ポク太郎です。
押入れを整理してたら懐かしいもの発見。
その中で残しておくべき同期分離回路をブログの更新ネタに使います。
電気系ゲームオタク向け情報。
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本記事の内容はあくまで参考とし、真似する場合は自己責任で行って下さい。何があっても筆者は一切の責任を負いません。
ゲームセンターで稼働する機械そのものを自宅で
現在は家庭用のプレイステーションやパソコンのグラフィックカードが高性能になり過ぎて言われなくなりましたが、その昔はこれら業務用基板は“表現力が飛び抜けた本物!”。
お金を得るために設置する機械、新品なら20万円はするゲーム専用機な訳ですから、当時のファミコン、PCエンジンなどとは性能が桁違いでした。
が、お金を得るための機械なので流行りが過ぎれば不用品に→捨て値で廃棄→個人とも取引する中古業者が販売→マニアが購入。
マニアは自宅で動かす環境を整え、100円入れないと鳴らないはずのコイン音をボタン連打で実現する快楽を味わいます。
下にあるようにTTLがズラッと並ぶ古めかしい基板にもかかわらず68000CPUもズラッと並んだ豪華で巨大な電気回路であります。
ゲームセンター基板を動かすのはコントロールBOX
AC100Vをスイッチング電源に与え、5V、12V、-5Vの定電圧電源を得ます。
その電源をアーケード基板に与え、基板から出てくる映像信号、音声信号を各機器に接続。操作用のレバー、ボタン信号も同様にアーケード基板につなぎます。
コントロールBOXの構成
分かる人にしか分からない写真ですが、以下がコントロールBOXの構成。
当然このまま電気を入れると危ないので適当なケース内に固定した上で使います。下記は邪魔なケースを取り除き保管してあった回路部分だけ。
各社バラバラ仕様を中間ハーネスで結合
アーケード基板のコネクタ端子は各社仕様がバラバラなので中間ハーネスなるものを作り、辻褄を合わせます。
また、JAMMA式ハーネスに見える追加の小コネクタはストリートファイター用。6ボタンのゲームなので56ピンでは信号線が足りず、基板から直接生える別系統の追加コネクタに接続します。2人用に12ボタンも必要になるし。
5Vを7A?大飯喰らいスイッチング電源
コントロールBOXのメイン部品であるスイッチング電源がこちら。
5V電源は7Aをも流せる超強力品。アーケード基板がいかに大飯喰らいかが分かります。ゲームセンター経営とは電気代との戦いかも。
一般テレビに映すKICビデオコンバータ
で、通常はテーブル筐体やアップライト筐体など専用の画面に映像を映すことになりますが、それはマニアも持ってないシロモノ。
そこで今は亡きキョーワインターナショナルKICて会社が発売したビデオコンバータ。一般のテレビに映るようにアーケード基板の映像をビデオ信号またはアンテナ信号に変換してくれます。
ただし、これはあくまでも一般のテレビしか利用できない場合の話。後期のものはそれなりでしたが、やはり無駄な変換を行うため画質がノイジー。
アーケード基板を15kHzRGBモニタに映す複合同期信号分離回路
大抵は市場大な従来環境に合わせてありますが。例えば操作環境を見ても、爆発的に普及したインベーダー時代はそれに合わせ縦画面、レバー1本、ボタン一つとか。
マニアが求める高画質RGBモニタ
例えば、X68000などのパソコン向けに販売されてた15kHzRGBモニタに映せばノイズ無しの綺麗な映像が映し出されます。
下のように、パチンコマシンから取り出したようなジャンク品7インチのモニタも売られていました。7インチなので縦画面ゲームでも簡単対応。
ただし、
コンポジット同期信号分離回路図
ここまでは単なる読み物でしたが、その
回路図が出てきました。こちらが上記回路で使用するLM1881Nデータシート。型格でググると通信販売してるお店も見つかります。
コントロールBOX写真にある“映像機器へ”のコネクタを接続するとノイズ無しの綺麗な映像が映し出されます。
上記はまさにマニア向けのシロモノ。当然中間ハーネスを表裏逆に挿せばショートしてぶっ壊れるし、ジャンクモニタは非常に危険なものであります。
上で写真を貼った7インチジャンクモニタ。
これ使ってなんかコンパクトなシステムできないかなといつも考えますが、アーケード基板自体が巨大なので必ず大掛かりになるんですよね。
因みにこれ作ったら他人にプレイさせてお金を得ることもできます。何せ業務用ですので。中古基板であろうとメーカ公認なのでね。
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