ゲーム・オブ・スローンズの毒薬~絞殺薬・ライスの涙・長い別れ・マンティコアの毒

ポク太郎です。

海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』をまだ見ぬ未視聴者のために、再度大元情報から振り返る資料。

今回の注目はファンタジーな毒薬。知識の城で薬学を学んだオベリン・マーテルがその製法や特徴・使い所を説明します。

シーズン4のメディアに収録された映像特典です。


ゲーム・オブ・スローンズのファンタジーな毒薬

HBOドラマのブルーレイメディアにのみ収録された以下の映像特典を参照します。
History and Lore Poisons – Oberyn Martell

毒薬で有名なのはライスとアッシャイ

テーマは毒薬なので地図は必要ないが、圧倒的にエッソス産地の物が多いので参考までに。

ゲームオブスローンズ地図-略してゲースロGOTマップ-エッソス大陸の都市、城名、地名、勢力図-地理を予備知識事前情報として

毒~映像特典動画

History and Lore – Poisons – Oberyn Martell
語り手:オベリン・マーテルゲーム・オブ・スローンズ登場人物|赤い毒蛇オベリン・マーテル役俳優ペドロ・パスカル
1

Any man who calls a poison a woman’s weapon is a traitor to his fellow men. A dagger, arrow, axe. These are the arms of passion. But poison is cold, calculating. Poison is the thought that wakes you in the morning and lulls you to sleep at night. You watch your victim die a thousand times before you ever offer him that fateful taste. Is a man’s hate so inferior to a woman’s that they are to be denied such a weapon?

引用:HBO『Game of Thrones』Blue-Ray映像特典 Youtubeによる自動字幕

毒を“女の武器”と呼ぶ男は仲間への裏切り者だ。短剣、矢、斧。これらは情熱の武器だ。だが毒は冷たく計算高い。毒は朝目覚め夜眠りに誘うまで思案する作戦だ。その運命の味を与える前に犠牲者が何千回と死ぬのを考えるんだ。男の恨みは女の恨みより小さい故、その武器を否定するのか?
2

When I was a boy of sixteen, a great lord caught me with his mistress. He should have been honored. Instead, the fat old fool challenged me to a duel. Thanks to my age and status, only to first blood. But his mistress and his wife warned me which of my parts he intended to draw first blood from. He was strong and fierce but slow. I cut him quickly, and the duel ended with honor satisfied. Then, his wounds festered, and he died. Ever since, men have called me the Red Viper, a name that never fails to draw a laugh from me. As if a single serpent was all he knew of venom.

引用:HBO『Game of Thrones』Blue-Ray映像特典 Youtubeによる自動字幕

私が16歳の少年のとき、ある偉大な領主が愛人と寝てる私を見た。彼は名誉と受け取るべきだったが、そうでなく太り老いたマヌケのくせに決闘を挑んだ。私は年齢と体のおかげで一撃を与えた。彼がどこを狙うかを彼の愛人と妻は私に警告したが。彼は強くて獰猛だがノロマだった。私は素早く彼を切りつけ決闘は名誉ある形で終わった。彼の傷は化膿し死んだ。それ以来、人は私を“赤い毒蛇”と呼ぶ。聞くと必ず笑ってしまう。毒が蛇だけのものであるかのようだからだ。
3

Essence of nightshade is the gentlest of poisons. A drop dissolved into wine will slow a pounding heart and stop a hand from shaking. Three drops will grant a night of deep and dreamless sleep. Ten drops, and you will have a sleep that does not end. Basilisk blood. It will give cooked meat a savory smell, but if eaten, it produces violent madness, in beasts as well as men. A mouse will attack a lion after a taste of basilisk’s blood. But to a man who loves his art, is not passion a form of madness? Widow’s blood forces a man’s bladder and bowels to fail. He drowns in his own poisons, a slow and painful death. It has earned its name many times, I am sure.

引用:HBO『Game of Thrones』Blue-Ray映像特典 Youtubeによる自動字幕

ナス科の植物のエキスは最も穏やかな毒だ。ワインに一滴溶かすと心臓の鼓動が遅くなり手の震えが止まる。三滴で一晩中夢を見ない深い眠りが得られる。十滴で終わりのない眠りが得られる。バジリスクの血。調理した肉に香ばしい匂いを与えるが、食すと獣にも人間にも激しい狂気を引き起こす。バジリスクの血を味わったネズミはライオンを襲う。芸術を愛する者にとっては情熱は狂気の一種だと思うがな。未亡人の血は男の膀胱と腸を機能不全に陥れる。男は自分の毒に溺れゆっくりと苦痛に満ちた死を迎える。この毒は幾度となくその名を得たに違いない。

ナス科の植物のエキス夜の陰りのことと思われ。王都を攻められたサーセイが次男トメンに飲ませようとしてたもの。タイウィンに悪態ついた孫ジョフリーが晩飯抜きの刑で飲まされたもの。
4

The Tears of Lys, a rare and costly poison. Clear, tasteless, and odorless. Dissolved in wine or water, it eats at a man’s bowels. He dies in agony, which will not appear unusual if the victim is old or sickly — the favorite tool of impatient heirs. Across the world, on certain islands of the Jade Sea, grows a certain plant. The leaves must be aged and soaked in a wash of limes, sugar water, and certain rare spices from the Summer Isles. Afterward, the potion must be thickened with ash and allowed to crystallize. The process is slow and difficult, the necessaries costly and hard to acquire. The Alchemists of Lys know the way of it, and the Faceless Men of Braavos and the maesters.

引用:HBO『Game of Thrones』Blue-Ray映像特典 Youtubeによる自動字幕

ライスの涙は希少で高価な毒だ。透明で味も匂いもない。ワインや水に溶かすと腸を蝕む。苦しみながら死ぬが被害者が年老り・病弱なら珍しいことではない。相続を焦る客お気に入りの手段だ。翡翠海のある島々には世界中でそこにしかないある植物が生育する。葉を熟成させ、ライム、砂糖水、夏諸島の希少なスパイスに浸さなければいけない。その後、薬は灰で濃縮し結晶化させないといけない。このプロセスは時間が掛かり、困難で、必要品は高価で入手困難だ。ライスの錬金術師、ブレーヴォスの顔のない男たち、学匠らはその方法を知る。

ライスの涙ジョン・アリン暗殺に使われたとヴァリスが発言。非常に高価とのこと。ライスとはエッソス大陸南西の島上にある世界一の娼館街。
5

Dissolved in wine, it makes the muscles of a man’s throat clench tighter than any fist. The victim’s face turns as purple as the little crystal seed from which his death was grown, and so we call it, the strangler.

引用:HBO『Game of Thrones』Blue-Ray映像特典 Youtubeによる自動字幕

ワインに溶かすと、喉の筋肉がどんな拳よりもきつく締め付けられる。犠牲者の顔は死をもたらす小結晶の種と同じ紫色に変わる。そのためそれは絞殺薬と呼ばれる。

絞殺薬メリサンドルドラゴンストーン城の学匠クレッセンに飲まされても平気だった薬。

ジョフリー王暗殺に使用されたもの。
6

Which of these vials would I take from its shelf, you may ask? None. To kill a man at his table or in his bed bores me. To toil for hours over a boiling pot, measuring and stirring, bores me. How life begins is always entertaining, and my kind must make sure its end is worth our wait.

引用:HBO『Game of Thrones』Blue-Ray映像特典 Youtubeによる自動字幕

棚からどの小瓶を取り出すかと聞くか?どれも取らない。食卓やベッドで殺すのはツマラン。沸騰した鍋の上で何時間も計量したりかき混ぜたりもツマラン。命の始まりがどれだけ面白いことか。私のような人間は待つ価値があるその最期を確かめねば気が済まない。

※何を言わんとしてるか分からず。毒を肯定してんのか否定してんのすらも分からず。槍に毒を塗るオベリンが毒なんか使わんよと言ってるようにも。

出てこなかったゲーム・オブ・スローンズの毒薬

知識の城で薬について学んだオベリン。説明があったのは夜の陰りバジリスクの血未亡人の血ライスの涙絞殺薬

他に登場したのはトリカブトの毒、マンティコアの毒長い別れ。それぞれどこだったか覚えてますか?

ゲーム・オブ・スローンズ』の毒薬
トリカブトの毒

盗んだ手紙を見られたアリアに依頼されジャクェン・フ=ガーエイモリー・ローチ殺害時に使用。
マンティコアの毒

決闘裁判でマウンテンと対峙したオベリンが槍に塗ってた。
因みにマンティコアとはシーズン2デナーリスを襲ったサソリのことらしい。人面ライオンのことかと思てましたわ。
長い別れ

ラニスターを恨むエラリア・サンドミラセア殺害に使用。その前にタイエニーブロンに使い解毒剤渡され助かったヤツ。遥か東方アッシャイから取り寄せたとか何とか。

他、名称不明な毒薬もたくさん。初期シーズンだけでもロバート王を酩酊状態にしたワインに入れたもの、デナーリス暗殺を狙ったワイン売りなどなど。

シーズン8まで通して見ると、毒を仕込まれる機会が一番多いのはやはりデナーリスね。まさに女王の風格。

古代の暗殺といえばやはり毒。ファンタジーな毒薬もたくさん創作し、『ゲーム・オブ・スローンズ』の世界観を構築しております。すごい量の空想だよな。

GRRMさんゲーム・オブ・スローンズ制作陣似顔絵|原作者ジョージ・R・R・マーティン/Original author George.R.R.Martinが空想の中に生きた時間を感じます。

ロード・オブ・ザ・リング』のJ・R・R・トールキンさんといい、近所や学校に居たら“単なる変なヤツ”なんですがね。

ゲーム・オブ・スローンズ

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