ポク太郎です。
懐かしドラマ『大草原の小さな家/Little House on the Prairie』。
腕力に頼ることはあるもすべてにおいて聖人チャールズ・インガルスとその娘らや町の人を描いた道徳的長編物語。
現代のドラマに慣れると非常に生ぬるく退屈ではありますが、全シリーズ揃えて鑑賞するとこれがなかなか入り込んでしまう逸作。
誰もが知る古い古いドラマだし、長編過ぎてどうせ記憶に残らないと思うのでシリーズ全体の
含みます。
地図で確認するミネソタ州ウォルナット・グローブ
場所はアメリカ合衆国中央北部のミネソタ州。北縁はカナダとの国境。
Googleマップを見るとローラ・インガルス・ワイルダー・ミュージアムやネリーズ・カフェが見えます。
ドラマ内で登場する地名は東方に隣町スリーピー・アイ、更に東に都市マンケイト、州都ミネアポリス。最大都市は南東イリノイ州シカゴ。
ただし、これらは番組内で表示された地図と位置関係がかなり異なります。番組内の地図ではスリーピー・アイはマンケイトの南でした。アメリカ特有の大規模な区画整理の影響かも。
Googleマップ内には見つかりませんが、シーズン5でチャールズが支配人として働いてたスタンディッシュ氏のダコタ・ホテルがあるのは西ダコタ州のウィノカ。
因みにドラマ開始前のパイロット版2時間スペシャルでは、お父さん、お母さんの故郷である東ウィスコンシン州山奥から旅立ち、結構南南東カンザス州で生活を始めました。かなりの大移動。
その後、主舞台であるミネソタ州のウォルナット・グローブに流れ着き定住決心→ドラマのシーズン1スタート。
つまり、
『大草原の小さな家』の舞台はミネソタ州主舞台、すぐ南アイオワ州盲学校、西ダコタ州S5盲学校、結構南カンザス州パイロット、五大湖南西ウィスコンシン州両親故郷、五大湖南イリノイ州ジョンの大学。
教養が足りないので知らなかったが、原住民であるアメリカインディアンも含め結構北の方で生活してたのね。
ウォルナット・グローブの中心部地図
卵を買い取ってくれる場所、キャンディーが手に入る場所はこの中心部“町”にしかありません。
ローラのお家は上記中心部から矢印方面へ5㎞程。ハンソン製材所横の道を通って学校へ突入します。キューピッドの木はその付近と思われます。
① | 教会兼学校 | 正面に設置された鐘は子供らが町中からかき集めたバケツなどの卑金属でジョーンズおじさんが作ったもの。教会向かって左手、オルソン商店までの広場が運動場代わり。距離に結構違和感ありますが、父兄参加行事・子供の集会場所として②オルソン商店裏手の森がよく使われます。 |
② | オルソン商店 | 看板はOLESON’S MACHANTILE。 本番組の悪役ハリエット・オルソン ![]() ![]() |
③ | ハンソン製材所 | 看板はHANSON’S BUILDING SUPPLIES LUMBER/HARDWEREだったが後に→HANSON’S RUMBER Co.。何故綴りが変わるのかね。 水車が目印。でも水力じゃあんなパワー出ないので建物正面のテーブルソーはどう考えても電動式丸ノコ。 ハンソンさん ![]() |
④ | 郵便局 | 看板はWALNUT GROVE POST OFFICE。 局員は後にエドワーズさんと結婚するグレイス ![]() |
⑤ | 診療所 | ウォルナット・グローブの町医者ベイカー医師![]() |
⑥ | 銀行 | スプレイグさんが運営した銀行。場所はハンソン製材所向かい。銀行入口はオルソン商店入口が見える方向。 因みに運命の人アルマンゾ ![]() |
⑦ | エドワーズの小屋 | ハンソン製材所の裏手の細道沿いにエドワーズさん![]() ![]() ![]() |
⑧ | ネリーズレストランホテル | 看板はNELLIES’S RESTRANT HOTEL。オルソン家のネリー学校卒業に合わせ、結婚相手探しのためにハリエットが準備したレストラン。上階はホテルとして経営、後に電話交換所を階段下に設置。 結局ネリー ![]() |
➈ | 氷蔵 | オルソン商店が所有する氷蔵。この町には警察署・裁判所がなく、司法は巡回判事にお任せ。その判事来訪までの留置所としてよく使われます。後にオルソン家の養子となるナンシー![]() |
インガルス家が住む小さな家の間取り
ベッドは二人セットで使用するのがデフォ。チャールズ&キャロライン、メアリー&ローラ
。
“音を遮る扉”が無い足元と真上で子供が寝てるこの家で、長男チャールズJr、四女グレイスが生まれました。外泊の余裕があるとも思えないので仕込みもこの家だったはず。
この狭い家に、更にはチャールズの親を住まわせようとしておりました。どっちかって言うと客間として使ってた小屋の方が快適そうな。増築と言ったって台所が精一杯でしたし。
納屋も、当初は一段高い部分に藁が敷いてあっただけですが、いつの間にか1部屋分確保した感じの構造に。チャールズ自身で増築でもしたのかな。
こちらに似顔絵で懐かしむ登場人物紹介の投稿をアップしました。
関係ないがこの番組内の貨幣価値を予測
ライフルが$15、ストーブが$7、既製品の洋服が$1.5前後、他ローラやメアリーのお駄賃から想像するに$1=約1万円相当か。なので1セント=100円。
ちょっとキャンディや卵の値段が高くなるがおおよそそんな感覚。
発見した砂金が$130程度。つまりあのゴールドラッシュの旅で100万円以上のまとまったお金はゲットできたっぽい。
因みにチャールズ・インガルスの刻印“C・I”入りテーブルの販売価格は$12.5。ニトリより高額。結構高級品として売れてた模様。
シーズンが進むと所得倍増計画でもあったのかインフレが進みます。セントポールまでの汽車賃$50とか。運賃が50万円は高すぎなので恐らくインフレ後。
分かりづらいDVD販売構成も説明しとく
シリーズ全部 | レンタル | コンプリートBOX | バリューパック | 新バリューパック |
パイロット 『旅立ち』 |
無 | 収録 | 収録 | |
S1 | 有 | 収録 | ||
S2 | 有 | 収録 | ||
S3 | 有 | 収録 | ||
S4 | 有 | 収録 | ||
S5 | 有 | 収録 | ||
S6 | 有 | 収録 | ||
S7 | 有 | 収録 | ||
S8 | 有 | 収録 | ||
S9 | 無 | 収録 | 収録 | |
特別版 『きのうの日々』 『この愛すべき子ら』 『最後の別れ』 |
無 | 収録 | 収録 |
凄く分かりにくいが、大きく分けて、
- パイロット版…ウォルナット・グローブに辿り着く前段階の2時間スペシャル『旅立ち』。
- S1~8…1シーズン22~24話で構成された長編。
- S9…シーズン9扱いで成長後のローラが主役の『新・大草原の小さな家』全22話。
- 特別版…S9終了後に視聴者の要望に応えて作られた3本の最終回2時間スペシャル。
レンタルされてるのは2番のS1~8だけ。
1&4番の2時間スペシャル4本は以下「特別版 バリューパック」に収録。アルバート含めたインガルス家全員が家の前に写るやつ。
3番のシーズン9扱い『新・大草原の小さな家』収録の商品名は「新・大草原の小さな家 バリューパック」。成長したローラとアルマンゾの写真が目印ピンク色背景。
1~4番のパイロット、S1~8、S9、特別編全部入りは以下コンプリートBOX。
Amazonの売れ筋を見るとダブって購入してる方が結構居る模様。もったいないのでよく調べてから買ってね。
『大草原の小さな家』の年代設定は1880年頃、つまり19世紀。番組内で話題にされますがまだ女性には選挙権すら無く、電力・水道系インフラも存在しない時代。
若者は絶句するかもですが、今現在これを書いてる爺が住む家だって1965年頃にやっと水道。
ボットン便所てヤツさ。
人間は20~30年で次の世代→記憶が世代間リセットされるのでとんでもなく大昔に感じますが、虫すら侵入不能な密閉度の家屋内のベッドで化学繊維に包まれて寝るなんてつい最近のこと。
それ知ってる爺ですら「こう解決できないのか?」と思い浮かべながら見てしまうことになりますが、材料入手の難易度も見て取れるので発明家気取りで想像しても必ず壁にぶち当たります。
「スプリンクラー作ろうにもホース無ーんだもん。」
さすがに古い作品なので、ぼやけた映像や毎回異なるカラーバランスで見づらいのは否めず。
が、いくら知識を得た21世紀の未来人でもどうにもできないと思い知ることで、当時の苦労がそのまま視聴者に伝わることに。
“流通網から外れてて困難”てだけの現代劇『北の国から』とはまた異なる絶望感を味わえます。※既に“現代劇”ですらなくなってはいますが。
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