アーケード基板を15kHzRGBモニタに映すためのコンポジット同期信号分離回路

ポク太郎です。

押入れを整理してたら懐かしいもの発見。

ゲームセンターで稼働してた中古アーケード基板を自宅で動かす環境!

その中で残しておくべき同期分離回路をブログの更新ネタに使います。

電気系ゲームオタク向け情報。

ご注意
本記事の内容はあくまで参考とし、真似する場合は自己責任で行って下さい。何があっても筆者は一切の責任を負いません。


ゲームセンターで稼働する機械そのものを自宅で

ゲームセンターで稼働する商売用のモノホンのことをアーケードゲーム。そのボードのことを“アーケード基板”“ゲームセンター基板”などと呼びます。

現在は家庭用のプレイステーションやパソコンのグラフィックカードが高性能になり過ぎて言われなくなりましたが、その昔はこれら業務用基板は“表現力が飛び抜けた本物!”。

お金を得るために設置する機械、20万円はするゲーム専用機な訳ですから、当時のファミコン、PCエンジンなどとは性能が段違いでした。

が、お金を得るための機械なので流行りが過ぎれば不用品に→捨て値で廃棄→個人とも取引する中古業者が販売→マニアが購入。

マニアは自宅で動かす環境を整え、100円入れないと鳴らないはずのコイン音をボタン連打で実現する快楽を味わいます。

下にあるようにTTLがズラッと並ぶ古めかしい基板にもかかわらず68000CPUもズラッと並んだ豪華で巨大な電気回路であります。

アーケード基板を15kHzRGBモニタに映すための複合同期信号分離回路~スパ2X、データイースト作品
デコクルードバスタースパ2X
アーケード基板を15kHzRGBモニタに映すための複合同期信号分離回路~古いタイトー作品
テクノスジャパンエキサイティングアワー1985年製
アーケード基板を15kHzRGBモニタに映すための複合同期信号分離回路~インストラクションカード
真っ当な業者ならユーザーマニュアルやインストラクションカードもちゃんと付属。
アーケード基板を15kHzRGBモニタに映すための複合同期信号分離回路~当時の価格表タイムマシン
当時のアーケード基板価格表(1998年位の)3Kは3,000円、18Kなら18,000円。まさにマニア向け商売。

ゲームセンター基板を動かすのはコントロールBOX

ゲームセンターの機械の構成。主な部品はスイッチング電源なるもの。

AC100Vをスイッチング電源に与え、5V12V-5Vの定電圧電源を得ます。

その電源をアーケード基板に与え、基板から出てくる映像信号、音声信号を各機器に接続。操作用のレバー、ボタン信号も同様にアーケード基板につなぎます。

コントロールBOXの構成

分かる人にしか分からない写真ですが、以下がコントロールBOXの構成。

当然このまま電気を入れると危ないので適当なケース内に固定した上で使います。下記は邪魔なケースを取り除き保管してあった回路部分だけ。

アーケード基板を15kHzRGBモニタに映すための複合同期信号分離回路~コントロールボックス

各社バラバラ仕様を中間ハーネスで結合

アーケード基板のコネクタ端子は各社仕様がバラバラなので中間ハーネスなるものを作り、辻褄を合わせます。

アーケード基板を15kHzRGBモニタに映すための複合同期信号分離回路~各社中間ハーネス
各社用中間ハーネス。左からナムココナミJAMMA式テクノスジャパン
JAMMA式ハーネスのコネクタに¥670の値札が見えます。56ピンのコネクタは高かったようです。

5Vを7A?大飯喰らいスイッチング電源

コントロールBOXのメイン部品であるスイッチング電源がこちら。

5V電源は7Aをも流せる超強力品。アーケード基板がいかに大飯喰らいかが分かります。ゲームセンター経営とは電気代との戦いかも。

アーケード基板を15kHzRGBモニタに映すための複合同期信号分離回路~スイッチング電源

一般テレビに映すKICビデオコンバータ

で、通常はテーブル筐体やアップライト筐体など専用の画面に映像を映すことになりますが、それはマニアも持ってないシロモノ。

そこで今は亡きキョーワインターナショナルKICて会社が発売したビデオコンバータ。一般のテレビに映るようにアーケード基板の映像をビデオ信号またはアンテナ信号に変換してくれます。

アーケード基板を15kHzRGBモニタに映すための複合同期信号分離回路~KICビデオ信号変換ビード
キョーワインターナショナルアーケード基板向けビデオコンバータ

ただし、これはあくまでも一般のテレビしか利用できない場合の話。後期のものはそれなりでしたが、やはり無駄な変換を行うため画質がノイジー。

アーケード基板を15kHzRGBモニタに映す複合同期信号分離回路

ノイズの無い綺麗な映像を求め、マニアは当然RGBモニタに写したくなります。当時(1980、90年代)のRGBモニタ主流は15kHz品。

【注意】あくまでその時代の一般的な仕様が15kHz。例えばセガのSYSTEM24基板は24kHzなので映りません。この辺が環境丸ごと対応品に入れ替えられる業者向け品を扱う難しさ。
大抵は市場大な従来環境に合わせてありますが。爆発的に普及したインベーダー時代は縦画面、レバー1本、ボタン一つとか。

マニアが求める高画質RGBモニタ

例えば、X68000などのパソコン向けに販売されてた15kHzRGBモニタに映せばノイズ無しの綺麗な映像が映し出されます。

下のように、パチンコマシンから取り出したようなジャンク品7インチのモニタも売られていました。7インチなので縦画面ゲームでも簡単対応。

アーケード基板を15kHzRGBモニタに映すための複合同期信号分離回路~ジャンク品7インチRGBモニタ

ただし、アーケード基板の映像信号は同期信号が水平・垂直複合のコンポジット型。通常のモニタが要求するのは分離型です。

コンポジット同期信号分離回路図

ここまでは単なる読み物でしたが、そのコンポジット複合型同期信号を分離する回路図が出てきました。

アーケード基板を15kHzRGBモニタに映すための複合同期信号分離回路~回路図
コンポジット同期信号を分離する回路図

こちらが上記回路で使用するLM1881Nデータシート。型格でググると通信販売してるお店も見つかります。

アーケード基板を15kHzRGBモニタに映すための複合同期信号分離回路~実物完成品
上記回路の実物
実物写真には回路図上680KΩに直列に5KΩの可変抵抗。調整可なよう準備しましたが、確か一切調整要らずだったと記憶しています。

コントロールBOX写真にある“映像機器へ”のコネクタを接続するとノイズ無しの綺麗な映像が映し出されます。

上記はまさにマニア向けのシロモノ。当然中間ハーネスを表裏逆に挿せばショートしてぶっ壊れるし、ジャンクモニタは非常に危険なものであります。

それでも本物が欲しかったんだ…。

上で写真を貼った7インチジャンクモニタ。

これ使ってなんかコンパクトなシステムできないかなといつも考えますが、アーケード基板自体が巨大なので必ず大掛かりになるんですよね。

因みにこれ作ったら他人にプレイさせてお金を得ることもできます。何せ業務用ですので。中古基板であろうとメーカ公認なのでね。

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