使い続けられるよう世界有数の名家出身の知識人である必要。が、役割は失策続きにより主君の乱心を促す無能役。
全て光の王の思し召し。
どうなんでしょう『ゲームオブスローンズ』。酷いドラマですわ~。
図々しいヴァリス
注目したのはヴァリスの図々しさ。
策的なものは置いといて、民に仕えると発言するヴァリスは主君に対してでも勝手に行動。何様なんだと感じるものを列挙してみました。
勝手に側近、勝手に同盟
ヴァリスは主君に会ったこともないくせに勝手に側近として随行しています。何なのでしょうか、この図々しさ。
金字塔内に入り込むのはよいとしても、主君不在時に勝手にマーテル家やタイレル家と同盟を結んでよいものなのでしょうか。
確かにグレイジョイ家のヤーラ、シオン姉弟が来た際、デナーリスがティリオンに同盟締結の承認を求めていました。
ヴァリスには当然相談役ティリオンの承認があるはず。が、対面前の主君が居る場所とは別大陸の地で勝手に同盟締結とかあり得るのでしょうか。
ジョラー・モーモントに謝罪なし
上のジョラー・モーモントをアッサリ切り捨てております。
シーズン7で灰燐病を克服したそのジョラー・モーモントがヴァリスの居るドラゴンストーン城に馳せ参じましたが、一切言葉交わさず。
「“力を持たぬ身”にとってはそんなの当たり前」と言わんばかりの態度。
思い起こせばシーズン7といえば、壁北でハウンドvsトアマンドの安っぽい荒くれ対談を実施。あの下らない因縁のぶつけ合いをグダグダやったシーズン。
にもかかわらずヴァリスがジョラーに対して一切発言なし。何なのでしょうか、この図々しさ。
そういえば、シーズン7はジョフリー殺害首謀者判明後、サーセイ-ティリオンの初再会。
勘違い裁判を起こしたサーセイは謝罪でもするのかと思いきや「ミラセア、トメンの死もティリオンのせい。」
何なのでしょうか、この人ら。このドラマを見てると、自分の感覚がおかしいのか?と心配になります。
堂々と地下墓地に避難

に対し、一切不可解な点なしとばかりに地下墓地内でたたずむヴァリス。
ティリオンは去勢されてませんが、シオンはされております。ご存知シオンはラスポス夜の王に突撃し最後の時間を稼ぎました。
が、当たり前のように避難所で待機し続けるヴァリス。
何なのでしょうか、あの図々しさ。
通り名蜘蛛スパイダー浸透させず
ピーター・ベイリッシュという方をご存知でしょうか。はい、リトルフィンガーのことでございます。
大量の人物が居て憶えにくい、そのためにせめて覚えやすく通り名を。不親切極まりない『ゲーム・オブ・スローンズ』において唯一の親切、憶えやすい愛称。
結局、蜘蛛スパイダーなどと書いても誰も分からないくらいに浸透しませんでした。
記憶が定かでありませんが、シーズン1途中以降、蜘蛛なんて字幕見てないと思います。
脇役の癖に何だかんだしっかりと名前を覚えさせるこの存在感。図々しすぎます。
今回は策的なものは記述を控えましたがそれはこちらの投稿でどうぞ。ヴァリスの策は特に分かりづらいです。
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