ポク太郎です。
パソコンを買い換えた際に問題になるのが電子メール。人とのやり取りなのでなかったことにはできません。買換えの際にもサッと新環境に移したいものです。
そこで、Thunderbirdの設定やメールのデータを別のフォルダに保存する方法(Windows用)の紹介です。
こうしておくと、買い替え後にThunderbirdをクリーンインストール→保存した設定とメールフォルダ(条件によっては不要)を指定するだけで新環境に移行可能です。
まず設定とメール本体のフォルダを作ります
ここでは例として、以下のパスに作成します。
C:\mail
現在の状態をコピーします
Thunderbirdを使用したことのある方は、下の“ホニャホニャ.default”を探します。
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Thunderbird\Profiles\ホニャホニャ.default
(WinXPの場合)
C:\Documents and Settings\(ユーザー名)\Application Data\Thunderbird\Profiles\ホニャホニャ.default
“ホニャホニャ.default”をコピーします。
準備したC:\settingフォルダの中に貼り付けします。
フォルダの名前をクリックして編集モードにし、名前をわかりやすく“thunderbird”とします。
次にメールが入っているフォルダそのものをコピーします。この中にあります。
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Thunderbird\Profiles\ホニャホニャ.default
(WinXPの場合)
C:\Documents and Settings\(ユーザー名)\Application Data\Thunderbird\Profiles\ホニャホニャ.default
上記の中にあるフォルダをすべて(Local Folderと自分のアカウント分)をコピーします。
準備したC:\mailフォルダの中に貼り付けします。
これでに設定フォルダとメールフォルダができました。パスはそれぞれ、
メールフォルダ:C:\mail
です。
Thunderbirdに設定フォルダを指定
“profiles.ini”を探し、その中の情報を書き換えます。下にあります。
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Thunderbird\profiles.ini
(WinXPの場合)
C:\Documents and Settings\(ユーザー名)\Application Data\Thunderbird\profiles.ini
この“profiles.ini”を開いて中を見るとこのようになっているので、
[General] StartWithLastProfile=1 [Profile0] Name=default IsRelative=1 Path=Profiles/ホニャホニャ.default Default=1
下のように書き換えます。6行目はIsRelative=0に、7行目は上で作成したC:\setting\thunderbirdにして“上書き保存”します。
[General] StartWithLastProfile=1 [Profile0] Name=default IsRelative=0 Path=C:\setting\thunderbird Default=1
上記で設定ファイルの指定はできました。
メールフォルダを指定します
初期状態でメニューが出ていない場合は、画像のようにホームタブ横辺りを右クリックしてメニューを出します。
ツール-“アカウント設定”を選択します。
アカウント設定が開くので、ここでメールフォルダを指定します。
先ほど「Local Folder」と「(自分のアカウント)」の二つコピーしたので、二ヶ所指定する必要があります。
左枠内の“ローカルフォルダー”を選択して、右下の“参照”ボタンから先ほどコピーしたメールフォルダC:\mail\Local Folderを選択します。
“OK”ボタンを押すと、すぐにThunderbirdの再起動を求められます。ここをキャンセルすると入力が元に戻ってしまいますのでご注意。
左枠内の自分のアカウントの“サーバー設定”を選択して、右下の“参照”ボタンから先ほどコピーしたメールフォルダC:\mail\(自分のアカウント)を選択します。
先ほどと同様に、“OK”ボタンを押すとすぐに再起動を求められます。
これで、設定、メール内容ともに別フォルダに設定できました。この状態で以前と同じように送受信できます。
初めて別フォルダ化する場合の説明だったのでメールフォルダの設定が必要でしたが、旧と新のパソコンで同じパス(例えば、C:\mail)に置けば、本項のメールフォルダの設定は必要ありません。
メールを保存する場所を常に同じパスと自分で決めておくなら、前項の“profiles.ini”に設定フォルダを指定するだけで引越し完了です。
パソコン買い替えの際には
1 | 旧パソコン | C:\settingとC:\mailをバックアップ |
2 | 新パソコン | 1番のフォルダを新パソコンへコピー。 |
3 | 新パソコン | Thunderbirdをクリーンインストールし、一度立ち上げてから終了。profiles.iniが出来上がります。 |
4 | 新パソコン | 3番でできたprofiles.iniを、Thunderbirdが立ち上がっていない状態で情報を書き換えて保存。 |
5 | 新パソコン | (旧パソコンと同じパスに置いた場合は不要) Thunderbirdの“アカウント設定”から各メールフォルダを指定。 |
これで旧の環境がそのまま新環境へ移行します。
できる限り各種設定は今回作成したC:\settingフォルダのような場所に溜め込んでおきたいものです。
そうしておくと、買い替えによるパソコンのお引越しだけでなく、ソフトの再インストールなどの場合にも重宝いたします。
ブラウザFireFoxも同じく、設定保存方法はこちら。
コメント