ポク太郎です。
完結してしまった『ゲーム・オブ・スローンズ』。後に続くのはスピンオフ前日譚。気になってはニュースを見たりしています。
スターク家は登場するがラニスター家はしない等、ポツポツと情報が。
登場するのか不明で気になるのがラニスター家創始者と言われるラン利発王。気になったので調べてみました。
一部
を含みます。
伝説の詐欺師ラン利発王
たくさんある伝説
ラン利発王には、それぞれが矛盾するたくさんの伝説が存在。当然原作者が色んな話作っただけだと思いますが。
視聴者によく知られるのは、恐らくトリックスター天才詐欺師。武力を使わずにキャスタリー家からロック城を騙し取ったという話。
大抵は、キャスタリーロックにあったとされる秘密のトンネルを使って策を仕掛ける逸話が多いようです。
亜種がたくさんあり、
●キャスタリー家の兄弟一人の部屋から宝を盗み喧嘩の原因を植え付け、後継者が居なくなるまで潰し合いさせた。
●トンネルからネズミや害虫をはびこらせ、ダメ押しでライオンを侵入させ、キャスタリー家を城から逃亡させた。
★城に忍び込みランの統治を許すに十分な数の落とし子を、キャスタリー家の娘との間に作った。
最後の★印のは、(恐らく小説の)ティリオンお気に入りの伝説だそうです。
ペテン師ではない説も存在。ラン利発王は、キャスタリー家の娘が単に後継者不在で招き入れた城内の兵士だった説。
これもたくさん亜種があり、
●ランが継承権の低い娘と結婚し、各宮殿で力を得たり他の継承者排除のための陰謀に知恵を絞った。
などなど。
出自は不明らしい
アンダル人冒険家など明らかに間違いと思われるもの以外は、何者かが判明する逸話は存在しないようです。
ただし、アンダル人来襲前であることは確定的なので、最初の人々説が有力。
かなり不正確、というかかなり不明ですが、ゲームオブスローンズの世界の歴史をサラッと。
原始 12000年前 ~ |
森の子らの住むウェスタロスに最初の人々侵入、戦争、講和。 |
英雄時代 12000年前 ~ 10000年前 (※) |
ブランドン建設王、初代嵐の王が登場。 (ラン利発王登場?) |
長い夜 10000年前 (※) |
スターク家の婆やがブランに100年位冬だった話をしましたが、この時期のことでしょうか。 (ラン利発王登場?) |
七王国の形成期 10000年前 ~ 8000年前 (※) |
七王国が形成されていく時代。 |
アンダル人来襲 6000年前 |
エッソスから鉄文化を持つアンダル人が侵入。 |
七王国時代 6000年前 ~ 300年前 |
エッソスから逃れたロイン人がドーンに王国、ハレン暗黒王の祖父が島と川の王国征服、など。 |
ターガリエン来襲 300年前 |
征服王エイゴンがドラゴンストーン城を拠点として攻撃。 |
(ラン利発王登場?)としましたが、いづれの伝説内にも英雄時代、長い夜の前なのか後なのかが明言されてないそうです。(タイウィンは英雄時代だと言い張ってる模様。)
Wikiでは、
明言なしはブランドン建設王らとは別の時代であることをほのめかす、とありますが、どうとでもなるようにただ決めてないだけと邪推します。
“王”であると自称してない
全ての伝説で共通してるのは、自ら王を名乗ってないこと。ここは後の岩の王国ですが、キャスタリー家も岩の王を名乗ってなかったようです。
日本での常識は弥生時代に貧富の差が誕生→支配者登場。
こちらの物語では、ロック城などと城を所有してる位なので、当然貧富の差ありで王様の概念があったものかと。
なので、単に王位を主張しなかっただけと捉えるのが普通かなと思います。
後に自らを王と呼び始めたのがラニスター家。
ラン利発王の素質はどこへ受け継がれたのか
リアルな世界でも不明な太古の時代を設定し、どんな矛盾した逸話を作ろうが好きなように理由付けができる都合のいい物語でございます。
このブログはそんな都合のよいゲームオブスローンズについて書いてるブログ。
という訳で都合がよくなるよう適当にラン利発王の伝説を採用します。
採用したのは、上★印で示したティリオンお気に入りの伝説。
誰かを連想します。
皆さんも大スキな、
当然サーセイはラン利発王の子孫の子孫の子孫なので生物学的に別人。なので当然異なる素質も存在。
ランは詐欺師的な人物像を作られながらも、利発王とまで呼ばれる伝説の英雄。
ラン利発王が王位を主張しなかったのは確定らしいので、異なるのはそこ。サーセイといえば自己顕示力の塊。
ラン利発王の素質を受け継ぎながらも、サーセイは“利発”とは呼ばれません。
この世界では、歴史に名を残す人物には、
●ラン利発王=Lann the Clever
●エイゴン征服王=Aegon the Conqueror
などの異名が付けられます。
もしサーセイに異名が与えられるとすれば、
Cersei the Suicide
邪魔だったのは自己顕示欲なのでしょうか。
どうとでもこじつけられる伝説上の人物ラン利発王を作り、矛盾も多々設定し何だかんだと物語に現実味。
まさに利発なゲームオブスローンズ製作陣。
私は一枚っぺらの文章を書いてるだけの立場ですが、“話を作る”という点では同じ。
この都合の良い事象をとことん利用する姿勢は見習いたいと思います。
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