ポク太郎です。
話題作の出現スピードより速く映画を見続けると困ること。
海外ドラマは時間掛かるし単発の映画でって時の選択法は「俳優さん繋がりで探す」。
選んだのは『ゲーム・オブ・スローンズ』の赤の祭司役メリサンドル演じた女優カリス・ファン・ハウテン。
カリス・ファン・ハウテンがオランダ映画祭金の子牛賞最優秀女優をゲットした『ブラックブック』。
若かりしカリス・ファン・ハウテンを求めて
カリス・ファン・ハウテンは1976年生まれの44歳。『ゲーム・オブ・スローンズ』で初登場したのが2014年位なので、計算しておおよそ38歳。
この『ブラックブック』が2006年。つまり30歳くらい。
画像検索で現在を見ると結構変貌。が、『ブラックブック』~『ゲーム・オブ・スローンズ』ではほぼ変化なし。特にゲースロではメイクきっついでしょうし。
大して変わってないので似顔絵はなし。メリサンドルそのままです。
カリス・ファン・ハウテンのwikiを確認すると、父が映画研究家、母がテレビ局重役。ついでに妹も女優さんな映画一家。
これが妹さんイェルカ・ファン・ハウテン/Jelka van Houten。全然違います。
また、この『ブラックブック』内でのカリス・ファン・ハウテンの歌がサントラ発売。これが“歌手”としても紹介される理由。
意味合い的にはジャッキー映画の定番ヒロインアニタ・ムイのような。あの方は香港を代表する歌手だそう。気になる方は「唇を奪う前に」で検索。
ナチスだけではないユダヤ人の敵
何の話?と分からなくなりますが、本ページはアニタ・ムイではなくカリス・ファン・ハウテン『ブラックブック』の話。
『ブラックブック』は“事実”と謳ってはおりませんが“事実に着想を得た物語”と紹介されています。オランダ映画史上最高の制作費だったそうです。
舞台は1944年、第二次大戦で敗戦色が濃くなってきたドイツ軍ナチス占領下のオランダ。
主人公はカリス・ファン・ハウテン演じるユダヤ人女性ラヘル・シュタイン。家族全員を奪われたラヘルがレジスタンスの女スパイとして暗躍する物語。
偽装名はエリス・デ・フリース。上下共に金髪に染めナチ高官に接近します。
が、敵も一枚岩でなく大尉と中尉が対立。大尉に取り入るエリスがハメられ裏切り者の烙印を押されたり。
混乱させられながらも最終的にエリスが真相究明。真相を暴く鍵が弁護士スマールの黒い手帳ブラックブック。
あらすじだとネタバレになるので人物紹介
一応スパイ映画なのであらすじ書くと単なる
に。ただ日本人に馴染みのないユダヤ、ドイツ系の名前で憶えづらし。字幕の名称が分からないと話、策略に付いてけないので人物紹介だけここに。
1 | エリス・デ・フリース | 主人公のユダヤ人女性。本名はラヘル・シュタイン。 |
2 | 弁護士スマール | 逃亡準備に入ったエリスが最初に資金を受け取りに行った法律家。 |
3 | ヘルベン・カイパース | レジスタンスのリーダー。息子もメンバー。映画『タイタニック』の元フィアンセがその息子ティムを演じる。 |
4 | 医者ハンス・アッカーマンス | レジスタンスに居る医者。医者であることを隠そうとする方。 |
5 | ファン・ハイン | 最初の逃亡時にエリスを手引きした方。 |
6 | ナチ情報部大尉 ムンツェ |
エリスが潜入するナチ高官。切手収集家。 |
7 | ナチ情報部中尉 フランケン |
ピアノ好きな歌好き。 |
8 | ロニー | エリスと同じくナチにすり寄った売女。スパイではないがエリスの窮地を救う。 |
感想~言語道断な人種差別だが思い浮かぶ別の面
現在生きてる人間なら頭っから「人種差別=悪」。特に、主人公カリス・ファン・ハウテンがユダヤ人として迫害される映画視聴時なら尚更、
勧善懲悪で捉えられれば楽だが、ナチの高官ムンツェは明らかに非迫害者。ユダヤ人迫害を始めとする人種差別がいかに意味不明かをエリスと二人で証明します。
この映画は“諸悪の根源=ヒトラー”ではなく、ヒトラーを隠れ蓑に、立身出世、蓄財を狙う者が主題。ばれないよう戦後の逃亡計画を計る周到な連中も。
なぜそうなるのか。ユダヤ人とは商売が上手くどちらかと言えば富裕層。つまり金持ってるから。
ヒトラーが迫害に至った理由は“ユダヤ人=薄汚い拝金種”。
戦争時に生まれてなかったポク爺のような干乾びたジジイでも「ヒトラー=歴史上の悪人」と植え付けられています。
歴史は勝者が作るしホントのとこは不明ですが、「ヒトラー=悪人」はアウシュビッツの強制収容所など現存するものにも裏付けられます。
だからまぁ定説、というか、イギリスの王子が卍マークの付いた服←これに抗議する方を“異常者”とは見ません。これは配慮不足では…と判断する立場。
この映画を鑑賞すると、ナチの話なのにヒトラーではなくその下の人民がどう動いたのかがすごく印象に残ります。
ドイツは第一次大戦も敗戦国。ハイパーインフレで紙屑となる紙幣をモノに交換するため、全国民がリヤカーを引いてる写真はよく目にします。
そんな時代に出てきたのがヒトラー。
映画の中はその配下、てか、それを支えその下で暗躍した無名の将校が悪役。なので、一般人である自分の立場に置き換えて捉えることができる物語。
ここでちょっと想像。
日本の今現在とは、終身雇用破綻、年金破綻、スーパー高齢化社会で色々破綻目前。
世界ではウィルス蔓延、工作的扇動なのかBLM暴動、一般家庭に送られてくるのは正体不明の種、…etc。
国内の閉塞感に加え、陰謀でも明らかになり“何とか事変”なるものが起きればいつ戦争になっても不思議でない状態。
そんな中、
〇お祭り騒ぎで交通違反取り締まり件数を帳尻合わせする腐敗警察。
〇ODA受けつつ生物兵器開発に勤しむ国に投資呼びかけるバブル依存症銀行。
〇移民政策始め何故か政治的な主張する己の都合ゴリ押し経団連。
〇日本をぶっ壊す首相に取り入り本当にぶっ壊した奴隷商人材派遣会社。
〇仏門に仕えながらアマゾン坊主派遣にケチ付ける無税ナマクラ坊主。
「資本主義は崩壊する」などと言われてます。富は押さえられてるのであるとすれば革命など。
もし上記にヒトラー的鉄槌を下す勢力が現れたとして、その勢力に一般民は反抗するのでしょうか…?
アウシュビッツは論外ですが、第二次世界大戦直前のユダヤ人てどうだったんでしょう。日本国内の具体例で置き換えるとそういう状況に陥るケースが想像できないでもありません。
不安定な世界情勢ですが、いざ降り掛かったらどうしましょう。平和ボケ代表ポク太郎。全くもって自分の行動に自信がありません。
右往左往してるだけってのが一番似合ってますが。
そもそも映画とはSFやアニメや作り話的なのが後発のはず。こういった実録映画が元々の本流なのかもしれません。
ポク爺はスピルバーグ全盛世代。だからよく見るのが空想、宇宙、スパイアクション。実話を元にした実録映画は慣れてないこともあり何だかんだ考えさせられます。
以前見たナオミ・ワッツ主演の実録映画『フェア・ゲーム』もね。
「フーザけんなコラ!」となること必至。日本が一人前の国ではないと痛感する話。仕方ないとは思うが盲従した外務大臣→川口順子。
この映画は“常識”となる位もっと知られるべきと思います。
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