ポク太郎です。
自作のバックロードホーンスピーカを製作中です。
先日木材の割れ、キズ、欠陥を埋め、との粉でキレイに処理したので本日は塗装。
最終的にニスによるツヤツヤ光沢に仕上げたので、素人のニスの塗り方について書き留めます。
素人に便利な水性ニスをキレイに塗る方法

今回は木材を1色で着色した後、水性ニスを多数回塗り重ね、ツルツル状態にする塗装方法です。
全体の流れを伝えるために、以下から説明することを先に列挙します。
- 着色後に1回だけニスを塗り、木材のモケモケをヤスリで取り除く。
- 塗装途中にヤスリ掛けを行うので、塗装の剥げを修正。
- 難易度の低い水性ニスの特性を捉えながらハケ跡が残らないようニス塗り。
- ニスのハケ塗りのコツを掴む。
- 木目に沿わす。
- ニスの粘性特性に着目-表面張力とにじみ。
上記について、以下に書いていきます。
ここでは難易度を下げるために水性ニスを使用します。水性と油性の違いは強度で、やはり油性は強力。
が、雨ざらし前提な屋外のベンチ他ならいざ知らず、屋内に設置するものには水性で十分と思います。(個人的見解)
塗装作業とヤスリがけは対
ツルツル木材を目指すためニス+ヤスリがけ
ツルツルを目指しますが、木材とは表面がフワフワの毛で覆われており、触った感じがあの感じ。いくらヤスリで磨いてもツルツルにはなりません。
なので、赤で着色後、薄く希釈したニスを1回だけ塗り、ツルツルにするための下地を作ります。

ツルツルにならない理由はモケモケ君。フットワーク抜群のモケモケ君がヤスリをかわしてしまいます。

ですが、ニスを塗って固めることでモケモケ君の持ち味を奪うことができます。

その上でヤスリ掛けするとモケモケ君が引きちぎられスベスベに。

これでツルツルにできる下地が出来上がりました。
ヤスリがけ後には塗装の剥げ修正
注意点は、ヤスリ後の塗料の剥げ。
木材の色を利用した塗装なら多少の剥げは趣がありますが、二色塗りや潰し塗りなど“着色”タイプの場合は非常にみっともなく。
ですので、特に塗料が剥がされたエッジ部分はティッシュなどに塗料を含ませ、色を付け直します。
ニスのハケ塗り極意=表面張力と粘性見極め
ハケを木目の方向に沿わすのはもちろん前提。更に、上手なハケ塗りのために必要な概念はニスの粘性と表面張力。その特性を利用しハケ跡が目立たないように塗り重ねます。
キモは水性ニスの粘性なので、難易度を下げるため5倍位の水で薄めます。かなりのシャバシャバ状態。
そのシャバシャバを対象面全体に塗り付け、いい感じに水分が飛ぶまで掃き掃除のように木目に沿ってハケをスワイプスワイプ。

今現在は水分の多いシャバシャバ状態。放っておくと表面張力が働き、下のようにニスが玉状に集まってきます。

そのまま乾かないよう、ニスの粘性に注目しながら継続してスワイプスワイプ。
水分が飛んでいくにつれ、シャバシャバ状態→ハケ痕消す程度の多少にじむ粘性→アメのようにネチャッ、と変化していきます。そのネチャッとなる直前が完成タイミング。

ネチャッとなるタイミングに到達したら放置乾燥→再度行い重ね塗り。
まとめると、
- ニスを塗る対象面全体を濡らすつもりで全体に塗る。
- 木目に沿って掃き掃除のようにスワイプスワイプ。
- 時間と共に水分消失→ネチャッとなる直前のタイミング見極め。
- 乾いたら複数回繰り返し。
水性ニスの特性を理解するまではネチャッを見逃してしまうかも。水性なら、ヤバイと思った瞬間水ぶっかけてハケでシャカシャカかき混ぜれば失敗回避できるので、難易度が低く便利。
重ね塗りを繰り返すと次第に表面がツルツルに←やたらと表面張力が働きニスが玉になりやすくなり、どんどん難易度が上がっていきます。
なので、そこでハケ痕が残りにくいおろしたての新しい刷毛に変えるのも手です。
10回程度上塗りを繰り返し、その後ポロシャツ生地のボロ切れで磨きます。やはりここでも活躍するのはサンダー。サンダーにボロ切れをセットしてブーン。
出来上がったのがこちら。
紫系はピアノレベルのツルツル鏡面仕上げでないと汚く見える。さすがに構造用合板では無理が。
ニスの光沢でごまかせないか期待しましたが、やっぱり失敗したわ。
ニスの塗り方素人テクニックをまとめると、
- 選ぶニスは水性が難易度低い。
- 薄く1回塗った段階でサンディング→モケモケ君除去。
- 剥げを修正した後、薄く希釈したニスを多数回重ね塗り。
- ニスの粘性を見極めながら木目に沿ってスワイプスワイプ。
これで一番難易度の高い塗装が完了。後は、スピーカユニットを取り付け&配線、背面にアンプ回路を取り付ければ完成です。
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