ポク太郎です。
架空の大陸に1万年の歴史を創作した『ゲーム・オブ・スローンズ』。
よく分からん七王国の紀元、その世界観、“口伝伝承”を理由に都合よく“不明”とする歴史ファンタジー。
“百の王国が存在した”とされるウェスタロスですが、七王国として成立するまでの変遷を年表のように整理してみます。
現在の七王国の元となる大家の祖先~英雄時代まで
原作者曰く「だから不正確です。」
12,000年前~
1万2000年前に侵入し森の子ら、巨人族と戦争、英雄時代の伝説を作ったのが青銅器を用いる最初の人々。
現在飛び石状態でエッソスと繋がるステップストーンはそれまで“ドーンの腕”と呼ばれる陸続き→そこからウェスタロスへ侵入。戦闘の末、殲滅まで望まなかった最初の人々が森の子らと和平協定。
ウェスタロス大陸に初めて人類が居住することになりました。
8,000年前~
森の子らと和平を結んだ最初の人々が世を作り始め、英雄時代へと移り変わります。
この時代に100年間冬が続いたとされる“長い夜”が存在し、ホワイトウォーカー来襲→北限へ追い返すという大事件が起きました。
①ブランドン建設王 | 森の子ら、巨人族の力を借り壁を建造。 ナイツウォッチ創設。 ウィンターフェル城建造し、初代北の王。 |
②ガース・ガードナー | 伝説の庭師。肥沃な大地を求めリーチへ。 ハイガーデン城建造し多数の子孫。 |
③ラン利発王 | キャスタリーロックをキャスタリー家から騙し取る。 その後子孫がラニスター家として岩の王へ。 |
④デュラン・ゴッズグリーフ | 神の娘を娶り人間に。怒った神が嵐を起こし何度も城を破壊。 その嵐に耐え打ち勝った城ストームズエンド城を建造。 嵐の王の家系デュランドン家創設。 |
⑤グレイ・キング | 鉄諸島統一。 伝説の海竜ナーガ倒し、人魚を娶る。 グレイ・キングの息子らが“キングス・ムートKingsmoot”なる選王会議で王を選ぶ風習を確立。 |
この英雄時代から存在する家系が⑥北部の嫌われ者ボルトン家、⑦最後の炉端城アンバー家、⑧熊の島モーモント家、➈後にハレン暗黒王輩出するホアレ家、⑩知識の城のハイタワー家。
⑦⑧北部平定を目指すスターク家にアンバー家なども合流、地峡ネックの王と戦争・娘を娶り地峡併合、レスリングの試合でホアレ家を鉄諸島へ追い返しモーモント家に統治権。
➈ホアレ家は熊の島~アーバー島までウェスタロス西海岸沿岸部を席巻。でもスターク家やラニスター家、ガードナー家が中央集権化→何千年掛けて鉄諸島に追い返される。
⑩ハイタワー家はオールドタウンをウェスタロス最大の街にし、メイスターズ騎士団を全国に学匠として派遣。知識の城シタデルが世界最大の学問所に。後にガードナー家のリーチ王国が吸収。
混血だらけになったウェスタロス~アンダル人来襲
その後6,000年前にペントス付近アンダロスの地から文字・鉄文化を持つアンダル人が狭い海→アリンの谷間へ侵入。地峡以南の地域を蹂躙・征服、以北は要塞ケイリンで北の王が撃退。
ここからは伝わった文字による記録。でもそれは勝者側が自分の都合に合わせて行った記録。
原作者曰く「だから不正確です。」

6,000年前~
最も蹂躙されたのは侵入口ヴェイル。征服した側はアリン家→アリンの谷間と呼ばれるように。ティリオンを襲い金に釣られた蛮族月の兄弟族、画犬族、石烏族などが蹂躙された先住民。

当然ウェスタロス西部への到達には時間が掛かり、その間に岩の王国やリーチ王国がアンダル人と婚姻し懐柔→東部にできたアンダル人国家を逆に撃退するなんてことも。
4,000年前~
長期間各地で戦争・服従結婚を繰り返した結果、アンダル人との混血だらけとなり“アンダル人来襲”とは捉えられなく。
因みにアンダル人が鉄諸島に到達したのはこの頃。攻め込んだものの結果土着し、鉄諸島も混血だらけに。
1,000年前~
1,300年前~1,000年前の時期は上で名前が挙がる大きなのが目立つだけで、七王国でなく小国が多数乱立してた時代。
これ以降に組織化・中央集権化し、周囲の小国を飲み込み七王国へとまとまっていくらしい。
当然国境では小競り合い北部vsヴェイル、リーチvsドーンなど。
一つ大きなのはエッソス大陸の大河ロイン川周辺から渡来してきたロイン人。女王戦士ナイメリアが古代ヴァリリア帝国のドラゴンに勝てないことを悟り民族ごと避難しました。
ナイメリアはモース・マーテルと結婚し、ドーン征服戦争に尽力→マーテル家がドーン全域を初支配しドーン公国へ。
700年前~
700年位前になっても相変わらずはボルトン家。何度も何度もスターク家が鎮圧→領地没収し北の王の弟カーリン・スタークに。
カーのスターク家=分家カースターク家誕生。領地はカーの保持する地=カーホールド。
この辺りで嵐の王デュランドン家がリヴァーランドを征服しやっと七つの王国へ。
600~300年前
七つの王国に集約された後の出来事は以下表。
600年前 | トライデント河の支流グリーンフォーク上に双子城の建造を始めたフレイ家が登場。 |
500年前 | エッソス古代ヴァリリア帝国の貴族ターガリエン家がブラックウォーター湾内のドラゴンストーン城へ移住。直後に古代ヴァリリア帝国滅亡。 |
360年前 | ホアレ家が鉄諸島から再来襲。今度は神の目にまで到達するほどリヴァーランド内陸まで侵入→ハレンの巨城建設着手。 |
300年前
ここで有名な征服戦争。ドラゴンストーン城で力を蓄えたターガリエン家がハレンの巨城完成日に攻め込みドラゴンで粉砕。
各地を降伏させ、その2年後にエイゴン征服年として紀元年(これ以前の暦はBC、これ以降はAC)が定められました。
七王国は解体され、ターガリエン家が統一王となることに。
征服戦争|初代征服王、ヴィセーニャ、レイニスの戦闘の軌跡
コッチではあー言い伝えられ、アッチではこー言い伝えられる。理由付けは“口伝伝承だから”。更には文字での記録は“勝者側の記録だから不正確”。
例えば初代北の王とされるブランドン建設王。
別の言い伝えでは“長き夜終焉直後のボルトン王を服従させた後、徐々に支配力を強め、やがてスターク家が北の王という称号を手に入れることになる。”とあったり。
人類史なんて原作者の言う通り全部不正確。だから確かに事実っぽい作り方。
その事実っぽい創作の歴史でリアル感を出すのが『ゲーム・オブ・スローンズ』。
でも前日譚『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』で主人公扱いであろうレイニラ王女。調べると分かりますが弟、息子、孫の名前が全部同名“エイゴン”。
いくらなんでもそれは事実ではあり得ないだろう。ねぇちょっとジョージ・R・R・マーティンさん?
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