AM3+ソケットFX-8320EにオウルテックCPUクーラーGI-D56V取り付け風景

ポク太郎です。

ブログのネタが枯渇してしまったため日常の風景。

猛暑日が続く中、AMDCPUFX-8320Eマシンのファンが非常にうるさいです。小口径ファン特有のキーンッとなるフル回転騒音。

あまりに我慢ならないので、大型の静音ファンに付け替えました。入れ替えはリテールクーラーオウルテックGI-D56V

FX-8320Eのソケット形状はAM3+。でもこのCPUクーラーGI-D56Vインテル含む他のソケット形状にも対応してるようです。

対応ソケット:Intel[LGA775、LGA1150、LGA1151、LGA1155、LGA1156、LGA1200、LGA1366、LGA2011、LGA2066]  AMD[AM2、AM2+、AM3、AM3+、AM4、FM1、FM2、FM2+]


巨大CPUクーラーGI-D56V

購入したのはこちらオウルテックGI-D56V。径12㎝の大きなファンが付いた巨大クーラー。径デカけりゃそんな豪快な騒音鳴らないだろうと選びました。

AMD FX-8320EのAM3+ソケットにオウルテックCPUクーラーGI-D56Vを取り付ける
AMD FX-8320EのAM3+ソケットにオウルテックCPUクーラーGI-D56Vを取り付ける~ヒートパイプダイレクトタッチ方式

ヒートパイプダイレクトタッチ方式てことで、ヒートパイプが直接CPUの上面に接触する方式。冷却性能も期待できます。

今回取り付け対象となるCPUマザーボードはこちら。

GI-D56Vを取り付ける対象
CPU AMDFX-8320E、ソケット形状はAM3+
マザーボード GIGABYTEGA-78LMT-USB3
PCケース ドスパラMicroATX
無関係な話ですが、こんな古いゴミCPUが何の問題もなく現役で使えるほどCPU性能が頭打ちになって久しい状況が続いております。

こちらが箱の中の全部品。説明書はインテル向けのも含め図しか書いてない簡単説明。また、ご丁寧にグリスも同梱されておりました。

AMD FX-8320EのAM3+ソケットにオウルテックCPUクーラーGI-D56Vを取り付ける~全部品

買ってしまってから確認するいつものマズイ段取り。巨大すぎるこのCPUクーラーがまずケースに入るのかどうかを確認してみました。

AMD FX-8320EのAM3+ソケットにオウルテックCPUクーラーGI-D56Vを取り付ける~マイクロATXケース内

まぁー、微妙な感じはあるけど高さ的には一応入るかぁ!?ちょっと飛び出てるがそれはマザーボード上のゴツゴツの上に乗せてるからだと決め付けて取り付け作業を強行しました。

因みにPC内に見える黄色いフラットケーブル。爺のパソコンなのでもちろんフロッピーケーブルでございます。

PCケースからマザーボード取り出し~①

AMDのソケット形状の特徴は、しっかりとマザーボードの半田面に金具を連結し、部品面に付けることになるヒートシンクとネジ締めサンドイッチするとこ。

一般的にインテルのソケットは部品面からだけの作業で取り付け可能にしてますが、“確実・安定した接触”て観念ではAMDの方が安心感あります。

ただし、PCケースからマザボンを取り外さないといけないのが面倒。これがAMDリテールの背面金具。単純な長方形の板金がネジ止めされています。

AMD FX-8320EのAM3+ソケットにオウルテックCPUクーラーGI-D56Vを取り付ける~リテールのマザボ裏プレート

配線を全部外し取り出したマザボン。この小さなリテールファンが轟音をまき散らします。

AMD FX-8320EのAM3+ソケットにオウルテックCPUクーラーGI-D56Vを取り付ける~GIGABYTE上のリテール

CPUクーラーを入れ替えるため、現在付いてるリテールクーラーを取り外します。

AMD FX-8320EのAM3+ソケットにオウルテックCPUクーラーGI-D56Vを取り付ける~カペカペのグリス

ピントが外れた失敗撮影。リテールクーラーがホコリまみれで汚ったないので公開するには都合よし。失敗が功を奏しました。

また、元々付いてたCPU上のグリスがカペカペになってるので綺麗に拭き取ります。

AM3+ソケットの背面金具取付~②

付属の板金はこんな変な形。

AMD FX-8320EのAM3+ソケットにオウルテックCPUクーラーGI-D56Vを取り付ける~背面金具向き注意

トラブル発生!バリが邪魔でボルト通らない→ヤスリ

ここでトラブル。オウルテックの品質問題。

この板金とマザボンにボルトを通して部品面からネジ締めすることになりますが、空転しないようボルトの首部分は円を切り欠いた形状になっています。

そのボルトを通す穴にバリが出ており刺さり切らないトラブル→ヤスリでバリを取り除き、ボルトの首根っこまでしっかり刺さるように加工する必要がありました。

グリス塗って取り付けてる最中にボルトが届かねえと気付いちゃったもんだから大変でした。最初から対処しておくべき。
AMD FX-8320EのAM3+ソケットにオウルテックCPUクーラーGI-D56Vを取り付ける~ヤスリで背面金具のバリ除去

半田面側板金の正しい取り付けと確認事項

結局、正しい取り付け方法はこう。

AMD FX-8320EのAM3+ソケットにオウルテックCPUクーラーGI-D56Vを取り付ける~正しいマザボ裏面の金具

確認事項は5つ。
○赤線で示しましたが、その角度にボルトの円の切り欠きが向いてること。
○ボルト全部首根っこまでしっかり刺さってること。
マザボンと板金の間には黒い樹脂ワッシャーを挿入してボルトを通してあること。
○板金の曲げで浮かされる空洞が中央部分であること。
○付属の絶縁シートの貼り忘れが無いこと。板金内側なので上写真では見えず。

背面である半田面からボルトを差し込んだら部品面からキャップ型のナットで締めます。こちらも黒い樹脂ワッシャー挿入。

AMD FX-8320EのAM3+ソケットにオウルテックCPUクーラーGI-D56Vを取り付ける~GIGABYTE上の止めナット

写真にあるようにこのナットは袋状になっており、ネジ山が片側にしかありません。台座として使うナットなので。取り付け方向はネジ山がある方が上。

これで半田面側の背面板金が固定されます。

説明書に無いヒートシンクの組み立て~③

またトラブル!説明書に記載無いヒートシンクの正しい組立

これは説明書から抜け落ちてるヒートシンクの組み立て。抑え付けるための横棒をヒートシンクに取り付ける方法です。説明書内の完成図から判断しました。

写真左上)インテル向け部品の袋にある小ネジx2を使用、ヒートシンクCPU接触部の側面にネジ穴。
写真右上)上記ネジ穴に上記小ネジを使って連結用金具を取り付けます。

AMD FX-8320EのAM3+ソケットにオウルテックCPUクーラーGI-D56Vを取り付ける~説明書にない記述

写真中の青矢印がヒートシンク固定のためにネジで掛けられる力(完成時)

そのためにCPU接触部脇のほんの少しの出っ張り(写真下赤矢印)を連結金具が押す仕組みのようです。

そのほんの少しに引っ掛ける感じなので、それ故上記小ネジでの連結はしっかり。もちろん小ネジ自身も青矢印方向の力を受け止めるんだけども。

仮組してメモリ干渉を確認~④

上記までで半田面に背面金具、ヒートシンク出来上がり→締め付ける構造完成。後は、グリス塗って部品面からバネ付きナットで締め上げれば完了ですが、確認のため仮組を行います。

AMD FX-8320EのAM3+ソケットにオウルテックCPUクーラーGI-D56Vを取り付ける~ヒートシンク止めネジ

更にトラブル!メモリモジュールとありがちな干渉

巨大なヒートシンクが他部へ干渉しないか確認します。取り付けてみると、

AMD FX-8320EのAM3+ソケットにオウルテックCPUクーラーGI-D56Vを取り付ける~メモリの干渉と方向

まぁ巨大クーラー取り付け作戦時にありがちな光景。干渉はしませんでしたが、メモリの付け外しができなくなります。対策としては、

選択肢1. 灰色ペアのメモリスロットを使用し、未使用の黒色ペアは捨て。
選択肢2. ファンの吹き付け方向をPC前面→背面でなく、背面→前面に変更。

うーん。このPCケースで2番を選ぶ場合、PC背面上部に電源→そこから吸気を行うと排気・吸気のショートサイクル発生。

なんかせっかくの巨大クーラーが無駄になる気がするので、メモリスロットを捨てる選択肢1.を選びました。増設の予定ないし、追加でなく大容量化すれば済む話だし。

購入時はメモリスロットが4本あるマザボンをわざわざ選んだんですが、結局こんな結末。

グリス塗りCPUクーラー取り付けて完成~⑤

方針は決まったので完成させます。

付属のグリスをCPUの上に塗り遊び部分利用してグリグリ→均等に付いてるか一応確認します。

AMD FX-8320EのAM3+ソケットにオウルテックCPUクーラーGI-D56Vを取り付ける~付属グリス

付属の簡易レンチでバネ付きナットを取り付け対角締め。ガタツキや変な傾きなくキチッと閉まったら完成。

完成!でもクーラーの大きさに違和感

完成しましたが、なんか縮尺おかしくね?と感じるほどのデカさ。

AMD FX-8320EのAM3+ソケットにオウルテックCPUクーラーGI-D56Vを取り付ける~マザーボード上に巨大なファン

で、当初からの一番の心配はPCケースに入るのか?→笑える位ギリギリ収まっております。成功!

AMD FX-8320EのAM3+ソケットにオウルテックCPUクーラーGI-D56Vを取り付ける~MicroATXに入れた

径12㎝の大口径ファン。当たり前ですがメチャクチャ静かです。ただし、完成時のマザボンの姿が衝撃的すぎて忘れられません。

轟音に気を取られてPC作業がはかどらないことはなくなりましたが、PCケースを外側からじっと見つめることが多くなり結局PC作業がはかどりません。

眉間にシワを寄せる要因はなくなりましたが、これは成功と言えるのでしょうか。

以上、猛暑の中でCPUクーラー選ぶとどうなるの実験でした。

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