ポク太郎です。
春になったらスピーカ作ろうと目論んでたのに12月の年末になってしまった爺です。
仕方ないのでそれ向けの計画をパソコンで図面書き書きします。
目論んでるのはより使い勝手の良い“20トンプレス並みにスピーカエンクロージャを締め上げ可能な格安クランプ治具”。
オリジナル自作スピーカプレス治具考案
木材に鬼目ナットを埋め込み、長ボルトと蝶ナットを使って挟み付けるというもの。
本治具の長さは50㎝。
木製の問題点は、
締め上げ時に湾曲してしまうこと。締め上げ方向に6㎝幅の木材を使用してますがそれでも湾曲なしとは言い切れないレベル。もう一つクランプ時にしたくなるのは、
スピーカ中間部分をプレスしつつ更に端付近にも圧。で、改良しようと本投稿で話題にするのはこう。下側は上記と同じもの。
問題点不等辺角パイプ使用。
問題点 “スピーカ中間部分をプレスしつつ更に端付近にも圧”に対し、蝶ボルト機構+厚さ違いの捨板1と捨て板2、3使用。t=6位の板金必要だったりして。
不等辺角パイプを利用した新型クランプ
角パイプの仕様と自分にできない金属加工
まず角パイプの板金厚が強度的にどの位必要なのかが不明。
が、とりあえずt=2.3mmを選択。理由は1.6mmだと心もとない、3.2mmだと全長50㎝プレス治具の重量考えるとちょっとおぞましいから。
なので、とりあえず予定する不等辺角パイプは下。
種類 | 不等辺角パイプ |
板厚t | 2.3[mm] |
幅 | 30[mm] |
高さ | 20[mm] |
近くのホームセンターで入手できるか不明ですが、とりあえずこの辺りを狙ってみます。
必要な金属加工は50cmごとの切断加工、穴空け加工。
切断はホームセンターのカットサービス利用、穴空けは高精度を要しないし位置決め用のポンチとか入手すれば自分でできそう。
隅っこプレス用の蝶ボルト機構
やりたいのは隅っこプレス。スピーカの中央をプレスしつつ端も抑え付ける機構。
角パイプにバカ穴開けるのはできるが、角パイプ内部にナット溶接なんて自分には不可能。
そこでナット埋込木片。角パイプ内部空間より5㎜程度小さな木片に鬼目ナットを埋め込んだ部品。角パイプ内部を滑らせ挿入、蝶ボルトと連結させます。
なかなか蝶ボルトを通しにくそうだが、ヒモ付けて操作、角パイプのバカ穴大きめにしておけばうまくいかないかなと期待。やってみて判断するしかないかな。
とりあえずこれで作ってみよう。
結果はその内追記予定。
追記)クランプ用材料物色しながら方針変更
強度的に心配感あるがアルミの角パイプへ
9月後半の連休中、重い腰を上げやっとホームセンターへ。部材物色中、ちょと思い立ったため方針変更。
上で予定してた鉄製不等辺角パイプをアルミの角パイプに急遽変更。理由は、
●気になるクランプ自身の重量を鑑みて。実際に手で掴むと“強度も行けるかな?”て気持ちに。
●内部に準備する“隅っこプレス”用ナットを爪付ナット削って作れること思い付いた。
上記を受け、こんな感じに変更。

内部を滑らせる“隅っこプレス”用ナットを爪付ナットのグラインダ加工で。回転防止・ヒモ引っ掛け部・ザガネ部も一部品で実現できるのでこれで作ってみます。

ホームセンター工作室で角パイプを切断
アルミ角パイプの20 x 20 x t1.5 x 4[m]をホムセンの工作室で切断加工してもらいました。1カット100円。

グラインダーで切っただけの切断面はこんな感じ。バリがバリバリ出ております。

たまには爺らしくバシッとダジャレを決めた後、足元見ると部屋がこんな感じ。

材料は揃ったので、後は以下作業を残すのみ。
●穴開け-φ10㎜の予定。
●切断部、開けた穴のバリ取り。
●クランプ対象に圧着跡が着かぬよう、長手方向の角落としが必要かな?

因みに、蝶ナットの受け用にM8のザガネ(木用ワッシャー)がちょうどよかったのでそれ使います。

M8のザガネ=角パイプの辺全体カバーするサイズ→角パイプの“面”でなく“支柱”に必ず力が掛けられるようになるので。
自作クランプ最終的な部品表、価格表
1 | アルミ角パイプ4[m] 20 x 20 x t1.5 |
1 | 2500円 | |
上部分 | 2 | 角パイプのカット代 | 8 | 800円 |
3 | M8木用ワッシャー(ザガネ) | 16 | 120円 | |
4 | M6爪付ナット | 16 | 800円 | |
5 | M6蝶ボルト45[mm] | 16 | 800円 | |
6 | 長ボルト100[cm] ※必要分 |
※ | 250円/本 | |
7 | 長ボルト30[cm] ※必要分 |
※ | 100円/本 | |
8 | 蝶ナット | 16 | 640円 | |
下部分 | 9 | 3㎝角材 3 x 3 x 50[cm] |
8 | 400円 |
10 | 底板用ベニヤ 3 x 3 x 50[cm] |
8 | 100円 | |
11 | M6鬼目ナット (埋め込み用) |
40 | 800円 | |
合計 | 長ボルトは100[cm]x8、30[cm]x8で計算 | 9760円 |
うーん、まぁ約1万円。小型スピーカ製作が主の場合は“隅っこプレス”とか省かないと割高かもだが、同時締め上げの必要が増える大型の場合は十分安く。
次はドキドキの金属加工です。
遂に完成)自作スピーカプレス用クランプ治具!
穴開け加工+爪付ナットへの細工
電動ドリルで穴開け。アルミなので簡単に穴が開きます。
穴はいいとして次は隅っこプレス用爪付ナットの加工。角パイプ内部を移動でき、ヒモでクランプ治具と連結する必要があります。
●ヒモで縛れるようグラインダで爪部分に切り欠き作成。
●長ボルト差し込み時に邪魔にならないよう荷造りヒモを細く裂いて使用。
いづれもグラインダで加工→ヤスリでバリ取り。
上記を施し、角パイプ隅に空けた小径穴にヒモで連結。
端っこ部分の穴まで移動させ、蝶ボルトで締め上げられる機構完成。
使い勝手の面でまだ改善の必要はありますが一応完成しました。
課題は、
●アルミは使用時に塑性変形しないよう気を使うのでやはり鉄の角パイプがいい。
何を血迷ったのか、間違った素材に急遽変更してしまった工作。結局また“作り直し”を悩み続けることになりそうです。
ただ、実際これ使ってスピーカを一台自作してみましたが、意外にアルミでも塑性変形に対して強し。(気を使う必要はありますが。)
なので隅っこプレスが実現できるようになった分だけ一応は進歩しました。
てかホームセンターさん、油ギトギト商品はやめて下さい。
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