ポク太郎です。
新年の挨拶もせず似顔絵を描いております。
似顔絵を描き始めたのは2017年9月位、このブログ開始は2018年2月。現在2020年1月なのでおおよそ2年ともう少し。その期間で300人位描いたと記憶しています。
やっと満足のいく女帝サーセイが出来上がったので、その間に描いた絵を並べて振り返ります。
絵の上手い人から見ればまだまだですが、自分で満足するまでにしたこと、気付いたことを一例として書き残します。
着目してたのは何なのか、何に躓いて間違いを続けてきたのかなどを書き連ねてあります。
絵を描くことに興味がある方向け。
似顔絵の上達具合を見るため描いた時期で並べる
モデルは『ゲームオブスローンズ』と『ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ』から。
描けもしないのに自信満々だった初めてのサーセイがこちら。
1 経験:数人-最初に描いたサーセイ似顔絵
2017年9月 | 描き始めてから1~2週間 |
似顔絵描いた経験人数 | 数人 |
ゲームオブスローンズ中の数人エダード、キャトリン、サーセイ、デナーリスだったと思いますが、自分の本拠地ブログに貼っておりました。
上記サーセイの自己採点は「あり得ないくらい似てる。」←こう思っておりました。
捉えられてた特徴は口だけ。
女優レナ・ヘディさんは唇下両脇に力を入れ頬を下げるように笑います。それさえ表現すればサーセイだろと思っておりました。
しかも、それが表現できておりません。
ここでは割愛しますが、パソコン内に当時の似顔絵データを発見。それと比較すると上記自己採点は「あながち間違ってない。」
それだけ凄いのだらけてのがわかって頂けるかと。その凄いのは後のネタとして保留。
2 経験:100人-本ブログ開設時のサーセイ似顔絵
2018年2月 | 描き始めてから半年 |
似顔絵描いた経験人数 | ~100人 |
このブログ開設直後のサーセイ。ゲームオブスローンズには大量の人物が登場。ブログ立ち上げのため主要人物(80人位?)をある程度描き揃えた頃。
一番の特徴である口の表現を正確に(したつもり)、眉毛と輪郭に注意して描いたのを覚えています。
一応目鼻口眉毛などお顔のパーツに着目して表現するようになったようです。
サーセイは前代未聞のアホ女帝。当然ネタにしまくる予定の人物。さすがにまずいと急いで描き直し。結果、大活躍の画像となりました。今でも多数残っています。
3 経験:160人-現在の代表画像
2018年10月 | 描き始めてから1年 |
似顔絵描いた経験人数 | ~160人 |
現時点の代表画像。今はこれをサーセイとして使っています。
脇役も話題にしたときに必要になるので、その時点でそれぞれの似顔絵を溜め込んでた頃。
脇役となる俳優さんは画面もネット画像も露出が少ないので、なかなか特徴が掴めず似てない似てないと苦しみました。
結果、黒目の占有率や二重まぶたの形状に着目するように。
口、輪郭の特徴が強くてもやはりその人を表すに避けられないのは目。下を意識するように。
〇黒目大=目線が分かりづらいボヤんとした表情。
〇黒目小=目線がわかりやすい鋭い視線。
〇二重まぶたが外側大、内側大、全域大で印象が全く異なる。サーセイは全域大。
また、当時は極太の線で描いておりました。似顔絵は線一本分ずれると途端に似なくなります。なので、中心線が自分で見つかりにくくなるよう敢えて太い線。
上がやたら大きな二重まぶたなのはそのため。特徴を掴む下の練習をしていました。
「清書時にずれた瞬間似なくなる→特徴を表してる部分発見。」
ただし、太すぎる線で難易度上昇。似てない似てないと実写の形状を目指す間違いを犯すことに。しばらくこの間違いを犯したまま描き続けてしまいます。
4 経験:170人-悪乗りし始めたサーセイ似顔絵
2018年12月 | 描き始めてから1年ちょっと |
似顔絵描いた経験人数 | ~170人 |
“真面目に書く”と宣言してたこのブログでも悪乗りするように。イラストっぽく変形させ始めてしまいました。上3番のGIFアニメも悪乗りと言えば悪乗りですが。
絵をゴリラにしてみるなど始めた頃です。絵を描くことに慣れた人間ではないのでサラッとした曲線で表現するなどなかなかできません→ゴテゴテの絵に。
着色の関係もあり、この辺りで“極太線”を捨て、絵としての見栄えを気にするように。
イラスト絵を意識してボス猿サーセイを書いてたりもしました。
5 経験:250人-間違いに気付いた後のサーセイ似顔絵
2019年9月 | 描き始めてから2年 |
似顔絵描いた経験人数 | ~250人 |
上3番で挙げた実写の形状を目指す間違いに気づいた頃。
別で書いたことですが、描いてるのは似顔絵イラストであり写生画・肖像画に非ず。似てないからと曲線、形状を写真に合わせると中途半端な不快な絵に。
一つ. 似顔絵=実写と同じであってはならない。
満たさねばならぬこの相反する二条件に気付き重要部分を捨てる暴挙に。捨てたのは世界一の絵師鳥山明さんが重要と指摘する輪郭。基本四角形で描くことに。
似てる似てないは置いといて少しイラストとしてハクは付いてきました。
当然、大事な特徴を捨てるので余計にお顔のパーツを強調するように。サーセイの場合は、太く吊り上がった眉毛と低い位置にあるほうれい線。
ほうれい線利用し美人の条件である目から口までの距離を微妙に表現するなどの技はこの辺りで発見。
また、極太線を止めたことにより二重まぶたの形状も表現しやすく。
6 経験:300人-イラストとして全身付きのサーセイ似顔絵
2020年1月 | 描き始めてから2年数か月 |
似顔絵描いた経験人数 | ~300人 |
今現在描いてみたサーセイ。
ゲームオブスローンズも最終章シーズン8で完結し、別ドラマ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』に目移り。
ゲームオブスローンズほどではありませんが、あちらも登場人物数が大概で50人以上。
あちらは現代劇で衣装も軽装。画面も明るく体の動きが見やすいドラマ。姿勢・ポーズにもその人らしい特徴があることを発見。
いいタイミングなので全身も含めて描いておりました。で、今回それと同じ描き方でサーセイを。
上5番で輪郭は捨てましたがそれでも重要な特徴であることに変わりなし。5番での失敗は、
サーセイは四角いお顔ですが、頬がすっきり痩せててお顔パーツの重心は下方=アイドル、美人の特徴。
ただの四角形で描くにしても狭い広いが違うと雰囲気が異なります。なので、四角形の形状を特徴に合わせ若干変形。
また、アゴとアゴ脇の横線高さを利用し痩せてる太ってるを表現するように。
イラスト似顔絵を描けるようになるために~まとめ
イラスト絵が描けるようになりたいと思う単なる一人の例ですが、参考になれば。
→当たり前だが気付く限りの特徴を掴むべき。
●目に関して、黒目の占有率=視線の鋭さ、二重まぶたの形状に着目。
→表情による変化が激しいパーツなので特定の形状にしがちだが、似せるには重要。
●ずれると似なくなる極太線で特徴を探す訓練。
●イラスト絵と肖像画の違いを表す手法に着目。
自分の場合は、
〇大事な特徴を一つ捨てて単純化。
〇単純化した図形も“単純図形から逸脱しない程度で”特徴表現に利用。
偉そうに語れる立場にないので「自分はこうしてきました」を挙げるだけ。
絵を描けるようになりたいと思う一人ですが、ちょっと思うことをここに。
プロの似顔絵師のページを見たりします。見かけるのは「絵の描き方というより、特徴の掴み方を説明することになります。」的な一文。
その似顔絵師が上記一文を書いた理由が気になります。
勝手にした解釈は、
それがその人の絵であり、見栄えをよくする手法は自分で苦しんで発見するしかないってこと。でなければ個性的な絵にならず。
そういう意味でプロの似顔絵師から出てきたのが上記一文なんだろうなと勝手に解釈。
絵をしばらく描き続けた立場からするとまさにそれであり、「万人の絵が正解だもんな」と納得。
「絵を描く」=なぜ自分が描けるのかを明確に解説しづらい職人的能力。
個別ならともかく不特定多数に対しては「説明できねーんだよ」が一番責任感のある返答な気がします。
個人的には教科書通りの画一的なのより十人十色の絵が好み。
絵の描き方なる解説をよく見かけますが、画一的な絵に染まった後、自分の色って出せるもんなんだろうか。
もちろん“最初は真似から”なので簡単に習得できる方法を探すのも真。が、自分で苦しんだ故の答えを発見する“好きこそモノの上手なれ”も真。
うーん。結局道も自分で選ぶしかないってことか。
そうそう、思い出しました。
皆さん、あけましておめでとうございます。今年も本ブログよろしくお願いいたします。
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