ポク太郎です。
海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』をまだ見ぬ未視聴者のために、再度大元情報から振り返る資料。
今回の注目はリーチ。最も肥沃で優雅に暮らす南部地方です。ドラマの時代はタイレル家が統治しますが、その祖はガードナー家。庭師王ガース・グリーンハンド・雑士がキーワード。
最も肥沃な優雅な南部リーチ地方
〇History and Lore The Reach – Margaery Tyrell
南部リーチ~肥沃なリッチ地域
南部というよりウェスタロス大陸南西部。ドラマの時代のタイレル家はリーチ領主・南部総督。
最も肥沃で、最強の陸軍・最大の海軍が存在し、王家を常に支える大富豪が点在します。
ウェスタロス最富豪は金鉱を有した岩の王国のラニスター家ですが、鉱山と異なり永久に枯渇しない農作物的な富を有するのはリーチです。
南部リーチ~映像特典動画
語り手:マージェリー・タイレル![]() |
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“リーチ”はまさにふさわしい名だ。我々はテーブル上であなたに手を差し伸べる。七王国中最も肥沃な地として、特に反乱軍が他の畑を焼き払って以来、我々は国を養う穀物や果物のほとんどを栽培している。ありがたいことに、タイレル家は王室への義務を果たし、飢餓から王都を守るためにここに居る。全ての畑と同様リーチにも雑草が生えるが、そんな名付けはまずない。歌い手は我らの頭を騎士道精神と宮廷愛で満たす。男子を戦わせ女子を気絶させる綿毛だ。ああ、曲はマンダー川を楽しく船で下るのに非常に良く合う。それらは国民に喜びを与え、王土に調和をもたらす。
マンダー川…王都からリーチ西端まで流れるウェスタロス最長の大河。王都ってそんな標高あるのかな。
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でもタイレル家の台頭が何かを証明するなら、美徳と名誉が地位を保つことが必要だ。また、注意しないとそこは墓だ。ラニスター家、スターク家、アリン家とは異なり、我らは自身が王ではなかった。ガードナー家が夜明けの時代からリーチを統治し、我らはその雑士だった。彼らが既に裕福な領土をより裕福にするため戦争する間、我らは彼らのハイガーデン城を管理した。
夜明けの時代からリーチを統治し…夜明けの時代とは…最初の人々が侵入し森の子らと戦争してた1.2万年前。ガードナー家の祖ガース・グリーンハンドは8000年前の“英雄時代”の人なのでこれはマージェリーの誇張表現。
ガードナー家…綴りはそのまんまGerdener=庭師。原作で“ガードナー家”とカナ振りされてるのでここではそれを踏襲しておきます。 我らはその雑士だった……雑用兵士ではなくその城の運営を預かる執事のような。“城主の手”とでもいうべき立場。それでもリーチの名家の中ではタイレル家が最も低い地位だったとのこと。 |
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しかしその後、エイゴン・ターガリエンがドラゴンを連れて上陸した。なぜガードナー王が彼に挑んだのかは誰も分からない。花を育てる人物が炎を吐く化け物を育てる人物に注意すべきなのは明白だ。全く彼の考えではなかったのかも知れない。もしかすると籠城を決め込めば他の六王への面目を失うと誰かが耳元でささやいたのかも知れない。残るのは歴史だ。最後のガードナー王は体と共に顔も失い、雑士のハーラン・タイレルはすぐにハイガーデン城をエイゴンに引き渡した。ハーランもほとんどの男と同様、鎧と剣は強く打ち付け合うものだと思い込み育ち、幸運なことに彼の妻はもっと良識があったと祖母は断言するが。いずれにせよ、ハーランの賢明さの見返りとして、エイゴンはタイレル家をリーチ領主、南部総督に宣言し、より威厳を持つ他の家系全部を追い越した。
300年前の征服戦争時の話。フィールド・オブ・ファイアでガードナー王とその後継者らが焼死しガードナー家は断絶しました。
妻はもっと良識があったと祖母は断言する…祖母とは豪傑BBAオレナ・タイレルのこと。男はボンクラなので妻がそうさせたのだと根拠無く言い張っているようです。(そんな話聞いたことありませんし。) |
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アンダル人が来る前から王だったハイタワー家、本拠地はウェスタロス最古の都市でオールドタウンと呼ぶ。裕福で、誇り高く、孤独なハイタワー家は何十年も偉大な灯台から降りようとしなかった。その名の通り“ハイタワー”だ。フロレント家はガードナー家と実際に血の繋がりがあった。彼らはハイガーデン城に対する古代からの権利に関し時々不平を言う。また、彼らの娘がスタニス・バラシオンと結婚した今、ウェスタロス全体に対する権利についてもだ。どうやら旗をキツネにしてもキツネの知恵が伝わる訳ではないようだ。ターリー家は今でもリーチに最高の兵士を与える。もしエイゴンが彼らを領主に指名していたら、リーチは餓死するまで世界最大の軍事キャンプになっていた。それが農民全員を徴兵する代償だ。でもエイゴンは我々を選んだ。
アンダル人が来る前から王だった…アンダル人来襲は6000年前。8000年前の庭師王ガース・グリーンハンドがリーチ支配を完遂する前からハイタワー王国が存在してたはずなので、この動画の間違いかも。
実際に血の繋がりがあった…他の特典映像動画ではフロレント家だけでなくリーチ全域の名家はほぼガードナー家からの派生と紹介されています。庭師王ガース・グリーンハンドの偉業は大量の子孫を作ったことなので。 彼らの娘がスタニス・バラシオンと結婚…スタニスの妻セリース・バラシオンのこと。 最高の兵士を与える…ターリー家とはナイツウォッチの臆病者サムウェル・ターリーの実家。このような軍事家系なので臆病な長男は廃嫡され壁送りになりました。因みに臆病者サムウェルの母親メリッサは上記セリースのいとこ。 |
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数世紀後、彼の子孫であるエイリスが反乱に会った際、リーチは忠誠を保った。ほぼ、だが。たとえロバート到着前のほとんどの戦闘を行ったのが父の前衛だったとしても、この戦争でロバートに唯一の敗北を与えたのは父のメイスだ。アシュフォードの戦いの後、我々はロバートの本拠地であるストームズエンド城を包囲した。残念なことに落城後に王の救助へ散開する前に戦争が終わった。新王ロバートは寛容だった。我らの犯罪は処刑一つなく無視された。形式上は。ロバートの新しい王の手ジョン・アリンが請求書を持参し、うちの家族は驚いた。リーチはウェスターランドに次ぐ富を有するが、ロバートは入手できる限りの富を費やすつもりだった。我らは彼が欲しがる金を渡し、その後彼が我らの穀物や果物やワインを欲しがると、彼らの言い値で与えた。
17年前のロバートの反乱時の話。狂王と呼ばれる暴君エイリスに対しロバートが反乱を起こし玉座を奪いました。
ほとんどの戦闘を行ったのが父の前衛だった…最強の陸軍を指揮するのは武人ランディル・ターリー。サムウェルを廃嫡にした父親。 |
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今、ウェスタロスのほとんどは灰と化した。残りは軍隊だけだ。スターク家がよく言うように「冬来たる」だ。王都以外の連合体には収穫も無い。でも恐れる必要はない。リーチは常に豊かだ。タイレル家は、私たちがかつてそうであった良き雑士のように、収穫を管理し、七王国を飢餓から守る。ガードナー家に聞いてみるといい。 |
ハーランの先見の明を受け継ぐマージェリー説明
ちょっと他の特典映像と矛盾が点在するマージェリーの説明でした。
○庭師王ガース・ガードナーは8000年前の英雄時代の人。
○6000年前のアンダル人来襲前からハイタワー王国が存在。
リーチの各名家が挙げられていますが、抜けてるのは大富豪レッドワイン家。豪傑BBAオレナ・タイレルの実家です。

マンダー川河口の盾の島とウェスタロス南西のアーバー島を与り、大量のワイン生産を誇る名家。そのワインの安全輸送のために大規模な海軍を保有します。大金持ちだそう。
もう一つの補足はハイタワー家。
その本拠地オールドタウンにあるのは知識の城シタデルと七神正教教団本部。全国の城に学匠を派遣し始めたのは8000年前の古代から、アンダル人が持ち込んだ七神正教は6000年前から。
つまり、知識・精神の総本山がウェスタロス最古の街オールドタウンであり、それを作ったのがハイタワー家です。大金持ちだそう。
『ゲーム・オブ・スローンズ』時代はリーチ領主がタイレル家なので目立ちませんが、ハイタワー家は壁を監督するスターク家並に威厳のある家系。
スピンオフ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』ではほぼ主役家系。
300年前の先祖ハーラン・タイレルの先見の明を受け継いだマージェリー。
ドラマ中では泣き言ばかりの花の騎士ロラス・タイレルの尻をひっぱたく有能な妹でした。また、父親メイス・タイレル
はお人好しの世間知らず。
タイレル家と言えば常にこの二人が指揮を執っていました。
タリー家といい、『ゲーム・オブ・スローンズ』では男性が全部ボンクラ。何か制作陣の意図があるのでしょうか。
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