ベター・コール・ソウル解説シーズン4｜ヘクター・サラマンカの車椅子ベルの経緯真相判明｜チンッ！

公聴会で1年間の資格停止を決定されたジミーが就職活動。コピー機販売の営業に応募→得意の演説で即時採用→でも簡単に騙されると怒鳴って辞退。

その店で見たのが“フンメル人形”なるプレミア付きアンティーク人形。持ち主はその価値に気付いていませんでした。

ここでジミーがすり替え盗難画策→打診したマイクに断られ、モグリの獣医経由で別の盗っ人確保→すり替え成功。

次に応募したのが携帯販売会社。でも任された店は閑古鳥鳴りっぱなし。抜け出して先のフンメル人形の分け前を貰いに実行犯の元へ→ある情報ゲット。

「プライバシー保護」＝つまり、プリペイド携帯が裏稼業の必須アイテムと気付きました。

レジを空打ちし夜な夜な街中で販売。ただし、売れ行きを見た高校生にカツアゲされ怪我。初歩的なミスを犯し“滑りのジミー”でなくなったことを実感。一旦、携帯闇販売から手を引きました。

（シーズン4はキム、ジミーの心理状態がイマイチ掴めず。解釈違いの可能性アリ。）
チャックが亡くなり沈むジミー。が、元気を取り戻したのは以下判明直後。
「チャックトラブルは自分がチクった保険が原因。」
「チャック自殺とハワードが自分責めてる。」

公聴会以降、完全に兄チャックを見捨ててたジミー。火事前に話に行きましたがそこで決定的な台詞も言われました。

もしかすると、チャックへの報復不可能で落ち込み、でも実はトドメ刺したの自分と知り元気に、つまりジミーの闇落ち描写だったのかも。

兄のことがどうでもいいジミーですが、チャックの手紙にキムが涙。

ジミーへ　長年多くのことをお前に伝えずにきた　それが私と共に葬られないように記しておく　私の言葉がお前の心に届くことを祈る　生まれたお前を抱き家に戻った母さんは見たこともないほど幸せそうだった　お前は母さんの人生に輝きを与えた　これからも意見の相違はあるだろうが　私たちは結局血を分けた兄弟だ　私とは違っているがお前の努力には感心している　郵便室の仕事をこなし今やHHMの大事な一員だ　問題児だった弟を今は誇りに思う　その気力や順応力には敬服する　お前が生きる場所を見つけられて安心した　何があってもお前ならやれる　願わくば　私が兄であり味方だったと覚えていてほしい　チャック

引用：ベター・コール・ソウルシーズン4エピソード2『息の根』

内容からHHMで郵便係してた頃のものかと。

どう見てるか不明なキムですが、HHMでハワードに噛み付きます。抗議内容は、
「妻レベッカには言わない筈のチャック自殺話をジミーに。」
「遺産分けも無い筈のジミーに奨学基金委員頼んだ。」

後にジミーとバッタリ会ったハワードは不眠症でグロッキー。が、何も言わずを意識してる様子で恐らくキムの抗議を受け止めた行動。単なる善人。

この時にキムが夢中になったのは公選弁護人。また、共同事務所を心待ちにするジミーの様子を見て、それを断るかのようにBシュワイカート＆コークリーに金融部門設立の打診。

つまり、ジミーと袂を分かち、収入はDメサ・ヴェルデ、楽しみは刑事裁判の形を確立。（確信できないが）キムは安定した収入とジミーのガス抜き場確保の両立を思案したのかも。

ただし、キムの決断を知り落胆したジミーは思い留まった筈のプリペイド携帯の闇販売再開。

この状態で8カ月。ジミーの資格回復時期まで経過。

ここで携帯闇販売の用心棒ヒューエルが警官を紙袋で殴り逮捕されてしまいます。

服役絶対嫌と逃亡を計ろうとするヒューエルを、ジミーのやり口で救助計画したのはキム。
・判事へ嘆願偽装の手紙→検察に圧力。
・ジミーの大量携帯で嘘情報。

キムが自分の“滑り”技行い調子に乗るジミーですが、“不誠実”を理由として公聴会で資格回復見送り。恐らく原因は騒動の原因＆直後に死亡した兄チャックの名前一回も出さずな点。

ジミーは完全にブチ切れますが、キムに諭され助言通りチャック偲ぶ姿を方々に見せ工作→二度目の公聴会でやっと合格。

開き直ったのか、“滑り”でないとすべて上手くいかずと悟ったのか、突然ソウル・グッドマンに屋号変更。キムが不安な顔つきに。

（これも自信なし）
チャックの死を受け、奨学金基金の委員にとハワードに推されたジミー。万引き経験のある生徒を推します。当然否決→ジミーが意見発表し投票し直し。

直後の描写は、その候補生に暴言「最初から落とす予定だった。奪い取れ。ルール関係ない。」

決を採り直した後も結局否決されたものと予想。

“不誠実”と資格回復却下され、前科者は這い上がれない現実を覆せず、ジミーは車内で号泣しておりました。

シーズン4に入り、ガスが着々と勢力拡大、計画を進め目的のための足場を固めていきます。そこに大きく貢献するのはガスにスカウトされた駐車場門番マイク。

本編『ブレイキング・バッド』の環境へ至る経緯が次々と判明します。

ガスの薬物国内製造と製造拠点の確立

1	ヘクターが救急車で運ばれる事件。商品の輸送が危険になり品不足。
2	大ボスドン・エラディオが禁止する国内製造を中ボスボルサが何とかすると約束。
3	ガスが信用する化学者ゲイルの元へ。製造したメスの純度測定。50％程度。
4	マイクに仕事。クリーニング工場地下建設取り仕切り。 クリーニング工場はリディアが見つけた物件。地下に何があるかは本編『ブレイキング・バッド』内で語られます。

ガスの縄張り拡大策

1	ナチョが実行したニトログリセリンすり替えに気付き、ガスが脅しナチョスパイ化。
2	スパイナチョ使い自作自演。サラマンカ双子に別グループエスピノーサ襲わせる。
3	エスピノーサの縄張りは勝手に制裁したサラマンカでなくガスへ渡るはず。

ただし、サラマンカ側から出てきたのは別の甥っ子ラロ。ガスに大ボスドン・エラディオ失脚を打診したり、マイクを尾行したりと付きまとっています。

各グループのメンバーは以下。全部の頂点に立つのが大ボスドン・エラディオ。

サラマンカとガスのグループ

サラマンカ ヘクター	サラマンカ：服役中トゥコ、双子レオネル&マルコ、別の甥っ子ラロ。 配下：ナチョ、髪結んだヤツ、クレイジー・エイトドミンゴ。 ただし、ナチョは既にガスに掌握されスパイ化済、髪結んだヤツは死亡。
ボルサ配下 ガス	ヴィクター、タイラス、マドリガル社リディア、化学者ゲイル、元警官マイク。

（ここはシーズン3）
孫娘ケイリーの存在知られたマイクがヘクターの運び屋トラックにスニーカー薬物バラ捲き→検挙。

輸送手段を潰されたヘクターが、メキシコの卸業者を使うナチョの父親の店に目を付けます。

ナチョの父親は堅気。警察にタレ込み殺される危険性大→ナチョはヘクターの心臓病の薬偽造を画策します。

薬のカプセル調達のため素人売人プライス→用心棒願いで話がマイクへ。“ニトログリセリン”＝明らかに心臓病ヘクター狙い。一旦追い返すもマイクは“例の猟師”妻の仇討ちのため指南。

マイクにも指南受けたナチョは薬のすり替えに成功。

一方、対立するサラマンカとガスの上役ボルサへの大ボスドン・エラディオ命令は“和解”。

和解協議の場で大ボスにも反旗を翻し興奮するヘクターが発作→薬効かず失神。死なせたくないガスが必死に救命しました。
（ここまでシーズン3）

ガスがヘクターを回復させ得る医者を手配しリハビリ開始→新医療が成果を上げ快方へ。

が、ここで映像からヘクターの意識正常と確信したガスが医療停止命令。指先だけ動かせる状態で終了させました。復讐を理解できればそれでいいので。

老人ホームへ入ったヘクターの元に現れた甥っ子ラロが戦利品であるベルを車椅子に。その昔ヘクターが惨殺した男がベルボーイ呼ぶために使ってたものでした。