ポク太郎です。
今回はグレイジョイ家に関するHBOの事前動画に着目します。
グレイジョイ家と言えば『グレイジョイの反乱』を起こした家系。
家の特徴と反乱の経緯を反乱側シオン・グレイジョイ、鎮圧側スタニス・バラシオン、巻き込まれる側ロブ・スタークの3視点で説明されます。
ウェスタロス住民であるはずのアイロンボーンの特異性、ロバート王の治世、ドラマ開始時のシオンの状況が語られます。
事前短編動画で確認するウェスタロスの事件
参照するのはgameofthronesfan94さんの再生リスト中「Game Of Thrones – Season 2 Bluray Extras」。
ここで話題にするのは、『グレイジョイ家』そのもの&信奉する“溺神”についてと独立戦争である『グレイジョイの反乱』に関するもの。
- History and Lore of Westeros – House Greyjoy
- History and Lore of Westeros – The Drowned God
~『“グレイジョイ家”歴史と言い伝え-シオン、ヤーラ談』
~『“溺神”歴史と言い伝え-ヤーラ・グレイジョイ談』
- History and Lore of Westeros – Greyjoy Rebellion – Theon Greyjoy
- History and Lore of Westeros – Greyjoy Rebellion – Stannis Baratheon
- History and Lore of Westeros – Greyjoy Rebellion – Robb Stark
~『“グレイジョイの反乱”歴史と言い伝え-シオン・グレイジョイ談』
~『“グレイジョイの反乱”歴史と言い伝え-スタニス・バラシオン談』
~『“グレイジョイの反乱”歴史と言い伝え-ロブ・スターク談』
鉄諸島出身アイロンボーンの常識と反乱
重要キーワードは“アイロンボーン”
根底にあるのは鉄諸島出身を意味する“アイロンボーン”。
鉄諸島は最初の人々が崇めスターク家が受け継ぐ古い神々昔の神々でもなく、七神正教でもない、“溺神”なる神を信奉する略奪を善しとする海賊地域。
その昔、リヴァーランド一帯とストームランドに迫るまでの地域=島と川の王国を支配したハレン暗黒王が誇り。そのホアレ家はアイロンボーン。ハレンの巨城はその遺産。
300年前の征服王エイゴンに粉砕され代表者変更。そこで選出されたのが現在鉄諸島を支配するグレイジョイ家。
何故グレイジョイ家が選ばれるのか、アイロンボーンとはどういう人らで何故反乱を起こすのか、またシオンが人質となる状況と扱われ方が語られます。
家族、その他メンバー、人物相関などはこちらのページで。
戦闘の舞台となる地名
注目するのは『グレイジョイの反乱』。海上戦なので聞き慣れない地名も少し。
登場する地名は、
- 日没海サンセット・シー…ウェスタロス西の海洋。
- ラニスポート…キャスタリーロック南の港町。
- フェア島…キャスタリーロック北西に浮かぶ小さな島。
- シーガード…双子城南西の海岸線にある町。
- パイク島…鉄諸島内南側の島。本拠地パイク城のある島。
- グレート・ウィック…鉄諸島最大の北西側の島。
- オールド・ウィック…鉄諸島内北側の島。
“グレイジョイ家”逸話・言い伝え
語り手:最後の男児シオン・グレイジョイ![]() ![]() |
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1 |
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北部には名誉、南部には騎士道、鉄諸島には強さがある。我々は自らをアイロンボーンと呼び、七王国中から恐れられる戦士だ。かつてはそうだった。本土の人間とは違い、鉄諸島の最初の人々は“古の神々”に頭を下げなかった。 | |
2 |
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彼らのは溺神。アイロンボーンを治め略奪するよう仕向ける、塩の鋼と歌に名を残させる神だ。その名は敵嵐の神が洗い流せるものではない。我らは自ら王を立て、思い通りに我が土地を耕すため敗戦者を奴隷として使った。 | |
3 |
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美人がいれば襲うことも。それが昔の方法で、その時代は波の音が聞こえる場所ならどこでも支配できた。エイゴンが忠誠を求めて来た時にはハレン暗黒王はトライデント河東まで支配していた。 | |
4 |
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スタークのような他の王は跪くことができたが、ハレンはアイロンボーン。アイロンボーンは叩き付けられなければならない※。ハレンの巨城は彼が持つウェスタロス最大の城で、守備する軍隊が居た。が、エイゴンは包囲しなかった。彼はドラゴンに乗り、ハレンとその息子らを塔内で焼いた。ハレンの反抗によりエイゴンはアイロンボーンを島に押し帰しリヴァーランドをタリー家に与えた。でも彼はアイロンボーンにリーダーを選ばせた。
※アイロンボーンは叩き付けられなければならない…鉄の対価と呼んでるものかも。代償を以って何かを得ること。略奪してるだけの単なる海賊なのに“自らの力、自らのリスクで”とこだわりを持っています。
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5 |
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グレイジョイ家は鉄諸島で最も偉大な家の一つだ。英雄時代からの流れを汲み、伝説のグレイ・キングは、人魚を妻にし、ストームガードと1000年に渡り戦った。溺神の祝福を受けた偉大な王は、海竜ナガスと戦い、その火を自分のものにした。 | |
6 |
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このような伝説から、エイゴン征服後のアイロンボーンを率いる人物に相応しいと我々の祖先ヴィコン・グレイジョイが選ばれた。300年間グレイジョイ家が鉄諸島を統治。我々は自らを鉄諸島の領主、塩と岩の王、海風の息子、パイクの死神と称した。 | |
7 |
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実際のところ我々は奴隷だった。人々が「死者はもはや死せず」と唱えようが、古いやり方は死んだ。ターガリエンがドラゴンを追い墓に入る※までな。我らの父ベイロン・グレイジョイ公は新王ロバート・バラシオンに反旗を翻した。彼は古代の王冠を握り、鉄の艦隊をラニスポートのラニスターに送り、彼らが錨を降ろす前に船を全て燃やした。
※ターガリエンがドラゴンを追い墓に入る…ドラゴンが絶滅し約100年後に狂王が死にました。ロバートに玉座を奪われた最後の王でした。 |
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8 |
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ロバートとエダード・スタークが後に鎮圧。彼らはエイゴン程我々を理解していない。グレイジョイ家の紋章はクラーケンだ。征服には絶対に屈しない。死者はもはや死せず、更に強固になり蘇る。 |
単なる海賊集団グレイジョイ家とアイロンボーン。
略奪=古い方法と言ってるのは正当化してるのか何なのか。そんなもん続かないのはハレン暗黒王のホアレ家が証明済ですが。
結局、本サイトの見方は下で書いた通り、独立心の強い面倒なアイロンボーンを押さえ付ける代表として征服王エイゴンが1つ選ばせた、それがグレイジョイ家。
印象的だったのは、弟君の説明を常に補足するように姉ヤーラが喋り出す部分。
そんなとこまで人物像の表現に使わなくても。
そういう風に聞こえたので、上記日本語はヤーラの主張が少し強調されております。
“溺神”逸話・言い伝え
語り手:跡継ぎ長女ヤーラ・グレイジョイ![]() |
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1 |
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七神は弱さと敗北の神だ。アンダル人が鉄諸島以外を潰した後、最初の人々に優しく付けられたやわな鎖だ。黎明期からアイロンボーンは溺神に従ってきた。溺神は海から火を引き抜き、我々を袋叩きにし、血と歌の中に名前を刻んだ。 | |
2 |
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アンダル人が鉄諸島に上陸した時、彼らは父であり戦士でありよそ者である神を見つけ、母なる乙女や姥を奪い、鍛冶屋を奴隷にした。 | |
3 |
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溺神の祭司は服を着た、海そのものによって武装した溺れた男だ。彼らは最も神聖な儀式を通し溺神に捧げる。我々をより強靭により強くし海から引き上げるよう溺神に祈る。溺神が大昔に与えた教示「死者はもはや死せず」により、アイロンボーンは血戦も荒波も恐れない。 | |
4 |
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アイロンボーンが倒れると、溺神が強いオスマン?を求め、人魚を使い神々の水の広間での饗宴のため連れて行ったと言う。しかし、死してもアイロンボーンは戦士だ。我々は嵐の神と戦った。嵐の神は雲の上に城を持ち、アイロンボーンに暴風を送り、もちろん船も破壊する神だ。
※嵐の神…嵐の王国を襲った嵐の神と同一のものかは不明。似たような存在が双方の伝説内で考えられてたのかも。
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5 |
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私の伝説の祖先グレイキングは千年に渡り嵐の神と戦ったと言われる。溺神の助けを借り大海竜ナーガを制しその骨を自分の家に使った。彼の死後、嵐の神はこの恐ろしい敵の記憶を洗い流そうとするが、今日まで彼の歌が我らのホールに鳴り響いている。 | |
6 |
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我々を抑え付け改宗させるため鉄諸島に初めて襲ったアンダル人が嵐の神だった。確かにヤツらは我々の王を征服し殺した。だがやがてヤツらは海岸のため氏族を捨て、溺れた男たちのため太った司祭を捨てた。アンダル人は征服者として来たが結局溺れてしまった。 | |
7 |
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“海のアイロンボーン”。神が我らを作ったように、我らに教えたように海に帰させるのだ。我らは嵐の神の暴風や波を恐れない。でもお前らは恐れるべきだ。それらがお前らの元へ我らを連れて行くからだ。 |
ウェスタロスに元々居た最初の人々が信奉したのは森の子らも崇拝した古い神々。が、最初の人々であるにもかかわらず独自の溺神を信奉したのが鉄諸島。
その後、6,000年前のアンダル人来襲以降、ウェスタロスに広まったのが七神正教。
動画内で“アンダル人に上陸された”と言ってるのは恐らくその6,000年前のこと。結局鉄諸島を治めきれず撤退、または、土着したようです。
この溺神に誇りを持ち、死者となり何も恐れず略奪行為を正当化。それがアイロンボーン。
次以降の動画内で語られますが、他の地方からは異常な崇拝と見られてるようです。
HBOの“グレイジョイの反乱”~シオン視点
語り手:シオン・グレイジョイ![]() |
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1 |
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エイゴンとドラゴンがハレン暗黒王とその息子全員をハレンの巨城で焼いた時、船の影を恐れた我々の長い時代は終わった。七王国内での略奪者や流血をエイゴンは許さなかった。ハレンが死に我々の帝国とそれを築いた古いやり方も死んだが、彼の死せる者が死ぬことはない。 | |
2 |
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ロバート・バラシオンが戴冠した6年後、私の父ベイロン・グレイジョイは古代の儀式を復活させようとした。彼は鉄諸島の独立を宣言し、自らその王となった。日没海サンセット・シーを制覇するため、鉄水軍をラニスポートに送り、停泊中のラニスターの船を燃やした。 | |
3 |
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これが破滅の元だった。長兄ロドリックは本土を守るために作られた町シーガード※への正面攻撃を指揮した。城壁下での激しい戦闘の末、彼はジェイソン・ラニスター公に殺され、部下は敗北した。
※シーガード…鉄諸島東方、双子城の南の海岸線に位置するウェスタロスの町。
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4 |
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その頃、スタニス・バラシオンはロバートの船団をウェスタロス周囲に配備していた。何かで鉄水軍を罠にかけ粉砕。我々は全部の島で打撃を与えたが、ロバートの勝利は確定した。スタニス・バラシオンは鉄諸島最大の島グレート・ウィック※を攻略し、バリスタン・セルミー自身がオールド・ウィック※を制圧したという。
※グレート・ウィック…鉄諸島内北西側の大きな島。
※オールド・ウィック…鉄諸島内北側の島。 |
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5 |
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ロバートとエダード・スターク公は、パイク島への本拠地攻撃を指揮した。彼らはロードスポットの町※を壊滅させた後、ロバートは我が家の拠点にすべての怒りを向けた。彼らは城壁を突破するが、最初に突破したのは栄光に飢えたウェスタロスの全小貴族を従えた、ふざけた炎の剣を持つミアのソロスだった。
※ロードスポットの町…恐らくパイク城までの通り道にある町。
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兄マーロンは頭上に塔を倒されて死んだ。そして今、私は父の唯一生存する息子となり、島の相続人となった。父は敗北を悟りロバートに譲った。賢明だった。さもなくば城石を一石一石取り除かれ我が城が崩されてた。父は言った「膝を曲げて死んだ者はいない」、「釘を打った者は刃を手に復活する」。彼は足が固まろうが跪いたまま死なない。 | |
7 |
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現状ロバートは、父が土地を保持し、鉄諸島の領主、塩と岩の王、海風の息子、パイクの死神としての地位を保つことを許した。代償として、彼の最後の息子で後継者は名誉ある客としてウィンターフェル城に送られた。私はスタークのテーブルで食事をしスタークの子供らと遊ぶ。もし再び父が反乱を起こしたら、エダード・スターク公は剣を取り、私の首を撥ねる。それが彼の義務だ。 |
分かることは「17年前のロバートの反乱を制したロバートが戴冠した6年後にグレイジョイの反乱が勃発」。
戦争がそれぞれ何年続いたのか分からないので不明な部分も。大戦争ロバートの反乱が2年位続いたと思えばよいのかな?ドラマ内でそれぞれ“17年前”“9年前”と明言されてるので、
| 2年後
☆15年前:ロバートの反乱決着
| 6年後
★9年前:グレイジョイの反乱勃発
こんな感じかな。
次項以降の動画で父ベイロンが跪く様子が説明されてますが、シオンはそこを何だかぼかした言い方で切り抜けております。
ここでは、シオンらしい「都合の悪い事実は隠す」演出と思われる、とこじつけておきます。
HBOの“グレイジョイの反乱”~スタニス視点
語り手:スタニス・バラシオン![]() |
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1 |
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ロバートは我らの命を賭け鉄の玉座を勝ち取ったが、鉄の玉座に飽きていた。彼は正義にも支配にも興味がなかった。女やワインでなければ、彼は何の役にも立たなかった。頑固者王の手ジョン・アリンがいなければロバートが持つ王位への挑戦はもっと早く始まっていた。 | |
2 |
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鉄諸島には裏切りが付きものだ。彼らは強さだけを尊重し、七神とは別物の名誉を持つ。6年後、統治者ベイロン・グレイジョイ公はロバート王がウェスタロス緒名家の支持を得てないことに注目した。 | |
3 |
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ベイロン公は鉄諸島の独立を宣言し、鉄水軍をラニスポートに派遣。タイウィン・ラニスター公が注意を怠り、アイロンボーンは停泊中の彼の船を燃やした。ベイロン公と彼の死神らは日没海を支配した。ロバートは私に彼の義父タイウィン※の尻拭いを命じた。
※義父タイウィン…ロバート王の后サーセイの父親なので。
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ロバートの怒りの下に私は安堵を感じた。彼でも理解できる戦争だった。彼はベイロン公をレイガーのように叩き潰すだろう。私はロバートの艦隊をウェスタロスの鉄諸島に向け出航させた。私はフェア島※の鉄水軍に罠を仕掛けた。船乗りとしても戦士としてもアイロンボーンは無類の強さを誇るが、彼らは兵士でない。規律も戦略も団結力もない。彼らは戦場で自分の栄光のためだけに戦う。
※フェア島…キャスタリーロック北西に浮かぶ島。
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彼らの長船は落雷に備えただけの海岸襲撃用だ。船長が突進してきて私は大型戦艦で彼らの長船を粉砕した。アイロンボーンの強さはその破壊した船にある。私はロバートの勝利を確信した。 | |
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ベイロンの期待とは裏腹に、鉄諸島侵攻に必要な兵と攻城兵器の輸送が可能になり、ロバートはその両方を大量に保持していた。ロバートがこれほど戦争に真剣なのを見たことがない。彼を殺そうとした敵は、次の日には倒れた旗の下で宴会をされていたからだ。 | |
7 |
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鉄の玉座に対抗した反乱で、ロバートが支配を固める以上のことをベイロン公が提供した。ロバートが鉄諸島に来たとき、彼はウェスタロスの総力を結集した。王の盾バリスタン・セルミー公はオールド・ウィック※への攻撃を指揮し、私は鉄諸島最大のグレート・ウィック※を制圧した。しかし、ロバートは自分とエダード公の都合で、グレイジョイ家にパイクの座をそのまま許した。
※グレート・ウィック…鉄諸島内北西側の大きな島。
※オールド・ウィック…鉄諸島内北側の島。 |
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8 |
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ロバートは後にこの戦争の血生臭さを自慢し、ベイロン公が跪かなければ島を砕いて波に沈めてたと語る。しかし、もし私が攻撃を指揮していたらベイロンの網は剣の下に折りたたまれてた※だろう。私は忘れないし、許さない。彼の時代も来るだろう、他の全員の時代も来るだろう。
※ベイロンの網は剣の下に折りたたまれてた…意味が不明だが、文脈から考えるに「殺してた」と言う意味。多分。
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アイロンボーンに対しても兄ロバート王に対しても、スタニスはまぁこんな感じ。厳格なお人でございます。
分かることは、
○ロバート王は当然政治そっちのけ。
○鉄諸島は服従などせず、戦闘は強いが戦争は弱い粗暴な船乗り。
○戦闘時のロバート王はやはり強い。
○スタニスから見るとロバート王に王の資格無し。
引っ掛かったのは“義父タイウィン”との記述。
書いてる最中、常に小遣い貰ってる兄ロバートをバカにして“義父”と揶揄してんだと思い込み、ロバート王の義父=后サーセイの父親、つまり正解てことにずっと気付かずにいました。
HBOの“グレイジョイの反乱”~ロブ・スターク視点
語り手:ロブ・スターク![]() |
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1 |
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暗い風、暗い言葉。使い鴉が父エダード・スターク公を別の戦争に呼びに来た時、私はまだ子供だった。ベイロン・グレイジョイが鉄諸島で蜂起し、停泊中のラニスターの艦隊を焼き払った。 | |
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ロバート・バラシオン王はまた旧友が必要となった。母キャトリンは、ロバートにまた亭主を連れ去られることを喜ばなかった。6年前、彼は狂王に対する父と兄の復讐のため彼女と離れた。でも今は、彼には自分の息子、娘、前回の戦争時から、彼女のでない語られない息子で私の兄弟ジョン・スノウが居る。が、彼女は父と結婚した時“彼女は北部と結婚した”と理解した。我々は名誉と義務を古の神々として持ち続けている。時が来て、父は王国に平和と秩序を取り戻すため南へ向かった。 | |
3 |
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父はいつも私に鉄諸島は奇妙で危険な場所だと言っていた。鉄諸島の人々は古い神々も七神も信じず全労働を軽蔑した。彼らの祖先は西海岸を荒らし、強姦し、奴隷にし、火を放った。この歌は今でもアイロンボーンの集会で鳴り響く。他すべての場所で寝ない子供らにもささやいている。
※8千年前からウェスタロス西海岸を荒らし回るのが鉄諸島人ホアレ家で、300年前には悪名高きハレン・ホアレ暗黒王が内陸リヴァーランドまで支配したとか。アイロンボーンが子供にも誇るのがその略奪支配。北部から見れば異常者文化。
ホアレ家が征服王エイゴンに絶滅させられ代理の代表者として選ばれたのが伝説のグレイキング末裔の家系。なのでグレイジョイ家主体の野望戦争はこのグレイジョイの反乱が歴史上初めて。 |
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おそらくベイロン公は、ウェスタロスが対狂王戦から癒えておらず、彼の先祖が嘲笑した古代のように分断されたままと思ったのだろう。ロバートの海軍はフェア島※で誇り高き鉄水軍を打ち破り彼を正した。ロバートと私の父は、パイク城で塔を倒し、城壁を破り彼を正した。
※フェア島…キャスタリーロック北西に浮かぶ島。
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父はその戦いについて話したがらなかったが、他の男たちから起きたことを知った。ミアのソロスは炎の剣を持って最初に突破、そのすぐ後には熊の島のジョラー・モーモント、後に恥じることになる騎士の称号を得た父の旗手だ。それと、七王国の隅々の領主らだった。一日中、城内のあらゆる通路で彼らは肩を並べて戦った。父は先祖伝来の剣アイス、ロバート王はウォーハンマーを持ち、斧を振り回すアイロンボーンの大軍と戦った。最後にベイロン公は跪いた。 | |
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ロバート王は寛大にもベイロン公の地位と城の保持を認めた。平和の代償は慣例だった。バカな反乱で生き残ったベイロン唯一の息子が、将来の反逆に対する人質として連れ去られた。父は自らその子を引き取ることを志願した。シオン・グレイジョイを後継者として返す際、彼の父とは異なる、鉄諸島に名誉と義務をもたらす男になると私は思う。母の嫌な予感は的中し、父はまた別の子を連れて戻った。 | |
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シオンは私らと食事をし、私らと遊び、私らとケンカした。かつて父とロバート・バラシオンとの間の偉大な絆は、狂王に対抗し王国を統合し彼の罪に鉄槌をもたらした。今、別の怪物が鉄の玉座に座る。別の死が私の家族にもたらされた。シオンは殺された父の被後見人だ。私は殺された父の息子だ。血による結束でなく、父とロバートのように血の中の結束だ。我々は兄弟だ。
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また、戦争による家族への影響も。ロバートの反乱時にはジョン・スノウ、グレイジョイの反乱時にはシオン・グレイジョイがスターク家の新しい子供に。キャトリンは災難と捉えてる模様。
最後にロブのシオンに対する認識「血による結束でなく、父とロバートのように血の中の結束だ。我々は兄弟だ。」
自分とシオンの関係を、尊敬する父エダードとロバート王の関係に重ねています。親友として認識していることが分かります。
HBOキャストのナレーションによる事前動画。
超重要人物シオンの序盤の行動を理解するため、本来なら超重要であるはずのグレイジョイ家歴史。なんだけど、貧相すぎ&単なる海賊だからか興味沸かず。
しかも、調べたところで行動の要因がハッキリこれだ!と理解できるわけでない難しい存在であります。
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