ポク太郎です。
MSI製マザーボードにRYZEN2400Gを乗せて、Win7をインストールしてみました。
マザー:B450 PRO-M2
結局、Windows7向けのビデオドライバが存在せずグラフィック機能ショボ過ぎ→Win10に、としましたが一応Win7が走りました。
せっかくのハードウェアの進化を食い潰す“新しいソフトウェア大嫌い人間”の抵抗物語です。そのときの記録、読み物として。
1. 組み立てた自作PCはGPU機能搭載RYZEN2400G

1 | CPU | RYZEN 2400G | \18,000 |
2 | マザー | B450M PRO-M2 | \8,000 |
3 | メモリ | DDR4-2400 8GB | \7,000 |
4 | SSD | 128GB | \4,000 |
5 | HDD | 4TB | \8,500 |
6 | DVD | DVDマルチドライブ | \1,900 |
7 | 電源 | 600W効率85%品 | \4,800 |
8 | ケース | 適当 | |
計 | \52,200 |
いよいよグラフィック機能入りのRYZEN。型番末尾にGが付いたものがそれのようです。例→2400G。
マザーはチップセットがB450のB450M PRO-M2。MSI製。型番にあるように、M.2タイプのSSDのスロットがあります。
SSDをM.2タイプにすれば配線が少なくなりスッキリするのですが、SSDそのものが高かったので今回は見送り。安い2.5インチのSSDを選択しました。
2. RYZENとリテールファン取り付け
マザーボード組み立てに関連するパーツは4点セット。
- マザー
- CPU
- CPUファン
- メモリ
ここは2.CPUと3.CPUのファンの取り付けの話。
RYZENのICパッケージは、無数のピンが裏から生えてるタイプ。
レバー上げる=ピンをリリース、レバー下げる=ピンをロック、するソケット。レバーを少し横にずらして持ち上げるペンティアム4時代によくあったタイプです。
RYZENのリテールファンを取り付ける際に混乱するのが、この樹脂。取り付けようにもヒートシンクと干渉してしまいます。
これはネジ二本づつを外し樹脂を取っ払うのが正解。マザーボード裏にネジ穴付きの板金と接続されてますが、それも取れてしまうのが正解。
リテールファン裏側ヒートシンクの様子。バネ付きのネジが4点に付いています。先ほどのマザー裏板金とこれら4点のネジでマザーをサンドイッチして取り付け。
ヒートシンク中央に付いているグリス(灰色の)がCPU天面全体に均等に当たるよう、壊さぬよう、慎重にグリグリ→ネジで固定。
オーバークロックするなら若干グリスを追加してもっと慎重にしたいところですが、最近は面倒くさくて。オーバークロックしないし。
これがファン取り付け完了の図。
3. RYZENにWin7インストール
3-1. Ryzen+Win7の問題はUSB認識切れる
Win7インストール時に問題となるのはUSB。DVDからのOSが走り出した後、USBマウス、USBキーボードが一切効かなくなります。
操作可能な方法は、PS/2のみ。
このマザー:B450M PRO-M2の場合、PS/2が一個装備されていますのでPS/2キーボードを使ってインストールしました。

1 | TABキー | 表示されたコントロールの選択に使用。TABキーを押すと次々移動していきます。 |
2 | ENTERキー | TABキーでコントロールを選択して、決定する際に押します。 |
3 | SPACEキー | チェックボックスのオン・オフを切替えます。「同意します。」とか。 |
4 | ESCキー | キャンセルする場合に。 |
下にこのときに遭遇したトラブルメモ。
3-2. トラブル~BIOS古くてブルースクリーン
Win7インストールDVD読込完了後、プログラムが走り出した瞬間ブルースクリーン。そこには「BIOSをUpdateしてくれ」とメッセージ。
購入時のBIOSのバージョンは7B84v22→MSIのツールLIVEUpdateで見るとBIOS最新と表示されるが、下には7B84v24が最新(この当時)。
https://jp.msi.com/Motherboard/support/B450M-PRO-M2
結局BIOSを更新することで、この問題は解決。
が、上記MSIのページには、
ご注意:
Live Update以外でここから直接BIOSをダウンロードされた方は、BIOSアップデートの際には、ダウンロードした圧縮ファイル内に同梱されているフラッシュ専用のユーティリティをご利用ください。BIOSアップデートの失敗を防止するために、旧版のユーティリティやMSI以外から提供されているユーティリティのご利用はおやめください。引用:上記MSIのページ
困ったのは「LIVEUpdateで見るとBIOS最新と表示される」、「“同梱されてる”とされるユーティリティが同梱されてない」。
行ったのは、UEFI内蔵の書き換えプログラムM-FLASHを使用して書き換え。
BIOS更新はやっぱり怖いので、同じことを行う場合は自己責任で。
3-3. トラブル~チップセットドライバ添付されてない
マザーボードB450M PRO-M2の添付DVDにWin10用のチップセットドライバしか入っておらず、Win7インストール後もUSBマウス、USBキーボードが動かず。
添付DVD内にWin7用なし。
ググって探したらここに。
https://www.amd.com/ja/support
一応、このチップセットドライバを入れることで解決。
3-4. 超えられない壁は“ビデオドライバない”
この段階で一応全ドライバが入り、動き出した段階。
が、越えられない壁はグラフィック。OS上の操作やビジネスソフトの描画も若干遅い感じでベンチマーク結果のグラフィック性能はカスレベル。
まぁ使えないスピードではないが、解像度は1366×768が限界→悩む。
使用目的はグラフィック性能を必要としないが、せっかくのRYZEN…。
4. RYZEN2400GのWin10でのベンチマーク
CPU | RYZEN 5 2400G |
MEM | DDR4-2400 8GBx1 |
DISK | SSD(S3) |
GRAPHIC | RYZEN内臓 |
OS | Win10 64bit |
現在の2DグラフィックはGDIを使うのが主流なのかD2D(DirectDraw)がガタ落ちしてるが、
OGL:2481→41284(+1564%)
と、3Dグラフィックは16倍以上の差。当たり前なんだけど。
………………………、しばらく沈黙。
気が向いたらまたWin7に再チャレンジすることにして、Win10のまま必要アプリをインストール。使用環境をWin10で整えてしまいました。
5. 参考までに他CPUとのベンチマーク比較
RYZEN 2400G DDR4-2400 | RYZEN 1400 +HD6450 DDR4-2666 | i7 2600K +GF650 DDR3-1333 | |
Mark | 339135 | 268966 | 306238 |
ALU | 114470 | 87078 | 90755 |
FPU | 79289 | 72475 | 70579 |
MEM | 45569 R/W5678 | 48877 R/W7839 | 48022 R/W7875 |
HDD | 38288 SSD | 40041 SSD | 8104 |
GDI | 16283 | 5552 | 10801 |
D2D | 3952 | 3184 | 19703 |
OGL | 41284 | 11759 | 58274 |
C2D E7300 DDR2、HDD | Pen4 NW3.4G 忘れた、HDD | ||
Mark | 83787 | 35496 | |
ALU | 25225 | 7767 | |
FPU | 16826 | 6604 | |
MEM | 13288 R/W2154 | 7154 R/W1216 | |
HDD | 6082 | 6161 | |
GDI | 7909 | 3701 | |
D2D | 2558 | 3425 | |
OGL | 11899 | 684 |
(赤字部分について)
RYZEN2400Gは完全にGF650付のi7 2600K(Sandy)を抜き去ってしまいました。
元々i5-8400辺りを狙ってたけど品薄で価格が高騰→RYZENに。i5-8400はもっと凄いらしいのでIvy辺りを凌駕するのかな。
(ピンク部分について)
ただ気になるのはメモリ。あまり効かないかなと今回はDDR4-2666→2400にしてみたら見事に落ちてしまいました。
DDR4-2666とDDR4-2400を数字で比較。2666を100%として、転送速度規格の比をとると2400は90%。ベンチ結果の比は93%。
頭打ちになるのでは?と勝手に予想してたが違いが出てしまった。どんなCPUでもモジュール規格分の性能は活かせるのかな。この辺よく分からず。
その内試すことにして今は放置。
CPUの性能が劇的に上がらなくなって久しいですが、それでもRYZENのコスパがいいのは確かですね。ペンティアム4の10倍です。←何と比較してんだ。
てかインテル高過ぎ。モノがいいのは確かなんだけど。
結局、Win7用のビデオドライバさえあれば…というところでしたが、やっぱり無理。亜種でも存在すればよかったのですが。
が、何にしても現在Windows7はRYZENをサポートせず、Windows Updateもさせてもらえない状態。
Windows7でしか動かないソフトがどうしても必要で…という場合は仮想化で対処するのがスジかなぁ。いよいよ諦めの時期。
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