ポク太郎です。
引き続き『ベター・コール・ソウル/Better Call Saul』解説シーズン2。振り返り用の短文あらすじ。
登場人物相関関係、トラブルのきっかけや理由、変遷、結末を、なるべく視聴済の方だけが分かるような文章でまとめてあります。
シーズン2までの
を含みます。ベター・コール・ソウルのストーリー内容とキャスト
マイクとナチョが関わるきっかけ シーズン2


回数を重ねた後、プライスがシュワルツネッガー用の派手な車で登場、言うこと聞かずマイクは仕事辞退。取引場所でナチョが車両登録証盗み見→自宅荒らし。ナチョ犯人は明らか。
プライスがベースボールカード盗まれたと警察に→壁の穴→任意で呼び出し。調べられたくない関係者マイクが引き留め、代わりに奪還へ→ナチョ脅し、野球カード+1万ドル。車は解体。
残る問題は警察→ジミーがプライスの弁護士として説明。
《壁の隠し穴説明》
“パイに腰を下ろすフェチ映像隠してた”。そのアートの後援者と仲違い→罰として野球カード隠されたが返還され揉め事なし。
マイクの裏仕事の理由と変遷・履歴 シーズン2

●ステイシーの家に銃痕→引っ越し費用のため裏仕事「ナチョ依頼のトゥコ殺害案件」。
→計画への対案としてトゥコ刑務所送り$2.5万。
→ヘクターが“銃をマイクの物てことに”と交渉→孫娘ケイリーの存在知られ仕方なく承諾$5万。ただし、トゥコが早期釈放になるのでナチョに前回分返還$2.5万。
→ステイシーが新アパートへ。
●ステイシーと孫娘ケイリーの存在知るヘクター居ると危険。マイクが刑務所送り目的で運び人の金奪う$25万。が、思惑と異なり親切に知らせた猟師をヘクターが口封じ→闇のまま。
策失敗したマイクがライフル調達し暗殺へ→荒野で狙撃中、何者かが車のクラクション鳴らし妨害。置かれてたメモは「止めろ」。
キムとHHMのメサ・ヴェルデ争奪戦 シーズン2


Aサンドパイパークロッシング | 問題の老人ホーム経営。 |
Bシュワイカート&コークリー | Aサンドパイパー側の法律事務所。被告側。 |
Cデイヴィス&メイン | Aサンドパイパー係争でHHMと共同訴訟する事務所。原告側。ジミーが雇われた大手法律事務所。 |
Dメサ・ヴェルデ | 大手銀行。キムが獲得した大型案件。 |
が、被害の発端はそのジミー。Aサンドパイパーとの係争、手紙で高齢者に知らせても原告数増えず→賄賂使い送迎バス内で勧誘。チャックは見抜き、キムも疑い。
それで、既に非“滑りのジミー”と主張するジミーが訴求力のある映像CM作成→勝手にテスト放送。Cデイヴィス&メインは激怒、HHMはジミーを推薦したキムを書類整理の窓際左遷。
左遷中のキムが方々に問い合わせ、大型案件Dメサ・ヴェルデ獲得→でも許されず→チャックが面会し、(恐らく)口利き→左遷解除&担当へ。
でもハワードの怒りを買ったのか、Aサンドパイパー案件で負け戦にキム一人→訴訟相手Bシュワイカート&コークリーから引き抜き勧誘。
同時に大目玉喰らったジミーはCデイヴィス&メイン退職を決意。理由は自分のやりたいことでない、期待に応えようとして周囲に迷惑。
結局、ジミーの発案した個人事務所立ち上げにキムが合流。キムの条件“事務所別で経費折半”。
キムが退職すると問題はDメサ・ヴェルデ→HHMと争奪戦。一旦はキムが獲得するもチャックが奪回→でも無理な出勤で体調不良。
ここでジミーが見舞いを装いチャックの資料偽造→Dメサ・ヴェルデ進出計画を実現させる公聴会を失敗させます→案件がキムに。
チャックが疑うのはもちろんジミー。ジミーの仕業と説明されたキムが、
信頼せず○○すら望まなかった。」
ただし、キムはチャックの推理正解と思ってる模様。その他、弁護士辞めようとしてたジミーに自分がCデイヴィス&メイン入り強要したとの罪悪感もある模様。
非難されるジミーの違法な“秘策” シーズン2

②老人ホーム送迎バス→車内で説明し原告数稼ぐ=教唆。
※郵便やCMで知らせるのはOKだが、高齢者側を起点とした自発的依頼でないとダメ。
③高齢者に訴えかけるCMをジミーが撮影→勝手に放映=下手すると事務所が名誉棄損。
④チャックの公聴会向け資料を偽造=詐欺、器物破損、妨害系・策略系の罪状多数。
周囲にまだ知られてないものにも。
⑤米軍騙して撮影、学校内で無断撮影→事務所のCM映像に=肖像権侵害、不法侵入他。
チャックのジミー自白録音テープ シーズン2


焦ったジミーが偽造にコピー機利用した店へ→聴き込み中のエルネスト発見→隙見て店員買収→確認に来たチャックは無駄足→電磁波だらけで倒れます→結局監視中のジミーが病院へ搬送。
意識回復したチャックが救出までの時間を問い詰めますが、エルネストは理由もなく電話したと話を合わせます「友達だから」。
いよいよチャックの反撃。ハワードに引退の意思告げその連絡がジミーへ。
屋内にサバイバル・シート敷き詰め、公聴会での失敗が理由と告げます。ジミーは「全部自分の仕業」と白状。重罪の自白にも「証拠もない」と立ち去りました。
が、電磁波過敏症のチャックは上記発言を録音機でテープに録音していました。
チャックがジミー敵視する別理由考察 シーズン2


追い返す合図も準備。妻レベッカは音楽家なのに知識階級ネタにも反応なし、チャックのジョークにも反応なし。が、ジミーのジョークには盛り上がる。
②逸話:“罪”を信じない善人な父が雑貨店経営。経営が傾いた原因はジミーがレジからくすねてたから。父は「ジミーが盗むわけない」と言い張り、半年後に他界。
③回想:母の最期。意識が戻りチャックが話しかけるも「ジミー?」とジミーを探しながら他界。
④描写:エルネストも「友達だから」と理由なく庇ったり。
弟ジミー人柄=“人に好かれる”、逆に兄チャック人柄=“人に興味持たれない”。
予想ではありますが、妬み的な理由も根底にある様子。長年のことなので疑念の原因探って妬み、妬みが原因で疑念となったり。どっちが鶏でどっちが卵かも複雑に。
ただし、特に両親からするとしっかり者チャックは心配不要と思われてる筈ではあります。
「バカな子ほどかわいい」=どっちも大事だから気に掛ける必要がある方への意識が強く。バカに産んだ責任を根拠なく感じるのも親の宿命。親は当然子供全員に対し必死。
親の愛情分散を話題にした映画は数知れず。映画『ケニー』で姉と下半身無く生まれたケニー、ドラマ『デスパレートな妻たち』でピアニストベティの息子とちょっと鈍い弟ケイレブなど。
危険度の低い仕事を選んだはずのマイクが結局泥沼。本編の主役ウォルター
と同じく、公権力に頼れない立場になるとこんなことに。
一方、ジミーの勝手ぶりがドカドカ表現されたシーズンでした。
CMに関しては、どうせ却下されると予想した無断先行効力証明。訴求力の無い文字だらけCMが結局採用との推測からの強行。多分。でもそれは許されることではなし。
ただ、勧善懲悪とできないのが兄チャックからの仕打ち。兄の健康と弁護士の尊厳に対する尽力は見ての通り。
が、それと矛盾するやっちゃいけないことを。『ブレイキング・バッド』も同じですがこのシリーズは主人公が自分勝手すぎ。
“世界で二番目の弁護士”カップが外車のカップホルダー規格に合わずと、ずっと「自分に合わない」暗示。が、合うとか合わないの問題でなく、弁護士でなくペテン師なだけ。
“滑りのジミー”として味を覚えた人物が弁護士活動。
余計な発言なしのハワードは「ざまぁm9(^o^)」的な無駄挑発が一切無い、うっ憤が溜まりそうなまさに代表的弁護士像。
本シーズン何度かキムがペテンの快感を得る姿が披露されましたが、あれはそういった弁護士特有の窮屈さから解放される快感描写なんでしょうか。
世間の最下層ポク太郎が弁護士職をそう受け取っただけなんですがね。
ブレイキングバッド解説シーズン1~5 | ||
エルカミーノ:ブレイキングバッド THE MOVIE | ||
ベターコールソウル解説 シーズン1 | ベターコールソウル解説 シーズン2 | ベターコールソウル解説 シーズン3 |
ベターコールソウル解説 シーズン4 | ベターコールソウル解説 シーズン5 | ベターコールソウル解説 シーズン6 |
コメント