義務責任の人エダードスターク人物分析|ネッドの苦悩と矛盾を再度考える

分散してたエダードの人物像分析の投稿ネタをまとめ、新規に書き起こしました。

ポク太郎です。

うにゃぁーーーあ。

シーズン1、ネタバレスイッチ内にシーズン7までのネタバレを含みます。


責任の人~エダード・スターク

ゲーム・オブ・スローンズ登場人物|エダード・スターク役俳優ショーン・ビーン。愛称ネッド 忠義と責任の人:
エダード・スターク
愛称ネッド
俳優:エダード役俳優ショーン・ビーン
名家スターク家当主。5人の子供落とし子被後見人ウィンターフェル城で育てる親父さん。

先代の暴君狂王を滅ぼした英雄で、ウェスタロスの守り神ブランドン建設王の末裔。故に、国中から信奉される、人柄、家柄共に七王国屈指の大人物。

「処刑は宣告した者自ら行うのが責任。」子供だけでなく、部下も見習う“責任の人”。

子供ら発声できない従士を虐めたりせず素直に育ち、を尊敬し、の教えはが観察させへ。

誠実で忠義に厚い、現代人が善しとする温厚ファミリースターク家。名誉を重んじる人エダード・スタークが率いる七王国随一の家系。

ショーン・ビーンのキャスト情報

役名俳優名の英語日本語表記

エダード・スタークの俳優情報
英語 日本語
役名 Eddard Stark
Nedd Stark
エダード・スターク
ネッド・スターク
俳優 Sean Bean ショーン・ビーン

ショーン・ビーンSNS情報

ショーン・ビーンの公開、関連情報
Instagram-ショーン・ビーンのアカウントsean_bean_official
ショーン・ビーンのオフィシャルページと言うかエージェントの紹介

エダードでないショーン・ビーンを見るとどうしてもルーク・ブレイシーにソックリと思うてしまいます。

エダード・スターク似顔絵~水平なまぶたと口両脇が特徴

似顔絵で覚えるサイトなのでイラストでお顔の特徴。

が、ショーン・ビーンのお顔の特徴は何度も書いてるので別ページにリンク。

前置きはエダード人物像~義務と名誉の人

エダードは義務と責任、名誉を重んじる人。その人柄は番組中、散々描写されます。

  • 処刑は宣告した者が斬首執行。
  • ロバート王の要請に応えるのが義務。
  • 常に反目するのは誓約破り代表王殺しジェイミー
    ジェ暴君刺しスタークの仇討ちした」→エダ自分の誓い破り正当化に他人利用。」

本サイトではシーズン3、4ネタバレ扱いとしてますが、事前情報である“HBOの”ロバートの反乱詳細はこちら。

エダードスターク家の常識から見たラニスター家が分かります。「ラニスター家=忠義を重んじず実益だけ狙う軽薄な存在」←こう判断するのが義の人エダード・スターク

王の手エダード失脚の原因考察

ロバート王支える=周囲が敵視

エダードは義務と名誉の人。義兄弟ロバートに尽くす義務。

ロバートは暴君狂王を倒した英雄ですが、「面倒は押し付ける」とまで公言する政治に無関心王。やれやれて感じでエダードは受け取りますが、つまりは“王である必要がない人間”。

イギリスがモデルの物語なので、“王”の定義が農耕を主とする日本と同じではないのですが。

つまり、世に対し大義名分がない王ゲーム・オブ・スローンズ登場人物|ロバート・バラシオン役俳優マーク・アディを支えると決心。

そうなると周囲は自分の敵に。極端な例を出すと、地下鉄に化学兵器を撒くテロリストに忠義を尽くす部下←誰も味方せず。

また、ゲームオブスローンズの舞台は、視聴者が“胸糞”と検索するほど道徳観念の無い不潔な世界。当然、ロバートをウィークポイントとして陥れようとする虫多数。

エダードの敗因考察

シーズン1の結末。結局、バラシオン家の正統な相続、スタニスを支持したエダードが負ける結果に。その時の状況は、

各人立場
ゲーム・オブ・スローンズ登場人物|エダード・スターク役俳優ショーン・ビーン。愛称ネッド “誓い”に忠実なだけ。
ゲーム・オブ・スローンズ登場人物|スタニス・バラシオン役俳優スティーヴン・J・ディレイン 相続権を主張するだけ。
ゲーム・オブ・スローンズ登場人物|サーセイ・ラニスター役女優レナ・ヘディ 自分の子供に継がせたいだけ。
ゲーム・オブ・スローンズ登場人物|上級学匠パイセル役俳優ジュリアン・グローヴァー かわいがってくれる方選ぶだけ。
ゲーム・オブ・スローンズ登場人物|ピーター・ベイリッシュ役俳優エイダン・ギレン。通称リトルフィンガー のし上がりやすい環境構築するだけ。
ゲーム・オブ・スローンズ登場人物|密告者の長ヴァリス役俳優コンリース・ヒル (発言上は)戦争起きない方選ぶだけ。
ゲーム・オブ・スローンズ登場人物|王の盾総帥バリスタン・セルミー役俳優イアン・マッケルヒニー 完全中立。王に味方=王位継承の揉め事には無力。
ゲーム・オブ・スローンズ登場人物|レンリー・バラシオン役俳優ゲシン・アンソニー 中途半端な相続権で良政目指すと主張するだけ。

エダード以外を見ると、ヴァリスレンリーならマシに見えますがほぼ虫。エダードの主張も“誓った相手(特に自分にとって)”だからその血と同じ者にてだけ。

番組中、エダードが主役に見えて忠義の人なので一見正しいようにも。が、そもそも“正しい”とは?

血筋がすべてな世界なのでエダード主張に正統性も感じますが、一代だけのバラシオン王家エダードにとっては“巨悪狂王倒した英雄”てのが特大ですが、周囲はそう判断せず。

だから、エダードの頼みの綱は“誓い”と自分の職責だけ。いづれも時代が動くと無力化してしまうもの。

誓いも強制的にさせられるので時代が動くと拘束力にならず。

非名君、一代のみ、単にスターク家にとって狂王倒した戦友てだけのロバート王

もちろん陥れたのはコイツ→ゲースロキャストiconリトルフィンガーですが、その前に、

「大義名分が弱すぎた。」

大義名分持たぬ者支えるなら、見えない敵に襲われることを想定し最初から持ち前の軍事力発動準備が必要でした。

台詞に深い意味持つゲームオブスローンズ

エダードは義務と名誉の人。領主として民を守る義務。ロバート王を支えることは自分の他の義務“民守る”を始め数々の義務と相反すること。

エダードが王都でサーセイに以下を言われました。
「王都征圧の際、(玉座上のジェイミー引き釣り降ろすだけでなくロバートも押し退けて)エダードが王位に就くべきだった。」

主役に見えるので「エダードが望まれてる」「エダードが謙虚すぎる人」と受け取ってしまいましたが、サーセイが“玉座争いは勝つか死ぬかだ”と伝えた表現。

が、これは「ロバートが王=エダードが信念通すのに矛盾生じる事態起きるよ」を表してることにも。

また、賛同されない者を支持=本人は意識せずとも邪魔だと仕掛けてくる虫が必ず存在。

「矛盾生じて苦しむよ。」
「いくら正しくても敵視されるよ。」

難解極まりないゲームオブスローンズの深い意味を感じる台詞。

上記を読み取れないと、ドラマの話掴めないだけでなくリアルの世界でも策謀めぐらす虫どもに蝕まれます。予想できるようになることが処世術の第一歩。

という訳で、さらに深くゲームオブスローンズを楽しんでみましょう。

ジョンの出生の状況知ってエダード大物か悩む

義と責任の人エダードに降りかかった悲劇

ネタバレスイッチ押した方はご存じ。

ジョン・スノウの正体は、王子レイガーリアナ・スタークの正式な結婚により生まれた正統な玉座後継者エイゴン・ターガリエン

知ったのは瀕死の妹リアナに「約束して」と赤子ジョンを託されたエダードだけ。

状況を整理すると、

①大戦争“ロバートの反乱”の根拠ひっくり返る。
②ばれれば妹リアナが悪者に。
③ばれれば甥ジョンロバートに狙われる。
④ばれれば確実に王家擁護側が擁立し息吹き返して再戦争。

加えて事前情報が一つ、

⑤直前にロバートと大喧嘩した理由は“名誉”。※王都虐殺したラニスター家の処遇で大揉め。

台詞「約束して」の意味詳細が公開されないので予想が入りますが、

ジョンの身守るためには行必達。

ロバートの反乱の発端はリアナ失踪ですが、抗議しただけの狂王が根拠なく惨殺したので、一応はその戦争を正当化できます…?

ちょっと怪しいが、何にせよ義と責任の人エダードが選んだのは、

「内緒にする。」

エダードが苦悩して選択した道

採った行動は、
●妻キャトリンにも言わず、ジョン疎外される状況静観。

確定はしないが辻褄合わせて理由を予想すると、

言えばキャトリンにも重圧。一番安全な方法はキャトリンの疎外利用した「ジョンの自発的行」。また、キャトリンに教えて変に罪滅ぼしの意識働き行失敗すれば大事の危険性。

ナイツウォッチの誓い=すべての相続権を放棄。なので誓いさえ成立させてしまえばロバートから狙われる心配も激減。

ジョンを悲惨な目に会わせることになるが、一切相続権持たない落とし子としてしか存在できないジョンに遺産壁の要職を残すこと可能。

壁の要職=実質的にスターク家次男、三男に与える遺産。実力主義を謳ってますが相手は孤児や罪人。教育を受けた貴族が結局重責に付くので実質的な遺産。

本当の義と責任の人はエダードなのか

気になるのは、

義と責任の人が大戦争“ロバートの反乱”の間違いを黙殺していいのか。
キャトリンを想っての内緒でしょうが、キャトリンはそれを喜ぶ人物か。

既に王都で惨殺事件、正そうと暴露すれば戦争継続は明白なので黙殺は仕方なしではあります。

が、大切な妻キャトリンをキリモリし、政治力抜群、危害を加えるよじれた悪魔を独断で拉致する男勝りな女性。自分に頼らなかった亭主に理解を示すでしょうか。

注目してるのはこれ→言い方変えれば「妹リアナとの約束にこだわり、“世の大きな間違いに目を瞑った”、“妻キャトリン信用しなかった&利用した”。」

約束・誓約に忠実なエダードが常に反目するのはこの世界の誓約破り代表王殺しジェイミーの事情を少し書くと、

〇窮地の王都にタイウィンが援軍。
の嘘見抜いたジェイミー進言を狂王が無視し開城→タイウィン裏切り王都征圧。
〇民もタイウィンも全部殺せと命じた狂王ジェイミーが究極の選択=王殺し。

つまり、
ゲーム・オブ・スローンズ登場人物|エダード・スターク役俳優ショーン・ビーン。愛称ネッド小事にこだわり一切スジを通さず周囲も苦悩させたのがエダード
ゲーム・オブ・スローンズ登場人物|ジェイミー・ラニスター役俳優ニコライ・コスター=ワルドー矛盾する誓いを断ち切り一身に責任を被ったのがジェイミー

どちらも究極の選択を迫られた悲劇の人ですが、“義と責任の人”とは?

苦悩し続けた人物を観察した後幸せ者を振り返る

エダードにしてもジェイミーにしてもこの世界のシステムに翻弄され苦悩し続けた人物。ゲームオブスローンズにおいて深く深く考えさせられる善悪判断。

が、これら大事件の真相を追求できる立場にある方々らが存在します→知識の城

ロバートの反乱”は300年王朝が倒れた大事件。王族レイガーが提出した后エリア・マーテルとの離婚届けを黙ってるのは大問題だろう。個人情報保護法制定は21世紀だぞ?

しかも王族の婚姻文書を野人が目にする場所に紛れ込ませるずさんな管理。

学匠見習いサムウェルの宿舎にて、読み書きの練習する野人ジリが見つけました。

エダードから依頼された学匠ルーウィンが裏工作したとか何か事情あるのかな。何にせよ学問に没頭するだけでよいのは気楽なもんです。

もちろん一番気楽なのはただただ怒り狂ってればよいこのお方ゲーム・オブ・スローンズ登場人物|ロバート・バラシオン役俳優マーク・アディや、

・元婚約者レイガーリアナがええ。」
・亭主ロバートがコトの最中に「リアナ……。」
…と悩むこのお方ゲーム・オブ・スローンズ登場人物|サーセイ・ラニスター役女優レナ・ヘディ

この辺りが一番幸せなのかも。

必須の修正なので原作小説『氷と炎の歌』未発刊分を予想

(追記)関連して、原作から修正した理由分析と原作小説『氷と炎の歌』の今後を予想。
●原作「エイゴン・ターガリエンヴァリスらが逃がしたエリア・マーテルの子」。
●ドラマ「エイゴン・ターガリエンジョン・スノウ」。

現執筆時点で原作は未完。エイゴンティリオンの指南を受けストームランド侵攻した段階。

エダードに落とし子”→義の人エダードの唯一の矛盾が後に明かされる真相でサプライズ。

物語の最も重要で貴重なサプライズ要素だし、ジョンの存在を“矛盾”として放置しフェードアウトするのは子供向けのようで安っぽすぎ。

重厚な物語にするためしっかり矛盾回収するには“妻キャトリンにすら隠す”理由が必要なので、そうなると“王家の隠し子”しか。“ロバートの落とし子”などとしても隠す理由にならないので。

なので

「重厚な物語にするには“エイゴン・ターガリエンジョン・スノウ”が必須の修正。」

だから、今後ジョージ・R・R・マーティンさんが小説『氷と炎の歌』未発刊分を出版するのかしないのか不明ですが、出版するなら原作でも同様の修正が必須に。

もちろんHBOと同様復活!が必須になりますが。光の王居ないんだっけ?

離婚成立後の後継者ジョン・スターク・ターガリエンと離婚成立前の後継者エイゴン・マーテル・ターガリエンデナーリスの三つ巴玉座争いへ展開、とか予想してみる。

ブラックファイア家の別パターンみたいな。

ブラックファイア家とは…ゲーム・オブ・スローンズの120年位前、の落とし子デイモンブラックファイア家設立→王位目指し反乱。デイモンは腹違いの弟&正統な王デイロンと同じくターガリエン同士の近親相姦による子。の正式な婚姻相手がデイロンの母親だっただけで生物学的に同一。

記事を書く際、大抵は内部を完成させてから冒頭文。やっと完成!と安心して思い出すのが「まだ冒頭文書いてねぇ。」

そうやっていつもくじかれております。

そういやそこサボっても成立するんでね?と思い立ち、今回は「うにゃぁーーーあ。」とサボってみました。

いかがでしたか?

ゲーム・オブ・スローンズ

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