ポク太郎です。
ニュースになる話題に対し、そーいえば言いたいことあんだよなと思い付くも、
→ネタ不足でやっぱ書くか
そーやって話題が過ぎた後投稿するので、一切見向きもされないブログを運営しております。
重い腰を上げて取り上げるネタは「ゲーム基板の著作権」。TBSのテレビ放送に対して行ったゲーム開発会社副社長のツイートに関してです。
ゲーム会社アリカ副社長のツイートが話題
経緯は、TBSがとあるゲーム喫茶店を取材し放送→でも映ったのは海賊版→ゲーム会社副社長が“海賊版映すのか”と指摘→ゲーム好きが多いネット上で結構論争に。
映ってたのは80年代に席巻した古き良きレトロゲームの違法海賊版。これ書いてる爺も大好きなピコンピコン時代のゲームです。
上記リンク先リアルライブの記事に一点間違いがあるので種類を整理。今回映った海賊版は3番と思われます。
1 | 当時のデッドコピー | 知的財産権の概念が希薄だった当時、コピー業者が人気ゲームのコピー基板を製造し売りさばいたもの。タイトー『インベーダー』が恐らく最大被害。 |
2 | 当時の改造版 | 当時のコピー業者がオリジナルに多少の手を加え、少しゲーム性を変更して販売したもの。下で紹介する『スーパーギャラクシアン』や『ニューパックX』など。 |
3 | N in 1基板 | 記憶容量が日進月歩なコンピュータ関連なので、多少の期間後に複数のゲームを1つのゲーム基板で実現し、切り替えて遊べるようにした海賊版。中国・東南アジアでの主流。ファミコンのカセットなどにも多数存在。 |
4 | エミュレータ基板 | 時代が進みクロック周波数数百MHzで動くパソコンが登場→電気回路でなくパソコン上のプログラムで演算しゲーム基板と同じ動きを実現するもの。“エミュレータ”そのものは大昔から開発・デバッグ用技術として存在しなんら違法性はないが、ゲームの“プログラムデータ”を勝手に利用するのは著作権侵害。
※ネット黎明期95年位?から“ゲーム博物館”としてエミュレータを作成し歴史保存する動きが世界的に発生。次々壊れてく古き良きゲーム基板、そのプロテクト手法、バージョン違い、海賊版も含めたすべての記録として。そのプログラムを低俗なコピー業者が勝手に商用転用したパソコン基板が“エミュレータ基板”。特に最近は手の平サイズパソコンラズベリーパイや何ならアンドロイドスマホでも実現可能なので。 |
インターネットの世界では上手に表現する方が居て、その表現を借りると爺の立場は以下。
145. Posted by 2023年04月29日 10:25
この程度の事で騒ぐなよみたいなやつ多いけど、知ってる人間の感覚としては、例えばここの店ではメインとは別に漫画の読み放題サービスをやってるんですよと紹介されて、タブレットに漫画村のブックマーク貼ってあるのを見せられたようなものだからな引用:痛いニュース
論点は公共の電波で海賊版をオリジナルとして放送するのか。
「公共の電波与るのに調査怠慢」「そんなん分かるのキモオタだけ」「店が悪い」「喫茶店経営者が分かる訳ない」「納入業者が悪者」と何だかんだ発散していきます。
ここでは上記を起点として著作権にまつわる不思議な現象を話題にします。
昔から陥るゲームの著作権に関する不思議な感覚
バッシングされない海賊版販売
自宅でゲームセンターの機械そのものを動かす環境を作り、それで遊んでたマニア。
そんなマニアが出入りする“中古基板屋”とは、流行りが過ぎ商材に使えないゲーム基板を業者から引き取り、個人であるマニア向けに販売するお店。
昔から感じてた不思議な感覚とはその中古基板屋内での話。そこでは当然のように黎明期のコピー品を販売しておりますが、
違和感すら感じず、何がおかしいの?と順序立てて説明されるまで気付かないレベル。明らかに靴・バッグなどの偽ブランド販売店に対する感覚とは異なります。
てか、特に近所の駄菓子屋シバタ商店軒先のアップライト筐体でしか見たこと無い改造版であれば“よくぞ見つけた!”て賞賛する感じ。
何故コピー品を販売する業者“中古基板屋”を自分が賞賛してんの?という不思議な感覚に陥っていました。
当時の著作権の概念
この当時から著作権に対する法律の存在はよく知られていました。
田舎町の住宅街、近所にある何とかエンタープライズてお店。子供の小遣い目当てにゲームのプレイ料金をせしめる職にあぶれた夫婦←当時の子供目線。
子供にとっては身近な存在なので耳に入るのは「あのお店の人が逮捕されたらしい。」恐らくファミコンなどの家庭用ゲーム機を商用利用してチクられた、みたいなのが逮捕要因。
著作権にうるさくて有名な会社社長の名言は以下。こんな事ほざいてた人間が被害受ける側になった途端手の平返ししたと歴史に記録される恥ずかしい事例です。
池上通信機の開発した『ドンキーコング』のハードウェアだけ買い取り、全部奪い取った会社の著作権概念でした。
更に不思議な現在進行のゲーム著作権
前項で挙げた当時の著作権概念は子供時代が懐かしくて振り返っただけ。本日5月5日はこどおじの日だし。なのでまぁいいとして、現在進行の話。
当然海賊版が数多く出回るのは大ヒットゲームのコピー品。
先の80年代でなく、かなり著作権概念がハッキリしてきた90年代の大ヒットはもちろんカプコン『ストリートファイターII』。大量のデッドコピーが出回りました。
そこで感じる不思議な感覚は以下動画。
上記は東京高田馬場にあるゲームセンターがその大会を開き実況してるもの。2018と数字が見えますが5年前の話。でも今現在2023でもバッシング判断の条件は同じ。恐らく。
かなり盛り上がっております。
著作権概念がハッキリしてた91年発売ゲームの海賊版を、現役のゲームセンター内で稼働させ全世界に状況を配信してるものですが、これは、
違いは何なのでしょうか。
もしこれを公共の電波であるテレビで紹介されたらバッシング対象?そうなるかね?
バッシングが起きる場合と起きない場合の違い
上で述べた著作権概念の不思議なとこ
不思議な不思議な著作権概念。
本投稿の起点は黎明期のゲームの海賊版N in 1基板で商売してた喫茶店を放送したテレビ局非難、次にマニア界ではレアコピー基板販売容認、その次は大盛り上がりのレインボー大会。
つまり、知財概念希薄時代のものでも非難対象になる場合、ならない場合があり、現在進行の海賊版運用でも非難対象にならないこの現象。
もちろん著作権侵害は親告罪なので権利者カプコンが止めようとすれば多分差し止め可能。でも、
非難対象になる・ならないの違い
非難対象になる・ならないの違いは何?と、要点を整理すると、
- “オリジナル”として誤認識させる要素がアウト
- コピー業者とその周囲が何らかの利益を得るならアウト
- コピー業者が笑われる見せ方ならセーフ←例:レインボー大会
- オリジナルが宣伝効果得られる海賊版ならセーフ
こーいうときの賛否両論は、知ってる人間「コピー業者非難」vs知らない人間「被害小すぎでみみっちい&親告罪だから外野黙れ」。
俺が世の判断基準をジャッジできる訳ではないが、一般的に“コピー業者に利益が無くオリジナルへの利益誘導”に働くなら歓迎してるように見えます。
つまり、利益はすべてオリジナル製作者へとの著作権概念が浸透してるてこと。
それ考えると、ディズニーの都合による著作権保護期間70年化より、賠償額の算出論理の改正の方が合ってるんじゃないの?と考えます。
現在は、裁判で算定される賠償額=被害額としてますが、「コピー判定されたらその収益の100倍・1000倍の賠償額を求められる」とした方が。
市場価値がある・無し関係なく、“わざわざコピーする価値”を認め実際に実行したのは他ならぬコピー業者自身なので。
特許権の現状と敵国の戦略
上記の主張になるもう一つの理由。段々過激になってまいります。
同カテゴリの知財権となる特許権の話。
特許法の目的は国益。だからすべて公開して利益を独り占めするな、てことで“先願主義”を採用しております→つまり、発明者に権利を与えるのでなく罰する法律てこと。
公開しないと他者が先に特許申請→全部持ってかれた上賠償させられるので“公開せざるを得ない”。
それを見越した敵国は特許庁のページで技術を全部漁ります。ほとんどは審査請求もなされぬまま権利放棄となるものなので。
共産党支配以降のジャッキー・チェン映画を観れば考えが分かります。「アヘン戦争他でイギリスから盗まれたから世界中から盗み返すべきだ。」
価値ある・無し関係なく全部盗み取るのが、今現在アメリカも脅威として捉える敵国。
それ考えれば、ディズニー社運営の補助より、全部盗み取る中国人発想を封じる政策の方が時流に合っていないでしょうか。
著作権の話になると必ず出てくるのが任天堂の二枚舌。ただその任天堂がいいモノを作るので世を席巻しています。憎まれっ子、世にはばかるてヤツかな。
ただ、著作権概念の希薄な時代の中、プライドを保ち絶対に『インベーダー』のデッドコピーを製造しなかったナムコが生き残ってるのは創造する立場として非常に嬉しい結果。
そんな訳で、締めくくりにギャルボスのドット絵でも描いておくか。
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