ポク太郎です。
大量キャストと老朽化施設、アメリカ社会問題も絡み合う複雑な『オレンジイズニューブラック』を髄までしゃぶりつくすためのシーズン7回想シーン解釈です。
『オレンジイズニューブラック』シーズン7までの を含みます。
OITNBシーズン7舞台は重警備と移民拘留センター
重警備刑務所各ブロックの特徴は以下でしたが、シーズン6ラストでバーブ
、キャロル
姉妹が死亡し、支配体制が変化します。


対立を煽ってた上記二人が居なくなりブロック間の対立は多少緩和。
また、MCCが運営する別施設ICE移民関税捜査局-移民拘留センターも舞台に加わります。
1.隔離棟 | それぞれ孤立した房で、ケンカの原因やけが人を一時的に隔離するための棟。暴動組がまず入れられた棟。 |
完全分離された独房。軽刑務所のとほぼ同等。 では新所長の方針により閉鎖されました。 |
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3.Bブロック | 老人、病人、マイノリティが入れられる通称フロリダ。楽園て意味だと思う。 |
4.Cブロック | 現在美味しい仕事を牛耳る棟。バディソン![]() ![]() |
5.Dブロック | 現在仕事が回ってこない棟。頭角を現すダヤ![]() |
精神異常者を入れる棟。これも軽刑務所のとほぼ同等。 ではMCCの経費削減策により廃止され、残った受刑者は一般房(ほぼBブロック)に移されました。 |
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7.ニワトリ小屋 | シーズン7の教育プログラムにより準備された鶏飼育小屋。受刑者の教育・ケアのために使用。Bブロックスーザン![]() ![]() |
ICE | シーズン6で早期出所となったフローレス![]() |
移民拘留センターは一応重警備刑務所からバスで送迎される程度の距離にある施設ですが、終盤では隣接してるかのように映る場合もあります。ローナが担ぎ込まれた医務室とか。
OITNBシーズン7の回想シーン意味・解釈・目的
シーズン7第1話『終焉(しゅうえん)の兆し』
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S7E1『終焉(しゅうえん)の兆し』 |
回想内容 | ・軽警備での1シーン。ローリー作のタイムマシン内でパイパー、アレックスが話す場面。 |
物語上の意味 | パイパー、アレックス間の約束が破られるタイミング紹介目的。 刑期通りの出所のため危険に近寄らずと約束してるパイパー、アレックス。腐敗看守ヘルマンに脅され、クスリ販売に手を出してしまう回。終身刑で機嫌の悪いテイスティがバディソンと喧嘩→懲罰房→売人居ないからとヘルマンがアレックスに強要→見つけた一括販売の相手ダディ死亡により、自分でサバくしかなくなる。
他の動き)
懲らしめ目的たっだ筈のダヤの薬品でダディが死亡。出所したパイパーが保護観察費払いながら金欠。自分が言い聞かせた筈のスーザンのピスカテラ死亡認識を罪悪感一杯のシンディが否定。 |
シーズン7第2話『何から何まで不公平』
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S7E2『何から何まで不公平』 |
回想内容 | ・軍人として射撃練習。アドバイスすると自慢禁物と注意。友達出来ないタイプ。 ・仲間の誕生日にストリッパープレゼント。あだ名は“ばあちゃん”。盛り上がるも迫った同僚を拒否。 ・堅すぎキャラ→周囲がチクり恐れ敬遠。直後に敵襲。密告がPTSDとして恐怖につながる。 |
物語上の意味 | マカロウの人物紹介目的。 堅い・ノリ悪いで周囲に溶け込めず悩む人物像。ヘルマンの不正知るがチクることに恐怖感→どうせ黙殺されるからとアレックスに商売の勧誘。後に判明するが結構借金地獄らしい。
他の動き)
仮釈放中のマリッツァがクラブで逮捕→ICE移民税関捜査局へ。Dブロックの黒人囚がダヤをボスに祭り上げる。過剰摂取の死亡事件が起きフィゲロアクビ→新所長にタミカ。 |
シーズン7第3話『もうひとつの牢獄(ろうごく)』
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S7E3『もうひとつの牢獄(ろうごく)』 |
回想内容 | ・恋人ディアブロのライブでグリーンカード取得発表し祝福。 ・フローレスの認知症雇い主がひき逃げ→メイド職無くなると洗車して証拠隠滅。 ・シーズン6重警備から釈放された後。ディアブロに電話し永住権の調査依頼。 |
物語上の意味 | フローレスの服役理由、拘留される理由説明目的。 服役理由はひき逃げ隠匿。重警備からの釈放後、永住権持つ筈のフローレスが拘留された理由は刑期延長なし+非暴動首謀罪の取引。それによりグリーンカード無効化。知らせるために面会したディアブロまで拘留される結果に。
他の動き)
クビになったフィゲロアはICE移民税関捜査局所長へ。マリッツァがフローレスの全財産溶かす。懲罰房閉鎖でレッド、メンドーサ、テイスティ、バディソンが解放。苦しい出所生活のパイパーは父親に雇われ安堵。アレックスと組んだマカロウが演技しヘルマン追っ払う。レッド、メンドーサらが移民拘留センターの調理場担当へ。フィゲロアから助言得たタミカが強行→バディソン別州の施設へ移送。 |
シーズン7第4話『終身刑との向き合い方』
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S7E4『終身刑との向き合い方』 |
回想内容 | ・ニューヨークへの出稼ぎ前、娘二人を説得。 ・店購入予定、叔母ルーデスは反対。妊娠中なことからかなり時間経過の模様。 ・既にベニー出産、次の子も妊娠。時間掛かり過ぎで娘二人が来ないと宣言。 |
物語上の意味 | メンドーサの真相発表、人物紹介目的。 ベニーらの他にも娘セシリア、エレナが居たこと判明。プエルトリコは一応アメリカ領土で未編入の自治地域。ニューヨーク移住に時間掛かり過ぎ娘失ったトラウマ。葛藤しつつもフローレスの依頼に応えるためルスチェックから電話を借りる回。
他の動き)
調理場組レッド、ニッキー、ローナ、メンドーサ、フラッカがフローレス、マリッツァと再会。母親から真実=マリッツァは国外で出生した密入国者と判明。タミカの教育プログラム始まりドゲットがGED高校卒業資格クラス受講開始。ローナに赤子スターリング死亡の知らせ→受け入れられない。上訴棄却されたテイスティが首吊り失敗。 |
シーズン7第5話『マイノリティは去れ』
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S7E5『マイノリティは去れ』 |
回想内容 | ・母親が客引きを享受。 ・親居らずとアイス売りを誘惑し買われる。 ・施設から出所時、母親捨てて売人について行く。 |
物語上の意味 | アライダの過去、人物紹介目的。 クソ母親の元で育った非行少女。娘エヴァの非行を止めるため、売人宅を襲い逮捕される回。自分がしてきたことを子供にやり返されてるだけではあるが、自分と同じにさせないと必死に抵抗。
他の動き)
首吊り失敗したテイスティがダヤの薬目的で所長秘書に立候補→シンディの早期出所知る。パイパーが息抜きとハメ外す。ニッキーに新恋人エジプト系シャニ。フローレスが裁判所でカーラと知り合い時間稼ぎ成功。マリッツァが支援団体見つけるも同情で全員に教える→厄介者扱いされコロンビアへ強制送還。レッドが自身の認知症傾向に気付く。 |
シーズン7第6話『抜き差しならない状況』
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S7E6『抜き差しならない状況』 |
回想内容 | ・倉庫で浮気。偽造ブランド販売勧誘される。恋人ヤドリエルはボクサー引退。 ・妻子持ちとまた浮気。レジに呼び出され偽造ブランド販売で逮捕。 ・軽警備刑務所内から破局したヤドリエルに電話し妊娠伝える。 |
物語上の意味 | マリアの服役理由・人物紹介目的。 ヤドリエルに新恋人同名マリア。カプートのクラスで学んだマリアがヤドリエル解放し、娘ペパと新マリアに会わせてと依頼。最低人物マリアが善人を目指す契機になる回。個人的にはペパ=浮気相手の子と予想。
他の動き)
シンディが母親に同居認められ住所も決まり出所→でもテイスティがその娘モニカへの嘘暴露する手紙準備。カプートが不妊治療=睾丸の手術決意。知らされてなかった多額の経費節減額をインタビュー中のタミカが知りその場で使い道発表。 |
シーズン7第7話『まさかのMeToo状況』
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S7E7『まさかのMeToo状況』 |
回想内容 | ・女と出て行った父親が突然帰って来る。釣り大会に誘う。 ・父親が雑魚しか釣れんと切れてドゲットに暴言。役立たず扱い。 ・父親も失読症。 |
物語上の意味 | ドゲットの人物紹介目的。 ずっと役立たず扱いされ、テストを怖がるドゲットの人物紹介。ドゲットがGED高校卒業資格検定に結構夢中。GEDクラス講師が失読症・学習障害を指摘する回。
他の動き)
シーズン2でカプートにクビにされたフィッシャーの#MeToo暴露で炎上→フィゲロアでなくヒーリーの助言聞いて大失敗。ダヤ-テイスティが禁止品保管庫の鍵と薬を交換。スーザンの暴露ノートを説得されたテイスティが弁護士に。アライダがDブロック入所。パイパーとの関係上手く行かずアレックスとマカロウが急接近。メンドーサの助言通りフローレスが法律事務所勤務経験者カーラに恩を売り接近。 |
シーズン7第8話『謎のオマケ』
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S7E8『謎のオマケ』 |
回想内容 | ・店でロシアンマフィアと会話。レッドが目を掛ける若者イリヤに新仕事の話。 ・レッドがマザコンイリヤ外し雑用にと口出し。 ・イリヤの死体が冷凍庫に。多分レッドのせい。 |
物語上の意味 | レッドの過去・後悔話、認知症の病状説明目的。 レッドがニッキーに出せと依頼した手紙は10年前に既に伝えた同じ謝罪。ニッキーがレッド=認知症を確信。
他の動き)
ヤク中へと突き進む娘ダヤをアライダが妨害、ボスの座乗っ取り狙う。携帯回収成功したダヤがテイスティに薬。パイパーがゼルダと出会う。 |
シーズン7第9話『隠れてコソコソ』
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S7E9『隠れてコソコソ』 |
回想内容 | ・結婚間近のカップルの話聞き憧れる。結婚を軽んじる仲間トニーと喧嘩別れ。 ・放心状態でホテルの屋上。胸に血痕。 ・どこかの店。姉から何度も留守電。トニー見つからず徘徊。 ・トニーの車と勘違いし石投げ付け死亡事故→被害者は例のカップル→錯乱して徘徊。 |
物語上の意味 | ローナの人物紹介目的。 受け入れられないことが起きると錯乱する人物。子供スターリングの死と亭主ビンスの離婚提案受け入れられず徘徊し行方不明になる回。ローナの服役理由はストーキング相手クリストファーからの被害届なのでこれは事故として処理されたものかと。回想の順番を入れ替えた回想の回想タイプ。ちょっとわかりづらい。
他の動き)
アライダから攻撃受けるダヤが密輸ルートにしようと脅したGED講師が辞職。パイパーが職場で前科者とカミングアウト、父とは和解。アレックスがマカロウの借金落ち着くまで売人継続と決意。テイスティからの暴露手紙届き悶着→シンディが家を出る。 |
シーズン7第10話『13の呪い』
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S7E10『13の呪い』 |
回想内容 | ・恋人シルヴィと地下鉄で揉める。でも守る宣言。 ・断酒会を優先したシルヴィと喧嘩→パイパー発見。 ・シルヴィ宅でのパイパーとの浮気見つかった直後。ほんの3日間で関係ぶっ壊した。 |
物語上の意味 | アレックスの過去紹介目的。 引きずるくせに衝動的には3日で他へ気が移る人物像。電話繋がらない&パイパーとゼルダのヨガ動画見た瞬間に衝動的にマカロウを誘う回。
他の動き)
行方不明ローナがニワトリ小屋で捕獲。移民拘留センターで言葉通じない囚人が調理場→何か作ろうとしてる。シャニに夢中だったニッキーが錯乱ローナと認知症レッドほったらかしたこと反省。GED講師後任ルスチェックが即ダヤと薬密輸の商談成立→アライダ焦る。カプートがフィッシャーの件セクハラと自覚し猛省→教室講師辞任。 |
シーズン7第11話『アメリカに祝福あれ』
ICE移民 | S7E11『アメリカに祝福あれ』 |
回想内容 | ・カーラ)父死亡で子供が泣き止まず保健室。どこにも行かないと約束。 ・シャニ)父親がレズ追求。親戚からの非難が。戒律に厳しいエジプト人。 ・喋れない囚人)密入国時にレイプされ妊娠。 |
物語上の意味 | ほぼ亡命者、難民であるも追い返す国の体制説明目的。どこまで事実に忠実か分からんが。 動かされた人物がメンドーサとフィゲロア。メンドーサは刑期延長リスク顧みず国外退去決定したカーラに別れの電話提供、フィゲロアは自身の体外受精を犠牲にし中絶薬提供。
他の動き)
ニッキーがビンセント・ムチオと面会しローナ妄想状態察知→Bブロック送り防ごうとルスチェックに泣き落とし。テイスティが出所後の少額ローン制度思い付く。既に敗訴したカーラの助けでフローレスは永住権取り消しの件説明し延期勝ち取り。アライダの根底にあるダヤへの不満は「子供守るため仕方ない自分と違いダヤは娘アーマリア里子に出した。」 |
シーズン7第12話『デカくて特別な場所』
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S7E12『デカくて特別な場所』 |
回想内容 | ・シーズン1で出所した時のシャバ、出戻る直前。宿追い出される直前にプッセイと電話。 「痛みは弱まる」「テイスティに会い人生変わった」「まだ知らないいいこと起きる」。 |
物語上の意味 | テイスティの絶望理由説明。 結局、人身保護は難しいと弁護士に宣告される回。最後の晩餐ストーキーズバーガーを終え、自殺に向かうテイスティの心情を表す回想。生まれながらにどうにもならぬ状況に置かれた女性の支えだったのは看守に殺された親友プッセイの言葉。
他の動き)
電話持ち込みの件で窮地の所長タミカが強行→隠せば全員刑期+5年→メンドーサ自白。誘惑に耐えるアレックスがまたパイパーと喧嘩。抑えきれないマカロウが所長に頼みアレックスを別州へ移送。ダヤの策にハマりアライダと密会した看守ホッパークビで搬入経路潰れる。世話し切れないこと認めたニッキーが諦めローナはBブロックへ。ルスチェック申請忘れでドゲットのGED高卒資格試験時間延長なし→絶望し過剰摂取。 |
シーズン7第13話『ここでさよなら』
S7E13『ここでさよなら』 | |
回想内容 | ・回想無し。 |
物語上の意味 |
スーザンとの別れも終えたテイスティの自殺準備中にドゲットのGED合格通知→ダヤとの関係清算し、電話で少額ローン制度の相談→富裕層元囚人ジュディ・キングが乗り気で「プッセイ・ワシントン基金」設立。
他の動き)
メンドーサに欲情した経験を持つルスチェックが“自分勝手”を皮肉られ改心→電話搬入自白しクビ、メンドーサは刑期延長なしで出所。フローレスはグリーンカード奪回。ヘルマンが隠した鶏部屋の薬が見つかりタミカクビ。シンディがホームレス仲間に影響され娘モニカと週一で会う約束、遂に父親の話。認知症レッドはBブロック入りしフリーダに自己紹介、たまに思い出して追い回す。妹エヴァまで薬供給元にするダヤをアライダが殺害。パイパーは弁護士目指してるっぽい。 |
アレックスが移送されたオハイオ州にはブー、デマルコ、ヨガ、ジーナ、ノーマ、リアン、アンジー、ジャネー、アリソン、ソーソー、サンキー。











シーズン6の段階で映ったのはスキンヘッド・ヘレンやウィジャ
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シーズン5暴動終盤、ウィジャ、ピッジ、サンキー、スキンヘッド・ヘレン、ブレンディーらはSWAT部隊に徹底抗戦して捕獲、リアンとアンジーに至っては放火騒ぎも起こしました。
でもこの方々には暴動扇動の容疑なし。重警備移送&刑期延長の危険に晒されたのは屋内プールに居たフリーダ組+本当の暴動扇動首謀者マリア(←人質の横取り解放で付近に居た)だけ。
となると、一番損な行動を取ったのは投降できたのにわざわざSWAT部隊突入を知らせに行き、フリーダ組として捕まったメンドーサ←刑務所内一番のしっかり者。
やはりこのドラマも言いたいことは、
正直者はバカを見る


でしょうか。
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